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▲設計部長 樋上様 |
今回ご紹介するユーザー様はドーピー建設工業株式会社です。本社の他に全国7拠点で、当社製品を多数ご利用いただいています。今回お訪ねした本社設計部では、「UC-win/WCOMD」、「UC-win/COM3(fiber)」、「UC-win/Road」、「UC-win/PC」等のUC-winシリーズ製品ならびに「UC-BRIDGE」、「RC断面計算」、「FRAMEマネージャ」、「任意形格子桁の計算」 等のUC-1シリーズ製品を多数ご利用頂いています。
同社は、昭和31年に北海道ピー・エス・コンクリート株式会社として北海道で創業されました。以後、道内の橋梁を主体としたPC構造物の設計・施工実績を築き上げられ、徐々に全国に業容を拡大され、昭和58年に現在の社名に改称されています。現在では、本社、北海道本店の他全国7支店、4工場、37事務所を設けられ、北海道から沖縄まで日本全国で営業展開されています。
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▲写真1:秋田県銀山御幸橋 |
同社は、PC(プレストレス・コンクリート)技術の専門家集団として、橋梁、建築、PCタンク、ロックシェッド等の多種多彩な設計・施工と自社工場におけるコンクリート製品の生産に力を注いでおられます。特に橋梁部門は、同社の創業時の出発点となった部門であり、同社の技術の中核を成しています。近年増加しているPC斜張橋への着手も早く、多数の設計施工実績を有しておられます。今後益々厳しさが増すと予測される建設業界にあって生き残るためには、同業他社に無い独自の技術開発力の増強が必須であるとの考えから、本社に「技術センター」を設置し、単独の研究開発、大学等の研究機関との共同開発研究に力を注がれています。研究成果は各学会、諸協会や同社の技術広報誌「ドーピー技報」に技術論文として発表されています。最近では、環境への配慮、コスト縮減、保守性の考慮等様々な要求に応える技術として「スプライスPC構造」「波形鋼板ウエブ構造」「大偏心ケーブルトラス構造」等の新技術に意欲的に取り組んでおられます。写真1は同社設計・施工による波形鋼板ウエブ構造を採用した「秋田県銀山御幸橋」で土木学会田中賞(作品部門)を受賞されています。
当社製品のなかで最も利用頻度の高い製品は、「UC-BRIDGE」で、主業務である橋梁設計は、ほとんど本製品で実施されているとの事です。本社設計部だけで8ライセンス導入されていることからも利用頻度の多さが窺えます。今回お話を伺った樋上設計部長が大阪支店時代には、本製品を「おもちゃ」のように身近において手軽に利用されていたとの事で、全般に使い易いプログラムとの評価を頂戴していますが、出力については改善の余地ありとのご指摘も頂戴しました。今後製品改訂の際には、“同社のようなヘビーユーザーに対するヒアリングの場を設けることで、よりユーザーニーズを捉えた顧客満足度の高い製品となるのでは?”とのご提案も頂きました。また、石戸部長代理によれば“現在は未だ少ないが、プレゼンテーションへのCG採用も近い将来必要になるだろう”との事で、UC-win/RoadやUC-win/PCを利用した橋梁完成系のCG景観モデルの作成も検討されています。
今回の取材を通して、同社創業以来の基本テーマ「誠意と信頼、創造と調和」は、45年後の今日確実に継承されていると感じました。
今後もドーピー建設工業株式会社の益々の発展をお祈りいたします。
また、お忙しい中今回の取材にご協力頂きました樋上設計部長、石戸部長代理、他本社設計部の皆様に御礼申し上げます。
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▲本社設計部の皆様 |
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