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●Multiframe 総合情報 Vol.3 毎号掲載を予定

 Multiframeは、3次元骨組構造解析プログラムです。入力断面として、JIS規格の鋼材断面が標準で登録されている他、ユーザ任意の断面を使用することもできます。計算後、鋼構造設計規準(日本建築学会)に準拠した断面算定を行うことができます(オプション)。

●最新バージョンのご紹介
 最新版Multiframe Ver.10.04(日本語版)がリリースされます。ここでは、新バージョンについてご紹介します。

「デザイン部材」設定の操作性強化
 すでにMultiframeには、「デザイン部材」と呼ばれる直線状に連続した部材をグループする機能があります。この設定に関連し、操作性が強化されました。

「デザイン部材」とは
 まず、デザイン部材についてご紹介します。デザイン部材に設定された部材は、グラフィックウィンドウ上では、図のように通常のラインに斜線が掛かったような状態になります。
 デザイン部材の設定は、MultiframeおよびSteel Designerで使用する部材長さを定義しています。具体的には、「部材端部バネ」設定、「断面算定」機能に関係します。Multiframeの「部材端部バネ」機能は、バネ剛性値を設定するためにいくつかの方法が用意されていますが、その中に部材剛性に係数を乗じ算出する方法があります。このとき、デザイン部材の剛性を選択すると、バネ剛性の算出にデザイン部材全長の長さを用います。またSteel Designerでは、常にデザイン部材で設定された部材全体を1つの部材として算定結果を判定します。
▲「デザイン部材」のシンボル表示

「デザイン部材」の設定方法
 デザイン部材の設定方法は、直線状に連続した2つ以上の部材を選択し、「グループ」メニューの「デザイン部材の作成」をクリックします。設定後、上図のような斜線表示にならない場合は、シンボル表示の設定を確認します。「表示」メニューの「シンボル」から「シンボル」ダイアログを開き、「デザイン部材」のチェックボックスにチェックを入れます。設定を解除したい場合には、デザイン部材に設定されている部材のどれか1つを選択し、「グループ」メニューの「デザイン部材の解除」から解除します。
 また「部材分割」機能には、デザイン部材に関するオプションが用意されています。「部材分割」ダイアログのチェックボックスで分割後の部材をデザイン部材とするかどうかを選択することができます。

「デザイン部材の選択」オプション
 今回のバージョンアップでは、この設定に関する操作機能が拡張されています。「選択」メニューに「デザイン部材の選択」コマンドが追加され、このコマンドをクリックすることによって、個々の部材を選択するか、デザイン部材を1つの部材として選択するかを切り替えることができます。このコマンドが有効になっている(コマンドにチェックが入っている)場合、グラフィック上でデザイン部材を選択(クリック)すると、デザイン部材全体が同時に選択されます。また、部材端部設定においても、デザイン部材全体長を1つの部材のように扱うため、選択された部材1つ1つの両端に設定されるのではなく、デザイン部材全体長の両端部に端部設定が適用されます。荷重設定についても同様で、このコマンドが有効なとき台形の分布荷重を適用すると、デザイン部材全体長に対し、台形荷重が適用されます。
▲Multiframe「標準セクション」ダイアログ


●サポート情報
Section Makerの基本操作
 Multiframeの登録断面にない断面を作成するためのプログラムです。どのような形状でもユーザ任意の断面を作成でき、その断面の断面積、断面2次モーメントなどフレーム計算に必要な値を計算します。Multiframe内部でも標準形状であれば寸法値の入力で断面を作成することが可能ですが、複雑な断面や2つの鋼材を組み合わせるような断面などは、Section Makerで作成します。DXF形式のファイルを読み込むことが出来るため、CADで作成した断面形状から断面を作成することもできます。

セクションライブラリファイル
 Multiframe、Section Makerは、断面定数の情報を「セクションライブラリ」ファイルから参照します。セクションライブラリファイルは、Multiframe構造ファイルとは別のファイルとなっており、起動時にはインストールフォルダ直下にある「SectionsLibrary.slb」ファイルが自動的に開かれます。Multiframe、Section Makerともに、起動後参照する(開いている)セクションライブラリファイルを変更することができます。断面の登録グループの新規追加、セクションの登録グループ変更など、セクションライブラリファイルの管理もSection Makerで行います。


●有償セミナースタート
 Multiframeのユーザの方を対象に、有償セミナーを開催いたします。 1日の講習で、1人1台のパソコンを使用した操作実習形式です。Multiframe、Section Makerのプログラム概要から、操作手順について、実務に即活かせる内容を1日で習得できるよう解説いたします。

Multiframeセミナー  詳細

 ●時間 9:30 〜 16:30  ●参加費 \15,750
   2008年5月15日(木)
  本会場:フォーラムエイト東京本社 GTタワーセミナールーム  TV会議システムにて 東京・大阪・名古屋・福岡にて同時開催

詳細は、弊社営業窓口まで、ご相談ください。

開発元:Formation Design Systems:フォーメーション デザイン システムズ
■Multiframe Ver.10.04 英語版 2007年 10月 リリース済み
■Multiframe Ver.10.04 日本語版 2008年 2月 リリース

  
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(Up&Coming '08 早春の号掲載)
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