ケンタッキー道路安全課は州政府系の一部であるケンタッキー交通局内にあり、同州における交通のあらゆる領域を管轄しています。州内におけるハイウェイ事故死傷者を持続的に最大限低下させることが同課の目的です。同課では不注意運転教育プログラムを実施し、初心者だけでなくベテランドライバーにも危険性を啓蒙しています。プログラムではフルモーションのドライブシミュレータがツールの一つとして利用されますが、これはジョージア州アトランタにあるフォーラムエイトのパートナー企業SimCraftが作成しています。
フォーラムエイトのソフトウェアUC-win/Road(VR-Design Studio) DSで構築されたリアルな運転状況を、このフルモーションドライビングシミュレータによって体験できるようになっています。エンジニアはこのソフトウェアで複数のリアルな運転シナリオを作り、テストドライバーは実際に起こり得るあらゆる天候や緊急事態をシミュレーションにより安全に体験することができます。エンジニアはテスト運転中のドライバーの挙動についてのデータを集め、数々のシナリオに対してドライバーがどのように対処するのかを評価します。ドライバーのモニタリング、記録、そしてレポートの作成は、安全研究プログラムにおいて極めて重要な項目です。
ドライバーの挙動に関するこれらの有益なデータが、州内の交通事故による死者低減という目標達成を支援することが期待されます。集められたデータは運転中のドライバーの行動を示すレポートとしてまとめられ、アメリカ合衆国運輸省の連邦道路管理局 (FHWA) と国家道路交通安全局 (NHTSA) へ提出されます。
|