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●DesignBuilder概要
- DesignBuilderは、イギリスDesignBuilder 社により開発された建物エネルギーシミュレーションソフトです。米国エネルギー省開発の建物エネルギーシミュレーションプログラムであるEnergyPlus(米国エネルギー省の建物エネルギーシミュレーションプログラム)と連動することによって、作成したモデルに対して温度、CO2
などの環境をシミュレーションします。このように、計画段階から環境に配慮した省エネルギー型の建物の設計ができるソフトウェアですが、この度、DesignBuilder
Ver2 として、CFD機能に対応しました。
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▲DesignBuilder概要 |
- DesignBuilderの基本機能
- DesignBuilder は使いやすいOpenGLソリッドモデラーを採用し、3D 空間に「ブロック」を置いて、伸ばしたり切ったりすることによって、直感的に建物モデルを作成することができます。実際の建築部材の厚さ、部屋の面積および体積を視覚的に把握することができます。
この3Dモデルの幾何学データを利用し、Energyplusによってエネルギーシミュレーションを行います。建物内外の伝達される熱取得を計算し、夏季・冬季気象条件で遭遇する可能性の高い最も暑い条件および最も寒い条件での冷房および暖房装置の大きさを決定するためのシミュレーションと、建物の消費エネルギー、CO2消費量のシミュレーションを行うことが可能です。また、1時間以下、時間毎、1日毎、1カ月毎、年間といった様々な期間でのグラフ、数値を書き出すことができます。
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▲CO2解析のグラフ |
- CFD機能の特徴
- CFDとは、Computational Fluid Dynamicsの略で、流体の運動をコンピュータで解析する数値流体力学のことです。DesignBuilderのCFD機能を利用することで、建物内外の空気フローと温熱環境をシミュレーションすることができます。
冷暖房機の設置位置、建物の形状、窓、換気・吸気口の配置と屋内温度環境、屋内外の空気の流れなどを解析し、可視化します。具体的には、室内の暖房の効果検証、アトリウム内の空気やビル風の検証等に利用可能です。
DesignBuilderの構成は、大まかに言ってOpenGLによる建物モデラー、EnergyPlusという解析エンジン、オプションであるCFDの解析エンジンという3つで成り立っています。OpenGLによる建物モデルの幾何学情報から、ブロックやゾーンといった領域を利用する形でEnergyPlusが冷房設計・暖房設計の数値、消費エネルギー量、CO2消費量をシミュレーションします。CFD機能はEnergyPlusとは別プロセスでOpenGLによる3次元の建物モデルを利用し、モデルの空間内の気流を可視化します。
建物内部の解析では、壁や間仕切りで区切られたゾーンの3次元空間を、建物外部では建物周辺のある一定のエリアの3次元空間内の風速、風向、温度、風圧を解析します。風向を矢印(ベクトル)、風速や風圧を色で表します。3次元のコンター(等高線)で表すことも可能です。
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▲CFD実行例 カラー領域による温度・ベクトルによる風向 |
また、人間や椅子、テーブル、PCといったアセンブリを室内に設置することができ、それらの温熱的影響が考慮されたシミュレーションが行われます。
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▲アセンブリ |
先述したとおりCFD機能はEnergyPlusとは別プロセスなのですが、EnergyPlusのシミュレーション結果から境界条件をインポートすることで、EnergyPlusで計算された壁の表面温度等を反映したCFD解析を行うことが可能であり、エネルギーシミュレーションと連動した画期的なCFD解析モジュールと言うことができるでしょう。
また、DesignBuilderVer2では、gbXMLのインポートに対応しています。 gbXMLは建築CADと技術的な解析ツール、Energyplusのようなエネルギーシミュレーションツールとの連携に適した仕様のファイル形式です。現在様々なBIMソフトがgbXMLの書き出しに対応しています。
尚、CFD機能を使うには、CFDモジュールを利用できるライセンスをご購入いただき、ver.2.0以上として使用する必要があります。(2010年3月18日CFDモジュールリリース)
●建物エネルギーシミュレーション支援サービス
- DesignBuilderを使用した建物エネルギーシミュレーション支援サービスを開始しています。シミュレーション支援サービスは戸建住宅のような小規模のものから、オフィス、複合建築、土木施設などを対象にしていきます。お客様から図面や環境条件をいただき、必要な打ち合わせを経て、建物形状と環境諸条件を基にシミュレーションし、グラフやリストを使用した報告書を作成、DesignBuilderデータと共にお客様に提出いたします。
●プログラム本体価格
※価格はすべて税込です。 |
製品名 |
価 格 |
製品構成・備考 |
DesignBuilder(ベース) |
\147,000 |
従来製品 |
・CFDモジュールライセンスなし |
DesignBuilder(ベース)
1年有効ライセンス |
\94,500 |
従来製品 |
・CFDモジュールライセンスなし |
DesignBuilder
Advanced Simulation |
\480,900 |
新製品 |
・CFDモジュールライセンス含む
・すべてのVer.2.X へ無償バージョンアップ が可能
・Ver.3リリース時、40%割引で購入可能 |
DesignBuilder
Advanced Simulation
1年有効ライセンス |
\309,750 |
新製品 |
・CFDモジュールライセンス含む
・Ver.3を含む、1年以内のすべてのバージョンへ無償バージョンがアップ可能
・ライセンス失効前に通知あり |
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DesignBuilder体験セミナー
●日時 : 2010年 6月 22日(火)、10月 7日(木) 13:30〜16:30 ●参加費 : 無料
●本会場 : フォーラムエイト東京本社 GTタワーセミナールーム TV会議システムにて 東京・大阪・名古屋・福岡にて同時開催 |
■DesignBuilderVer.2 CFD対応版 リリース日:2010年3月19日
開発元:DesignBuilder Software Ltd |
(Up&Coming '10 新緑の号掲載) |
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