Ver. |
日付 |
内 容 |
8.00.00 |
'12.11.09 |
■新機能
- 3DモデルLOD対応
キャラクタモデルだけでなく、ビルや自動車などの3DモデルにおいてもLOD(Level
Of Detail)機能に対応しました。近距離用のハイクオリティ(詳細ポリゴン)モデルや遠距離用の低クオリティ(低ポリゴン)モデルなど複数のクオリティのモデルを与えることにより、視点からの距離に応じて自動的にモデルを切り替えます。これにより、パフォーマンスを維持したままで見た目のクオリティを向上させることができます。
- 運転シミュレーション拡張
運転シミュレーションについて以下の拡張を行いました。
- オートマチック・トランスミッションの改善
エンジンの力(トルク)を変速装置(トランスミッション)に伝えるトルクコンバータ(油圧式回転力変換機)をモデル化し、クリープ現象やトルク増幅作用を考慮したより現実的なシミュレーションを可能にしました。
- シフトスケジュールの改善
車速とアクセル開度を考慮したシフトスケジュールの最適化を図り、急加速時や上り坂などの高負荷時は高回転を、巡航時は低回転を用いるようなギアを選択するような改善を行いました。
- マニュアルトランスミッションの改善
マニュアルトランスミッションにおいてクラッチ装置の改善を行いました。ギアシフトや発進時での挙動が改善されます。
- ABS
急ブレーキあるいは低摩擦路でのブレーキ操作において、車輪のロックによる滑走発生を低減する装置ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)をサポートしました。
- 上記の運動モデルの他に、車両動作プロファイルのファイル出力機能の追加や編集画面の改良を行いました。
- 地形生成機能拡張
新しいプロジェクト(地形)を生成する方法を拡張しました。
- 柔軟な地形サイズ
従来は10km×10km,20km×20kmのように一辺の長さを10km,20kmのいずれかとして地形を生成していましたが、自由に指定できるようにしました。
- 生成領域の指定方法
緯度経度あるいは矩形範囲指定により、縦横比や座標系にかかわらず自由に生成領域を指定することができるようになりました。
- 地形データの対応フォーマット拡張
標高データの入力はSRTM90(90mメッシュ)やASTER(30mメッシュ)や画像ファイルなど多彩なファイルフォーマットに対応しました。また、複数のフォーマットの地形データを合成することが可能です。
- 地形データのフィルタリング
生成する地形ポリゴン(格子)の大きさを自由に指定することができます。格子の頂点の標高はBicubic法などのアルゴリズムにより補完するため、より高精細な地形が生成できます。
- クラスターシステムのシナリオマルチメディア対応
クラスターシステムのクライアントPCにおいて、シナリオのイメージ(画像表示)、メッセージ(文字表示)、ビデオ再生に対応しました。
- ヘッドライトの改善
自動車のヘッドライトの配光パターン(ビームパターン)の改善を行いました。左右のヘッドライトが照射する範囲、形状を最適化し、より現実的な可視化が可能になりました。また、ロービーム/ハイビームの切替えの対応、若干の描画パフォーマンスの改善を行いました。
- 照明機能の拡張
UC-win/Road上の3Dモデルに光源設定を加えることが可能になりました。UC-win/Roadが既にサポートしている自動車ヘッドライトおよびストリートライトで多数の光源を設定することが可能でしたが、UC-win/Road
V8から3Dモデルの属性
として光源データを追加することが可能になります。描画オプションで「高度な照明」をチェックすると、設定した光源が表示されます。具体的に車両、街灯、建物等のモデルに光源を設定すればこれらのモデルと一緒に光源が配置されます。交通流車両のヘッドライトや建物の照明表現などが可能になります。
同時に表示できる光源の数に制限はありますが、設定できる光源の数に制限はありません。表示制限について描画オプション画面のパフォーマンスタブで設定可能です。
- 車両内装モデルのミラー機能拡張
運転車両のコックピットに設置されるミラーの数を自由に設定できるようになりました。ミラーのヨー角、ピッチ角、視野角(画角)またミラーの種類を自由に設定することが可能です。
- 音響の改善
中型車のサウンドファイルの更新、及び走行車のデフォルトサウンドプロファイルの設定を改善し、車に関するサウンドのリアリティを向上させました。
- 交差点内の動作制御点対応
交差点内に動作制御点を追加し、交通流の速度をコントロールしたり、シナリオでイベントを遷移させたりすることができるようになりました。
- 汎用ログ機能
運転車両の座標や向き、速度、ハンドル舵角等の様々な情報、及び交通流やキャラクタ等の情報をCSV形式のファイルに保存するログ機能を実装しました。また、UDP出力にも対応しており、ネットワークを通じてリアルタイムにログを取得することもできます。その他、自車から指定したモデルまでの距離を出力する機能も実装しています。
- FBX 2013対応
FBXファイルの最新版(FBX 2013)の読み込みをサポートしました。また、これまで適切に読み込まれないことが多かったColladaファイルの読み込みが大幅に改善され、SketchUpで作成したデータや3Dギャラリー等の多数のデータを直接利用することが可能になりました。
- EXODUSプラグイン、マイクロシミュレーションプレーヤプラグイン拡張
シナリオ機能でEXODUSプラグイン、マイクロシミュレーションプレーヤプラグインを制御できるようになりました。これにより、避難シミュレーションや交通シミュレーション等の様々なシミュレーション結果の可視化を制御できるようになります。
- 鉄道縦曲線
道路の縦断曲線(放物線)と合わせ、鉄道の単曲線(円弧)に対応しました。
- 駐車場モデル読み込みプラグイン
駐車場モデルの可視化に頂点バッファオブジェクト(VBO:Vertex Buffer Object)を用いることにより描画パフォーマンスを向上させました。
■改良点
- 道路断面の編集画面の「車線の詳細」において、テクスチャを道路幅やギャップの幅にフィットさせるか否か、及びテクスチャのスケールを設定できるようにしました。
- 描画オプション画面に以下の修正を行いました。
- 「画面表示」に「ヘッドライト自動点灯オン/オフ」を追加しました。
- 「画面表示」に「情報メッセージ」を追加しました。
- 「パフォーマンス」の視野半径に関する項目の単位を全てkmに統一しました。
- 「パフォーマンス」の項目の配置を整理しました。
- 3Dモデル編集画面確定後、メイン画面の更新時間を短縮しました。
■不具合修正
- サイズの大きなFBXモデルを登録した状態のとき、ファイル保存できないケースがあり、これを対策しました。
- 運転車両の可動パーツの動作コマンドを実行したとき、車両のウインカーが表示されなくなる不具合を対策しました。
- オフロード走行時、トンネルの側壁にぶつかり地上に出ると、コックピットの色がトンネル内の照明の色になったままとなる不具合があり、これを対策しました。
- 道路断面の編集画面のプレビューにおいて、道路面に方向のあるテクスチャを設定したとき、右側走行の地域の場合に逆向きに表示されていたため、この対策を行いました。
- 新規ビルを作成したとき、壁面の透過を有効にすると、不自然なグラデーションが描画される不具合を対策しました。
- UC-win/Road起動後初めて道路断面の編集画面を開くと、プレビュー画面内の断面が真っ黒に描画されてしまう現象を対策しました。
- コックピットのカーナビ表示(2Dビュー)に道路面や高架橋が描画されないケースがあり、これを対策しました。
- 道路を作成し、ファイル保存/読み込みを行うと、旧日本測地系座標(TKY座標)が崩れてしまう不具合を対策しました。
- WorldFileを用いたストリートマップの読み込みに失敗するケースの対策を行いました。
- オフロード走行時、ゲームコントローラの「車両への乗車/降車」ボタンで車両を降りると、車両をクリックしても再び乗車できない問題を対策しました。
- 湖沼に交差点(盛り土等)が映り込まない問題があったので、対策しました。
- 湖沼に映り込む月の満ち欠けに誤りがあり、これを対策しました。
- 湖沼に映り込む空や太陽、雲の位置関係や形が適切でないことがあったため対策しました。
- 数値地図2500(空間データ基盤)のCDを読み込みが適切に行われず、背景の灰色のみの表示となることがあったため、対策を行いました。
- 大型車(バスやトラック)で低速走行すると、車体が横に大きく揺れることがあったため、これを改善しました。
- 交差点の近くを走行する交通流の車両のウインカーが不規則な点滅をする問題の対策を行いました。
- 運転シミュレーションにおいて、まれにアクセルを踏み込んでも加速しなくなるケースがありましたが、トランスミッションの改善により発生しなくなりました。
- シナリオのイベントの編集画面で「新しい車両に乗車する」として初期速度を設定しても、再度画面を開き直すと初期速度が初期化されてしまう不具合の対策を行いました。
- ストリートマップレイヤーの編集画面の「Local」のX,Yが逆になっている不具合を対策しました。
- 3Dモデルに変換した交差点に路面の反射(水溜まり)の表現ができない不具合を対策しました。
- 道路走行(道路に沿ってカメラが移動する)のとき、ワイパーを表示しないようにしました。
- 高度な力学をOFFにしてDSを運転すると、サイドブレーキがアクセルになる不具合を対策しました。
- 道路障害物の表示設定を「通常の道路を描画する」としたとき、道路面のテクスチャが正常に表示されないことがあったため対策しました。
- 「ナビゲーションオプション」の「地形を通り抜ける」スイッチの有無に関わらず地形を通り抜けていた不具合を対策しました。
- 道路面の水溜まりの反射と影を併用すると、影の描画が不適切になる不具合を対策しました。
- 「影を生成するオブジェクト」が「モデル」でない場合でも道路付属物の影を描画していた不具合を対策しました。
- 雨水の水はねの位置がずれる問題があり、これを対策しました。
- 描画オプション画面の「車両水はねの編集」画面が背面に表示される不具合を対策しました。
- ポジションマップを表示したとき、視野範囲がマップ上からはみ出して描画される不具合を修正しました。
- 動作コマンドを設定した3Dモデルを「選択モデルの複製」で複製すると、動作コマンドが無効になる不具合を対策しました。
- ブルームを設定した3Dモデルを「選択モデルの複製」で複製すると、複製元のブルームを設定したパーツが表示されなくなる不具合を対策しました。
- クラスタープラグインにおいて、「新規デフォルト地形を作成する」のコマンドを削除しました。
- マイクロシミュレーションプレーヤプラグイン
- 「運転車両周辺のモデルをUC-win/Roadに引き継がせる」を選択して再生すると、Traffic
Thread Errorが発生する不具合を対策しました。
- ファイル読み込みエラー時のメッセージの誤字を訂正しました。
- プロファイルにFBXモデルを設定したファイル保存、読み込みを行うと、プロファイルのモデルが未選択状態となる不具合を対策しました。
- Civil 3Dプラグイン
地形パッチを含むデータをAutodesk AutoCAD Civil 3Dへデータ連携すると、一部の地形が崩れてしまう不具合を対策しました。
- EXODUSプラグイン
EXODUSのデータ読み込み後にライセンスマネージャからExodusPlugin.bplを削除するとAccess
violationが発生する不具合を対策しました。
- POV-Rayプラグイン
POV-Rayレンダリングの高速化のため、エクスポートファイルの記述方法を改善しました。
- 駐車場モデル読み込みプラグイン
プラグインを削除、追加した後に駐車場モデルを削除するとエラーが発生する不具合を対策しました。
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8.01.02 |
'13.02.25 |
■新機能
- 韓国語に対応しました。
- 津波プラグイン(有償オプション)の標準フォーマットを規定しました。また、本フォーマットの読み込みに対応しました。
- 土石流シミュレーションプラグイン(有償オプション)のクラスター対応を行いました。
■改良点
- スクリプトの実行をESCキーで停止できるようにしました。
- マイクロシミュレーションプレーヤー
- 座標変換設定の一覧に追加した項目がプロジェクトデータに保存できるようになりました。
- あるシミュレーションから別のシミュレーションに座標変換設定の複写が可能になりました。
- 2Dプレビュー領域に、道路の幅と路面幅が分かりやすく表示されるように改善しました。
■不具合対策
- IFCプラグイン・オプションによるIFCエクスポートにおいて、PCの環境によってはAccessViolationエラーが発生する不具合を対策しました。
- SIMREXドライビングシミュレータでオートマチック・トランスミッションのギアを「P」にしたとき、UC-win/Road内の車両のブレーキランプが点灯する問題を対策しました。
- 「道路平面図」画面をキャンセルするとスクリプトの設定データが崩れるケースがあり、これを対策しました。
- 「スクリプトの登録」画面のスクロールバーが表示されないケースがあったため対策を行いました。
- 「スクリプトの登録」画面からスクリプトを実行する際、「実行」ボタンを連続して押下すると、メインメニューとツールバーが以後押せなくなる不具合を対策しました。
- リプレイプラグインをローディングしているとき、シナリオの「交通流リセット」が無効になる不具合を対策しました。
- リプレイプラグインによる再生時、運転車両のヘッドライトが点灯していなかったため、点灯するようにしました。
- リプレイプラグイン及びマイクロシミュレーションプレーヤーにおいて、運転車両の3Dモデルにモデルライト(光源)を設定して再生すると、90度ずれた方向にライトが点灯する不具合を対策しました。
- 「MD3キャラクタの編集」画面の「ファイル内容」を表示したとき、動作によってはキャラクタの大きさが適切に表示されない(0mとなる)問題を対策しました。
- SRTMやASTER提供の地形データインポート時、地形のUTM座標が適切に読み込まれない不具合を対策しました。
- 「Civil3Dプラグイン・オプション」画面の対応バージョンの表記が2006〜2011となっていたため、適切なバージョン(2006〜2013)に訂正しました。
- FPS調査機能を削除しました。
- 「道路断面の登録」画面の「不要モデル削除」ボタンの表記を「不要断面の削除」にしました(日本語環境のみ)。
- 日本語環境の「3Dモデルの編集」画面において、「動作コマンド」の動作名称の翻訳漏れを対策しました(「*
START MONO SOUND *」→「* 音響開始 *」)。
- 追加読み込みによるマージ後のデータを保存し、再度開くと「範囲チェックエラー」が発生する不具合を対策しました。
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