橋百選 |
BRIDGES 100 SELECTION |
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745年(天平17)年に僧行基が架けたという記録が残っているが、豊臣時代に架橋された可能性が高い。
全長189.7m、幅21.8mの橋である。江戸時代には天神橋、天満橋と共に浪華三大橋と呼ばれた。難波橋は、大坂の八百八橋を代表する長大橋であった。当時、大川の川幅は現在より広く、また中之島の東端が難波橋の下流部にあったため、約200mを超える木橋(反り橋)として堺筋の西側の脇にかけられていた。大型の反り橋だったという。橋の南詰め及び北詰めには、天岡均一の石像(左側が阿形像,右側が吽形像)が左右両側にあるため、ライオン橋とも呼ばれている。これは対岸に天満宮があるため、ライオン像は狛犬であるとも言われている。
1928年玉手山遊園地(廃園)への通行路として設置され、親しみを感じさせる橋である。応神天皇陵を中心とする古市古墳群の中心部と、古墳時代前期の代表的な古墳群である玉手山古墳群を結ぶ橋でもある。大変珍しい5径間の吊橋の歩道橋で他に例が無い。全長151.3m、幅員3.2mで径間は18.1m-38.1m-37.9m-38.5m-18.9mとなっている。主塔と橋台はコンクリート製であるが、部分的に装飾を兼ねたレンガで補強されている。通路側はアスファルトで舗装されているものの、架橋構造は典型的な吊橋である。補剛桁に相当する部材は無い。主塔の間を開腹アーチで結んでいる。平成13年、国の登録有形文化財に登録された。
この橋より下流域の浄化を目的に架けられた。他の可動堰との連携で堂島川の水質改善に効果があった。
昭和57年の改装後からは、堰から橋に名称が改められた。橋面は花崗岩で、欄干に設置されたランタン
が八角形のガラス張りで火を灯すと水面に映る様子が水晶の美しい輝きに似ているということから、この呼び名になったと言われている。鉄筋コンクリートアーチで橋長98.2m,幅員9.09m,最大径間長15.2m 橋上にはベンチ代わりの植栽も置かれている。夜はライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸しだしている。2005年
大阪で初のなにわ八百八橋「橋洗い」が水晶橋で行われた。
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●赤川仮橋
貨物線が単線のため、複線部分の余っているスペースを借りて木造の橋を架けた珍しい橋である。風と貨物列車が横を通り抜ける。他では味わえない爽快な気分になれる橋である。足の下には淀川が見える。
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●飛翔橋
大川を橋脚無しで超えるためアーチスパンが長くなり、さらに一部が高速道路の下をくぐる関係でアダムスキー型円盤のようなシルエットを持つ二重アーチ構造になっている。 |
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●住吉反橋
日本最大級の太鼓橋で住吉大社の橋である。豊臣秀吉が造営したものと伝えられている。長さ20m,幅5.8m高さ4.4mの木造桁橋で最大傾斜は約48度。地上と天上を結ぶ虹に例えられたため,橋が大きく反っていると言われている。 |
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●長柄橋
バスケットハンドル型ニールセンローゼ橋。橋長655.6m幅員20m架けても架けても流されたため、人柱の伝説が生まれた。北詰親柱に古今集の和歌二首が刻まれている。 |
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●天神橋
浪華の三大橋の一つで明治初期までは木橋だったが流出し1888年に、鋼製のトラス橋となった。今は全長219.7mの3連アーチ橋である。天神祭りの舟渡行の夕方から深夜にかけてだんじり囃子とともに多くの舟が行き交う。 |
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●緑地西橋(旧心斎橋)
現存する日本最古の鉄の橋である。新橋の両脇に主構だけを架け渡した。その弓形の部分が、明治6年にドイツから輸入されて、心斎橋として架けられたもの。明治の文化遺産である。 |
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●桜宮橋(銀橋)
銀色の橋であるため、銀橋と呼ばれている。3ヒンジアーチは架橋地点の地盤が悪いことに配慮したもの。通行量増加により隣に新桜宮橋が架けられた(2008年架橋)
造幣局と共に桜の名所である。 |
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●天満橋
昭和10年に架けられた天満橋は45年に上層部分が加えられた2層の鋼桁橋である。2階建ての橋は珍しく、天神橋、難波橋と並ぶ浪華三大橋の1つ。橋長151m幅員19m |
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●星のブランコ
ほしだ園地にある人道吊橋長さ280m、高さ50mの吊橋。近畿地方の人道吊橋では、谷瀬の吊橋に次ぐ長さである。すれ違う時にはかなりの揺れを体感できる。 |
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●かささぎ橋
七夕の夜、牽牛星と織女星との年に一度の逢瀬のため、かささぎが羽を広げて橋をかけた。七夕伝説の天野川が淀川に注ぐ合流点にこの橋がある。 |
参考文献:「大阪の橋」 松村 博著 松籟社 / 「鉄(かね)の橋百選」 成瀬 輝夫 編
東京堂出版
「日本百名橋」 松村 博著 鹿島出版会
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(Up&Coming '09 盛夏の号掲載) |
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