橋百選 |
BRIDGES 100 SELECTION |
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長期に渡りご愛読いただきました橋百選は、今回の「富山県」を最後に全国都道府県47を踏襲し連載を終えます。
次回からは河川と我々の生活とのかかわりを紹介する「河川余話」を掲載いたしますのでよろしくお願い申し上げます。
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射水市の富山新港に架かる日本海側最大の2層構造の斜張橋。橋は5径間連続複合斜張橋で、2車線の車道階と桁下の自転車歩行者道階の2階建て構造からなります。上層の車道は自動車、原動機付自転車専用道で2車線、また車道には下水処理水を利用した融雪装置が設置されています。
下層には長さ480m、幅約3m、ガラスで覆われた全天候型の愛称「あいの風プロムナード」と名づけられた自転車歩行者道が桁下に設けられ、エレベーターにてアプローチできます。
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あいの風プロムナード |
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橋長 ● 600m |
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幅 ● 9.5m |
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塔高 ● 127m |
橋桁高 ● 47m (いずれも海面より) |
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最大支間長 ● 360m |
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黒部市宇奈月町の黒部川中流に架かる県道13号朝日宇奈月線の橋。現橋は、1969年(昭和44年)8月11日の豪雨で、流失し架け替えられた12代目です。元の位置から少し下流に、朱色に塗装された橋が架けられています。1998年(平成10年)には日本百名橋に選定されています。
旧橋は、甲斐の猿橋と同じ形式の刎(はね)橋で、橋長33間、幅10尺で架橋されて愛本橋と名付けられました。両岸は岩山で上流部をのぞけばもっとも川幅が狭く、洪水時には大量の土石と水が集中し、橋脚が一年も持たずに流されてしまうために橋の中間に立てることが非常に難しく、川の両岸から大木を突き出す構造でありました。
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3 |
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橋長 ● 38.4m |
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幅員 ● 7m |
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重さ ● 307t |
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黒部市生地の黒部漁港に架かる可動橋。橋の片側を軸として回転する片持ち式の旋回式可動橋。これは日本では最初であり、世界でも珍しい橋であります。 両岸の集落を結ぶ橋の下をくぐることが出来ない漁船の出入りに対応し24時間体制で運行しており、橋のたもとにある操作管理室からの操作により、橋を持ち上げる2本の油圧シリンダーと、旋回用の2本の旋回シリンダーによって重さ約307tの橋が、片側を軸に78度回転する仕組みであります。めづらしく航路に信号機が見られます。また、YouTubeで橋の旋回状況が観れます。
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橋の袂に掲示されている漁船通過時の写真 |
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4 |
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橋長 ● 401m |
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幅 ● 14m(有効幅員13m) |
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最大支間長 ● 188m |
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常願寺川に架かる富山県道67号宇奈月大沢野線の道路橋。2000年とやま国体冬季大会に合わせて、メイン会場となった立山山麓スキー場へのアクセスルートとして整備。土木学会が制定した「兵庫県南部地震により被災した道路橋の復旧に係わる仕様」に対応した耐震設計、非線形動的解析が行われています。アーチ基礎には、基礎天端に作用する水平力、回転モーメントを低減するため大口径斜め深礎基礎を採用、初めてNATMによる施工が行われました。アーチリブの架設は斜吊り張出し工法で行われ、メラン材の架設は新工法となるメラン直吊り一括架設工法を採用、メラン材を主索ケーブルに順次吊下げながら直吊り架設した後、一括で吊上げてコンクリートのアーチリブと連結。新工法の採用により大幅な工期短縮を実現。
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架設状況は「三井住友建設PC設計NEWS」より引用 |
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富山市内の松川にかかる橋。鋼アーチ橋としては全国初の登録です。また日本の近代土木遺産2800選に選ばれているほか、2009年(平成21年)には、「とやまの文化財百選(とやまの近代歴史遺産部門)」に選定されています。桜橋が架かる松川の両岸一帯は桜の名所として知られ、日本さくら名所百選に選ばれています。左右の橋台からヒンジで橋を支える構造が特徴の美しい橋です。県道22号富山停車場線の幅に合わせ幅が21.9mで、15.5mの橋長より広くなっており、松川とは斜めに交わって架けられている広幅斜橋です。
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富山市の桜橋と同様に松川にかかる富山県道208号小竹諏訪川原線の橋。船橋は、神通川に船64艘を浮かべ、明治中ごろまで架けられていましたが、明治15年(1882年)木橋に架け替えられ、「神通橋」と名付けられました。神通川は、富山市街地を大きく曲がって流れており、大雨のたび氾濫を起こしていました。旧神通川は埋められ、なごりとなった松川に木橋の「船橋」が架けられ、現橋は2艘の舟形バルコニーを取り付け、板をイメージした歩道にし、平成元年に架けられました。
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六十余州名所図会 『越中 冨山船橋』 歌川広重 |
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新湊市の市街地を流れる内川は、北前船の中継地として栄えた時代には運河として利用されてきた歴史があり、地域の生活に密着した川の風情は、多くの人に愛され「日本のベニス」と称されています。
この内川に架かる東橋は改修するにあたって、スペインの建築家セザール・ポルテラ氏に基本デザインを依頼し、珍しい屋根のある橋が完成しました。
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8 |
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橋長 ● 112m |
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幅 ● 21m |
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主塔高 ● 51m |
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富山湾にそそぐ上庄川に架かる橋。糸を何本も張ったような斜張橋で、夜間はライトアップされます。塔柱が斜めに傾いている特徴的な外観を持つ斜張橋で、フォルムは地引網を引き上げる漁師をイメージしたデザインであり、魚がおいしい氷見観光の拠点となっています。
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