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●はじめに
- 今回のバージョンアップでは、道路土工カルバート工指針(平成22年3月)の従来型パイプカルバートの設計に対応しました。
以下にその概要をご紹介いたします。
●適用基準
- 道路土工カルバート工指針(平成22年3月)対応として、適用基準「土工指針(H.21)」を追加しました。
前バージョンまでの適用基準「土工指針」も「土工指針(H.11)」として引き続き選択できますので、従来通りの設計も可能となっています。
●対応管種
- 土工指針の対応管種の違いは以下の通りです。
タイプ |
土工指針(H.21) |
土工指針(H.11) |
剛性パイプ |
遠心力鉄筋コンクリート管
プレストレストコンクリート管 |
遠心力鉄筋コンクリート管
コア式プレストレストコンクリート管
セラミックパイプカルバート |
たわみ性パイプ |
コルゲートメタルカルバート
硬質塩化ビニルパイプカルバート
強化プラスチック複合パイプカルバート
高耐圧ポリエチレンパイプカルバート |
コルゲートメタルカルバート
硬質塩化ビニルパイプカルバート
強化プラスチック複合パイプカルバート |
剛性パイプカルバートでは、「コア式プレストレストパイプカルバート」が「プレストレストコンクリート」に変更になり、「セラミックパイプカルバート」が削除されています。
たわみ性パイプカルバートでは、「高耐圧ポリエチレンパイプカルバート」が追加されています。
●従来管種の拡張
従来からの管種に関しては、各管種毎に以下の拡張を行いました。
- 遠心力鉄筋コンクリート管
新たに継手形の選択を追加しました。B形,NB形,NC形の3種類から選択可能です。
- プレストレストコンクリート管
種類の選択を3種類→6種類に、継手形の選択を2種類→3種類にそれぞれ拡張しました。また、形状や管径による曲げ強度区分を設定しました。
- コルゲートメタルカルバート
計算上不要となった据付角の設定を削除しました。また、コルゲートセクションの座屈強さの検討における判別式を変更しました。
- 硬質塩化ビニルパイプカルバート
種類の選択から、卵形管,高剛性円形管,高剛性卵形管を削除し、VM管及びリブ付円形管を追加しました。
- 強化プラスチック複合パイプカルバート
管のたわみ率の計算式の表現を変更しました。
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▲基本条件画面 |
●新管種への対応
- 新管種「高耐圧ポリエチレンパイプカルバート」は、高密度ポリエチレン樹脂を用いたパイプで、硬質塩化ビニルパイカルバートとほぼ同様の性質を持ちますが、耐摩耗性が求められる用途に適しています。
プログラムではSR=30,SR=60、SR=90,SR=120の全管種に対して、「管に発生する最大曲げ応力度」と「管のたわみ率」の照査を行うことができます。
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▲設計条件画面 |
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▲比較計算設定画面 |
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▲比較計算確認画面 |
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▲詳細計算書 |
●基準値の拡張
- 新指針では、各管種毎の変更にあわせて基準値も変更されています。
プログラムでは、新管種「高耐圧ポリエチレンパイプカルバート」はもちろん、全管種の基準値変更に対応し、「土工指針(H.21)」として管種毎に細かに設定、保持することが可能となっています。
また、前バージョンまでの土工指針用基準値も、「土工指針(H.11)」として従来通り設定,保持することが可能となっています。
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▲基準値画面 |
●おわりに
- 以上、プログラムの概略を紹介させて頂きました。
今後もユーザの皆様からのご要望を取り入れ、改良・改善を加えてまいります。どうぞご期待ください。
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関連セミナー |
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(Up&Coming '10 盛夏の号掲載) |
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