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Ver. 日付 内  容
3.00.00 '13.05.30 ■プログラムの機能追加・改善
  1. ユーザ定義荷重(基本荷重ケース)から節点への質量を自動的に生成する機能を追加しました。プログラムが自動的に作成する死荷重(St.)、死荷重(Non.St.)、プレストレス荷重、水平震度荷重、および組合せ荷重ケースは対象外です。
  2. 平板要素のコンタ図を任意の位置や角度で切断し、切断面での断面力分布を2次元図で可視化する機能を追加しました。平板要素の面内軸力、面外曲げモーメント、面外せん断力について多数の画像ファイル(*.png)が指定されたフォルダに生成されます。
  3. 平板要素のコンタ図(平板要素断面力、平板要素ひずみ、材料応力、材料ひずみ)において、方向を指定したときに、直交2方向のそれぞれについて、コンタ図凡例の最大最小の範囲を自動決定するようにしました。ただし、材料応力のうち、Misesは対象外です。この結果、方向を切り替える度にコンタ図の配色が変化します。
  4. 2012年制定コンクリート標準示方書の梁要素に対する断面照査に対応しました。耐久性(鋼材腐食-[曲げ/せん断/ねじり]ひび割れ)、断面破壊に対する安全性(曲げ/せん断/ねじり)、疲労破壊に対する安全性(曲げ/せん断)、使用性(応力度制限、外観ひび割れ-[曲げ/せん断/ねじり])の各照査を行うことができます。対応している限界状態の照査項目についてはヘルプを御覧ください。
  5. CADデータ(DXF/DWG形式)のインポートやエクスポート機能を追加しました。対象は、断面形状、フレームモデル、フレーム結果の断面力分布図です。
  6. FEM解析後の断面力一覧表を追加しました。断面力一覧表は、フレーム要素の結果であり、かつ、断面照査や曲率照査のための入力データです。
  7. ファイバー要素の損傷一覧表を追加しました。ファイバー要素の断面内で発生している最大ひずみ、最小ひずみ、およびそれらの発生ステップ、さらに、損傷基準を一覧形式で確認できます。
  8. プラグインに、短辺と長辺の長さが異なるシンプルな矩形平板を追加しました。プラグインは平板要素を使った部品を生成する支援機能です。
  9. 多数のフレーム要素の着目点に対して断面照査の設定を一括して設定する機能を追加しました。多数のフレーム要素の着目点を複数選択した後に、示方書条項の選択、照査用詳細入力の選択、照査用荷重定義の選択を行うと多数の断面照査リストを一度に作成します。
  10. 「フレーム要素の分割」コマンドに距離指定を追加しました。従来は等分割数のみでした。この機能を使うことで平板要素(メッシュ要素)の作成が便利になります。具体的には、最初にフレーム要素の分割を行い、その後、平板要素をフレーム要素の両サイドに作成すれば、平板要素の境界部分の節点を2つの平板要素で共有することができます。類似の機能「着目点生成」コマンドにも距離指定を追加しました。
  11. 表入力形式でとびとびに選択された複数の節点や要素を1箇所にまとめる機能を追加しました。
  12. 視点位置を保存する機能を追加しました。保存した視点位置情報は、入力モードと結果モードで共有されますので、いつでも呼び出すことができます。
  13. 最初に選択された要素から座標系を自動作成する機能を右クリックメニューに追加しました。対象は要素座標系を持つ要素全てです。元の要素が変更されても削除されても一度作成された座標系には影響されません。

■プログラムの機能改善
  1. 3次元モデル空間に全体座標系X-Y-Zを常時表示するようにしました。
  2. H24道路橋示方書V耐震設計編10.4に規定されるεst算出用の軸方向鉄筋の直径φを従来は断面に配置された鉄筋の直径を使用していましたが、直接入力するように変更しました。
  3. .FEM結果モードで照査に関する入力ができるようにしました。照査とは断面照査、曲率照査、ばね要素の照査です。断面から連動したM−φ特性などはFEM解析の要素剛性に必要なのでFEM結果モードでは修正・変更はできません。入力モードに戻って修正することになります。
  4. 任意形状メッシュ要素、四角形メッシュ要素、アウトライン形状のいずれかの機能を用いて既存の平板要素の隣に別の平板要素を作成する操作では、同一座標であれば節点を共有する処理があります。このとき、同一座標と判定する誤差を1mm未満としました。この結果、1mm未満の座標値の違いで新規の節点が追加されることがなくなりました。
  5. 意形状メッシュ要素、四角形メッシュ要素、アウトライン形状のいずれかの機能を用いて平板要素を作成するコマンドを改善しました。従来のOKボタンを廃止して適用ボタンとすることで、同一コマンドを連続して何回も使用できるようにしました。また、適用ボタンを押す機能をスペースキーでも代用できるようにしました。平板要素を次々に作成するときに便利な機能です。
  6. UC-win/FRAME(3D) 6.1.4の断面から自動生成するばね特性は、平成24年7月版NEXCO設計要領第二集のM−θモデルで、h、δy、δls2をθxlとθzlのそれぞれに入力するようになりました。Engineer's Studioでこのデータを正しく読むようにしました。
  7. 「2006年デザインデータブック」のT型断面をアウトラインデータベースに追加しましたが、Ver 2.01.00の改訂履歴に漏れていました。

■プログラムの不具合修正
  1. 終局ひずみ発生位置の設定において圧縮縁からの距離が外側の図形(断面要素)を超えて内側の図形(断面要素)に達しているとき、終局曲げモーメントMuあるいは限界状態曲げモーメントMlsの算出が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。具体的には、外側のコンクリート(断面要素)の終局ひずみは無視するべきでしたが、考慮したまま処理していました。これに該当する断面では、断面から連動したM−φ特性、および断面から連動したばね特性(M−θ特性)の算出結果にも影響します。
  2. ケース載荷のモデルで、活荷重とプレストレス荷重が存在し、部材に設定されている着目点がj端側にだけ設定されているときに、断面照査のための断面力算出が間違っていました。この条件に合致しない場合は問題ありません。
  3. 道示III 4.3.4「Asreal>As、Afrpreal>Afrp」照査一覧表示が逆になっていました。表示上の不具合であり、計算結果には影響しません。
  4. 鋼製部材のひずみ照査の設定がされている状態でランや平均荷重ケースを削除して計算させるとアドレス違反が発生する不具合を修正しました。
  5. サンプルファイル「SuspensionBridge.es」を計算実行すると予期しないエラーが発生していた問題を修正しました。
  6. UC-win/FRAME(3D)のデータファイルを読込むときの変換処理に不具合があり、そのまま計算させるとエラーが発生する問題を修正しました。該当するUC-win/FRAME(3D)データは、断面と連動したばね特性を作成しており、かつ、そのばね特性において「任意設定」のスイッチをオンにしている場合です。
  7. 入力データのレポート出力「ばね要素照査」において、許容回転角θaの数値がM−φ要素の軸力を用いて算出されていました。ばね要素に接続しているフレーム要素の軸力を用いて算出するように修正しました。レポート出力の問題であり、計算自体には影響しません。
  8. 平均荷重ケースに対する曲率の照査結果一覧では、抽出キーの種類が表示されていませんでしたので表示するように修正しました。計算直後は表示されていましたが、正しく表示されていませんでした。
  9. 入力データのレポート出力「φ照査」において、マイナス側の許容曲率ypの数値のうち、タイプIとタイプIIが逆転していた不具合を修正しました。
  10. フレーム要素に割り当てる断面の断面剛性が極めて小さいモデルを計算させると、断面照査等で予期しないエラーが発生する問題を対策しました。従来は断面剛性AE(kN)、EIy(kNm2)、EIz(kNm2)、GJ(kNm2)がそれぞれ過度に小さい値となっているかのチェックをマイナス20乗で行なっていましたが、マイナス9乗で行うように変更しました。その結果、AE(kN)<1e-9、EIy(kNm2)<1e-9、 EIz(kNm2)<1e-9、GJ(kNm2)<1e-9に該当する場合はエラーメッセージを出して計算できないようにしました。
  11. 平均荷重ケースに設定されている抽出キーが平均対象のランに設定されている抽出キーと一致しているかどうかのチェック処理に不足があり、不整合な状態のまま計算されてしまう問題を対策しました。
  12. アウトラインを使って平板要素のモデルを作成するとき、フレーム要素以外の節点(たとえば、剛体要素)を平板要素の頂点として認識する処理に失敗していた不具合を修正しました。
  13. レポート出力リストに追加した後にランの削除などモデルの修正を行うと、不整合な状態となり、操作中にエラーが発生する不具合を修正しました。
  14. アウトライン形状の機能を用いて平板要素(メッシュ要素)を作成するとき、穴のあるアウトラインにもかかわらず、穴が埋まってしまうことがある不具合を修正しました。
  15. 断面に非構造材料を含む場合に入力データチェックによりエラーと認識されてファイバー要素の解析ができませんでした。
  16. ナビゲーション「荷重|質量一覧|ケーブル要素質量」において、表示されているケーブル要素の質量の値が1/1000となっていました。表示上の不具合であり、計算結果には影響しません。
  17. 断面照査用詳細入力リストや限界状態照査用詳細入力リストをコピーして貼り付けると整合のないデータとなる場合があり、原因不明のエラーが発生する要因になっていました。正しいコピー・ペースト処理に修正しました。
3.00.01 '13.07.08 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 入力データのレポート出力設定に、平板要素と平板要素詳細を個別に指定できるように変更しました。
  2. FEM解析した後の結果画面でフレーム要素断面力やばね要素断面力の6成分ボタンを全てオフにした場合でも、要素名称の列とステップ(あるいは荷重ケース名称)の列が表示されており、それをレポートリストに追加して出力すると、2列が残ったままレポート出力が生成される問題を修正しました。大規模モデルではページ数が減少します。

■プログラムの不具合修正
  1. PC鋼材を配置した断面を定義した部材をファイバー要素若しくはM−φ要素とし、初期断面力を考慮した解析で、シーケンス荷重の最初にステップに静的荷重がない場合(1ステップ目が動的荷重の場合)、部材に発生する断面力が間違っていました。
  2. 平均荷重ケースに対する残留変位照査の結果が間違っていた不具合を修正しました。
  3. 道路橋示方書IV 5.1.3(4)斜引張鉄筋の必要断面積Awの計算結果がゼロと表示される場合がありました。また同計算においてせん断スパン割増係数CdcがSca式中のτa1に乗じられますが、a/d<0.5のときは、Cdcが6.4より大きな数値に補間されていましたが、上限を6.4で固定としました。
  4. 平均荷重ケースに対して残留変位の照査をする設定にしているとき、平均の対象となっているランに対しても残留変位の照査をする設定が必要ですが、そのようになっていない状態でも計算できており、照査結果が正しくない場合がありました。FEM解析を行う前に正しい設定になっているかどうかをチェックするようにしました。設定が足りない場合はエラーを出してFEM解析ができないようにしました。
  5. PC鋼材が配置された断面を部材に割り当てており、初期状態の断面力をランで使用する設定で、さらにM−φ特性を自動算出する設定のときに、M−φ特性を自動算出するときの軸力にプレストレス1次力を考慮していました。初期状態の断面力にプレストレス1次力を含めた数値を与えることを想定していますので、プレストレス1次力を控除した軸力でM−φ特性を自動算出するようにしました。
  6. UC-win/FRAME(3D)のデータで、アウトライン「多主版桁」から作成した断面を読み込むと形状を正しく処理しておらず、結果としてM−φ特性やばね特性(M−θ特性)の自動算出に失敗する不具合を修正しました。
  7. UC-win/FRAME(3D)のデータにある「M−φ特性を自動作成するための荷重ケース」をEngineer's Studio用のデータに正しく変換していなかった不具合を修正しました。
  8. FRP巻付けがある断面に対してコンクリートの斜引張応力度σIを計算できない場合がありました。
  9. 鉄筋ヒステリシスや鋼板ヒステリシスの損傷基準「座屈」に任意の数値を与えているUC-win/FRAME(3D) Ver6 のデータを正しく読んでいなかった不具合を修正しました。
  10. 限界状態設計法による照査で、繊維シート(FRP)に「部材軸方向の貼付長」という入力パラメータをファイルに保存していなかった不具合を修正しました。
  11. 剛体要素があるモデルで、死荷重(St.)や水平震度荷重などのプログラムが自動生成する荷重ケースをコピーするとプログラム内部でエラーが発生し、入力画面が操作できなくなる不具合を修正しました。
  12. 楕円配置の配置形状を使って鉄筋を円状に配置するとき、開始角を90度、終了角を90度と入力すると、第2象限の1/4円に配置されるはずですが、円全体に配置されてしまう不具合を修正しました。
  13. 2分割では着目点は1個だけ生成できるはずなのですが、同じものが2個生成されてしまう不具合を修正しました。
  14. 断面照査を行う対象のランが計算しない設定の場合に、断面力タブを表示するとアドレス違反等のエラーが発生する場合がありました。
  15. 荷重値の入力において、対象となる要素が重複した状態のときに、その要素1つを削除するとエラーが発生し、モデル全体が壊れてしまう不具合を修正しました。
  16. 平板要素に載荷する平板面荷重を描画する処理でアドレス違反に関するエラーが発生することがありました。計算結果には影響しません。
  17. 節点数4万8千個、ばね要素1万7千個、平板要素(プリミティブ)3万1千個の大規模モデルを計算させるとメインプロセスに入る前に、「Solverエラー:予期せぬエラーが発生してソルバーが強制終了されました。適切なエラー内容を表示できません。」というエラーが生じて計算できない場合がありました。
  18. 節点数4万8千個、ばね要素1万7千個、平板要素(プリミティブ)3万1千個の大規模モデルを計算させるとメインプロセスで数ステップ計算が進んだ後に、「Solverエラー:予期せぬエラーが発生してソルバーが強制終了されました。適切なエラー内容を表示できません。」というエラーが生じて計算できない場合がありました。
  19. 多数のアウトラインを作成した後に、それらのアウトラインを削除しても、使われないデータとして残っていました。計算やデータとしては正常ですが、無駄なメモリ消費につながることやファイルに保存したときのファイルサイズ増大という問題を誘起しますので修正しました。旧版のデータを読んだときも無駄なデータは削除されます
  20. 初期状態の断面力を任意入力しているときは、初期状態の荷重ケースを指定する必要がないにもかかわらず、入力データチェックによって意図的にエラーを出していました。不要な入力データチェックを削除しました。
  21. 平板要素の断面力の符号を説明する図に一部誤りがありました。ヘルプ「FEM結果|グループ結果|荷重ケース結果|カテゴリ・・・平板要素断面力|平板要素断面力」および「FEM結果|CSVエクスポート|平板要素の結果」の説明において、Mx、My、Mxy、Myxの矢印の向きが逆でしたので修正しました。
3.00.02 '13.08.30 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 入出力レポート内の形状寸法を持つ断面に寸法線を表示するようにしました。
  2. ばね特性サムネイルから呼び出すばね特性の編集画面内の表形式入力部分において、Ctrlキーを押しながらCキーでコピーや、Ctrlキーを押しながらVキーで貼り付けができるようにしました。
  3. アウトライン要素を作成するときの形状寸法入力部分において、Ctrlキーを押しながらCキーでコピーや、Ctrlキーを押しながらVキーで貼り付けができるようにしました。
  4. アウトライン要素を作成するときの表形式入力「接続点タブ」において、Ctrlキーを押しながらCキーでコピーや、Ctrlキーを押しながらVキーで貼り付けができるようにしました。
  5. 平板要素断面力のコンタ図切断面における断面力分布図エクスポートで作成される位置図の向きは、平板要素のzl軸の負方向に固定でしたが、正方向と負方向のどちらかを選択できるようにしました。
  6. 平板要素の断面力コンタ図を切断する2次元断面力分布図は、従来までは指定した断面力の軸に直交した切断面でしたが、指定した断面力の軸に平行な切断面にも対応しました。「平行/直交/両方」の中から選択できます。
  7. モデルをDXF/DWG形式でエクスポートするときは、グループ名称がDXF/DWG形式のレイヤ名に使用されますが、レイヤ名の文字には 「\<>/?":;*|,=`」が使用できないため、グループ名称にそれらの文字が含まれていると「致命的なエラーです」と表示されていまし た。エラーメッセージを表示してエクスポートを中止するようにしました。
  8. 「結果レポート|結果リスト|固有値解析」にて「生成」ボタンをクリックすると、各モードが自動で生成されますが、そのときの名称は、ランの名称だけでした。「ラン名称+モード次数」に変更しました。
  9. 「プラグイン|断面ジェネレータ|断面作成ウィザード」の入力画面において、数値を入力した後にENTERキーを押すと次のセルに移動するようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. 許容曲げ応力度の照査で「道示IV H24[5.1.1]」を指定したときに、鉄筋の許容応力度が設定できない不具合を修正しました。
  2. 限界状態設計「せん断疲労破壊」において、入力された疲労寿命Nが計算に使用されていなかった不具合を修正しました。
  3. 標準出力レポート「曲率照査平均」において、各ランの許容曲率の数値が正しくなかった不具合を修正しました。
  4. 2012年制定コンクリート標準示方書「使用性-外観ひび割れ-せん断ひび割れ」において、せん断ひび割れ幅の照査を省略できる判定 (Vd/Vcd<0.70)をするかどうかのスイッチとせん断補強鉄筋の応力度照査(γi*σwpd/σsl1)をするかどうかのスイッチを正しく 処理していなかった不具合を修正しました。
  5. フレーム要素に指定されているi(j)端の節点がモデルに存在せず、かつ、そのフレーム要素に着目点が設定された状態になっているとき、モデル図を表示させようとしてアドレスに対する読み込み違反が発生する問題を修正しました。
  6. 平板要素に平板鉄筋を設定した平板断面を割り当てているとき、平板断面を削除しても内部的には平板鉄筋が削除されておらず、不整合な状態になっていた不具合を修正しました。
  7. 古いバージョンのUC-win/FRAME(3D)データファイル(*.f3d)または橋脚の設計や震度算出(支承設計)からエクスポートしたf3dファ イルを読込み、ランを削除した後にesファイルとして保存するとデータが壊れてしまい、読み込むことができなくなる問題を修正しました。原因はf3dファ イルの中に、古い形式の減衰定数のデータ構造と新しい形式の減衰定数のデータ構造が混在していたためでした。
  8. フレーム要素の要素座標系を設定する画面「座標系」で設定した結果が、フレーム要素一覧表「要素座標系」の列("ベクトル:X=0.0, Y=1.0, Z=2.0")に正しく反映されていませんでしたので修正しました。
  9. DXF/DWGデータを断面にインポートするとき、アウトラインで控除する対象となる図形の認識が正常に動作していなかた不具合を修正しました。
  10. レポート出力「標準出力レポート|限界状態照査|設計せん断圧縮破壊耐力Vddの照査」において、f'cdの単位と数値が間違っていました。レポート出力だけの問題であり、計算自体は正しく処理されています。
  11. レポート出力「標準出力|断面照査」において、FRPの剥離ひずみ算出用のヤング係数Eの数値が間違っていました。レポート出力だけの問題であり、計算結果には影響しません。
  12. レポート出力において、PC鋼材に設定する照査用パラメータの情報が間違っていました。
  13. 解析設定が「ケース載荷」のとき、残留変位の照査設定が定義されていると、レポート出力でエラーが発生する不具合を修正しました。
  14. 断面照査で「道示V H24 [10.5]」(H24道示V-せん断耐力照査)をレポート出力に追加しても、正常に出力されない不具合を修正しました。
  15. 限界状態照査の標準出力をプレビュー(レポート出力)するときにエラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  16. 限界状態照査用荷重「使用限界、疲労限界」の変動荷重の設定が空のときに表示されるエラーメッセージが適切ではなかった不具合を修正しました。
  17. 平板要素の要素座標系xl-yl-zlを表示するように設定し、平板要素をクリックして選択すると、表示される要素座標系の位置が平板要素の端の方にありましたので中央に表示するように修正しました。
  18. 3次元モデル図内で、ばね要素にマウスカーソルを当てた時に表示されるばね要素の名称(フライ・アウト機能)が間違っていた不具合を修正しました。表示上の問題であり、ばね要素の定義等の設定や計算結果には影響しません。
  19. ランの数が多い場合に、計算をしている途中で「破棄」ボタンを連続してクリックするとコンピュータ環境によってはアドレス違反エラーが発生することがあり、その場合はプログラムが正常に動作しなくなる問題を修正しました。
  20. 着目点が1万1千個のように多い場合、全部に対して断面照査を行うとメモリ不足になる問題を修正しました。
3.00.03 '13.11.12 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 断面計算「曲げ応力度」のときに圧縮側に配置されている鉄筋の応力を無視するオプションを追加しました。単鉄筋断面として算出するか複鉄筋断面として算出するかを選択できます。
  2. 解析設定で「フレーム要素着目点間Mmax算出」を行う設定にしているときに、その位置で断面照査を行うことができる機能を追加しました。従来はフレーム計算後の結果より手動で着目点を配置するトライアル操作が必要でしたが不要になり、便利になりました。
  3. 平板要素コンタ図切断面の位置図と断面力図の向きを可能な限り土木製図規準の平面図、側面図、断面図と一致するようにしました。
  4. 平板要素コンタ図切断面の断面力図用数値データ(CSVファイル)に、指定された断面力種類だけでなく、そのときのその他の断面力成分の数値も含めるようにしまし た。たとえばMx'が指定されたときは、Mx'、Nx'、Sx'が出力されます。My'、Ny'、Sy'は、RC断面計算には不要なので出力されません。
  5. 使用されていないばね特性を一括して削除できるボタンを用意しました。平板要素モデルに多数のばね要素を配置したモデル等では便利です。
  6. ケース載荷時の抽出荷重ケースに対して断面照査を行うようにしました。
  7. リボン「結果|抽出キー|ラン|フレーム要素|断面力|テーブル」において、M−φ要素ではi端とj端の結果を合計して2で割った平均値を表示していまし たが、i端とj端で発生しているステップが異なる場合があるため、要素中央で抽出するように変更しました。i端、j端、中央位置でそれぞれ抽出された結果 の数値と断面力図を表示するようにしました。
  8. ランで計算された断面力に乗じる係数を入力・変更できるようにしました。この係数はランの結果には影響しません。断面照査を行うときの断面力に乗じられます。入力場所は、「照査設定|断面照査用荷重定義|断面力割増」です。
  9. 平板要素を「四角形メッシュ要素」コマンドで作成するとき、多数の節点が存在している平面内の狭い領域を指定しても、応答なしの状態になる(長い時間待てば完了しますが)問題を改善しました。
  10. 大規模モデル(節点が5万個、支点が2万個、ばね要素が2万個、平板要素プリミティブが1万個)を全部選択して回転させると膨大な処理が実行されて20時間以上待つ必要がありましたが、数分で回転処理が完了するように改善しました。
  11. 「標準出力レポート」に断面照査の詳細が指定されているとページ数が多くなるため、「標準出力レポート」を「ユーザ定義レポート」の後に移動しました。既存のesファイルの順番は変わりませんので、新規にレポートリストを作成し直す必要があります。

■プログラムの不具合修正
  1. 下記の条件をすべて満たすとき、断面計算に用いる断面力が間違っていました。
    ・組合せ荷重に対する全体割増の係数が1.0以外
    ・プレストレス荷重等の内力荷重があるとき
    ・内力によるフレーム要素断面力算出が「2次力のみ」のとき
  2. プレストレス荷重を含む組合せ荷重に1.0でない全体割増係数が入力されており、その組合せ荷重をシーケンス荷重に含めてランの計算をしたとき、断面計算用の断面力は等倍のプレストレス1次力を除去していませんでした。
  3. ばね要素が存在し、かつ、ばね要素の照査をしない設定になっているモデルを計算して(FEM解析+照査)、結果付きで保存すると、そのファイルを読み込むときにアドレス違反が発生して照査結果を確認できない不具合を修正しました。
  4. 活荷重(影響線解析)の結果を組合せ荷重ケースに含み、抽出荷重ケースを設定した場合に、抽出荷重ケースの結果数値テーブルにおいて、列「選択したケー ス」の表示ができずに「List index out of range error」エラーが発生する不具合を修正しました。
  5. リボン「モデル|追加|平板|任意形状メッシュ要素」で平板要素を作成すると、平板要素(プリミティブ)に共有されない二重節点が生成されてしまう不具合を修正しました。
  6. UC-win/FRAME(3D)のファイルを読んだ時に「動的用質量モデル、静的用質量モデル、収束しないことを許すステップ数」を正しく読んでいなかった不具合を修正しました。
  7. 固有値解析だけを行い、結果付きで保存すると「指定されたファイルがみつかりません」というエラーが発生して固有値解析の結果を保存できない場合がある不具合を修正しました。
  8. 支点のコピーができなくなっていた不具合を修正しました。
  9. 平板要素のプリミティブ形状が極めて薄いなど形が正三角形や正方形とかけ離れている場合に、モデル図に荷重図を表示させるとメモリ不足というエラーが発生する不具合を修正しました。
  10. 限界状態照査「2012コン示」の「せん断|3編2.4.3.2」の照査で「γi*Vd/Vdd」のみ照査を行った場合、Vddの詳細内容がレポート出力に出力されない不具合を修正しました。
  11. 残留変位照査の標準出力(詳細レポート出力)で、δRaをh/100により算出する設定のとき、レポート出力にはδRaがゼロと表示されていました。印字上の問題であり、計算結果には影響しません。
  12. 入力データのレポート出力に着目点の設定が出力されていませんでした。
  13. Engineer's Studio Calculation ツールで複数モデルを連続実行させると「Cannot call Start on a running or suspended thread.」というエラーが発生して、次のファイルを計算できない不具合を修正しました。

■ヘルプ、サンプル
  1. ヘルプに用語(ラン、シーケンス、ヒステリシス、アウトライン)を解説しました。
  2. サンプルデータ「SimpleBeam-AutoCheckPoint.es」を追加しました。
3.01.00 '13.12.11 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 平成24年道路橋示方書V耐震設計編7.4(2)を参考にした変位による塑性率照査に対応しました。RC橋脚の動的照査では、最大応答変位を降伏変位で 割った応答塑性率μを各ステップで算出し、それが許容塑性率μaを超えていないことを照査します。節点の最大応答変位には基礎の回転による水平変位や基礎 自身の水平変位が含まれていますので、これらを除去して橋脚躯体自身の変形量を算出します。許容塑性率μaは限界状態に相当する変位を降伏変位で割って求 めます。この照査方法は、単柱式の鉄筋コンクリート橋脚に限定されますが、地震時保有水平耐力法による静的照査と整合します。
  2. M−φ特性のカテゴリに「H24道示V-p.122RC橋脚」を追加しました。これは、平成24年道路橋示方書V耐震設計編p.122解説に示されるMy = Py(h - Lp/2)、φy = (δpy/(h-Lp/2))/Lp により算出される完全弾塑性型バイリニアです。これは地震時保有水平耐力法が適用可能な構造形式に適用が限定されます。断面と連動しますので、断面形状や 配筋の変更に追随し、M−φ特性も自動更新されます。断面の形が上下非対称な場合や圧縮側鉄筋量と引張側鉄筋量が異なる場合など、断面が非対称なときは正 側降伏点と負側降伏点を結ぶ直線が原点を通るように補正されます。
  3. 平板要素の結果では、従来、画面左側のパネル設定(ステップ、カテゴリ、成分、レイヤ位置、座標系など)に応じたコンタ図が表示されていましたが、そのコ ンタ図に対応した数値表を表示するようにしました。各グループでの最大最小の数値、およびその値が発生しているメッシュ要素名やプリミティブ番号、平板要 素の厚さ方向の位置情報が表示されます。数値表のセルをクリックすると、その数値が発生しているガウス点位置がモデル図中に白い点で表示されます。
  4. 簡単なRC断面形状(矩形、小判(横)、小判(縦)、円形、I桁、T桁、ダブルT桁、箱桁、円孔ホロー桁)の入力に対応しました。従来の汎用性のある入力 ではなく、形状を限定することによって入力が便利になりました。弊社製品Engineer's Studio®面内 Ver 2 のファイルも問題なく読むことができます。
  5. IFCエクスポートに対応しました。フレーム要素や平板要素の3次元形状がIFC形式でファイルに保存できます。IFCはソフト間のデータ共有を可能にす るCADデータの一種で、非営利国際組織IAI(International Alliance for Interoperability)が策定及び普及活動を行っている3次元建物情報オブジェクトデータモデルの標準フォーマットです。
  6. 材料データベースの数値の内、コンクリートのポアソン比を従来の1/6から0.15へ変更しました。鋼のポアソン比を従来の0.3から 0.2987012987に変更しました。これにより、道路橋示方書I共通編3.3に規定されるコンクリートのせん断弾性係数GがG=E/2.3の数値に なり、鋼はG=7.7E+04(N/mm2)になります。従来のファイルを読んだときは、そのファイルに保存されているポアソン比をそのまま設定しますの で、計算結果が変わることはありません。
  7. 固有ベクトルの数値をテキスト形式(CSV)でエクスポートする機能を追加しました。「リボン|結果|エクスポート|固有ベクトル」をクリックするとランの選択と固有モードを選択する設定画面が呼び出されます。
  8. 結果レポートを作成するときの利便性が向上しました。リボン「結果レポート|結果リスト」において、複数のリストをShiftキーやCtrlキーを押して選択状態にした後、右側パネルの設定を変更すると、変更した内容が選択されたリストに一度に反映されます。
  9. 断面要素の設定画面の鉄筋を配置する表形式入力部分において、Ctrlキーを押しながらCキーでコピーができるようにしました。
  10. 残留変位照査の入力で高さ設定タブにあるh1はゼロでない正の数値に制限していましたが、ゼロも許容するように緩和しました。
  11. 収束しにくいモデルをマルチスレッドに対応したコンピュータで計算実行、破棄、再計算を繰り返すと計算結果が0.2%程度の範囲で毎回異なる現象がありましたので、極力発生しないように調整しました。
  12. 平板要素を構成する各プリミティブの形状に異常がないかどうかをチェックする機能を追加しました。すべてのガウス点においてヤコビ行列の行列式(ヤコビアン)を計算し、ゼロまたは負になっている場合はエラーを出してFEM解析ができないようにしました(FEM解析が不可能なため)。問題のある平板要素とプリミティブ番号はエラーメッセージに表示されます。
  13. 残留変位の標準詳細レポートに、降伏変位δyを自動算出したときの中間データを出力するようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. コンクリート・ヒステリシス「Hoshikuma + F3Dオリジナル」において、K=1を設定すると、自動的に算出されるファイバー要素のひずみ基準「圧縮レベル4」の数値が相対的に小さくなり、入力デー タの確認でエラーとなり、FEM解析できない問題を修正しました。
  2. UC-win/FRAME(3D) Ver 6で保存されたf3dファイルの「Edesを無視する」という設定(H24道示Vのコンクリート応力ひずみ曲線に対する設定)を正しく読み込んでいない不具合を修正しました。
  3. UC-win/FRAME(3D)でケース載荷の抽出荷重ケースを作成して保存したf3dファイルをEngineer's Studio®で読み込み、すぐに保存すると、そのesファイルを読むことができなくなる不具合を修正しました。
  4. 計算しないランを削除して保存し、それを読み込むとAccess Violationエラーが発生する不具合を修正しました。
  5. 標準出力「ばね要素照査」のレポート出力において、回転角の平均値を表示している部分を「平均曲率」と表現していた不具合を修正しました。
  6. ナビゲーション「節点と要素|平板要素|メッシュ要素」から「メッシュ要素」の編集画面を呼び出し、プリミティブの新規追加を行い、節点名称が空欄の状態で削除するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  7. せん断耐力算出にて補正係数Cptを任意入力していても、計算結果では内部計算にて求められた補正係数Cptが使用されていいた不具合を修正しました。
  8. 残留変位照査で応答変位が降伏変位を超えなかった場合には、すべての結果がゼロと表示されていました。降伏しない場合でも許容残留変位や応答塑性率などの情報を標準出力レポートに出力するようにしました。
  9. 残留変位照査において降伏変位は「δy=Mu/My0*δy0」や「δy=Mls2/My0 * δy0」で算出されるべきでしたが、部材に設定されているM−φ特性の骨格形状を使っていました。M−φ特性の骨格形状に関係なく算出するようにしました。
  10. M−φ特性が任意設定で作成されていても(断面と連動しておらず、照査用詳細入力とも関係のない状態でも)残留変位照査の降伏変位δyに数値が残っており、それを用いてFEM解析や残留変位照査ができてしまう不具合を修正しました。
  11. 固有値解析結果の画面で列タイトルに「有効質量X(%)」と誤表示されていた箇所を「有効質量比 X(%)」と正しく表記しました。
  12. 平板要素モデルを解析した後に、「コンタ図切断面の断面力分布図」画面を開いてしきい値の設定を行い、エクスポートすると、生成された画像ファイル(位置図)にしきい値の設定が反映されていませんでした。
  13. 「照査用詳細入力プロパティ」画面において、鉄筋の応力ひずみ曲線の図内に表示している降伏ひずみの値が正しくありませんでした。また、同画面のコンク リート応力ひずみ曲線「タイプI」において、鉄筋拘束材料のチェックをはずすと横拘束効果を無視した応力ひずみ曲線に更新されませんでした。いずれも、画 面表示の問題なので、計算結果には影響していません(入力されたとおりに処理されています)。
  14. 断面サムネイル画面にあるボタンを押してDXF/DWGファイルをインポートしようとするとアドレス違反が発生する場合がありました。
  15. 複数のフレーム要素に連続分布荷重を載荷した場合に、連続したフレーム要素が指定されているかどうかのチェックを解析設定がケース載荷のときだけ実施していました。解析設定がシーケンス載荷のときにはそのチェックが実施されていませんでしたので、実施するようにしました。
  16. 終局荷重作用時のせん断照査において、部材の斜引張破壊に対する耐力Susは、Sus = Sc + Ss + Sp + Sfrp で算出しますが、繊維シートが負担するせん断耐力Sfrpが算出されていなかった不具合を修正しました。
  17. f3dファイルにFRP貼付けを行なった断面があるとき、その断面をEngineer's Studio®の断面データとして正常に変換できていませんでした。

■ヘルプ、サンプル
  1. サンプルデータ「BlueBookBridge_TypeI_H24DosiVp122_DuctilityCheck.es」を追加しました。
  2. サンプルデータ「RCPier-H24DosiVp122-MyPhiy.es」を追加しました。
  3. サンプルデータ「RCPier-H24DosiVp122-Fibre.es」を追加しました。
3.01.01 '14.02.12 ■プログラムの機能追加・改善
  1. M−φ特性のカテゴリ「H24道示V-p.122RC橋脚」で自動算出されるφlsは、H24道路橋示方書V耐震設計編に算出式がないため、断面形状と配筋状態およびコンクリートや鉄筋の応力ひずみ曲線で算出される限界曲率としていましたが、塑性ヒンジ回転角と塑性ヒンジ長より算出する「φ'ls = θls / Lp、θls = δpls / (H - Lp/2)、δpls = δls - δey」に変更しました。
  2. 塑性率照査の許容値に用いる安全係数が1.2で固定値となっており、免震橋というスイッチに変更しても2.4にならない問題がありました。塑性率照査に安全係数の入力(自動 or 直接入力)を追加しました。自動のときは一般の橋1.2、免震橋2.4で固定値となります(塑性率照査はH24道示Vを対象としているため)。直接入力のときは一般の橋と免震橋のスイッチに依存せず、入力された安全係数が使用されます。Ver 3.1.0のデータを読むと安全係数は自動として設定されます。
  3. 許容残留変位δRaの算出式を「δRa = h / 100」から「δRa = ( h-h2 ) / 100」に変更しました。入力画面では、hをフーチング底面から上部構造慣性力作用位置までの距離、h2をフーチング厚と想定しており、許容残留変位をフーチング上面からの高さで算出するようにしました。
  4. 平板要素の結果のうち、主軸に関する結果をコンタ図で表示するときは、主値(主応力、主ひずみ、主断面力)の向きがわかるような矢印表示を追加しました。
  5. 平板要素の結果で、コンタ図を表示するときに、プリミティブの境界線を表示させるオプションを追加しました。
  6. 変位による塑性率照査の許容塑性率μaを1.0にするスイッチを追加しました。免震橋の場合や曲げ損傷からせん断破壊移行型又はせん断破壊型の一般の橋の場合に設定が可能です。μa=1.0とした場合は、μa=δls/(α*δy)で算出された数値を使用しなくなります。
  7. 平板要素モデルを作成するコマンド「アウトライン形状」に連続実行ボタンを追加しました。アウトライン形状を使って平板要素を作成するときに、アウトライ ン名称と同名の座標系があれば、その組合せで平板要素を連続して作成する機能です。3次元CADデータ(DXF/DWGファイル)をインポートしたときに 便利な機能です。
  8. ファイバー要素を定義するときのファイバー断面の指定方法は、ファイバー断面の名称を直接入力するかクリップボードから貼り付ける操作でしたが、既存のファイバー断面のリストから選択する方法を追加しました。
  9. 「ナビゲーション|照査設定|断面照査用詳細入力|照査用詳細入力プロパティ」画面で設定する「有効高さd、有効幅b、横拘束筋の間隔s、せん断スパン、斜引張鉄筋間隔a、FRP間隔aなどの入力単位のデフォルトをメートル(m)からミリ(mm)に変更しました。
  10. アウトラインや断面サムネイル画面などのサムネイル表示のデータを名称変更をする時に、[BackSpace]キーは使用可能でしたが、[delete]キーが使用できませんでしたので使用できるようにしました。
  11. 平板要素のコンタ図表示で、変形前(オリジナル)のプリミティブ境界線色と平板要素が変形した後のプリミティブ境界線色をシステムオプションのカラー設定で変更できるようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. 道路橋示方書V耐震設計編のせん断耐力Psの算出において、せん断補強鉄筋が負担するせん断耐力Ssを算出するときに、せん断スパンaがd/1.15より小さいときにd/1.15の代わりにaを用いる処理が欠落していた不具合を修正しました。
  2. 固有値解析の結果から各モードにおけるモード減衰定数を算出するときに、弾性梁要素に対して剛性低減率(1.0未満)が入力されていてもモード減衰定数の算出に考慮していなかった不具合を修正しました。振動数、固有周期、固有ベクトルは正しく計算されていました。
  3. 「ナビゲーション|照査設定|曲率照査|φ照査」画面において、安全係数を任意設定で入力しても正常に認識されておらず、許容曲率に使用されていませんでした。
  4. 断面から自動生成するM−θ特性(ばね特性)が主軸zp軸回りに非対称な場合、残留変位照査における降伏変位δyの自動算出値が楕円y軸の正負で逆になっていた不具合を修正しました。
  5. 剛体要素やフレーム要素を削除するときに宙に浮く節点を認識して自動的削除する機能がありますが、自動的に削除される節点が残留変位照査の底面節点や天端 節点に使用されているときに、剛体要素やフレーム要素を削除すると、データが壊れてしまう不具合を修正しました(ファイル保存した後に読み込むことができなくなる)。
  6. 平板要素やフレーム要素をコピーして、クリップボードから貼り付けるとき、貼り付け先に節点が存在する場合に節点が重複する問題がありました。Ver 3.00.02 では重複していませんでした。Ver 3.00.03 および Ver 3.01.00 でこの問題が発生していました。
  7. 断面サムネイルの複製ボタンを押すと、押した回数だけ、アウトラインのアウトライン要素が追加されていく問題がありましたので修正しました。アウトライン要素は重複していても面積や断面二次モーメントは重複しないので計算結果には影響がありません。
  8. ナビ「節点と要素|フレーム要素|フレーム要素」画面の「i断面」「j断面」において、「・・・」ボタンで呼び出した画面で指定した断面と異なる断面の名称が設定される不具合を修正しました。
  9. 断面照査の結果画面でせん断照査に関する表示をzp方向と指定したとき、レポート出力にはzp方向の数値が表示されていますが、コメント欄にはzpとypのいずれか厳しい方が表示されていました。
  10. 標準出力レポート「曲率照査|M−φ詳細」において、初降伏点(My0,φy0)の詳細に印字されているMy0やφy0の数値が間違っていました。表示上の問題であり、計算結果には影響がありません。
  11. 標準出力レポート「曲率照査|M−φ詳細」において、初降伏点(My0,φy0)の詳細に印字されている「決定した初降伏ひずみ位置から中立軸位置までの距離」の数値と「決定した初降伏ひずみの種別(圧縮降伏ひずみ or 引張降伏ひずみ)」の表示が間違っていました。表示上の問題であり、計算結果には影響がありません。
  12. 標準出力レポート「曲率照査|M−φ詳細」において、骨格曲線の詳細に表示されている凡例が、点a、点a、点aとなっていましたので修正しました。また、Mls2の数値が間違っていた不具合を修正しました(表示上の問題であり計算結果には影響しません)。
  13. 入力データのレポート出力「標準入力レポートパラメータエディタ|M−φ特性|詳細」を出力したときのM−φ特性のグラフが、ナビゲーション「モデル特性|M−φ特性サムネイル」画面を呼び出す前後で変化していました。M−φ要素の軸力指定にかかわらず、M−φ特性の軸力で算出されたグラフを出力するようにしました。
  14. レポート出力「入力データ|要素|M−φ特性|一覧」において、M−φ特性がテトラリニアのとき、φ1、φ2、φ3、φ4の4行を出力する部分に3行しか表示されていない不具合を修正しました。
  15. レポート出力「入力データ|要素|M−φ特性|一覧」において、φ1、φ2、φ3の3行を出力する部分に2行しか表示されていない不具合(セルの中に複数行があるときの高さを計算する処理)を修正しました。
  16. 複数のフレーム要素に連続分布荷重を載荷した場合に、連続したフレーム要素が指定されているかどうかのチェックをしていますが、モデルによってはチェックされない場合がありましたので修正しました。
  17. M−φ特性のカテゴリ「H24道示V-p.122RC橋脚」でEc*Ic、δy0、My0、φls2、Mls2、Lpを直接入力しているときに入力データチェックが正しく実施されていない場合がありました。
  18. 「アウトラインの再利用」を使って作成されたアウトラインがアウトラインリストに存在する状態で、別のアウトラインを新規作成し、アウトラインの再利用をしようとするとエラーが発生する不具合を修正しました。
  19. 結果付きで保存した後に、節点名称を表示させる目的でモデルの節点にマウスを移動するとアクセス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
  20. 表形式入力において、Ctrlキーを押しながら上部をクリック、スクロールして下方をクリックすると自動的に上部へスクロールしてしまう問題を対策しました。
  21. FEM解析した後に変位図のアニメーションを録画するために録画ボタンを押すと「無効なクラス型キャスト」エラーが発生して録画できない不具合を修正しました。
  22. 古いバージョン(Ver 1.6等)で作成されたデータで、「照査設定|断面照査用荷重定義」の名称だけ存在し、中身のない状態のファイルを読み込むとアクセス違反エラーが発生して読み込むことができない不具合を修正しました。

■ヘルプ、サンプル
  1. 製品のインストールフォルダに同梱している平成24年道路橋示方書V耐震設計編のレベル2タイプI地震動I種地盤の加速度波形1番目「I-I-1」の数値が、(社)日本道路協会のサイトからダウンロードできるXLSファイルと比較して最大で0.9gal異なっていた(最大加速度は537gal)ので修正しました。修正したファイルは、[インストールフォルダ]\Samples\Waves\L2-H24Dosi\I-I-1.accと[インストールフォルダ]\Samples\Waves\BridgeDesign-H24\L2-TypeI-I.esの2つです。
3.01.02 '14.03.20 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 性能基準(ばね要素、M−φ要素、ファイバー要素)の基準値(変位、曲率、ひずみ)の表入力画面で列ごとにソートができるように改善しました。
  2. 入力データのレポート出力を出力するかどうかのスイッチを追加しました。
  3. 支点、節点、フレーム要素、剛体要素などを範囲選択してクリップボードにコピーして貼り付けるときに、コンフリクトオプションが「元データを維持」の場 合、支点は支点名称が同じなのでコピーされませんでした。支点の座標値が異なる場合は「元データを維持」の場合であってもコピーするようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. PC鋼材を配置した断面から自動生成したM−φ特性が正しくない不具合を修正しました。PC鋼材に有効プレストレスを与えている場合にこの問題がありまし た。PC鋼材がないRC断面や有効プレストレスがゼロの場合は問題ありません。Ver 3.1.1 でこの問題が発生します。Ver 3.1.0以前は問題ありません。
  2. 道示IV H14 7.3(1)に準拠した最小鉄筋量の照査では、1.7M≦McがNGでもMc≦MuがOKであれば、Mc≦Muが最終的な照査結果となるべきですが、照査結果の一覧表示では1.7M≦Mc(NG)が表示されていました。
  3. 断面照査用詳細入力で「道示-V H14 [Mu,Ma]」および「鋼製橋脚(充填有り・無し)」とした断面に断面要素としてコンクリートが存在していると、入力データのレポート出力で「無効なクラス型キャスト」エラーが発生する不具合を修正しました。
  4. f3dファイルを読み込むときの変換処理のうち、限界状態設計-せん断補強筋のオンオフ状態を正しく変換できていませんでした。具体的には、UC- win/FRAME(3D)の「断面諸量と断面計算オプション|限界状態設計|せん断|せん断補強材料の選択」にある「せん断補強鉄筋」がオフとなってい るf3dファイルを読むと、Engineer's Studioの「限界状態照査用詳細プロパティ」では「せん断補強鉄筋の種類=帯鉄筋のみ」として処理していました。この結果、棒部材の設計せん断耐力 Vydの算出結果がUC-win/FRAME(3D)と異なっていました。この場合は「せん断補強鉄筋の種類=無し」として処理するように修正しました。 また、せん断補強筋(帯鉄筋、折曲鉄筋)の断面積Awや間隔aの初期値をゼロとしました。
  5. 照査用詳細入力プロパティ画面で「道示III H24 [6.4(4)(5)]」を選択し、PC鋼材の断面要素をクリックすると「無効なクラス型キャスト」エラーが発生していた不具合を修正しました。
  6. ばね特性を作成する場合に「ばね特性表」からバイリニア対称型を新規に作成すると正常に作成できない問題を修正しました。「ばね特性サムネイル」から作成する場合は問題ありませんでした。
  7. 平板要素作成コマンド「アウトライン形状」を使って平板要素を作成するときに、新規に作成する節点が既存の節点と同一座標かどうかを判別処理があります が、この判別処理が失敗して無限ループとなったり、同一座標と認識されずに新しく節点が増えて共有されないなどの問題が発生する場合がありましたので修正 しました。この問題は3次元CADデータ(DXF/DWGファイル)をインポートした場合や既に節点がモデル空間に配置されている場合に平板要素作成コマ ンド「アウトライン形状」を使うと発生していました。
  8. 断面照査、限界照査を実施する前に照査結果のレポート作成を行い、昇順や降順のソート設定をしていると、照査実施後のレポート出力で「List index error」エラーが発生する不具合を修正しました。照査実施後にレポートを作成している場合はこの問題は発生しませんでした。
  9. 限界状態設計の標準出力レポートにおいて、軸方向圧縮耐力の上限値N'oudに関する詳細な中間データが出力されていませんでした。
  10. 削除したアウトラインの残骸がesファイルに残っており、ファイルサイズ増大やメモリ消費増大の一因となっていた不具合を修正しました(計算には影響しま せん)。アウトラインを削除した場合や3次元CADデータ(DXF/DWGファイル)をインポートしたときにアウトラインの残骸がesファイルに残る問題 がありました。本版で旧データを読み込むとアウトラインの残骸を検出して自動的に削除するようにしました。
  11. 節点結果のCSVエクスポートにおいて、節点が所属するグループを指定してもグループに所属する最後の節点が漏れてしまう不具合を修正しました。漏れた節点を手動で追加することは可能でした。
  12. 照査用詳細入力プロパティ画面で、示方書条項が「道示V H24 [Mu,Ma]」のとき、「道示V H24オプション」タブ内の「εst算定用の軸鉄筋の直径φ」で直接入力を選択できますが、正常に動作していませんでした(直径を直接数値で与えると直接 入力の状態になっていました)。「塑性ヒンジ長算定用の軸鉄筋の直径φ'」も同様でした。
3.01.03 '14.05.21 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 初期断面力の自動算出では、最初のランの支点ケースと分布ばねケースを指定された基本荷重ケースに適用して計算していました。
    本版では選択された基本荷重ケースに設定されている支点ケースと分布ばねケースを用いるように変更しました。
    組合せ荷重ケースでは組合せ対象となっている基本荷重ケー毎に支点ケースと分布ばねケースが異なる場合があり、その異なる支点条件下で算出された断面力を初期断面力とします。
    これにより、UC-win/FRAME(3D)と同 じ初期断面力の数値となります。Engineer's Studioの古い版で保存されたesファイル(3.1.2以前)を読み込んだときは、初期断面力の算出値が従来と変わらないように、最初のランの支点ケースと分布ばねケースを設定しています。
  2. 平板要素の要素座標系(LA)を結果画面で表示できるようにしました。
  3. 断面照査が3000個あり、ランが30個あるような場合に、断面照査を行うと照査結果画面表示でメモリ不足が発生する場合があり、メモリ消費量を抑えるように変更しました。
  4. グループの数が多い平板要素モデル(例えば2000個のグループ)を解析した後に、結果画面を表示させようとすると描画処理に時間がかかる問題を対策しました。

■プログラムの不具合修正
  1. コンクリートの許容斜引張応力度σIの算出では、各断面要素の「断面定数として考慮」設定にチェックが入っていると、換算断面としての有効幅bや断面二次 モーメントIを用いてτが算出されていましたので、断面に鉄筋やFRPが配置されているときに断面定数として考慮した有効幅bが断面幅よりも大きな数値に なることがありました。道路橋示方書IIIコンクリート橋編では、全断面有効として算出すると解説されていますので、鋼板やFRPによる換算断面定数を使 用しないように変更しました。各断面要素の「断面定数として考慮」設定に関係なくコンクリートの断面要素だけを対象としてσIを算出するようにしました。
  2. 道路橋示方書V耐震設計編10.5のせん断耐力の照査を断面zp方向とyp方向の両方行ったとき、zp(yp)方向の照査結果ではzp(yp)方向の照査 結果から厳しいものを取り出す必要がありましたが、yp(zp)方向も考慮していました。そのため厳しい結果が表示されていない不具合を修正しました。
  3. 断面から自動作成する場合に「M−φ特性サムネイル」から呼び出すM−φ特性の骨格を表示した画面では、各M−φ要素で異なる軸力を用いて算出される骨格 形状が表示されます。一方、M−φ特性成分に表示されるM−φの数値は、各M−φ要素とは無関係にM−φ特性表で入力された軸力で算出された数値です。こ の理由は、M−φ特性表やM−φ特性成分の入力段階ではまだM−φ要素に割当てられていない場合があるためです。今回、両者の軸力が異なる場合にM−φ特 性サムネイルのM−φの数値が正しく表示されていない不具合を修正しました。FEM解析を実施するタイミングで各要素の軸力を考慮していますので、解析結 果に影響はありません。
  4. 断面から自動作成する場合に「ばね特性サムネイル」から呼び出すM−θ特性の骨格を表示した画面では、各ばね要素で異なる軸力を用いて算出される骨格形状 が表示されます。一方、ばね特性表に表示されるM−θの数値は、各ばね要素とは無関係にばね特性表で入力された軸力で算出された数値です。この理由は、ば ね特性表の入力段階ではまだばね要素に割当てられていない場合があるためです。今回、両者の軸力が異なる場合にばね特性サムネイルのM−θの数値が正しく 表示されていない不具合を修正しました。FEM解析を実施するタイミングで各要素の軸力を算出していますので、解析結果に影響はありません。 また、ばね要素の性能基準で回転に関する表示が曲率表示となっていましたので、角度表示に修正しました。
  5. 断面から自動作成したばね特性を割り当てたばね要素のモデル(M−θモデル)で、最初の1回目のFEM解析ではエラーが発生して計算できず、2回目の FEMの解析ではエラー発生せずに解析が可能な場合がありました。1回目でエラーがでる理由は、ばね特性の性能基準が軸力ゼロで算出されたばね特性を元に 自動生成されていたためでした。軸力ゼロのときに性能基準の大小関係が逆転するばね特性のときはデータチェックでエラーが検出されます。その後、軸力自動 算出機能によって有意な軸力が算出されて性能基準の大小関係を満足し、FEM解析が可能になっていました。軸力ゼロではなく、ばね特性表で入力されている 軸力を用いてばね特性と性能基準を作成するように変更しました。その後、軸力自動算出機能によって有意な軸力が算出されますので、この修正は計算結果に影 響しません(断面から自動作成したばね特性では、各ばね要素で性能基準が算出されますので、ばね特性の性能基準で表示される数値は仮の値です)。
  6. 荷重ケースを選択して初期断面力を自動算出するとき、シーケンス荷重で設定されている荷重割増が考慮されていた不具合を修正しました。荷重割増を無視する ようにしました。この不具合は、ゼロでない有効プレストレスのPC鋼材を配置したM−φ要素またはファイバー要素で、ステップ1が静的荷重、静的荷重の荷 重割増が1でなく、解析設定で内力によるフレーム要素断面力を「1次力+2次力」に設定しているモデルで発生していました。
  7. 平板要素と節点の関係が不整合な状態で保存されているesファイルを読み込み後、一部の平板要素を削除してファイルに保存すると、保存するタイミングで データが壊れており、正常に保存されていないため、読み込むことができません。一部の平板要素を削除するときに平板要素と節点の関係を検査して整合をとる ようにしました。
  8. フレーム要素結果のCSVエクスポートでは部材変位の座標系は主軸座標系で固定でした。解析設定では部材変位の座標系を全体座標系、要素座標系、主軸座標系の中から選択できますので、CSVエクスポートでもその設定を考慮するようにしました。
  9. 固有値解析の振動アニメーションを録画できない不具合を修正しました。
  10. 荷重合計一覧で表示している「Xo,Yo,Zo」の数値は、合力作用位置ではなく、荷重合計ベクトルが通る点でした。ヘルプの説明が間違っていましたので 修正しました。具体的には、Xo:荷重合計ベクトルが通る点のX座標、 Yo:荷重合計ベクトルが通る点のY座標、 Zo:荷重合計ベクトルが通る点のZ 座標が正しい説明です。荷重合計ベクトルが通る点は、原点から荷重合計ベクトル(直線)に直交するように選ばれています。
  11. 組合せ荷重ケースの中に活荷重結果が含まれているとき、全体割増や部分割増が活荷重結果に考慮されていない不具合を修正しました。
  12. 活荷重結果を含む組合せ荷重ケースの分布ばね反力の結果が常にゼロ(考慮されていない)という不具合を修正しました。
  13. ばね特性をバイリニア非対称型からバイリニア対称型へ変更した時、ばね要素の性能基準の値を入力できなくなる不具合を修正しました。
  14. フレーム要素の変位を指定した抽出荷重ケース(ケース載荷モデル)の結果を表示させるとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  15. アウトラインの再利用を使ってアウトラインを作成している場合に、再利用元のアウトラインを先に削除するとエラーが発生する不具合を修正しました。
  16. ファイバー要素(1次)ではガウス番号1と2は同じ位置を意味します。照査結果「ファイバー一覧」では同じ結果が2行表示されていました。ファイバー要素(1次)のときは、ガウス番号1だけの行を表示するようにしました。
  17. 「数値断面+数値断面」または「数値断面+アウトライン要素」という構成で作成された断面で、ベース要素を変更してもヤング係数(E)、断面積(A)A、 断面二次モーメント(Izp,Iyp)、ねじり定数の換算値が表示されていない不具合を修正しました。計算結果には影響しません。
  18. 「断面照査用詳細入力」画面の「対象」欄が空の状態で、「M−φ特性成分」画面を表示させようとすると「List index out of range error」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  19. 組合せ荷重ケース内の基本荷重ケースに対して設定されている部分割増を変更しても平板面荷重の荷重図が正しく更新されない不具合を修正しました。FEM解析自体は正しく計算されていました。荷重図だけの問題でした。
  20. 結果付きesファイルをダブルクリックしてEngineer's Studioを起動すると、照査結果画面には結果が表示されますが、FEM結果画面には結果の数値や図が表示されない問題を修正しました。
  21. 許容応力度照査ではFRPの応力ひずみ曲線を断面計算に使用しないので、照査用詳細入力プロパティ画面の右側に表示される入力を削除しました。
  22. 1つのメッシュ要素が1個のプリミティブで構成される平板要素モデルで、メッシュ要素が多い場合に(例:2万4千個)、FEM解析実施後、計算状況画面でOKボタンを押すとプログラム本体が強制終了する不具合を修正しました。
  23. 許容応力度法のせん断照査に関する標準出力レポートの内容で、引張鉄筋の位置や有効高さの値が正しくない不具合を修正しました。照査自体は正しく計算されていますので照査結果は変わりません。
  24. 断面から生成するばね特性が「φ-θ変換 H10年1月耐震資料|静的」(バイリニア型)に指定されているとき、入力データのレポート出力「要素|ばね要素の(M,θ)一覧表とグラフ」で出力される表のヘッダが「θc、θy、Mc、My」となっていました。正しくは、「θy、θu、My、Mu」でした。
  25. 示方書条項が「道示-V H14 [Mu,Ma]」、「道示V H24 [Mu,Ma]」、「NEXCO二集 H24 RC [Mu]」のときに、「照査用詳細入力プロパティ」画面のコンクリート要素で入力する「横拘束鉄筋のヤング係数Es」は、応力ひずみ曲線の形状決定に使用 されていませんでしたので入力項目から除外しました。
  26. 平板要素に平板断面が割当てられていないままFEM解析を行うと「Solverエラー:予期せぬエラーが発生してソルバーが強制終了されました。適切なエラー内容を表示できません。」というエラーが発生していました。平板要素に平板断面が設定されているかどうかをチェックするようにしました。
  27. 入力データのレポート出力ではシーケンス荷重の荷重割増を固定桁数(小数点以下2桁)で出力していました。入出力フォーマットで有効桁数を変更した場合にレポート出力にも反映するようにしました。
  28. 入力データのレポート出力で、「終局強度法-曲げ/せん断」のときに鉄筋の許容応力度が出力されていましたので削除しました。
  29. 平板面荷重の始(終)端がプリミティブの中間部にあるとき、3次元空間での荷重図が一部凸凹に表示される問題を修正しました。計算結果には影響しません。
  30. ファイバー要素のメッシュ分割の設定によっては扁平なセル形状が生成されることがあり、そのセルに鉄筋が重なっていると、鉄筋の面積を差し引いたコンク リート面積が負となり、セル中心座標が断面の外になる問題がありましたので対策しました。セルの面積が小さいためにファイバー要素の結果に及ぼす影響は小 さいと考えられますが、セルに発生したひずみによる損傷判定は変わる可能性があります。
  31. アウトライン「多主版桁」の入力で、B4とB5とB6/2の合計値がB1(B3)より小さいことチェックをしていましたが、合計値とB1(B3)が一致す る場合にアウトライン形状が成立せず、FEM解析に失敗する問題がありました。一致する場合でも問題ないので許容するようにしました。
  32. 断面を構成する断面要素の名称欄に半角のアンパサンド「&」を使った名称を付けてデータをファイルに保存するとそのファイルが読めなくなり、「not well formed」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  33. 塑性率照査や残留変位照査の入力項目「δy,δls用の基部要素」で指定されたフレーム要素にM−φ特性が割当てられていないときに、レポート出力を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  34. シーケンス載荷時のランや平均荷重ケースおよびケース載荷時の抽出荷重ケースで指定された節点の抽出キーによる結果において、加速度や反力を表す矢印が正 しくモデル図に描画されない不具合を修正しました。節点の抽出キーとして加速度のみ、あるいは反力のみを指定している場合は問題ありませんでした。加速度 と変位、反力と変位などのように組合せた場合に問題がありました。
3.01.04 '14.06.12 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 平板要素が2万3千個あるようなモデルに対して設計水平震度荷重を自動生成させるとメモリ不足になる問題を対策しました。

■プログラムの不具合修正
  1. フレーム要素やばね要素が多いモデル(たとえば合計1500個など)のポストプロセスの処理時間がVer 3.1.2よりも著しく長くかかってしまう不具合を修正しました。
  2. PC鋼材を断面に配置したプレストレス部材をM−φ要素としてFEM解析したとき、M−φ要素の応答曲率が間違っていた不具合を修正しました。
  3. せん断照査に必要な有効高さbと有効幅dを自動算出する処理で小判型を指定し、かつ、設計基準強度が異なるコンクリートが断面内に複数ある場合に、算出される有効高さbと有効幅dがゼロになってしまう不具合を修正しました。
  4. 活荷重の入力画面「衝撃係数」タブにおいて、各グループに対して衝撃係数を入力する部分が正常に動作していなかった不具合および当該入力のレポート出力が間違っていた不具合を修正しました。
  5. 活荷重の定義画面「連行荷重」タブにおいて、連行荷重の先頭が左側になっていましたので右側へ変更しました。全体X軸と一致するようにフレーム要素のi端とj端を配置したときに、連行荷重は右側(j端側)へ進むので入力と結果の向きが一致するようになりました。
  6. 活荷重を定義した後にフレーム要素の表でi端側節点やj端側節点を書き換えると活荷重データが不正な状態になる場合がありました。本来は自動的に削除されるはずなのですが、不正なデータが残ってしまうことにより、その後活荷重の定義を編集しようとすると「リストのインデックスが範囲を超えています」等のエラーが発生する不具合を修正しました。
  7. 平板要素モデルをケース載荷で解析した時、平板要素断面力の結果をレポート出力へ追加しても正常に動作していない不具合を修正しました。
3.01.05 '14.08.19 ■プログラムの不具合修正
  1. ゼロでない有効プレストレスのPC鋼材を断面に配置したフレーム要素に対して曲率照査を行うとき、許容曲率算出用のM−φ特性を求めるときの軸力は、プレストレス1次力を含んだ数値でした。プレストレス1次力を控除した軸力により許容曲率を算出するように修正しました。
  2. 断面と連動したばね要素(M−θモデル)の回転角照査θ<θaにおいて、再算出される許容回転角θaが正しくなかった不具合を修正しました。具体的にはばね要素が参照しているフレーム要素に発生している軸力が間違っていました。また、ゼロでない有効プレストレスのPC鋼材を断面に配置したフレーム要 素があり、それを参照したばね要素(M−θモデル)に対する回転角の照査θ<θaを行うとき、許容回転角θa算出用の軸力は、プレストレス1次力を含んだ数値でした。プレストレス1次力を控除した軸力により許容回転角θaを算出するように修正しました。
  3. ケース載荷時の抽出荷重ケースの結果で、フレーム要素の変位結果が間違っていました(解析設定で部材変位の座標系を全体座標系あるいは要素座標系の場合)。部材変位の座標系が主軸座標系のときは正しい結果を表示していました。
  4. 道路橋示方書V耐震設計編のせん断耐力Psを求めるとき、有効高さdと軸方向引張鉄筋比に関する補正係数Cptをそれぞれ求めるときの引張側となる位置が 異なる場合がありました(不整合な状態)。断面が非対称(正の曲げ時と負の曲げ時の有効高さや軸方向鉄筋量が異なる場合)でかつ着目点に発生する曲げモー メントが極めて小さい場合(マイナス7乗キロニュートンメートルなど)のときにこの問題が発生していました。曲げモーメントが±1.0E-06よりも小さ い場合は曲げモーメントをゼロとみなして正の曲げモーメント時の有効高さdと軸方向引張鉄筋比に関する補正係数Cptを求めるようにしました。
  5. 平板要素の要素座標系が不正な状態のとき(zl軸が平板面内にあるとき)は、エラーメッセージを表示してFEM解析へ進まないようにしました。
  6. ばね要素の照査結果、曲率の照査結果、残留変位の照査結果を表示した状態で結果付きでファイルを保存するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  7. せん断耐力の断面照査「道示-V H14 [10.5]」の標準出力レポート詳細において、曲げモーメントがマイナス9乗のように極めて小さい数値の場合に有効高さdの表示が間違っていた不具合を修正しました。計算結果には影響がありません。
  8. 平板面荷重を「要素分布」で入力するときの「分布の向き|ベクトルタイプ」が「要素x、要素y、要素z」と表示されていましたが、「全体X、全体Y、全体Z」が正しい表現でしたので修正しました。
  9. f3dファイルを読み込むときの変換処理のうち、コンクリートの許容せん断応力度τa1、τa2を照査用詳細入力プロパティに正しく変換できていませんでした。
  10. 弾性梁要素に分布ばねを設定して温度荷重を載荷した解析では、弾性梁要素に曲げモーメントが発生していませんでしたので修正しました。この修正によるその他の部材への結果には影響がありません。また、解析全体の結果にも影響しません。
  11. K-NET地震波データを読み込むと地震波の波形グラフが正しく描画されていなかった不具合を修正しました。この不具合はVer 3.00.03以降に発生していました。
  12. 数値断面だけで構成される部材を照査用詳細入力で設定していると(断面照査でそれを選択していなくとも)入力データのレポート出力でアドレス違反エラーが発生していました。
  13. モデルをインポートすると、入力データのレポート、標準出力レポート、ユーザ定義レポートの内容が重複して設定されることがありました。モデルのインポートでレポート設定が内部的に重複しないようにするとともに、Ver 3.1.4のデータを読み込むときに重複しているレポート設定を削除するようにしました。
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