|  SaaS (software as a service) | 
     
    
       
      ■SaaSとは 
        SaaS(サース)とは、Software as a Serviveの略で、ソフトウェアをネットワーク(インターネット)経由のサービスとして提供、販売する形態を示し、クラウドコンピューティングサービスの一形態とも言われています。今日で主流となっているソフトウェア販売形態では、ユーザはソフトウェアベンダからアプリケーションソフトをパッケージ購入ないしダウンロードし、ユーザ側のコンピュータにインストールして利用するのに対し、SaaSではプログラムはソフトウェアベンダの管理するサーバ上に設置し、ユーザはWebブラウザなどを利用してネットワークからこのプログラムにアクセスして利用する点で異なります。 
       
      ■SaaSのメリット/デメリット 
      メンテナンス性は高いが、カスタマイズは困難 
       SaaSはシングルシステム・マルチテナント(システム-ユーザが1対多の関係にある)である性質上、ソフトウェアの保守・メンテナンス性に優れ、ユーザ数が増加するほどに販売コストを抑えることができるというメリットがありますが、反面「シングルシステム」であるために、ユーザ個別のニーズに対応したカスタマイズは困難であるというデメリットもあります。 
      柔軟なライセンス形態 
       SaaSではユーザが必ずベンダ管理下のサーバにアクセスするため、必然的にユーザの利用状況を管理する必要があります。逆を言えば、ベンダはユーザの利用状況を把握できるため従量課金制でのサービス提供に適しており、ユーザは利用期間・目的に適したコストでソフトウェアを利用できるというメリットがあります。 
       また、SaaS製品の多くはWebブラウザを利用してアクセスするWebアプリケーションサービスであるためユーザ側のコンピュータにインストールするコンポーネントは最小で済む(または全く必要ない場合もある)ため、Webブラウザとインターネット環境が利用できれば、アクセスするコンピュータが制限されないという点もユーザにとってはメリットとなります。ただし、ベンダのソフトウェア実装方法によっては、利用できるブラウザを限定しているSaaS製品もいくつか存在します。 
       
      ▼表-1 SaaSのメリット/デメリット 
      
        
          
            | ユーザ | 
            メリット | 
            
            
              - 短期利用の場合は利用コストを抑えることができる
              
 - ユーザ側でインストールするプログラムが少なく済む(または全くない)ため導入しやすい
              
 - ライセンスの範囲内であれば、どのコンピュータでも利用することができる
            
  
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            | デメリット | 
            
            
              - 利用にはネットワーク環境を要するため、ユーザの環境によっては導入/利用のコストが割高になる可能性がある
              
 - ネットワークの利用状況、障害によりサービスが利用できなくなるリスクを伴う
              
 - CRMのような重要な情報を扱う場合、情報漏えいなどセキュリティ上のリスクを伴う場合がある
            
  
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            | ベンダ | 
            メリット | 
            
            
             | 
           
          
            | デメリット | 
            
            
              - ユーザ別のカスタマイズが難しい
              
 - 既存製品からのSaaS製品の開発にはコストがかかる
            
  
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      ■ASPとの違い 
       ご存知の通り、ソフトウェアをネットワーク経由のサービスとして提供する販売形態については、ASP(Application
      Service Provider)というソフトウェア販売形態で既に行われています。そのためASPとSaaSの違いは明確ではなく、実際ASPとSaaSの違いについて取り上げた記事はインターネット上にも多く見受けられます。 
       SaaSとASPの違いとして、よくASPはシングルシステム・シングルテナント(ユーザごとに1つのシステムを提供する形態)であるのに対して、SaaSはシングルシステム・マルチテナント(1つのシステムを複数のユーザがアクセスして利用する形態)である、と言われています。SaaSとASPではサービス提供形態そのものの違いは殆どありませんが、SaaSではクラウドの基盤となるインターネット環境の充実やソフトウェアアーキテクチャの進歩によりシングルシステム・マルチテナントを実現しておりASPでは実現困難であった、インターネット経由で一般向けにサービスを提供する「パブリッククラウドサービス」や、複数ユーザ間での共同作業などが可能となります。 
       
      ■当社製品への適用 
       フォーラムエイトでは今後、既存UC-1製品をWebサービスとして提供する「UC-1
      for SaaS」シリーズの開発を行う予定です。まず第1弾として、「UC-1 for SaaS
      RC断面計算」、「UC-1 for SaaS FRAME(面内)」を12月にリリース予定で、既存の設計・計算・照査のほか、計算書出力には従来のテキスト/PPF形式に加え、新たにODF形式のファイル出力をサポートする予定です。また「UC-1
      for SaaS」では、基本ライセンスとしてGroupWareを提供いたします。メール、スケジュール管理の、文書等データファイルの管理・共有が可能なユーザデータストレージサービス(最大1GB)
      のほか、OpenOffice.org Writer/Calcの機能を実装しGroupWare上でのODFドキュメントの編集機能を提供する予定です。 
       
      
      
        
          
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            | ▲UC-1 for SaaS RC断面計算 入力画面イメージ | 
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            ▲限界状態設計法 照査結果イメージ | 
           
          
            | (※画像は開発中のものです) | 
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      | (Up&Coming '09 晩秋の号掲載) | 
     
  
 
  
    
      
      
       
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