1. |
設計手順のポイントは、面外方向の荷重に対して、杭を1本ずつバラして面内解析を実行することです。このとき各杭に作用する荷重は、荷重分担率を使って算定します。荷重分担率は、面外解析を用いた予備計算を行って求めてください。 |
2.
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予備計算の方法面外解析の弾性解析時において、各杭頭に支点を設け、δ1=δ3の支点強制変位(1mm)を与え、計算を実行します。具体的には次の手順に従ってください。
- 点データ:各杭頭に支点(種類=XYピン)を設ける。
- 常時・レベル1地震時荷重データ:各杭頭に支点強制変位Z方向=1mm)を入力する。
- 以下の対処を行う。
- 基本データ : 設計水平震度(震度法)kH=Oとする。
- 基本データ : 深礎の単位体積重量γc=0とする。
- 上載荷重および土圧 : 突出部の土圧力は0とする。
- 詳細設定 : 底面バネ条件-弾性解析時=○全断面有効、水平方向安定度照査時=○全断面有効とする。
- 詳細設定 : 底面バネ条件-底面に引抜き力が生じた場合=○押込み時と同じとする。
- 杭頭に支点を設ける際の注意事項として、計算実行を開始した直後の「バネ値および水平支持力の確認」画面で、杭頭位置に水平バネ値kH>Oが存在する場合は、杭頭位置の水平バネ値をkH=Oにする。
- 常時・レベル1地震時(震度法)の計算を実行し、計算結果-フレーム解析結果-反力から、各杭頭の支点反力P1、P3を取得する。
- このときのP1、P3から荷重分担率μ1、μ2を計算する。
μ1=P1/(P1+P3) μ2=P3/(P1+P3)
但し、μ1またはμ2が0.5を下回った場合は0.5とする。
なお、支点強制変位の入力がうまくいかない場合は、次の方法を試してみて下さい。
- 常時・レベル1地震時荷重データ:各杭頭に任意のP1、P3の集中荷重を与える。
(P1を一定にし、P3を変化させてトライアルすると容易です。)
- 上記3) を対処する。
- 常時・レベル1地震時の計算を実行し、計算結果-フレーム解析結果-変位から、各杭頭の変位δ1、δ3を取得する。
- 各杭頭の変位が、ほぼδ1=δ3となるP1、P3の組み合せを何回かトライアルして見つけ出す。
- このときのP1、P3から荷重分担率μ1、μ2を計算する。
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3. |
荷重分担率を使って各杭の作用荷重を算定し、各杭毎に単杭状態の面内解析を実行してください。
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