Q28−1. |
ウイング計算部で必要鉄筋量を算出している算出式はどのようなものかを教えて下さい。 |
A28−1. |
適用基準が設計要領で、入力された配筋データが複鉄筋の場合、入力された鉄筋量比を用いて複鉄筋として必要鉄筋量を算出し、引張側必要鉄筋量のみを出力しています。
側壁補強鉄筋においては、軸力を考慮した計算を行っています。ご承知のとおり、曲げ応力度照査では中立軸位置より圧縮側のコンクリート部分の圧縮力Cおよび引張側の鉄筋の引張力Tから、
N=C−T ・・・ (1)
M=C・y1+T・y2 ・・・ (2)
y1:断面中心からCの作用位置までの距離
y2:断面中心からTの作用位置までの距離
上記(1),(2)の条件を満足する中立軸位置を求めていますが、必要鉄筋量計算では、
コンクリート圧縮縁応力度σc=σca ・・・ (3)
鉄筋引張応力度σs=σsa ・・・ (4)
となる鉄筋量,中立軸位置を(3),(4)ごとに算出し、鉄筋量の大きい方を最終解としています。詳しくは、鉄筋コンクリート関連図書をご参照ください。 |
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Q28−2. |
ウィング応力度照査において付け根位置で照査した場合、ハンチ高は考慮しているか。 |
A28−2. |
考慮していません。 |
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Q28−3. |
ウィング隅角部断面照査において、「対角線断面有効高:d=(a・R−d’)/j」のデフォルト値である「a=0.6、j=0.875」の根拠は何か。 |
A28−3. |
「ボックスカルバート標準設計図集」(H4.10日本道路公団)によります。 |
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Q28−4. |
ウィング隅角部の断面計算における「d’」は、どこからもってきた値か。 |
A28−4. |
ウィング形状寸法入力画面における「背面かぶりD'」を自動的にセットしています。 |
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Q28−5. |
道路公団設計要領の場合、応力度照査位置として「ハンチ端」がデフォルト値となっているが、その根拠は何か。 |
A28−5. |
「ボックスカルバート標準設計図集」(H4.10日本道路公団)によります。 |
Q30−1. |
段落とし計算方法の根拠。 |
A30−1. |
「ボックスカルバート標準設計図集」(S50.日本道路公団)によります。 |
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Q30−2. |
定着鉄筋長Laの算定根拠。 |
A30−2. |
(1) 主鉄筋の鉄筋を倍ピッチにして抵抗モーメントMRを求め、設計モーメントMと等しくなる位置を定着長「lo」とします。
(2) 定着位置 l=l'+lo
ただし l’:35D(D:鉄筋径)
(「l’」はメインメニュー「基準値」の「鉄筋諸元」で変更できます。)
(3)
定着鉄筋長 La
l
X
d |
=l+(X−d)
:定着位置
:側壁厚
:側壁鉄筋かぶり |
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Q30−3. |
鉄筋の段落としの計算において使用する鉄筋定着長を変更する方法。 |
A30−3. |
プログラム起動後のメニュー画面で「基準値」→「鉄筋諸元」において各鉄筋径ごとに定着長を任意に設定できます。 |
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Q30−4. |
段落とし位置は中間点の照査結果から求めてはいないのか。 |
A30−4. |
中間点の照査結果は参照していません。
「計算」→「計算方法設定」→ウイング「設計断面の応力度計算」を「する」と指定されたときに別途算出しています。
結果は、「結果確認」→「左(右)ウイング」→「主鉄筋定着位置」で確認することができます。 |
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Q30−5. |
段落としの計算で風荷重時が考慮されていないが、考慮した鉄筋長は計算出来ないか? |
A30−5. |
風荷重による断面力は、「ボックスカルバート標準設計図集(平成11年
5月)日本道路公団」に基づいて算出していますが、図集にはウイング付根の断面力とあり、中間点に適用できるか不明です。また、ウイング長にも制限があり、本プログラムでは、主鉄筋の定着位置,中間点の計算に風荷重を考慮しておりません。 |
Q31−1. |
FRAME計算時の解析モデルを説明せよ。 |
A31−1. |
・ブロックの結合条件:ピン結合
・支点条件
水平方向:端部を鉛直ローラー
鉛直方向:杭基礎の場合は「支点バネ」
バネ基礎の場合は「分布バネ」 |
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Q31−2. |
断面方向データから連動されるデータは何か。 |
A31−2. |
・断面寸法からA、Iを内部計算します。
(断面寸法でハンチを入力し、縦方向の計算で「ハンチ考慮」とすればハンチ寸法も加味したA、Iが連動されます。)
・材料の基準値:ヤング係数Ec、許容曲げ圧縮応力度σca、許容曲げ引張応力度σsa、ヤング係数比n。 |
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Q31−3. |
荷重の取り扱い。 |
A31−3. |
・土被り形状
縦方向で入力した土の単位重量:γ(kN/m3)
当画面で入力したY座標(m)
断面方向から連動した奥行き幅B(m)より
荷重強度:「γ×Y×B」(kN/m)」を内部計算します。
・任意死荷重
予め奥行き幅を考慮した荷重強度(kN/m)を入力してください。
・路面載荷重
入力したq(kN/m2)
断面方向から連動された奥行き幅B(m)より
荷重強度:「q×B」(kN/m)を内部計算します。 |
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Q31− 4. |
分布バネの入力方法。 |
A31−4. |
鉛直地盤反力係数:kv、断面方向幅:Bとしたとき
「kv×B」を入力してください(H8「道示W7.6.2」P.238参照)。なお基礎の換算載荷幅Bv(=√Av)のAvの評価については、ブロックごとの底面積(ブロック長L×断面方向幅B)で考えてよいと思います。 |
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Q31−5. |
土被り高による鉛直土圧係数αの割り増しがされていない。 |
A31−5. |
αの割り増しは考慮していません。
・土被り形状に割り増し分を考慮するか
・盛土の単位重量を割り増すか
・任意死荷重として加味するかなどで対応してください。 |
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Q31−6. |
浮力は考慮できないのか。 |
A31−6. |
考慮できません。任意死荷重(マイナスで入力可)で対処してください。 |
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Q31−7. |
活荷重はどのように考えて入力したらよいか。 |
A31−7. |
輪荷重の土中内での分散を考え、任意死荷重(tf/m)に換算して入力してください。 |
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Q31−8. |
RC断面計算時にどのようにモデル化して計算しているのか。 |
A31−8. |
I型断面でモデル化して計算しています。 |
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Q31−9. |
断面方向の計算、縦方向の計算は連動しているのか。
断面方向の計算で用いた活荷重、死荷重などは考慮しているのか? |
A31−9. |
入力項目で、断面方向データ,縦方向データに分けており、断面方向データで入力したものは断面方向のみで、縦方向データで入力されたものは縦方向のみで用いています。断面寸法や基準値の許容応力度
など断面方向データ,縦方向データ入力にないものは共通で用いています。したがって、断面方向の計算で用いた活荷重,死荷重は、縦方向の計算では考慮していません。活荷重は路面過載荷重で入力してください。死荷重のうち、躯体自重は断面寸法より算出しますが、上載土は、土被り形状で入力してください。また、水位を考慮する場合は、別途、縦方向任意死荷重でその影響を指定してください。 |
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Q31−10. |
縦方向計算のFRAMEデータを見ると格点が追加されているが? |
A31−10. |
FRAME計算において、1部材あたりの着目点個数を最大20までとしており、これを超える場合は便宜上格点を設けて部材を複数に分けて計算しております。
その為、縦方向において断面力算出間隔を細かいピッチとして入力されると、この制限により、着目点数が20個を超えた位置に格点を設けて部材を分割しております。 |