先日リリースされた「砂防堰堤の設計計算 Ver.3」に図面作成機能を追加した「砂防堰堤の設計・3DCAD」をリリースいたします。「砂防堰堤の設計計算
Ver.3」では、昨今の未曾有の災害を受け、『砂防基本計画策定指針(土石流・流木対策編)解説 平成28年4月』および『土石流・流木対策設計技術指針 解説
平成28年4月』に遅ればせながら対応いたしました。
砂防堰堤の設計計算 Ver.3 改訂内容
- 『砂防基本計画策定指針(土石流・流木対策編)解説 平成28年4月』に対応(計画捕捉量の概算、計画捕捉土砂量、計画捕捉流木量の計算に対応)
- 『土石流・流木対策設計技術指針 解説 平成28年4月』に対応(非越流部の安定計算において袖部を含めた水通し断面とする場合に対応、不透過型における非越流部の安定計算に対応(「袖小口の断面」に対応))
- 3Dアノテーションに対応
渓流横断(河川断面)、現渓床勾配線、平常時堆砂勾配線、計画堆砂勾配線を用いて計画捕捉量を概算できるようにいたしました。堰堤から上流方向に向かって任意の計算ピッチ毎に計画捕捉量の断面積を算出し、その断面積と計算ピッチを掛けることで体積を算出いたします。その後、それらの体積を合計することで、計画捕捉量を概算いたします。
従来から対応していた2断面に加え、新たに「袖小口断面」における安定計算に対応いたしました。
【新規】断面(1)「袖小口の断面」
【既存】断面(2)「土石流の水深と袖部の高さが一致する断面」
【既存】断面(3)「袖部の高さが袖部全高となる断面」
弊社では、CIM(Construction Information Modeling/Management)を推進しており、UC-1シリーズの各ソフトウェアにおいて、CIMモデルに構造特性(寸法・注記、数量等)やモデル管理情報を加えた「3DAモデル(3D Annotated Model)」を表示・出力できるように開発を進めています。
「砂防堰堤の設計・3DCAD」では、水叩き部や側壁護岸を含む、堰堤の図面生成および外型枠の数量算出に対応いたします。
また、CIM推進の一環として、IFC(Industry Foundation Classes)モデルの出力にも対応いたします。