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深礎フレーム Ver.9
斜面上の深礎基礎の設計計算プログラム

最新版製品価格
●リリース 2015年予定
基礎工

 深礎杭基礎の設計セミナー CPD
●開催日 :2014年5月20日(火) 9:30〜16:30
●本会場 : フォーラムエイト品川インターシティA棟セミナールーム
※TV会議システムにて 東京・大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌・金沢にて同時開催
●参加費 : 1名様 \18,000 (税別)

 はじめに
「深礎フレームVer.9」の主な改訂項目は次の通りです。

  • 底版の剛性を考慮した骨組み解析結果による底版照査機能
  • 深礎杭の小判断面に対応
  • 杭単位のデータ設定機能
  • 作用力を指定してレベル2地震時照査を行う機能

以下に、その機能の概要を紹介いたします。
 底版の剛性を考慮した骨組み解析結果による底版照査機能
多くのユーザー様からご要望をいただいておりました、平成24年度道路橋示方書W、NEXCO設計要領第二集(H24.7)及び斜面上の深礎基礎設計施工便覧に記載されております底版の照査方法に対応いたしました。本機能は図1のような骨組及び荷重を自動生成し、解析、断面力算定及び応力度照査まで行う機能です。


■図1 骨組の生成例

常時、暴風時、レベル1地震時とレベル2地震時を対象としています。
 深礎杭の小判断面に対応
大口径深礎杭(柱状体基礎 1本杭)の場合に、小判断面を選択することができるようにしました。設計条件によっては円形断面で杭径を大きくするより小判断面とした方が合理的な設計となる場合があります。

■図2 小判断面

小判形状の長手方向は、橋軸方向または橋軸直角方向のどちらにでも指定できます。
 杭単位のデータ設定機能
従来は、複数列の組杭深礎杭の場合でも、同時に持つことができるデータは1列分のみでした。例えば2×2の4本杭の場合は、地盤条件や杭長が全く同じ2組の2本組杭という取扱いしかできませんでした。
Ver.9では、深礎杭1本ごとにデータを持つように拡張しました。この機能拡張によって、先の2×2の組杭の場合ですと4本全てが異なる杭長や地盤条件とすることができるようになります(図3)。

計算実行時には、面内解析か面外解析を選択し、指定した杭列のみ又は全列の計算を行うことができます。
この機能拡張により、今までデータを分割してそれぞれの杭列について照査する必要はなくなります。また連動時でもこの機能は使用できますので、左右非対称な杭条件の場合でも連動状態のままで計算できるようになります。
基礎ばねの計算時は各列で計算した値を合計して上位製品に連動させることができます。

■図3 全ての杭長が異なるモデル
 作用力を指定してレベル2地震時照査を行う機能
こちらも多くのユーザー様からご要望をいただいていた機能です。動的解析結果などから得られた柱基部荷重を用いたレベル2地震時照査
を行います。
また、レベル2地震時照査関係の改定内容としましては、タイプI地震動及びタイプU地震動の同時計算にも対応いたします。
 おわりに
以上、新機能の概要を紹介させていただきましたが、他にもデータコピー機能の強化(非常に多くのご要望をいただいております)や、フーチング形状の正確な3D表示機能(図3)、立体解析による荷重分担率計算機能の拡張などを予定しております。特に立体解析は、杭単位に異なる条件で解析できるようになりますので、立体解析の真価が発揮できるようになると見込んでおります。
また、今回の改訂で連動時の対応範囲が格段に広がりますので、橋台や橋脚と連動してお使いのユーザー様の利便性が飛躍的に高まるものと存じます。

今後も、ユーザー様のご要望を取り入れ、改善を図っていきたいと考えております。
(Up&Coming '14 春の号掲載)
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