Ver. |
日付 |
内 容 |
1.00.00 |
'09.02.27 |
新規リリース。 |
1.00.01 |
'09.04.01 |
■プログラムの機能改善
- ファイルのダブルクリックで製品が起動できるようになりました。
- モデル設定エディタをメイン画面にドッキングさせた時にスクロールバーを表示するようにしました。
- 荷重値エディタで荷重の名称を表示するようにしました。
- 表示設定タブで項目にチェックをつけた場合、自動的にスクロールされ表示状態が変更されることがあったので移動しないように
しました。
- メイン画面で平板断面力を選択した時に平板断面力一覧エディタの状態の色を選択色で表示するようにしました。
- 材料エディタで色の設定ウィンドウを呼び出せるようにしました。
- 全体座標系の名称が座標系の矢印に近すぎて角度によっては見えない場合があったので、見える位置に表示するようにしました。
- 数値断面エディタ及び断面要素エディタの数値断面タブの"断面要素名"を削除し、合計の重さの項目を追加しました。
- 結果タブの荷重ケース結果で抽出荷重ケースが無い場合はタイプを選択できないようにしました。
■プログラムの不具合修正
<入出力画面>
- 結果タブで結果表のサイズを変更して左側パネルの内容の設定を変更するとサイズがリセットされていました。
- クイックアクセスツールバーのプレビューアイコンを押した際のエラーメッセージが文字化けして読めませんでしたので修正しま
した。
- トンネル平板のプラグインを使用した時に全プリミティブ要素数が多すぎると、Stack
overflowエラーが発生していました。
- 上部構造のアウトラインを作成する時に上部構造空中寸法タブでエラーが発生していました。
- カラー設定エディタでスクロールしてもそれに伴って名前や色の列が移動していませんでした。
- 表示設定タブで項目にチェックをつけた場合、自動的にスクロールされ表示状態が変更されていました。
- 材料エディタで任意設定への変換ボタンを押した後、アンドゥをしてもボタンが表示されていませんでした。
- 表示設定タブでボタンやチェック欄が非表示になってしまうことがありました。
- レポートタブで固有値解析の結果表示をするときに、"無効なクラス型キャスト"エラーが発生することがありました。
- 結果タブのランで節点・要素の表示設定を行い、他のタブを選択し再びランに戻ると先に設定していた選択が変更されていまし
た。
- レポートタブの個別結果のグラフ形式エディタで、グラフ形式を追加してそれを削除するとエラーが発生していました。
- レポートタブの個別結果のグラフ形式エディタで、Y軸の値をデフォルトから変更して削除するとエラーが発生していました。
- 断面と断面要素の整合性のチェックで不足しているものがあったので追加しました。
- レポートタブのグループ結果でランの結果を設定し結果表示ボタンを押し、結果を表示させてアプリケーションを終了しようと
するとエラーが発生していました。
- 平板要素を含んだモデルで固有値解析を行うと、固有値解析結果表示で平板要素のソリッドモデルが表示されませんでした。
- フレーム要素基本エディタでコピー&ペーストすると「抽象エラー」が発生していました。
- 計算後にレポートタブのグループ結果でランの結果を設定し、ランを未選択の状態で結果表示設定ボタンを押すと、アクセスバ
イオレーションエラーが発生していました。
- アウトラインデータベースのデータベース寸法で任意設定のチェックをオフにして再びオンにするとその他のデータベースが選
択不可になっていました。
- 質量と体積エディタでプロパティを質量と体積とした時の表の値が逆になっていました。
- 質量と体積エディタのセンターX,Y,Zの単位に誤りがありました。正しくはm(メートル)です。
- 収束しない時の計算のプログレス画面のステップの表示と警告メッセージのステップの表示が異なっていました。
- 鉄筋ヒステリシスがトリリニアの時に骨格や破断状態の有無を任意入力しようとしても値を入力することができていませんでし
た。
- 質量と体積エディタで表示されている部材の図がセグメント数が3つの時におかしくなっており、トータルの質量・体積とセグ
メントごとの質量・体積が異なっていました。
- 表示設定のスピンボックスを再表示する時、外枠の表示が消えていました。
- レポートタブで節点の時刻歴結果を表示した後に結果データ設定で節点の時刻歴結果をリストから削除するとエラーが発生して
いました。
- データ中で使用している平板断面鉄筋の鉄筋材料を削除して計算を行うとエラーが発生していました。
- 同じ名称のデータを登録し、片方を削除しても赤い表示のままで表示され、モデルチェックボタンを押すとエラーが表示されて
いました。
- 平板断面力が同じ名前になっているデータでモデルチェックボタンを押してもデータチェックが通っていました。
- レポートタブの平板断面(個別結果)の結果表示設定で骨格の選択項目は不要でしたので削除しました。
- 3D入力グリッドで極座標を選択したときの円の表示が正しく表示されていませんでした。
- レポートタブのフレーム要素(個別結果)の結果表示設定の時に、右側のフレーム時刻歴結果の設定で骨格が選択不可になって
いました。
- 非構造材料を持つ部材の質量と体積エディタの値が正しく表示されていませんでした。
- インポートメニューに"*.f3d"が含まれていませんでした。
- 複数の座標系を作成し、3D入力グリッドで座標系を変更しても変更された座標系の表示になっていませんでした。
- PCケーブルの面積の単位に誤りがありました。 正しくはmm2です。
- 平板要素のモデルで複数のランを設定し、計算後結果タブのラン結果でランを切り替えるとエラーが発生していました。
- 平板要素プラグインでBoxデータを作成すると二重節点が作成されていたので作成されないように修正しました。
- 平板要素のモデルでシーケンス荷重エディタを開いたまま、平板断面エディタを開いて閉じるとエラーが発生していました。
- Windows Vistaの英語版でフレーム要素基本エディタのタイプの項目のM-φが文字化けしていました。
- モデルを計算後、以下の手順でエラーが発生していました。
1.モデルを計算する
2.レポートタブで結果表示設定ボタンとモデルボタンを押し、2つのモデル表示を追加する
3.グループ結果で平均荷重ケースボタンを選択して、平均荷重ケースを追加し結果表示ボタンをおして平均荷重ケースの結果を表示させる
4.モデル表示ボタンを押して、リストのモデル表示を選択するとエラーが発生。
- フレーム要素基本エディタでコピー&ペーストしたデータをメイン画面の×ボタンでを終了する時に、データを保存するかどう
かのメッセージが表示されていませんでした。
- 結果タブの新規画面を全て表示させて編集モードに戻るボタンを押すと、節点、ファイバー要素、平板断面の各時刻歴結果表示
画面が表示されたまま残っていました。
- モデルを計算後に、結果タブの新規画面のファイバー要素時刻歴結果、節点時刻歴結果、ラン結果を表示させて編集モードに戻
るボタンを選択するとエラーが発生していました。
- 三角形2次要素を用いた平板要素モデルの変形図をソリッド表示させると、隙間が空いているようにみえていた問題を対策しま
した。
- 結果付きデータを読み込んでレポートタブでランのグループ結果を表示させた後、編集モードに戻りメイン画面をクリックする
とエラーが発生することがありました。
- 結果タブのランボタンを選択してラン結果のカテゴリでパフォーマンスとひび割れを選択してテーブル表示にチェックをつける
と、テーブルの平板要素名称が表示されていませんでした。
- モデルを新規作成して、.esファイルをインポートしてマージした後にアンドゥを行うとエラーが発生する場合がありました。
<計算>
- 平板要素に対して粘性減衰が正しく考慮されていませんでした。
<レポート出力>
- レポートタブの「入力データ出力設定|標準入力レポート」のモデル表示で2D表示(Z-X平面)が出力されていませんでし
た。
- レポート出力のプレビュー画面で左側ツリーの入力データの1.2.1章の3Dの項目をクリックして、1.3.1章の断面の
項目をクリックした後、再び3Dの項目をクリックするとモデル図の大きさが変わっていました。
- 平板断面のレポート出力で断面の厚さとオフセットの項目に単位が表示されていませんでした。
- 鉄筋の破断強度やPC鋼材の降伏点のレポート出力の値が材料エディタでの値と異なっていました。
- 平板鉄筋断面のレポート出力で引張硬化/軟化係数の値を表示していませんでした。
- 要素アウトラインエディタでアウトラインを指定せずに何も無い断面を作成してメニューから印刷プレビューを行うとエラーが
発 生していました。
- レポート出力で名称が長い時に表が壊れていました。
- 剛体要素のレポート出力で従節点のところに主節点も表示されていました。
- レポートタブの入力データ出力設定の要素で「剛体要素のコンテンツ」という不要な項目が表示されていました。
- ファイバー断面エディタの分割タイプがレポート出力で正しく表示されていませんでした。
- 平板断面エディタのレポート出力で実際にはないオフセットの情報が出力されていたので修正しました。
- 平板レイヤタブと平板鉄筋断面の設定タブでそれぞれ表示されるヤング係数、引張硬化/軟化係数のレポート出力の値が正しく
ありませんでした。
- レポートタブの入力データの書式設定で平板断面力にチェックを入れてもレポート出力で出力されていませんでした。
- シーケンス荷重エディタの動的荷重の回転角度がレポート出力で正しく表示されていませんでした。
- 荷重テーブルエディタで荷重の方向を全体座標系か要素座標系かにする設定がレポート出力で正しく出力されていませんでし
た。
- 断面要素鉄筋エディタで入力した長さとレポート出力で表示される値が異なっていました。
- 組合せ荷重ケースエディタの全体割増や組合せ選択エディタの部分割増がレポート出力で表示されていませんでした。
- レポートタブのモデルの結果表示について下記の手順でエラーが発生していました。
1.結果表示設定ボタンを選択して追加ボタンでモデル表示設定を追加する。
2.画面右側の表示設定で平板要素鉄筋の項目を設定してモデルを保存する。
3.保存したモデルを開いて、レポートタブの結果表示設定ボタンでモデル表示の結果を表示するとエラーが発生する。
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1.01.00 |
'09.09.24 |
■プログラムの機能改善
- 活荷重の計算機能を追加しました。
- 鋼製部材のひずみ照査機能を追加しました。
- 固有値解析の結果に、累積有効質量比、有効質量比、有効質量を算出して表示できるようにしました。
- ファイバー要素(1次、2次)のせん断剛性を低減できるようにしました。
- フレーム要素着目点間Mmax算出機能を追加しました。
- 節点に接続される材端条件がすべてピンの場合(トラス構造)も計算できるようにしました。
- 白黒/カラー出力設定をシステムオプションの「カラー設定」に追加しました。
これにより、入出力画面ではカラーで表示、印刷時には白黒で出力が可能です。
- 入力画面(荷重値エディタ、荷重合計一覧)、レポート出力で、荷重値の合計(ΣPX、ΣPY、ΣPZ)、合力作用位置が確認できるように改善しました。
- 分布ばね、分布ばね反力を描画する機能を追加しました。
- 荷重図の荷重の大きさを調整しました。
- 入力データ出力の枚数を削減しました。
- テーブルエディタの機能を改善しました。
* Enterキーを押すと、設定した方向にカーソルが自動で移動
* 複数行の一括削除
* 表エディタで、1行作成し、その後表計算ソフトよりコピーしたデータを貼り付けると、自動的に不足する行を作成するように改善しました。
- 荷重値エディタで、荷重の追加や行を選択すると、「表示設定」の「荷重表示」の設定がオンになり、選択行の荷重ケースの荷重図が表示されるように改善しました。
- 複数要素の分割数を一度に設定する機能を追加しました。
- 選択している要素を一括でグループに登録する機能を追加しました。
- 荷重値エディタで、行を選択するとその荷重図がハイライトされるように改善しました。また、分布バネエディタの行を選択すると要素がハイライトされるように改善しました。
- 結果画面、レポートに、符号の向きや、色を表すガイド図を追加しました。
- 荷重値エディタで、入力済みの荷重の「タイプ」を変更できるように改善しました。
- 道示X参考資料5.1(2)の塑性ヒンジのバイリニア型復元力モデルに対応しました。
- Hoshikumaタイプのコンクリートヒステリシスで、下記の基準に示されている帯鉄筋および連続繊維シートによる横拘束効果を考慮できるように改善しました。
* NEXCO設計要領第二集橋梁保全編、平成18年4月
* NEXCO設計要領第二集橋梁保全編、平成20年8月
* 既設橋梁の耐震補強工法事例集:(財)海洋架橋・橋梁調査会、平成17年4月
* アラミド繊維シートによる鉄筋コンクリート橋脚の補強工法設計・施工要領案:アラミド補強研究会、平成10年1月
- FRPヒステリシスのσ1のデフォルト値を、NEXCO設計要領第二集橋梁保全編(平成18年4月、平成20年8月)に準拠して0.6σcfuで算出するように修正しました。
- ばね要素に使用するばね特性で「固定」に設定した成分の力を算出して表示できるようにしました。
- 内力の入力機能、内力による断面力の算出オプション(1次力+2次力、2次力)を追加しました。
- 着目点の入力機能(断面計算用)を追加しました。
- *.e2dファイル(Engineer's Studio面内のファイル)、*.fsdファイル(Frame面内のファイル)、*.$o1ファイルの読み込みに対応しました。
- 問い合わせ支援ツールに対応しました。
- 結果ファイルの作業フォルダに日本語フォルダを指定しても計算できるようにしました。
- クロスカーソルを非表示にするスイッチを追加しました。モデル画面の右クリックメニューより設定できます。
- システムオプションの「カラー設定」を「色合い」「鮮やかさ」「明るさ」「赤」「緑」「青」「RGB」で設定できるようにしました。
- 結果タブ「荷重ケース結果」−「荷重ケース」で、チェックボックスがオンになっている荷重ケースだけではなく、選択した荷重ケースも、断面力図や断面力値を表示するようにしました。
- 結果タブ「荷重ケース結果」−「荷重ケース」をホイールマウスのスクロールで切り替え可能にしました。
- 結果タブ「荷重ケース結果」−「カテゴリ」のデフォルトを「変位」から「断面力」へ変更し、デフォルトの表示を曲げモーメント図のみにしました。
- 結果タブ「荷重ケース結果」−「結果スケール」−「曲げモーメント」の初期スケールを改善しました。
- 結果タブ「荷重ケース結果」−「結果スケール」に、「軸力」「せん断力」のスケール設定を別々に設定できるようにしました。
- 曲げモーメント図と曲げモーメント値の数値表示が重ならないように数値表示方法を改善しました。
- レポートタブを選択したときに、、「入力データ出力設定」ボタンが選択されている場合に、「入力データ出力設定」ボタンを押さなくても、入力データのパラメータを表示するように改善しました。
- モデル図の要素の太さ、節点のサイズ、要素名称の出力を改善しました。
■プログラムの不具合修正
<入出力画面>
- 表示設定タブの荷重の数値表示で、フォントの色を変更できない不具合を修正しました。
- 剛体要素エディタに、”剛体要素の質量を死荷重ケースに含める/含めない”を指定するスイッチを追加しました。
- 荷重エディタの”対象”の項目に、剛体要素やばね要素を指定するとエラーが発生する不具合を修正しました。
- フレーム要素の節点に、存在しない節点を入力し、節点をマウスで移動するとエラーが発生する不具合を修正しました。
- フレーム要素の節点に、存在しない節点を入力するとエラーが発生する不具合を修正しました。
- 荷重ケースの結果表示設定で、荷重ケース結果のチェックをオフにするとエラーとなる不具合を修正しました。
- 抽出された組合せ荷重ケースの名称が正しく表示されない不具合を修正しました。
- 組合せ荷重を複数追加してアンドゥすると、エラーが発生する不具合を修正しました。
- カラー設定で、フレーム要素や剛体要素の色を変更しても色が変わらない不具合を修正しました。
- 荷重ケース結果でばね要素の結果が表示されない不具合を修正しました。
- 多主版桁のコーナー寸法がセーブされない不具合を修正しました。
- 複数のアウトライン要素エディタをひらいて編集すると、他のアウトラインのコーナー寸法も更新される不具合を修正しました。
- レポートの入力データ出力設定で設定する”動的解析詳細”の項目がファイルに保存できない不具合を修正しました。
- 材料一覧エディタで、材料タイプを変更できるようにしました。また、FRP材料のγは入力不可としました。
- フレーム要素基本エディタのi端やj端に存在しない節点名称を入力し、ファイルに保存すると、そのファイルが読み込めない不具合を修正しました。
- 抽出荷重の断面力図を表示するよう修正しました。
- 結果の図に反力の結果数値が表示されない不具合を修正しました。
- 荷重エディタの部材分布荷重で、Vjを入力しないと、荷重図が表示されず、Ljも入力できない不具合を修正しました。
- 新規にモデルを作成し、変断面部材を作成すると、断面の重量を変更しても荷重図に反映されない不具合を修正しました。
- M-φエディタのリセットボタンをクリックしても、表がリセットされない不具合を修正しました。
- バネ特性|テトラリニア(対称|緩衝装置)エディタの入力に関する不具合を修正しました。
- モデルエディタで要素を選択しても、減衰定数エディタの選択状態に反映されない不具合を修正しました。
- ファイバー要素の結果画面において、セルを選択してもグラフが更新されない不具合を修正しました。
<計算>
- 計算が収束しないときの節点の時刻歴結果のMax/Minの値に誤りがありました。
- 剛性が大きくて短い部材に分布ばねを与えたときの計算誤差が大きく生じる場合がある不具合を修正しました。
- 複雑な断面を作成して許容せん断応力度の計算を実行すると、σI計算時にエラーが発生することがある問題について対策を施しました。
- 面に鋼板などの非常に薄い断面要素があり、かつi端側、j端側の断面が異なる場合に、死荷重が正しく計算されない場合がありました。計算部を見直し、正しく計算されるように修正しました。
- 「フレーム要素間Mmax/Mminの計算」をオンにして計算すると、組合せ荷重に温度荷重が足されない不具合を修正しました。
<レポート出力>
- データにより、表の一部が用紙からはみ出す不具合を修正しました。
- リボンの印刷ボタンから印刷を実行すると、段落番号が印刷されない不具合を修正しました。
- 荷重ケースの結果表示で、フレーム要素の回転方向の単位を修正しました。
- レポートに横拘束材料のパラメータを出力するようにしました。
- ばね値が入力されていない分布ばねケースを登録するとレポートが出力されない不具合を修正しました。
- 分布ばねのばね値が出力されない場合がある不具合を修正しました。
- パフォーマンス結果の図がレポート出力で表示されない不具合を修正しました。
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1.02.00 |
'09.11.05 |
■プログラムの機能改善
- Windows7に対応しました。
- UC-win/Sectionのライセンス(Ver3.1以上)が確認できた場合に、着目点を入力可能とし、UC-win/Section形式(*.rc2)でファイルを保存する機能を追加しました。
- ファイバー要素(1次、2次)のせん断剛性低減係数の上限を1から10000に緩和しました。
■プログラムの不具合修正
<入出力画面>
- モデルを移動、回転、ズームアップする操作を繰り返し行っていると、プログラムのメモリ消費量が次第に増えていく現象をなくしました。
<計算>
- 鉄筋と鋼板が混在しているときのファイバー断面で、損傷表示に誤りがありました。
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1.03.00 |
'10.03.17 |
■プログラムの機能改善
- 平板要素の計算結果をコンタ図で表示する機能を追加しました。コンタ図の種類は、変位・平板要素断面力・曲率・ひずみ・主応力、主ひずみ・Mises応力です。
- 鉄筋コンクリート部材を平板要素でモデル化したときのひび割れ図の表示を改善しました。ひび割れひずみの大きさに応じて色分け、ガウス点だけでなく要素(プリミティブ)の単位で着色する機能等を追加しました。
- 非線形要素が降伏したステップや終局に達したステップ、およびそれぞれの要素名を表形式で一覧表示するようにしました。
- ファイバー要素のひずみ分布を13段階の色分け表示に変更しました。
- 節点に表形式で質量を直接与えることができるようになりました。今まで1節点だけの剛体要素を用意して個別に入力していましたが、その必要がなくなりました。この機能を使用するにはモデル設定エディタで質量マトリクスの作成方法を「集中質量」に指定する必要があります。
- 部材やばね要素に初期断面力を設定できるようになりました。
- 幾何剛性を考慮した固有値解析ができるようになりました。
- フレーム要素が交差している部分に節点を設けて自動分割する機能を追加しました。
- 平板要素のモデルで要素数が多く、支点が多い時に、処理が遅い問題を改善しました。
- ファイバー要素のセル分割で、縦と横を別々に設定できるオプション「矩形グリッド」を追加しました。
- 円筒形に開口部のある構造を平板要素でモデル化するプラグインを追加しました。
- 作成済みのアウトラインから平板要素を作成する機能を追加しました。
- 幾何学的特性を大変位として解析した場合でも、微小変位理論によるポスト処理を強制的に実行させるオプションをモデル設定画面に追加しました。このオプションを使用すると、変位図を倍率変更してみることができます。ただし通常は「自動」(従来どおり)をご利用ください。また、大変位理論によるポスト処理が実行されているときは、変位倍率を変更する箇所をグレー表示にして、それが変更できないことを明示するようにしました。
- インストール時に、旧バージョンのEngineer's Studioをアンインストールしないようにしました。これにより、旧バージョンをインストールしたまま新バージョンもインストールでき、両方のバージョンを使用できます。
■プログラムの不具合修正
- 鉄筋ヒステリシスで、COM3タイプで任意設定にしたときの履歴がおかしい不具合を修正しました。
- 平板要素内のプリミティブを削除した後に計算を実行すると計算が正しく終了しない場合がある不具合を修正しました。
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1.03.01 |
'10.05.20 |
■プログラムの機能改善
- ソルバーとポスト処理の計算速度改善を行いました。平板要素が多いモデルで約20~30%程度、非線形フレーム要素で約50%の速度向上が期待できます。ただし、全てのモデルで速度向上がみられるわけではありません。
- Ver1.03.00では、モデル設定で整合質量を指定しているとき、節点質量で与えた質量は動的解析時の質量として考慮しない仕様でした。本版では節点質量を付加的な質量としての役割を持たせ、モデル設定の整合質量や集中質量の設定に依存しないように改善しました。
- 質量に関係する入力方法を改善しました。「節点質量エディタ」、「フレーム要素の定義|質量と体積エディタ」、「剛体要素質量エディタ」にそれぞれ、与えた質量から死荷重や水平震度荷重を生成する/しないの設定や動的解析時に慣性力として考慮する/しないの設定が可能になりました。
- モデル設定にあった固有値解析オプション「幾何剛性を考慮」というスイッチを初期断面力の設定画面に移動して、各ランに対して設定できるようにしました。
Ver 1.03.00以前のデータを読込む時は、計算結果が同じになるように変換されます。たとえば、旧データにおいて初期断面力の設定画面「初期断面力を使用する」がオンのとき
は、本版の「ランで初期断面力を使用」がオンになります。このとき、本版の「固有値解析で初期断面力を使用」は、旧スイッチ「幾何剛性を考慮」がオンのときオンに、
オフのときオフになります。旧データにおいて初期断面力の設定画面「初期断面力を使用する」がオフのときは、旧スイッチ「幾何剛性を考慮」がオンでもオフでも本版の
「固有値解析で初期断面力を使用」はオフになります(計算結果が同じになるように変換するため)。
- 固定成分を持つばね要素に初期断面力があると収束しない問題を改善しました。ばね要素の固定成分に初期断面力が与えられている場合は、エラーメッセージを出すようにしました。荷重ケースを選択して自動算出させる場合は、ばね要素の固定成分にはゼロを自動的にセットするようにしました。
- 荷重を載荷する対象(節点、部材)が複数ある場合に、各対象(節点、部材)へ分解する機能を設けました。適用可能な荷重タイプは、節点荷重、強制変位、フレーム要素分布荷重(連続)、射影長荷重です。荷重タイプがフレーム要素集中荷重とフレーム要素(単独)では分解できません。
- 印刷プレビュー画面における3次元モデル図の描画速度を向上しました。
- 入力データのレポート出力で、モデル設定画面の出力内容をみやすく改善しました。
■プログラムの不具合修正
- UC-win/FRAME(3D)の荷重データの中に荷重の方向を指定するαとβで設定された部材荷重および節点荷重があるとき、Engineer's
Studioでそのデータを読み込んでも正しく認識されず、デフォルトの α=0度、β=90度となっていた不具合を修正しました。
- 組合せ荷重ケースの分布ばね反力結果が正しく算出されていない不具合を修正しました。
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1.03.02 |
'10.06.11 |
■プログラムの不具合修正
- 平板要素の材料応力結果の数値が1000倍になっていました。
コンタ図横にある凡例の数値には問題ありません。
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1.04.00 |
'10.08.16 |
■プログラムの機能改善
- 64bit版OSに対応したソルバーを用意しました。64bit-CPUと64bit-OS(x64)のコンピュータ環境で使用することが出来ます。ただし、入力画面、出力画面、プレ処理、ポスト処理は32bitで処理しています。計算時間の短縮よりもメモリ不足の問題を解消する効果があります
- 平板要素への面分布荷重に対応しました。
- シーケンス荷重の適用回数に10000を超える数値を入力できるようにしました。
- WindowsVista/7において、「モデル設定エディタ」等の画面を移動する際のちらつき対策およびレスポンス向上を施しました。
■プログラムの不具合修正
◆入出力画面
- 計算結果の大きなモデルを計算させ、ファイバー要素の結果を見ると、要素を切り替えるタイミングでメモリ不足エラーが生じる問題を対策しました。
- ホームタブの新規モデルビューで新しいウインドウを開き、開いたモデルエディタの右クリックで表示されるモデル表示設定の設定項目が入力ができない状態になっている不具合を修正しました。
- FPRを貼り付けた断面を断面エディタのビューでドラッグすると、FRPが断面から離れてしまう不具合を修正しました。
◆計算
- モード減衰定数を算出するときに平板要素を考慮していなかった不具合を修正しました。
◆レポート出力
- ばね要素の要素座標系をフレーム要素から取得して設定した場合に、ばね要素のレポート出力を行うとエラーが発生する不具合を修正しました。
■ヘルプ・サンプル
- 「ESベース | 荷重の定義 | 平板面荷重」追加
- 「サンプルデータ」追加
- サンプル「CircleWall-PlateSurfaceLoad.es」を新規に追加しました。
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1.05.00 |
'10.09.13 |
■プログラムの機能追加と改善
- 土木構造ニ軸断面計算オプションを追加しました。主に道路橋示方書に準拠したRC断面に対する許容曲げ応力度照査、曲げ耐力照査、平均せん断応力度照査等、せん断耐力照査、最小鉄筋量の照査を行います。
- フレーム要素の任意の位置に、複数の着目点を一度に作成する機能を追加しました。
- 計算時にバンド幅の最適化を中断して計算を進めるボタンを用意しました。大規模モデルのときに使用できます。
- 節点数がゼロ、プリミティブもゼロの平板要素が定義されている場合も計算できるようにしました。
- モデルタブの「平板−アウトライン形状」で表示される平板要素エディタに作成されるプリミティブ数を表示するようにしました。プリミティブ数の上限は3万個です。
■サンプル
- サンプル「FourSpanLiveLoadAndSFHBIIICheck.es」を新規に追加しました。
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1.06.00 |
'10.12.27 |
■プログラムの機能追加と改善
◆計算部
- 計算部(ソルバー)に「PARDISO(Parallel Direct Solver) Sparse Matrix Solver」を実装しました。大規模モデルの計算性能がとても向上しました。従来の版よりもメモリ消費と計算時間をかなり低く抑えられています。これにより、従来よりも大規模なモデルの計算ができるようになります。一例として、4万5千節点モデル(平板要素、材料非線形、静的解析、50ステップ)の場合、メモリ消費量は20GBから3GBへ、計算時間は20時間から30分へ改善しています。同モデルに対して固有値解析を実施した場合、従来は物理メモリ不足(60GB要求のため)で計算不可から1GB未満へ、計算時間は推量2時間から4分へ、改善したと言えます。
- ばね特性の非対称バイリニア正方向/負方向の初期剛性を従来のゼロから1次剛性に変更しました。モデル全体の境界条件を非対称バイリニアだけで成立させることができます。従来ダミーのばね要素が必要だったモデルはダミーが不要になります。
- 剛体要素の従節点は1000個までという制限を撤廃して無制限にしました。
- 平板要素にばね要素が接続していると不安定になって計算できない場合があったので、計算できるような自動安定化処理を加えました。
◆平板要素、ファイバー要素
- 平板要素に地盤ばねを与えるジェネレータ機能を追加しました。各地層の層厚と地盤反力係数(kN/m3)の入力データから平板要素の各節点位置にばね要素を自動生成します。
- 平板要素のコンタ図表示を各グループ単位でもみれるようにしました。従来はモデル全体で最大/最小の結果数値とコンタ図を表示していましたが、本版より、グループ化された範囲内で最大/最小の結果数値とコンタ図をみることができます。
- 平板要素(RC)のひび割れひずみ結果で、グループ毎に最大・最小の表示をする機能に変更しました。
- 平板面荷重の両サイドオフセット機能に対応しました。平板要素内の特定領域に面分布荷重を載荷できるようになりました。
- 平板要素を生成する3つのジェネレータ機能「任意形状メッシュ要素」、「四角形メッシュ要素」、「アウトライン形状」を統一したデザインに変更しました。
- 平板要素の編集画面「メッシュ要素エディタ」に、プリミティブを削除する機能を追加しました。プリミティブをマウスで複数選択すると削除ボタン若しくは右クリックメニューから削除できます。さらに、プリミティブを削除した後に残る孤立した節点も削除するオプションも追加しました。孤立した節点の削除を確認する画面の表示/非表示は、「システムオプション」画面のオプションで設定できます。
- アウトライン形状から新規に平板要素を作成するときに、既存の平板要素の節点を共有する改善を行いました。
- ケース載荷時の組合せ荷重ケースの結果で平板要素のコンタ図を表示するようにしました。
- ファイバー要素のひずみ分布コンタ図をグループ毎に分けて確認できるようにしました。表示しているグループ内における凡例の最大・最小を計算して表示します。
◆大規模モデルの画面レスポンス
- 荷重ケース、荷重値の設定が非常に多い大規模モデルで荷重値設定画面を開くと、表示されるまでに時間がかかる問題を改善しました。
- 節点数の多い大規模モデルを開くとき、ファイル読込みの進捗状況を示す画面を表示するようにしました。
- 節点数が非常に多い大規模モデルを計算させて、結果を表示するときにフレーム要素の描画が非常に遅くなる問題を改善しました。
- 大規模モデルのときに、[入力ナビ]から呼び出す各入力画面が現れるまでに時間がかかっていた問題を改善しました。
- ばね特性、ヒステリシス、M−φ特性が非常に多いときに、入力データのファイルサイズが大きくなる傾向がありました。これを改善し、同時にファイル読込み速度を向上しました。
- 荷重ステップが数万ステップあり、ファイバー要素の分割数が多い場合、ファイバー要素の結果表示に時間を要する問題を改善しました。
- 固定支点が数千個あるような大規模モデルの描画速度が落ちる問題を対策しました。全固定の支点の図を変更しました。
- グループが多数ある場合に、モデル表示が遅くなる問題を改善しました。
- 4万2千節点のような大規模なモデルで、範囲選択した節点を削除すると画面の処理に時間がかかる問題を改善しました。さらに、孤立した節点を削除するオプションも追加しました。孤立した節点の削除を確認する画面の表示/非表示は、「システムオプション」画面のオプションで設定できます。
◆その他
- 荷重図において、負の荷重値の矢印の向きは符号を考慮して最終的な向きになっていますが、矢印付近に描画している数値にはまだマイナスをつけていました。
誤解しないようにマイナスをつけないようにしました。
- 平板要素のコンタ図で、変位のデフォルトをδx'から|δ|に変更しました。
- 鉛直フレーム部材があるモデルを真上からみた平面図状態で範囲選択の操作を行うと、鉛直部材が認識されませんでした。フレーム部材の両端に点を描画するようにして、真上からみたときでも認識されるように改善しました。
- サムネイル表示をしている箇所(アウトライン、断面、M−φ特性、ばね特性、ヒステリシス、地震波)で複数選択が可能になりました。Ctrlキーを押しな
がらAキーを押すと全選択になります。
- 部材タイプがラン1でM−φ要素(ただし計算しない設定)、ラン2で弾性梁要素(計算する設定)となっているUC-win/FRAME(3D)データファイルを読み込むと、計算しないランの部材タイプをみてM−φ要素として読み込む処理となっていましたが、計算するランの部材タイプをみて読み込む処理とするように変更しました。UC-win/FRAME(3D)の設定で計算すると設定されているランが複数ある場合は、一番最初のランの部材タイプを参照します。
- ネットワークプロテクトを使用している場合、ライセンスチェックに時間が掛かる問題を改善しました。
■プログラムの不具合修正
◆入出力画面
- ラン結果のフレーム要素の結果表において、表示すべき行数が足りない場合がありました。フレーム要素に部材集中荷重が2ステップ目以降で載荷されている場合に、i端からj端までの結果を全て表示できていない現象です。
- ランの結果で[変形性能基準]を表示しているとき、ばね要素の損傷がないときの色がばね要素の要素色になっていました。これを損傷基準がないときの色に変更しました。また、レポート出力のグレースケールに対応していなかったので修正しました。
- 平板要素と非線形フレーム要素や非線形ばね要素が混在するモデルの結果で、変形性能基準を平板要素以外の種類に指定したとき、平板要素に損傷色を着色すべきでないにもかかわらず、着色されていた問題を修正しました。
- 形鋼のアウトラインをデータベースから作成することができない不具合を修正しました。
- 複数のランがあるときの平板要素に関するコンタ図結果表示が正しく表示されていませんでした。特にラン1とラン2とでステップ数が異なる場合が該当します。
- 平板要素「四角形メッシュ要素|四角形2次要素」の入力で、グリッド間隔を0.1mとし、最大メッシュサイズを0.1mに設定して、2x2のメッシュを作成しようとしても、1x1や1x2になって最大サイズ0.1mを超えてしまう不具合を修正しました。
- モデルをサイドビューやフロントビューにして節点を選択後、「モデル|編集|変換|移動/回転」を実行しても編集画面が呼び出されていませんでした。
- 任意に作成した座標系を指定して「3D入力グリッド」を表示させるとグリッドの表示位置が正しくなかった不具合を修正しました。
- UC1製品からエクスポートしたf3dファイルを読み込むと着目点位置が意図しない表示になる問題を改善しました。
- 複数の支点ケースがあり、それぞれの支点ケースに支点を設定しているとき、支点ケースを削除するとエラーが生じる不具合を修正しました。
- 表計算ソフト等で節点名称と座標値を作成してコピーした後、節点エディタで1行追加後に貼り付けるとアドレス違反が生じる不具合を修正しました。
- UC-win/Section形式エクスポートで、荷重ケースや断面力が連動しない不具合を修正しました。
- 範囲選択コマンドを使って非常に多くの節点や要素を選択して、グループ化の設定画面を開くと、選択した節点や要素の名称が表示されない問題を対策しました(実際には選択されています)。節点名称や要素名称をカンマ区切りで羅列した文字数が1000を超えると省略記号「...」を表示します。
◆計算
- モデル設定画面で解析条件が「線形+微小変位+シーケンス載荷」のとき、シーケンス載荷の静的荷重に温度荷重が含まれていると、部材に生じる断面力が正しく計算されていませんでした。
- 平板面荷重で入力された荷重強度と変化位置が計算に正しく使用されていない不具合を修正しました。
- 同一平面内にある平板要素の法線ベクトル(要素zl軸)が逆向きになっていると不安定構造と判定されて計算ができない不具合を修正しました。
■ヘルプ・サンプル
- サンプル「3DBox-GroundSpring.es」を新規に追加しました。
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1.06.01 |
'11.03.09 |
■プログラムの機能追加と改善
- 材料非線形の平板要素の入力項目に、有効鉄筋比を追加しました。
- 既存の節点を複数選択して、その節点から剛体要素やばね要素、フレーム要素を一度に複数作成する機能を追加しました。
- メイン画面で剛体要素の編集ができる機能を追加しました。節点をクリックすることで、既に剛体要素の従節点になっている節点をクリックすると剛体要素から除外されます。剛体要素に含まれていない節点をクリックすると剛体要素の従節点になる機能です。
- メイン画面下方にドッキングしている状態で、タブを閉じることができるようにしました。
- マウスのホイールボタンをドラッグすることで3次元モデルを表示移動できるようにしました。通常はホイールボタンを押したままマウスを移動することで表示移動が可能になります。マウスの機種とドライバ種類によっては移動できない場合があります。その場合は、OSの設定で「マウスのプロパティ|ボタン|ホイールボタン」という設定があるかどうかを確認し、あれば「中クリック」に割り当ててください。その設定がない場合はこの機能は使用できません。
- コンタ図凡例の枠とフォントの色を変更できるように「システムオプション|カラー設定」に追加しました。
- 「フレーム要素の分割」の機能を利用して自動的に作成された節点の節点表における順番が降順になっていましたので昇順で並ぶように改善しました。
- 長さが0.01mなどの極端に短い部材があると数値計算誤差が生じてフレーム計算の精度が落ちる可能性があるので、部材長が0.01m以下のときは警告メッセージを出すようにしました。
- 平板要素断面力の面外せん断力の数値結果をクリックしたときの左側ボタンの制御をしていなかったので、「S」「|S|」「平板要素」が押されている状態になるように変更しました。
- 4万節点のように大規模なモデルをケース載荷で計算させると、計算終了後に結果画面が表示されるまで時間がかかっていた問題を改善しました。
- モデルを貼り付けたときに新規に追加する節点名称や要素名称を可能なかぎり連続した番号になるようにしました。
- 「マージプロパティ」画面のように、メイン画面以外の画面がディスプレイの左端よりも外側にはみ出してしまう場合がある問題を対策しました。
■プログラムの不具合修正
◆入出力画面
- 断面ジェネレータを使って断面を作成した後に、鉄筋の断面要素エディタを開き、接続点タブをクリックするとアドレス違反が生じてプログラムが動作不能になる不具合を修正しました。
- グループに属している節点を削除するとグループの表示に「名前のないオブジェクト」と表示されていました。
- フレーム要素や平板要素をマウスクリックで作成するときに、メイン画面下方に表示される説明が英語のままとなっていた問題、および日本語が文字切れしていた問題を修正しました。
- 変形性能基準の結果「損傷基準(平板鉄筋)」において、再生ボタンを押してアニメーションさせるとAccess
violationエラーが生じる不具合を修正しました。
- ラン1とラン2の抽出キーが異なる設定の場合に計算を実行すると原因不明のエラーが生じる問題と、ランエディタを表示させたまま計算すると計算の途中で
Access violationエラーが生じる場合がある問題を対策しました。
- 影響線の図と着目点位置における結果をみることができなかった不具合を修正しました。
- プログラムが自動的に作成する「死荷重 (St.)」や「水平震度荷重 X' (+)」と「断面計算|照査用荷重定義」の設定がある状態で、新規にばね要素をモデルに追加すると、「基本荷重ケース」エディタ内で荷重ケースの順番を変更する操作や新規に追加する操作を行うとエラーが生じる不具合を修正しました。
- 平板要素のモデルで、変位等のコンタ図がレポートに正しく描画されない不具合を修正しました。
- 5万節点のような大規模平板要素モデルで「モデル設定|水平震度荷重」の数値変更やオンオフの設定変更を行うと、画面操作が待ちの状態になる問題を対策しました。荷重図を表示していないときは画面応答が速くなりました。荷重図を表示しているときは荷重図を作成する処理が働くのでそれなりに時間がかかります。
◆計算
- 64bitソルバーのスイッチをオフにした場合、あるいは、32bitオぺレーティングシステムにおいて、3000節点程度のモデルを計算させると
「Solverエラー:予期せぬエラーが発生してソルバーが強制終了されました。適切なエラー内容を表示できません。」というエラーが生じて計算できない
場合がありました。この問題を対策しました。
- モデル設定エディタで解析条件を「材料特性=線形」に設定して解析を行うと、非線形の設定をした平板要素の結果がゼロとなっていた不具合を修正しました。
◆ファイル
- グループに属しているばね要素を削除してファイルに保存すると、不正なデータを書き込んでしまい、そのファイルが読めなくなる不具合を修正しました。
- 断面計算の設定をしている状態で、断面を削除するとファイルに保存するときに不正なデータを書き込んでしまい、そのファイルを読むことができなくなる不具合を修正しました。
- UC-win/FRAME(3D)で作成したファイルの中に、「アウトラインの再利用」で作成した断面があると、Engineer's
Studioで読めない場合がある不具合を修正しました。
- 入力モードでランや平均の結果をレポートに設定している状態で、抽出キーの設定を削除等変更すると、結果レポートが参照している抽出キーが消えるので、ファイル保存したときに不正なデータを書き込んでしまい、そのファイルを読むことができなくなる不具合を修正しました。
- 非構造材料を割り当てた数値断面を含むEngineer's StudioのデータファイルやUC-win/FRAME(3D)のデータファイルを読み込むことができない不具合を修正しました。
■ヘルプ・サンプル
- 「ファイバー要素」にεaが軸ひずみである説明を追加しました。
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1.06.02 |
'11.05.31 |
■プログラムの機能追加と改善
- 別売予定の開発キット「Engineer's Studio Plugin SDK 1.06.02」と連動する対応を行いました。
- 平板要素の圧縮側損傷基準を4段階から5段階にしました。追加した圧縮レベルは、COM3コンクリートのピークひずみの3倍のひずみです。これは、
2007年制定コンクリート標準示方書[設計編]p.173の「鉛直部材がせん断破壊しないことの照査にかえて、面部材表面の面内主圧縮ひずみが圧縮強度
に対するひずみの3倍とならないことで照査してよい」という解説に対応したものです。
- 加速度ファイル(*.acc)、K-NET地震波データ(*.EW、*.NS、*.UD)、JMA地震波データのテキストファイルを地震波形として取り込む機能を追加しました。
- 入力された初期断面力が構造不安定になる場合に、原因となる節点番号をエラーメッセージに表示するようにしました。
- 平板要素が全体XY平面にあるとき、平板要素断面力「せん断力」を方向指定にして、「Sy'、x'y'が全体座標系Y-Z」のとき、せん断力のコンタ図を
表示するようにしました。従来は、「Sx'、x'y'が全体座標系Z-X」のときだけ表示していました。同様に、「Sx'、x'y'が全体座標系X-Y」
のとき、せん断力のコンタ図を表示するようにしました。従来は、「Sy'、x'y'が全体座標系Z-X」のときだけ表示していました。
- 計算しないランに含まれるシーケンス荷重が空の静的荷重や空の動的荷重をもっているとき、計算するランに問題がなくてもエラーをだして計算しませんでした。計算するランだけのチェックを行うように改善しました。
- 平板要素を作成するときのコマンド「四角形メッシュ要素」を改善しました。マウス操作の途中でも生成されるメッシュの様子をビジュアルに表示し、生成されるプリミティブの個数等の情報も表示するようにしました。
■プログラムの不具合修正
◆入出力画面
- 断面に鉄筋を配置するとき、「断面要素 鉄筋 エディタ」画面で鉄筋径を選択するための▼印が表示されている状態で、画面右上の×ボタンを押すと、鉄筋径が反映されず、元に戻っていた問題を修正しました。
- メイン画面「レポート|結果リスト|モデル」の中にある「モデル表示」をクリックするとアドレス違反が発生する場合がある不具合を修正しました。
- 入力画面で、あるタブを閉じた後に他の入力を行うと「コントロール''は親ウィンドウを持っていません」というエラーが生じる不具合を修正しました。
- 断面計算を行った後、「レポート|結果リスト|断面」で「断面照査結果一覧+許容応力度法
- せん断+道示-III H14 [4.3.3]+断面照査」という「断面照査結果一覧レポート」のリストを作成し、印刷プレビューをすると、「無効なクラス型キャスト」というエラーが生
じる不具合を修正しました。
- 平板要素を「任意形状メッシュ要素」で作成するときに、「任意形状メッシュ要素」画面にメッシュ情報が計算されていなかった不具合を修正しました。
- 平板要素を断面付きで3次元表示したときに、ソリッド表示に失敗することがありました。描画処理を修正しました。
◆計算
- 平板要素のプリミティブが3800個あるモデルで、1600ステップの動的解析を行うと「Solverエラー:予期せぬエラーが発生してソルバーが強制終了されました。適切なエラー内容を表示できません」というエラーが生じていた問題を修正しました。
◆ファイル
- Engineer's Studio面内データファイルをEngineer's Studioで読み込んで計算をさせるとアドレス違反が生じる場合がある不具合を修正しました。
◆レポート
- 部材に対する抽出キーとして断面力と変位を設定し、断面計算を行った後、「レポート|標準出力|断面照査|結果抽出オプション」を全結果にして出力したレポート出力の内容が正しくなかった不具合を修正しました。
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1.06.03 |
'11.08.24 |
■プログラムの機能追加と改善
- アウトラインサムネイル、断面サムネイル、ばね特性サムネイル、地震波サムネイル、M−φ特性サムネイル、ヒステリシスサムネイル、各表形式入力画面に、
コピー機能(自動複製)を追加しました。さらに、クリップボードにコピーして別のesファイルに貼り付けたり、ファイルに保存したりすることも可能になりました。
- ばね要素の非線形特性(ばね特性)に「BMR(CD)ダンパー」を追加しました。橋梁の付属物の一種で、オイレス工業(株)様が販売している圧縮型復元機能付き減衰装置BMRダンパーの履歴モデルです。地震による繰り返しに対して減衰効果をもたらします。
- 複数ファイルを連続実行する「Engineer's Studio Calculation Tool」を追加しました。esファイルが多数あるときに、それらを順番に「読み込み・計算実行・結果保存」を行うことが可能です。
※ツールは、[スタート]メニューの「すべてのプログラム|Forum 8|Engineer's
Studio|ツール」から起動できます。詳しくはツールに添付しているヘルプをご覧ください。
- 入出力書式設定のデフォルト値を変更しました。変位はd.ddddd(mm)、回転角はd.ddddd(mrad)、断面力や反力はd.ddd(kN)(kNm)、部材分布ばねの反力はd.ddd(kN)としました。
- 節点と部材(i端、j端)の結果をテキスト形式(csvファイル)でエクスポートする機能を追加しました。
- 平板要素の結果のうち、「平板要素断面力、平板要素ひずみ、ひび割れひずみ、材料応力、材料ひずみ」について、数値表をクリックするとそのガウス点位置をモデル内に表示する機能を追加しました。
- 平板要素の結果をテキスト形式(*.csv)で出力できるようにしました。出力可能な項目は、平板要素断面力とひずみ、材料応力、材料ひずみです。
- 節点に接続している要素をハイライトする機能を設けました。3次元モデル内の節点をクリックして選択後右クリックメニューから呼び出せます。ハイライトされた状態は、3次元モデルだけでなく、フレーム要素や平板要素の表にも表示されます。
- 複数の節点や要素を範囲選択した状態でコピーすると、節点名称や要素名称を表形式入力のセルにまとめて貼り付ける機能を追加しました。
- モデルをマージする時に全体座標での距離を入力できるようにしました。事前に座標系を用意しなくて済むようになりました。回転が必要な場合は事前に座標系が必要です。
- 材料を新規に作成するときに便利な材料データベースを用意しました。
- ばね特性が「自由」と「固定」の成分に初期断面力の数値があると計算せずにエラーになります。初期断面力の入力画面でグレー表示にして数値が入力できないようにしました。
- K-NET地震波データ、JMA地震波データを読み込むとき、100sを超える波形を無視していましたが、全てのデジタルデータを読むように変更しました。
- 起動したバージョンよりも新しいバージョンで作成されたファイルを読み込むことができないように修正しました。
■プログラムの不具合修正
◆入出力画面
- 複数の節点を選択して指定した方向にフレーム要素を一度に作成するコマンドで、断面リストの2番目を指定するとj端側の断面が正しくセットされない問題を修正しました。
- モデルをコピーして貼付けたときに、荷重合計一覧の情報が正しく更新されていない問題を修正しました。
- ばね特性「テトラリニア非対称-Takeda」の破断変位を指定したときに、負側の経路が正しく動作していない不具合を修正しました。
- 非表示にしているグループに載荷している荷重値の数値が表示されてしまう不具合を修正しました。
- 主節点だけの剛体要素で、主節点の名称を変更すると変更前の名称が従節点に移動していた問題を修正しました。
- ランエディタで、ランの色を変更するとアンドゥ/リドゥの履歴が正しく管理されていなかった問題を修正しました。
- 「任意形状メッシュ要素」を使って平板要素を作成するとき、「範囲内に既に存在する節点を含める」にチェックを入れていても、すべての既存節点を認識しない場合がある不具合を修正しました。
- 抽出荷重ケースの抽出キーを設定した状態で、節点や要素をコピーし、モデルに貼付けると、抽出キーの設定状態が消失していた不具合を修正しました。
- 「任意形状メッシュ要素」を使って平板要素を作成するとき、「範囲内に既に存在する節点を含める」にチェックを入れていても、すべての既存節点を認識しない場合がある不具合を修正しました。
- 平板要素を「任意形状メッシュ要素」を使って作成するときに、自動的に三角形のメッシュ分割を行う処理でエラーが発生し、メッシュを作成できない場合があ
りました。これを修正するとともに、直線状にある3点をクリックしているときは、三角形を生成できないので、赤い線を表示するように改善しました。
- 節点質量エディタを開いた状態で、モデル設定画面のケース載荷をシーケンス載荷に変更すると、動的荷重のOn/Offが入力可能にならない不具合を修正しました。
- モデル設定エディタ画面で、静的用質量モデルを分布荷重から集中荷重へ変更して、荷重値エディタをクリックするとメモリエラーが生じる問題を修正しました。
◆計算
- 組合せ荷重ケースの全体割増係数が1.0ではない場合に、曲げモーメントが最大最小となる位置と数値が正しく算出されていませんでした。全体割増係数が1.0のときは問題ありません。
- 1つの平板要素にRC非線形のプリミティブが多数あるとき、一部のプリミティブを弾性に変更すると計算できない不具合を修正しました。
- モデル設定画面で「フレーム要素着目点間Mmax算出」を指定しているとポストプロセスでエラーが生じる場合がある不具合を修正しました。
- 鋼製部材のひずみ照査で、ファイバー要素の断面のセル分割方法に「円形グリッド」を入力していると計算ができない不具合を修正しました。
◆ファイル
- UC1/FRAME(面内)のデータを読み込むとき、組合せ荷重や抽出荷重のタイトルを荷重ケースの名称として読み込んでいませんでした。
- SDNFファイルをインポートした後のモデルが正しく設定されていない問題を修正しました。
◆レポート
- レポート出力において、デフォルトの抽出荷重ケースの結果の断面力図が入りきれていない問題を修正しました。
- 結果レポート出力で生成ボタンを押したときに、抽出荷重ケースの断面力図が自動的に作成されない問題を修正しました。
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1.07.00 |
'11.12.22 |
■プログラムの機能追加
- ケーブル要素に対応しました。ケーブル要素は引張だけに抵抗し圧縮や曲げには抵抗しない構造要素です。カテナリーを定式化した要素です。【ライセンス】ケーブル要素オプションのライセンスが必要です。
- 断面と連動したM−φ要素やばね要素(M−θ特性)の自動算出に対応しました。
- 曲率の照査、ばね要素の照査に対応しました。
- 道路橋の残留変位照査に対応しました。道示Vの「6.4.6 鉄筋コンクリート橋脚の照査」を基本とし、さらに基礎の回転による水平変位や基礎自身の水平変位を除去して橋脚躯体の変形量から残留変位δprを算出します。
動的解析においては各ステップごとにδprを逐次算出して最大値を求めます。曲線橋や斜橋などの二軸曲げを受ける場合は、最大応答変位の方向に降伏変位を別途算出するなどの処理も自動で行います。これにより、最大変位と降伏変位の方向が一致しないという問題もありません。
- 固有値解析時のフレーム要素とばね要素の剛性に低減係数をかけることができるようになりました。
これにより、FEM解析の初期剛性と違う剛性で固有値解析ができるようになります。
- 連行荷重に分布荷重を考慮するようにしました。列車荷重「EA荷重」の牽引分布荷重に対応したものです。
- 荷重の設定画面を、「基本荷重」、「平板体積力」、「平板面荷重」、「平板地盤変位」、「平板動水圧」、「ケーブル要素荷重」というタブ構成にしました。「平板体積力」は従来の平板要素の自重を自動算出した結果と同じですが、鉛直方向だけでなく、水平方向や斜めの方向にも対応できるように機能拡張を行いました。「平板地盤変位」、「平板動水圧」、「ケーブル要素荷重」は今回新しく追加した荷重です。
- ばね特性の表形式入力に対応しました。
- 二重節点のくさび形表示に対応しました。同一座標の節点が重なっている場合は、重複している数だけくさびが表示されます。
- 組合せ荷重ケースでは、Mz_max/Mz_minとなる位置を厳密に求めていますので、組合せ荷重ケースの結果から基本荷重ケースのMz_max点やMz_min点の結果を削除しました。同様に、抽出荷重ケースでは基本荷重ケースのMz_max点やMz_min点の結果を表示しないようにしました。
- フレーム要素、ばね要素、ケーブル要素をマウスのクリックで作成するときに連続した要素を作成するだけでなく、独立した要素も作成できるようにしました。
■プログラムの改善
- 64bitソルバーを使う設定での平板要素のマルチスレッド処理を改善しました。製品に添付しているサンプルモデル「Plate_Outplane_NonLinear.es」では計算速度が約30%の向上しました。
- 入力ナビゲーションのツリー構造の構成を改善しました。また、従来ダブルクリックで入力画面を呼び出す操作をシングルクリックにしました。さらに、入力画面がメインウィンドウにドッキングしている状態のときは、入力ナビでシングルクリックすると既存の入力画面を最前面に出すようにしました。ドッキングされていない場合は、シングルクリックしたタイミングで新しい入力画面がその都度でてきます。
- フレーム要素のi端とj端に異なる色を設定しました。入力モードのとき、立体表示をしたときとフレーム線だけのときの両方でどちらがi端かを色で識別できるようになりました。
- フレーム要素のCSVエクスポートをラン毎に出力するように改善しました。
- ディスク平板ジェネレータを拡張しました。中空の円(円環)の平板要素を作成できます。
- 節点名称や要素名称などを連番にする機能を追加しました。プレフィックスも可能なので、A1,A2,A3,...という自動名称も可能です。
- プログラムが自動的につける節点名称や要素名称を1,2,3,...に変更しました。従来まではN1,
N2, N3などのように英字をつけていましたが今回より廃止しました。
- 単独分布荷重が載荷されている部材1個を分割して2個の部材にしたとき、プログラムは2個の部材に対して連続分布荷重を自動的に作成していましたが、モデルによっては連続分布荷重の制限に抵触して不正な荷重定義になる場合がありました。単独分布荷重が載荷されている部材1個を取り出して連続分布荷重を作成し、その他の、分割対象でない部材は無視するように改善しました。
- 新規に荷重を載荷するときに、節点集中荷重、部材分布荷重などの荷重タイプを選択できるようにしました。従来は荷重タイプを選ぶボタンが別途ありましたが、新規作成ボタンに統合しました。
- 基本荷重ケースや要素の名称にアンダーバー「_」を使うと、レポート出力の印刷プレビューで表が壊れる場合があります。アンダーバー「_」は、F8出力編集ツール(PPFライブラリ)で、下付き文字にする制御文字として認識されますので、アンダーバーを2個続けた「__」に変換するなどの処理を行い、可能な限り表が壊れないようにしました。
■プログラムの不具合修正
- 平板要素のモデルで、6万節点で1000ステップの解析モデル、あるいは、6千節点と2万ステップの解析モデルのような大規模モデルを計算させると、メイン処理は問題なく完了しますが、ポストプロセスの途中でエラーが生じて結果がみれない不具合を修正しました。
- 計算するランが11個、計算ステップ総数が12万のような大規模モデルを計算した後にメモリ不足を起こして結果をみることができない不具合を修正しました。
- 残留変位の設定を含むUC-win/FRAME(3D)データを読みこんで保存したファイルを読み込むとエラーが生じて読めない不具合を修正しました。
- 平板要素のモデルジェネレータ「円筒平板」で「四角形+2次」の条件でモデルを作成すると、円中心部分の要素が解析できないモデル化になっていましたので、円中心部を2次の3角形でモデル化するように修正しました。
- ランを追加したときに、照査用荷重定義にランが自動的に追加されるはずですが、追加されていませんでした。
- 断面照査結果の標準レポート出力で、示方書条項選択画面を開いて、数個の項目にチェックを入れてプレビューさせるとアドレス違反エラーが生じる不具合を修正しました。
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1.07.01 |
'12.05.07 |
■プログラムの機能追加・改善
- 大規模モデル(例:平板要素プリミティブ1000個、ファイバー要素500個、解析ステップ数2万4千)の計算速度向上を行いました。主にポストプロセスを改善しました。
- ポストプロセスの処理速度改善を行いました。
- ばね特性に「バイリニア非対称+正負方向」を追加しました。除荷時の剛性が正負反対側の勾配を使う内部履歴を持ちます。
- メイン画面に、節点数や要素数などのモデル情報を表示するようにしました。
- 収束の結果を表示する機能を追加しました。
- 結果タブのシーケンスコントロールのステップ欄に、結果の数値表でコピーしたステップ数をCtrlキーを押しながらVキーで貼り付けることができるように改善しました。
- メイン画面下に表示されるエラー/警告/インフォメーションの文字を「Ctrl+Cキー」または右クリックメニューからコピーできるようにしました。
- メッシュ要素詳細画面の各列でソートできるように改善しました。
- 平板要素のメッシュ要素詳細設定画面でプリミティブ単位で平板断面を「なし」にしたときは計算できないので、計算時に適切なエラーメッセージを表示するようにしました。
- M−φ特性の骨格を断面から自動算出させるときに断面照査用荷重定義の設定が必要ですが、設定されていない場合を検知してメッセージを表示するようにしました。
■プログラムの不具合修正
- 平板要素の面外せん断力Sx'、Sy'の結果(結果画面、レポート、CSV出力)が逆になっていた不具合を修正しました。
- 四角形1次要素のガウス点位置の面外せん断力値は、減退積分による要素中央の数値を4つのガウス点位置へ外挿によって算出していましたが、結果として大きなせん断力値が得られることがありました。4つのガウス点位置で算出することを廃止し、要素中央の数値をせん断力値として採用しました。この結果、せん断力の数値(画面、CSV出力)およびコンタ図の表示は前バージョンと異なります。
- エクスポートしたCSVファイルの加速度の結果数値が相対加速度になっていました。絶対加速度の数値を出力するように修正しました。
- ばね要素の要素座標系をフレーム要素を参照することで設定されたVer1.06.03以前のファイルをVer1.07.00で読み込むと、ばね要素の要素座標系の向きが変わってしまう不具合を修正しました。本版よりばね要素の要素座標系の向きが一致するように変換されます。このとき、フレーム要素を参照している情報はなくなり、ベクトル指定になります。もともとベクトル指定のばね要素はそのまま読み込まれます。
- シーケンス荷重で地震波形を途中のステップから計算させる設定にしたとき、絶対加速度の結果が正しく表示されない不具合を修正しました。計算結果自体は問題ありません。
- 解析設定で大変位とし、固有値解析に初期断面力を使用しない設定のとき、固有値解析の結果である振動数は正しく算出されていましたが、モード減衰定数が正しく算出されていませんでした。
- 組合せ荷重ケースの分布ばね反力図の表示が間違っていましたので修正しました。分布ばね反力の数値自体は問題ありませんでした。
- 複雑な形状のアウトライン(例:無数の虫食い状態)を使って平板要素を作成すると中空部分が一部埋め戻されてしまう問題を対策しました。
- 結果付きでファイルに保存した後に、節点の結果数値がゼロになってしまう不具合を対策しました。
- 断面幅が小さい(600mmなど)ときにファイバー断面詳細画面で断面全体の図が表示されない不具合を修正しました。
- アウトライン形状から作成された平板要素の座標系がプリミティブの単位では正しく設定されてない問題を修正しました。
- 大規模モデル(節点3万、ファイバー1500、平板要素プリミティブ1万8千、解析ステップ3千)を計算中に「ポストプロセス中にエラーが発生しました」というエラーが発生する問題を対策しました。
- ランを削除した後に入力データをファイルに保存すると、そのファイルが読めなくなる場合がある不具合を修正しました。
- 材料エディタを開いたまま、アプリケーションメニューの閉じるボタンを押すとエラーが発生する不具合を対策しました。
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1.07.02 |
'12.05.28 |
■プログラムの機能追加・改善
- 平板要素断面力の面外せん断力や平板要素ひずみの面外せん断ひずみにおいて、テーブル表示の最大・最小値と、コンタ図凡例の最大・最小値が一致するように改善しました。この結果、これらのコンタ図のカラー表示の様子が変わります。テーブル表示の最大・最小の数値に変化はありません。
■プログラムの不具合修正
- 平板要素のモデルで、計算中にポストプロセスで「整数のオーバーフロー」が発生することがありました。
- 平板要素で四角形1次要素を用いた結果において数値テーブルの中をクリックすると、ガウス点位置を白い点で表示する機能があります。ランの計算で面外せん断力のときは、要素中央以外に白い点を表示していました。四角形1次要素の面外せん断力のときは要素中央にガウス点を表示するようにしました。ケース載荷のときは、問題ありませんでした。
- ばね特性で、「テトラリニア非対称+緩衝装置」の入力が正常に動作していませんでした。
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1.07.03 |
'12.10.05 |
■プログラムの機能追加・改善
- 「断面|断面諸量と断面計算オプション|初降伏ひずみの値と発生位置」の設定において、任意入力された引張降伏ひずみと圧縮降伏ひずみを同時に定義していたときのMy0の計算は、両方同時に考慮していましたが、今回より個別に考慮するように変更しました。つまり、引張(圧縮)降伏ひずみを考慮するときは、圧縮(引張)降伏ひずみを無視するようにしました。
- 「断面|断面諸量と断面計算オプション|初降伏ひずみの値と発生位置」の設定で任意入力した引張降伏ひずみと圧縮降伏ひずみがあるとき、自動算出したM−φ特性「トリリニア型|ノーマル」の第1点、第2点が一致することによって「パラメータを見直してください」という制限がありましたが、緩和しました。
- Reissner-Mindlin理論の適用範囲は板厚tと平板要素の辺の長さLの比t/Lが約1/10〜1/1ですので、平板要素の厚みと辺長の比がこの範囲にあるかどうかをチェックし、範囲外にある場合は警告メッセージを出すようにしました。t/Lが1/10よりも小さい場合はせん断ロッキングという現象が生じて面外方向のせん断力や変位および曲げモーメントの精度が低下することが知られています。本プログラムではこれを回避するために減退積分を行なっているため、面外方向の曲げ変形や曲げモーメントは信頼できる解となりますが、せん断力についてはt/Lが1/10よりも小さい場合に過大な数値になります。警告メッセージが表示されましたら、t/Lが1/10程度になるようにメッシュ要素の分割を調整してください。
- ばね要素が長さを持っているとき、警告メッセージを出すようにしました。解析では長さを一切考慮しません。これは、i端とj端の距離による曲げが発生しないことを意味します。ばね要素が長さを持つと考えてモデル全体の力の釣り合いを考えるときは、このことに注意する必要があります。ばね要素は解析上長さを無視していることを理解した上でのモデルであれば、警告を無視してください。
- 表形式入力画面にある削除ボタンで要素を削除すると、宙に浮いてしまう節点も削除するかどうかの確認画面を出すようにしました。該当する表形式入力画面は、フレーム要素、ばね要素、剛体要素、平板要素、プリミティブ、ケーブル要素、減衰要素です。メイン画面で選択状態になっている状態で、各要素の表形式入力から要素を削除するときは、メイン画面の選択状態を無視して、表形式入力での要素選択を優先するようにしています。
- 従来は「名前を付けて保存」画面のファイル名の欄にフルパスで表示していましたが、ファイル名のみを表示するように変更しました。
- 結果タブのグループ結果に「平均荷重ケース」という名称のボタンがありましたが、平均荷重ケースの抽出結果だけではなく、ランの抽出結果も表示されますので、「抽出キー」という名称に変更しました。
■プログラムの不具合修正
- 曲率の照査で、許容曲率がゼロのときに厳しい結果として判定されていませんでした。許容曲率がゼロのときは(応答曲率)/(許容曲率)の値を大きくして最も厳しい結果として判定するように修正しました。
- 固有値解析で累積有効質量比が100%以上に表示されることがありましたので修正しました。整合質量マトリクスのときにこの問題が生じていました。集中質量マトリクスのときは問題ありませんでした。この修正は計算結果には影響がありません。
- 断面形状に微小な半径のR付けがあるとき、せん断の照査σIaの計算で内部的にエラーが生じてせん断照査τmやせん断照査Awも計算結果が表示されない不具合を修正しました。
- ケース載荷のモデルで分布ばねが設定された部材に温度荷重が載荷されているときは温度荷重を無視していますが、その部材に対して温度荷重以外の荷重が載荷されたとき、分布ばね部材に発生する断面力の数値は間違っていました。分布ばねを設定していない部材、節点の結果、ばね要素の結果等には問題がありません。
- 複数のランが多数あり、一部のランを計算しない設定にしたとき、断面照査や曲率の照査およびばね要素の照査結果が間違っている場合がある不具合を修正しました。
- 道路橋示方書IIIコンクリート橋編に基づくせん断応力照査の許容値が間違っていました。
- 断面と連動させて作成したばね特性の許容回転角θaが終局の数値になっていた不具合を修正しました。
- ばね特性「バイリニア非対称+Gap/Hook」に破断変位を設定した場合、繰り返し荷重を受ける解析では破断変位を超えても力がゼロにならない不具合がありました。具体的には、剛性K1と剛性K2がほぼ同じ数値とした場合、一度Gap量を超えて、破断変位に達する前に除荷があると再載荷したときに破断変位を超えても力がゼロにならない挙動になっていました。合わせて、剛性K1と剛性K2は同じ数値とならないように制限しておりましたが、同じ数値を許容するように緩和しました(K1>=K2が可能)。
- M−φ要素の抽出キーの結果が数値として表示されていませんでした。
- 固有値解析や本体解析を実施した後は累積有効質量比や有効質量比が算出されていましたが、結果付きで保存するときにそれらが保存されていませんでした。結果付きファイルを読み込むと累積有効質量比や有効質量比がゼロになっていました。計算直後は問題ありませんでした。
- M−φ特性に与えている任意設定の安全係数とタイプIIの数値がファイルに保存されていませんでした。
- 円形アウトラインのなかに円形アウトラインが多数ある場合にエラーが発生して操作ができなくなる不具合を修正しました。
- オプションのライセンスがなしの状態のときに、アウトラインの自動複製や、クリップボードへコピーして貼り付ける操作を行うとアドレス違反が生じる不具合を修正しました。
- UC-win/FRAME(3D)データを読み込むときにランに設定している抽出キーを正確に取り込んでいませんでした。Engineer's
Studioでは、ランと平均荷重ケースに設定する抽出キーは一致している必要がありますので、UC-win/FRAME(3D)データの平均荷重ケースに設定している抽出キーを平均荷重ケースに含まれているランにも適用した上で取り込みます。平均荷重ケースに含まれないランの抽出キーはそのまま取り込みます。
- 計算実行後、残留変位の照査結果をレポートへ追加した後に「照査レポート|プレビュー」をクリックすると「無効なクラス型キャスト」エラーが出て照査結果の画面が表示できない不具合を修正しました。
- AMD(ATI)のグラフィックカードを使用しているコンピュータでは、照査用詳細入力プロパティ画面に表示される断面に余分な線が表示されていた問題を修正しました。
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