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●基礎の設計計算Ver.5,杭基礎の設計 Ver.5 |
今回のバージョンでは主に以下の項目に対応しました。
●軸力変動を考慮した杭基礎レベル2地震時照査
「道路橋示方書・同解説W下部構造編(H.14.3)(社)日本道路協会」12.10.4では、杭体の曲げモーメント〜曲率関係は杭体に作用する軸力により変化するため、本来、杭基礎に作用する水平力の変化に伴って変化する杭頭での反力を用いて、適宜、曲げモーメント〜曲率関係を修正する必要があるとしながらも、計算の簡略化のため、
・コンクリート杭(場所打ち杭,PHC杭,SC杭,RC杭)においては,杭群図心位置から押込み側の杭では死荷重時反力,引抜き側の杭では軸力を零
・鋼管杭,鋼管ソイルセメント杭では、死荷重時反力
を軸力として算出した曲げモーメント〜曲率関係を用いてよいとあります。
本プログラムでは、従来、上記の軸力により算出した曲げモーメント〜曲率関係を用いて杭基礎レベル2地震時照査を行っていましたが、本バージョンにおいて、荷重増分法計算のステップごとに杭頭反力を軸力とした曲げモーメント〜曲率関係を再定義し、より厳密に杭体の曲げ剛性を評価した照査方法を追加しました。これにより、杭基礎全体の挙動をより正確に把握することが可能と考えられます。
●H形鋼杭(許容応力度法)
本プログラムでは、任意杭として、杭体の断面2次モーメント,前面幅等を設定することにより、道路橋示方書に規定されていない様々な杭種の安定計算・杭体断面力計算が可能で、H形鋼杭の場合もこの機能を用いてご検討いただいておりましたが、計算方向ごとに断面2次モーメントが異なるためデータファイルを分ける必要があり、本件について多数のご要望をいただいておりました。今回、杭種にH形鋼杭を追加し、2方向の安定計算および杭体許容応力度法照査に対応しました。
●今後の予定
本プログラムでは、2006年3月末までに以下の対応を予定しております。
また、今後もユーザ様からのご要望を取り入れ、様々な改良・改善を加えてまいります。
・根入れの浅いケーソン基礎の設計
・鋼管矢板基礎:頂版打設後の仮締切り検討
・杭基礎:mm単位による層厚の指定
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▲杭配置入力画面 |
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▲結果確認画面 |
■基礎の設計計算 Ver.5,杭基礎の設計 Ver.5 リリース予定日:2005年12月
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●橋脚の設計 Ver.4 |
Ver.4では、「既設橋梁の耐震補強工法事例集(H.17.4)(財)海洋架橋・橋梁調査会」への対応を含め、主に既設検討および補強設計機能の強化を行っています。また、従来の「既設道路橋の耐震補強に関する参考資料(H.9.8)(社)日本道路協会」につきましても設定の拡張を行います。
●既設橋脚の検討
段落し部の曲げ、せん断耐力照査
橋脚の応答塑性率が1.0を下回る(弾性範囲)場合、段落し部に作用する応答曲げモーメントまたは応答せん断力による耐力照査を行います。
●鋼板巻立て補強
(1)小判形柱におけるアンカー筋の設置
アンカー筋を配置したモデルの検討を行います。計算の方法は基本的に矩形柱の場合に準じています。
(2)段落し部のみの曲げ、せん断補強
段落し部の補強を目的としている場合、補強後段落し部の応答曲げモーメント、応答せん断力に対する照査を行います。
(3)中間貫通鋼材の配置に対応
基本的に鋼板併用RC巻立て補強工法の考え方に準じて、中間貫通鋼材を横拘束筋、斜引張鉄筋として考慮することが可能です。
(4)スタッドジベルの必要本数計算
円形鋼板による下端拘束を行う場合、設置したアンカー筋に応じた、スタッドジベルの必要本数を算定します。
●連続繊維巻立て補強
せん断破壊型としての段落し部補強
せん断破壊型として、段落し部の補強を行う場合、必要巻立て枚数を応答せん断力より求めます。
●既設、補強共通
ディープビーム効果を考慮したせん断耐力の計算
せん断スパン比が2.5以下の場合、ディープビーム効果を考慮し、せん断耐力の算定に割増し(Cdc)・低減係数(Cds)を考慮できます。
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▲結果確認画面 |
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▲RC巻立て補強例 |
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■橋脚の設計 Ver.4 リリース予定日:2006年1月末 |
(Up&Coming '06 新春特別号掲載) |
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