1.入力、適用範囲 |
Q1−1. |
1基下部構造の「下部工配置情報の設定」で、「Khp」には何を入力したらよいか? |
A1−1. |
Khpは「fAL×RAL≦1/2×kh×WA」(H14道示「耐震設計編」P76)等のただし書きに対応する為、震度算出(支承設計) Ver.1.01.00より追加しました。
支承条件が可動の場合に当該下部工が支持する上部構造を含む振動単位の設計水平震度を入力します。
例えば、単純桁(可動、固定)の場合、固定側の設計水平震度を入力することになりますので、手計算で解くのではなく、固定側の設計水平震度を一度計算し、その値を直接Khpに入力することになります。
1基下部構造の計算で慣性力算定時に静摩擦係数と比較を行いますが、「0.0」が設定されている場合は使用されません。
なお、示方書には、桁Aを含む設計振動単位の設計水平震度を使用することしか明記されておらず、複数下部構造の計算で算出した『桁Aを含む設計振動単位の設計水平震度』を用いるか、上記のように1基下部構造の計算で算出した『桁Aを含む設計振動単位の設計水平震度』を用いるかはお客様のご判断が必要であると考えます。 |
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Q1−3. |
桁断面が変化する上部工を「骨組直接入力」で入力するとき、部材長と単位重量はどのように入力したらよいか? |
A1−3. |
旧版の「直接入力」に相当する形状として「簡易式」を用意しております。
任意の変断面を設定可能な「簡易式」は、桁長を任意の部材長で分割して部材剛性を入力する事ができます。
最終的には、支間を中間点で分割した部材に換算したモデルでの解析となります。
部材剛性の換算方法については、製品ヘルプ「計算論理および照査の方法|上部工の入力|上部構造剛性の算出方法|簡易式」をご参照下さい。
なお、「簡易式」編集画面上の「荷重入力」で、旧版のような分布荷重の入力が可能となります。
荷重の入力方法については、「荷重入力」画面上のヘルプボタンを押下すると詳細が表示されますので、そちらをご覧ください。 |
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Q1−4. |
「質点の重量」とは?また、質点重量を合計しても、死荷重の合計とは一致しないが? |
A1−4. |
「質点の重量」とは、上部工重量および載荷荷重を上部工モデルの各節点に格点集中荷重に置き換えた値を意味します。
【質点重量の合計が上部構造重量合計と一致しない場合】
上部工の荷重データの入力ミスが考えられます。
上部工の荷重を任意入力として設定した場合に「自重の自動計算」がチェック(画面左下部分)されていると、上部工の重量が「任意で入力した荷重」+「自動計算された自重」となり二重に考慮している事になります。
【質点重量の合計が鉛直死荷重反力合計と一致しない場合】
鉛直死荷重反力と上部工の荷重は別の入力となりますので入力によっては合計値が一致しない事があります。
どちらかの入力ミスが考えられます。※意図したご入力であればプログラム上の問題はありません。
なお、鉛直死荷重反力の自動計算機能を用いた場合は、入力されている上部構造重量を用いて鉛直死荷重反力を算定するので、荷重合計=鉛直死荷重反力合計となります。 |
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Q1−5. |
「慣性力の作用位置」とは? |
A1−5. |
下部工形状入力画面の慣性力作用位置は、形状から1本棒に変換するときの部材剛性の算出に使用するための入力とお考えください。
部材剛性を算出する際、「橋脚」及び「重力式橋台」の場合には慣性力の作用位置に単位荷重を載荷させて算出します。
「定形骨組直接入力」の場合には部材剛性を直接入力するため、慣性力作用位置の入力はありません。
また、「逆T式橋台」の場合は壁基部の壁厚と直角方向幅より計算するため、同様に入力がありません。
製品ヘルプの「計算論理および照査の方法|下部工の入力|部材剛性の算出」に部材剛性の算出方法を記載しておりますので、ご参照ください。
■実際に各計算で使用される慣性力作用位置の取り扱いは以下のようになります。
・複数下部構造の計算時(橋軸/直角方向ともに以下で算出された位置を慣性力作用位置とします)
慣性力作用位置 = (1) − (2)
(1):下部工天端から橋面までの高さ(「入力|下部構造|配置情報の設定|下部工の位置|(h)橋面(縦断曲線)から下部工天端までの距離」で設定)
(2):上部構造の重心位置から橋面までの高さ(「入力|上部構造|形状の編集|重心位置」で設定)
・1基下部構造の計算時
慣性力作用位置 = 「入力|1基下部構造 計算設定|載荷位置」 |
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Q1−7. |
パット型ゴム支承をどのように扱ったらよいか? |
A1−7 |
ご指摘の「ゴム支承の水平変位に伴う水平力を評価」の記述により、パッド型ゴム支承は「水平ばね」として評価し設計を行う必要があると考えます。
現バージョンにおいても、支承条件を「バネ」としていただくことで解析が可能です。
パッド型ゴム支承を水平ばねとして評価した場合、設計水平震度の取り方が変わってきます。
可動支承として扱う場合 「可動」−「固定」構造 設計振動単位は「1基」
バネ支承として扱う場合 「バネ」−「固定」構造 設計振動単位は「複数」
パッド型ゴム支承の場合は地震時において相対変位は生じますが、滑り型可動支承とは異なりばね結合されており、上部構造と下部構造の間に力のやり取りが行われます。
したがって反力分散支承に準じて取扱うのが良いと考えます。
最終的なモデル化の妥当性については、設計者のご判断となります。 |
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Q1−8. |
免震支承のレベル1地震動の橋軸直角方向の支承条件を「固定」としたい。 |
A1−8. |
Ver4.00.00より、レベル1地震動のついては「拘束(固定)」を選択できるように拡張しました。 |
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Q1−9. |
Q1−9.幅員が変化する形状の入力は可能か。(Ver.4) |
A1−9. |
上部工形状「コンクリート(箱桁、中空床版、複数箱桁)」にて幅員変化をサポートしております。
ただし、ホロー数及びW1、W2が変化する場合には対応しておりません。
形状入力で対応できない場合は、「骨組直接入力」または「簡易式」で、部材を分割して、部材位置の幅員に応じた重量、断面剛性を定義することにより対応可能です。
■剛性入力
「骨組直接入力」「簡易式」いずれも任意長での剛性入力が可能です。
■重量入力
「骨組直接入力」では、集中荷重としての入力になります。
「簡易式」は、分布荷重での設定が可能です。
※部材剛性入力のイメージ図
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Q1−10. |
「振動単位」と「ブロック単位」の違いは? |
A1−10. |
架け違いを有する橋梁において、桁が弾性支承または固定支承により連結されている場合に設計振動単位としては全体系としてみなすことができます。しかし、架け違い橋脚で分けられる各区間の橋梁規模、橋脚の剛性、バネ支承のバネ定数が大きく異なる場合は、「それぞれの桁を支持するブロック毎の振動特性を十分に耐震設計に反映さる事が重要である。」との考え方により、上部工単位での集計を行い固有周期を算出しています。これは、「平成8年道路橋示方書・同解説に関する質問・回答集(3)」(平成11年3月 建設省土木研究所)に準拠したものです。
ブロック単位の固有周期は、ブロック単位の分割された設計振動単位を構成する構造物の変位Ui 節点重量Wi より算定されます。但し、変位および断面力につきましては、全体系で計算を行います。ブロック単位に分割されたモデルによるフレーム計算を行うのではありません。
ブロック単位と設計振動単位のどちらを採用すべきかにつきましては、設計者のご判断が必要であると考えます。
詳細はヘルプの
「計算論理および照査の方法|複数下部構造|ブロック単位固有周期の算出方法」
をご参照ください。
本来、同一の振動単位系に属する橋梁モデルは全体系で解析を行う必要があると考えます。
「隣接上部構造重量」を使用することにより、隣接上部構造を簡易的にモデル化することが可能となりますが、使用に当たっては「当該下部構造が分担する隣接上部構造重量」が正しく評価されている事が前提となりますので十分にご注意下さい。
特に隣接する橋梁の下部構造規模が大きく異なる場合の分担重量は、単純に下部工および支承バネの合成バネ比から算定することはできません。
当該下部構造が分担する隣接上部構造の重量につきましては、設計者のご判断により適宜ご入力いただきますようお願いいたします。 |
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Q1−11. |
斜角を考慮することはできるか? |
A1−11. |
「震度算出(支承設計)」では斜角を考慮した入力や慣性力の算出はサポートしておりません。
厳密に言いますと、斜橋については、2次元モデルでの解析は不可能ですので、本プログラムではサポート外となっています。ご了承いただきますようお願いいたします。
なお、道示Vの6.2.2慣性力(2)解説(P.51)に「斜角が大きい斜橋(一般に60°以上)の場合には計算の簡便さを考えて直橋とみなして……」との記述がありますが、この記述に該当し、「直橋」として取り扱っても問題ないと判断された場合には、本プロダクトをご利用いただけます。しかし、これを「斜橋」として取り扱う場合はサポート外となります。 |
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Q1−13. |
掛け違い橋脚の場合、「鉛直死荷重反力」には隣接橋の死荷重反力を含めて入力するのか? |
A1−13. |
上部構造データとして入力する鉛直死荷重反力は、隣接橋の鉛直死荷重反力は含まず、着目している上部構造による鉛直死荷重反力のみをご入力ください。
なお、上部構造データとして入力する鉛直死荷重反力は、以下の計算に影響いたします。
・支承条件が「可動」である場合の慣性力算定
・総合計算による橋軸直角方向「1基下部構造計算」時の分担重量
骨組解析には使用されませんので、複数下部構造計算における固有周期および設計水平震度の結果には影響ありません。
また、架け違い橋脚の形状が「橋脚 梁幅≧柱幅」または「橋脚 柱幅>梁幅」でかつ「降伏剛性時Iを計算」とした場合は、「降伏時剛性I|条件|上部工死荷重反力」の入力に隣接橋を考慮した値をご入力ください。 |
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Q1−14. |
支承条件に固定・可動の両方を設定したい。 |
A1−14. |
■「1基下部構造(単体機能)」をご利用の場合
Ver4.03.00より、複数支承の入力に対応しました。
但し、複数の支承があり、「固定」「可動」が混在する場合は、摩擦力を考慮した慣性力《道路橋示方書(解6.3.6)(解6.3.18)》を算定する事はできません。
固定側から差し引く他の可動支承の摩擦力が不明であるためです。
≪Ver4.03.05以下の場合≫
1基下部構造の計算における入力は、支承条件1つのみの設定となっており、掛け違い橋脚の複数の支承条件を同時に設定する事はできません。
1基下部構造の計算(固有周期および設計水平震度)の算定は、「支承条件」の影響を受けません。
分担重量を正しく入力していただければ、固有周期・設計水平震度までは算定する事が可能です。
但し、慣性力につきましては両方の支承条件を考慮する必要がございますので、別途算定していただく必要があります。
■「橋梁モデルの解析 設計振動単位の自動判定による総合計算」をご利用の場合
支承条件は上部工単位で設定しますので、左側上部工の終点側/右側上部工の起点側を入力する事が共有する下部工上に左側・右側の支承条件を設定する事になります。
Q2−4. 「上部構造および下部構造の重量に相当する水平力を作用させた場合に生じる変位」とは?
A2−4. 本プログラムは、「道路橋示方書・同解説 X 耐震設計編 平成14年3月 社団法人 日本道路協会」(以下、道示X)のP64(図-解6.2.8)「固有周期算定モデル」に示されるような、離散型の骨組構造にモデル化し、変位法を用いて固有周期を算定しています。
具体的には、道示XのP55(6.2.3)よりδを算定し、(6.2.2)より固有周期を算定しています。
ここで、表記のw(s)及びu(s)は、骨組構造の格点に載荷した集中荷重及び変位法で算定された格点の変位を意味します。
すなわち、上部構造および下部構造の重量に相当する水平力を作用させた場合に生じる変位量とは、P64(図-解6.2.8)「固有周期算定モデル」に示されるような、「●:重量に相当する力を作用させる節点」に「重量に相当する力」(1G相当の荷重)を作用させ、変位法により算定された橋梁全体の変位量を意味します。
複数下部構造における固有周期は、全体系の骨組剛性を考慮した上での結果です。
すなわち、支承条件だけでなく、上部構造や下部構造の剛性も考慮した上での結果です。
Ver3.02.00より、FRAME解析結果の確認機能をサポートしました。こちらにより、FRAME解析の全ての結果を確認および出力する事が可能です。
また、メニュー「ファイル|FRAMEデータのエクスポート」より、弊社FRAME製品で橋梁モデルを取り込むためのエクスポートファイル作成機能をご用意しております。
本機能をご利用いただき、FRAME製品で骨組構造および変位をご確認ください。
■変位の算出法について
微小変位理論に基づいた解析により、格点変位を未知量とする多元連立方程式を解くことによって所要の変位・断面力・反力を算出します。この連立方程式は、構造データから決定される剛性マトリックスと荷重データから決定される荷重ベクトルから構成されます。
一般的な変位法(構造力学の教科書等に記載されています)と考え方は同じなので、お手元の文献類をご覧ください。
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Q1−15. |
ラーメン橋の場合の支承条件は?またラーメン橋を解析する場合の注意点をおしえてほしい。 |
A1−15. |
支承条件は全て「拘束」と設定し、剛結合としてモデル化してください。
ご注意いただきたいのは次の点です。
・橋脚の降伏剛性の算定機能および「橋脚の設計」連動においては単柱式橋脚として算定されます。
このためラーメン橋としての降伏剛性については別途算定し、直接指定していただく必要がございます。
※ラーメン橋の降伏剛性算出は、各断面のM-φ関係より算出します。詳細は以下の資料をご参照ください。
「道路橋の耐震設計に関する資料 PCラーメン橋〜(略)」(平成10年1月)
・「橋脚の設計」と連動してエクスポートされる「UC-win/FRAME(3D)」モデルは、ラーメン橋として作成されたモデルではございません。
ラーメン橋の場合は、塑性ヒンジが柱の上下と上部構造の中間支点部に生じる可能性があると思いますが、これを考慮したM−φ要素やM−θモデルをエクスポートする事はできません。
常に単柱の橋脚で設定されるM−φ要素やM−θモデルとなります。
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Q1−16. |
上部工が分離し、下部工が上下線一体のときの入力のしかたは? |
A1−16. |
大まかな手順は以下の通りです。
(1)基本条件にて、「上下線分離を考慮する」を選択
(2)詳細ボタンより、上下線(Aライン/Bライン)の位置および縦断線の扱いを設定
(3)使用する上部構造および下部構造の登録 ※通常と同様の手順です
(4)上部構造の配置 配置するライン(Aライン/Bライン)を選択して上部構造を配置
(5)下部構造の配置
・「下部工配置形式」の画面にて、「配置状態」を「一体型」に設定
・「下部工配置情報」にて下部工を配置
後は、通常の場合と同様に支承条件等の入力を行います。
製品付属のサンプルデータ「sample04.F8W」は、上下線分離構造で分離下部工と一体型下部工が混在したデータです。
こちらが参考になると思われますので、ご参照ください。
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Q1−17. |
ポータルラーメン橋の固有周期を算出できるか? |
A1−17. |
「任意骨組解析」機能を使用にて、上下部構造一体のFrameモデルを作成し、固有周期を算定する事が可能です。
この機能は、任意のFrameモデルに対して、道路橋示方書V耐震設計編 P62 解6.2.15を適用し、固有周期および設計水平震度の標準値を算定する機能です。
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Q1−18. |
免震支承の場合、「常時・風時の解析」−「支承条件」画面のバネ値は支承形状に応じて内部計算されるのか? |
A1−18. |
「免震支承の等価剛性算定」機能にて、地震時と同様に等価剛性を算定し、「常時・風時の解析|支承条件」の入力データとして反映する事ができます。
常時(橋軸方向)については、等価剛性を算定する際に考慮する移動量項目を「免震支承の等価剛性算定」画面にて選択します。
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Q1−19. |
鉛直死荷重反力を入力していれば、改めて荷重を入力する必要はないと考えてよいか? |
A1−19. |
複数下部構造計算を行う場合は、必ず入力が必要です。
「荷重の入力」で設定された値は、上部構造の質点重量として骨組解析に用いられます。
UC-win/FRAME(3D)エクスポートにおいても、上部構造の質量として扱われるのは「荷重の入力」で設定された値です。
一方、鉛直死荷重反力の値は、以下の計算にのみ使用されます。
骨組解析には使用されませんので、複数下部構造計算における固有周期および設計水平震度の結果には影響ありません。
・支承条件が「可動」である場合の慣性力算定
・総合計算による橋軸直角方向「1基下部構造計算」時の分担重量
※計算に影響がない場合も連動時に下部構造側で取り込みの対象となる場合があるので正しくご入力下さい。 |
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Q1−20. |
下部工1基に複数の支承線を設定する方法は?(Ver.4) |
A1−20. |
支承条件は上部工単位で設定しますので、掛け違い部の橋脚であれば左側上部工の終点側/右側上部工の起点側を入力すれば、共有する下部工上に複数の支承条件を設定することになります。
「支承条件」の入力画面で表示されている平面図の白い矩形は支承位置を表しています。
Bridge1−Bridge2が連続している場合は、
Bridge1−右端部支承線
Bridge2−左端部支承線
を設定することにより、共有する下部工上に複数の支承条件を設定することになります。
平面図と入力表は連動していますので、現在入力中の支承が平面図にて赤表示となります。
また、画面をクリックすることで入力支承を切り替えることもできます。 |
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Q1−21. |
免震橋の計算を行ったところ、直接入力した支承のバネ値が変わってしまった。支承のバネ値を変えることなく免震橋の計算を行う方法はあるか?(Ver.4) |
A1−21. |
「免震支承の等価剛性算定」機能を使用すると、支承形状より等価剛性を算定し、入力データとして反映します。
等価剛性を算定する必要がなく、支承のバネ値を直接指定する場合は、「支承条件」にて直接バネ値の入力を行い、「免震支承の等価剛性算定」機能を使用しないようにします。
また、「免震支承の等価剛性算定」機能を実行してしまった場合も「取消」で画面を終了し、結果を入力値として反映しないようにして下さい。
なお、等価剛性算定機能を使用しない場合、以下の設定は不要です。
●免震橋梁(橋梁モデルの解析)の支承定数
●免震支承の等価剛性算出
●支承の設計|支承形状
以下の入力は、橋梁の減衰定数 hを算定する場合に使用されます。
「免震設計条件|橋梁の減衰定数 h」を直接入力する場合は、設定は不要です。
●下部工及び基礎の減衰定数、
●支承条件|設計変位UB,減衰定数hB
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Q1−22. |
桁高が変化する形状の入力は可能か?(Ver.4) |
A1−22. |
以下の形状は桁高変化を入力する事ができます。
「箱桁(コンクリート)」
「鋼橋:箱桁」
「鋼橋:I桁」
上記で対応できない形状につきましては
「骨組直接入力」
「簡易式」
の入力にて、桁高の変化を考慮した部材剛性を直接指定して頂くことで解析可能です。 |
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Q1−23. |
免震橋の支承条件を「固定」とすることはできないのか。(Ver.4) |
A1−23. |
本プログラムでは橋軸直角方向を「免震設計」として取り扱う場合、支承条件に「固定」を混在させることはできません。
端部の支点を固定させることにより、免震支承の変位にも影響を与えますが、支承の等価剛性および橋梁の減衰定数を算定する上で、固定支承の影響をどのように反映するかが不明であるため、現在サポート外としております。
免震支承の等価剛性が予めわかっている状態であれば、「非免震」構造として、「固定」「免震支承(バネ)」を混在させた状態で固有周期・分担重量・設計水平震度の標準値を算定する事はできます。
設計水平震度、慣性力については、別途算定していただく必要があります。
この場合は、以下の値により、Cs:構造物特性補正係数を算定します。
橋梁の減衰定数hに基づく補正係数CE
橋脚の許容塑性率は、免震時の値μm
橋軸直角方向について、免震橋の減衰定数による設計地震動の低減を見込まない場合(反力分散構造とする)であれば、「橋軸直角方向:検討しない」と設定いただくことで固定を設定する事は可能です。 |
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Q1−24. |
骨組直接入力のとき、荷重は質点重量で入力しなければならないが、どのように入力したらよいか。(Ver.4)
また、剛域を設定できるか。(Ver.4) |
A1−24. |
固有周期を道路橋示方書V耐震設計編P62(解6.2.15)の式を用いて算定していますので、荷重については節点重量として定義して頂く必要があります。
上部構造、下部構造の重量を節点に割り振って設定します。
ヘルプ「計算論理および照査の方法|上部工の入力|上部構造重量の算出方法」に上部構造の分布荷重を節点重量へ変換する時の説明がございます。
こちらが参考になるのではないかと思われますのでご参照下さい。
剛域の設定はできません。
部材剛性として十分に大きな値を設定する事でご対応頂きますようお願い致します。
画面より、Frameデータをエクスポートする事が可能です。
エクスポートしたデータは、「FRAME(面内)」などで使用できますので、こちらで剛域を設定した結果と比較して頂く場合等にご利用下さい。 |
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Q1−25. |
橋脚の降伏剛性を求めるための鉄筋データはどこで入力するのか。(Ver.4) |
A1−25. |
下部工形状『橋脚 梁幅≧柱幅, 橋脚 柱幅>梁幅』を選択された場合は、「下部工形状の入力−橋脚条件−降伏剛性時のI」で『計算』を選択いただきますと、「下部工形状の入力−降伏剛性T−主鉄筋」で鉄筋を入力することができます。
なお、「骨組直接入力」「ラーメン橋脚」「簡易式」では、降伏剛性を自動計算することはできませんので、「橋脚の設計」などを用いて降伏剛性を算出した値を直接入力してください。 |
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Q1−26. |
支承変位より求めた値を等価剛性として直接入力できるか。(Ver.4) |
A1−26. |
等価剛性を直接入力する事は可能です。
「支承条件」画面にてバネ値として等価剛性を直接ご入力下さい。
橋梁の減衰定数をプログラムにて算定する場合は、支承の設計変位・減衰定数についても直接ご入力していただく必要があります。 |
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Q1−27. |
プレテンホロー桁をモデル化するには?(Ver.4) |
A1−27. |
上部構造の選択にて「JIS桁」をご選択下さい。
こちらではJIS規格の選択と任意形状でホロー桁を設定する事ができます。
「任意形状」の選択肢は、JIS規格の選択画面の一番上に表示されます。 |
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Q1−28. |
鉛直死荷重反力だけがわかっているとき、質点重量はどのように入力したらよいか。(Ver.4) |
A1−28. |
鉛直死荷重反力だけの情報から、正確に中間支点の質点重量を算定する事は出来ません。
鉛直死荷重反力の情報しかない場合、質点重量をどのようにモデル化するかについては設計者のご判断となりますが、上部構造が等断面であるなら全死荷重を距離にて分割する方法も有効であると考えます。
この場合は、ヘルプ「構造物形状の登録|上部構造|上部構造データ|支間割・諸量・・・|荷重」の【集中荷重への変換】が参考になると思われるのでご参照下さい。 |
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Q1−29. |
直角方向の支承条件を「可動」とできるか。(Ver.4) |
A1−29. |
メイン機能におきましては、直角方向を「可動」と設定する事はできません。
「任意骨組解析」機能では、支承条件を自由に設定する事が可能です。
「橋梁モデルの解析」で使用するモデルを取り込んで編集する事ができますので、以下の手順にてデータを作成するのが簡便だと思われます。
(1)橋梁モデルの解析機能にて、通常通りモデルを作成
(2)「任意骨組解析」機能にて(1)のモデルを取り込む
(3)支承条件を編集する ※「二重格点(支承条件)」の「z方向結合条件」が直角水平方向の条件となります。
ただし、「任意骨組解析」機能では、結果出力が固有周期・設計水平震度の標準値算定のみとなりますのでご注意ください。
分担重量についてもFRAME解析結果より抽出する事になります。 |
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Q1−31. |
橋軸方向と直角方向とで、慣性力の作用位置を変えることはできるか。(Ver.4) |
A1−31. |
橋軸方向の慣性力作用位置として任意の値を設定する事はできませんが、橋軸方向の慣性力作用位置までの距離を0とする事は可能です。
「基本条件|上部構造を表すはり位置【橋軸方向】」の設定にて、はり位置を「下部構造天端」をご選択下さい。
以下のヘルプもご参照下さい。
・「計算論理および照査の方法|複数下部構造|解析モデル−上部構造を表すはり位置【橋軸方向】」
・「計算論理および照査の方法|入力データの複数下部構造モデルへの反映」【慣性力作用位置】 |
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Q1−32. |
地層の傾斜を考慮することはできるか。(Ver.4) |
A1−32. |
「震度算出(支承設計)」形状入力でサポートする基礎では、地層傾斜を考慮する事ができません。
地層傾斜を考慮する場合は、別途基礎バネを算定し、「基礎バネ直接入力」にて指定していただく事になります。
「橋脚の設計」「橋台の設計」を介して、「基礎の設計計算,杭基礎の設計」データと連動している場合は、地層傾斜を考慮する事が可能です。
この場合、地層ラインと杭中心ラインの交点位置で層厚を取得し、基礎バネの計算を行います。 |
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Q1−33. |
印刷プレビューを行おうとしたときに表示された下記メッセージは何を意味しているのか。(Ver.4)
エラーがあります[支承の設計計算]
Bridge 1-支承線1の計算で以下の致命的エラーが発生しました。
免震支承のバネ値 橋軸方向 KBが[0.0]になっています。 |
A1−33. |
エラーは、「支承の設計計算」にて発生しています。
メッセージの内容より、「支承条件|支承の設計」画面「水平剛性」タブの【免震支承のバネ値】が「0.0」で設定されているものと思われます。
支承の設計画面「設計条件」にて「仮計算」がチェックされている場合は、支承条件画面で入力されている剛性とは別に水平剛性(支承の等価剛性)を入力していただき、その剛性を用いて支承の照査計算を行います。
「支承条件」画面のボタンより「支承の設計」画面を表示し、メッセージに表示されている支承線の水平剛性値をご確認下さい。
また、「支承の設計」の結果が不要であれば、印刷項目の設定にて「□免震支承の設計」のチェックを外していただくと、出力時に免震支承の計算を行わないのでメッセージを回避する事ができます。 |
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Q1−34. |
形状が左右対称でない橋脚をモデル化する方法は?(Ver.4) |
A1−34. |
「震度算出(支承設計)」では、左右非対称の橋脚をサポートしておりません。
その為、入力の際には「定形骨組直接入力」をご利用いただく事になります。
別途、
・偏心を考慮した降伏剛性時の断面2次モーメント
・柱中心と基礎バネの算定位置の偏心を厳密に考慮するのであれば、その偏心を考慮した基礎バネ値
を算定し、設定していただく事になります。
基礎バネ偏心位置を考慮する場合には、ヘルプ「計算論理および照査の方法|複数下部構造|基礎バネ算出の位置」を参考にしてください。 |
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Q1−35. |
上部構造に載荷する荷重を任意荷重だけとする方法は?(Ver.4) |
A1−35. |
上部構造に実際に載荷される荷重は、「任意で入力した荷重」+「自動計算した荷重」となります。
全ての荷重を任意荷重として入力する場合は、【自重の自動計算】のチェックをはずしてください。 |
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Q1−36. |
1基下部構造で地震時の支承の変位を計算することはできるか。(Ver.4) |
A1−36. |
1基下部構造計算機能で、地震時の変位を算定する事はできません。
※1基下部構造計算機能で算定される橋脚の変位は、0.8自重+分担重量(任意)を載荷した状態の変位です。
レベル2地震時で橋脚または橋脚基礎の塑性化を考慮する場合であれば、骨組解析でこの変位を算定する事は出来ません。
骨組み解析では応答塑性率等を考慮することができないからです。 |
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Q1−37. |
上部構造の重心位置から橋面までの高さH1を変えるとどこに影響するか。(Ver.4) |
A1−37. |
H1を変更することにより、慣性力作用位置が変化します。
ただし、入力画面「基本条件」の「上部構造を表すはり位置【橋軸方向】」で「下部構造天端」を選択している場合は、橋軸方向の骨組に限って H1の影響はありません。
「計算論理および照査の方法|入力データの複数下部構造モデルへの反映|【支承位置】」
にて慣性力作用位置について図解しております。
下記説明と併せてご参照いただきますようお願い致します。
H1:橋面〜上部構造重心位置までの距離
H2:上部構造重心位置〜上部構造下面位置までの距離
ho:上部構造下面位置〜支承をモデル化する位置(二重格点位置)までの距離
(h):橋面〜下部構造天端までの距離
※H1、H2は「上部構造」、hは「上下部構造の配置」、hoは「支承条件」で定義される値です。
慣性力作用位置は、下部構造天端〜上部構造重心位置までの距離となりますので常に
慣性力作用位置=(h) - H1
で算定します。
ここで、H2は下部構造天端位置までの距離ではなく、上部構造下面位置までの距離である事にご注意下さい。
仮に、下部構造天端位置に支承をモデル化するとした場合は
H1+H2+ho=(h)
ho:上部構造下面位置〜下部構造天端までの距離
という入力になります。
慣性力作用位置をわかりやすく
慣性力作用位置h = H2
と入力する方法も上記ヘルプにて紹介しておりますので、是非ご一読いただきますようお願い致します。 |
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Q1−38. |
上部構造形状入力時の中間点数はどれぐらいの数を入力したらよいか。(Ver.5)
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A1−38. |
「道路橋示方書・同解説 X耐震設計編 平成14年3月」のP64(図-解6.2.8)「固有周期算定モデル」では、中間点を1としています。
上部構造に断面変化があれば厳密には1点とはできませんが、解析結果に与える影響がほとんど無いため、通常は中間に1点設ければ問題ないと考えます。
上部工形状の変化が大きい場合でも、中間点数のめやすとしてましては3(4分割)程度で十分であると考えます。 |
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Q1−39. |
基本条件で「□隣接上部構造重量を考慮する」にチェックを付けると、免震支承の等価剛性の算出ができない理由は?(Ver.5)
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A1−39. |
隣接橋を簡易的にモデル化した状態では、隣接橋を含む橋梁の減衰定数および支承の等価剛性を算定する事ができないため、
・橋梁の減衰定数の自動算定
・免震支承の等価剛性算定機能 を制限しています。
隣接上部構造重量を設定した状態で免震設計を行う場合は、別途「免震橋の減衰定数」および「免震支承の等価剛性」を算定していただきこれを直接入力していただく必要があります。
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Q1−40. |
橋脚の降伏剛性はどのように算出したらよいか。(Ver.5)
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A1−40. |
「道路橋示方書・同解説 X 耐震設計編 平成14年3月 社団法人 日本道路協会」(道示X)P56の6行目をご参照ください。
Ky=Py/δy ここに、
ky:橋脚の降伏剛性
Py:橋脚の降伏耐力
δy:橋脚の降伏変位
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Q1−41. |
「温度変化の範囲」にはどのように入力したらよいか。(Ver.5)
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A1−41. |
支承の変位量算定においては、温度変化の範囲(-10℃〜+50℃の場合は60°)をご入力下さい。
道路橋示方書T(共通編)4.1.3および道路橋支承便覧(平成16年4月)3.4.1では、温度変化の移動量算定に「ΔT:温度変化の範囲」と記載されています。 また、「道路橋の耐震設計に関する資料」においても、温度変化(-10℃〜+40℃)の範囲Δ50°にて計算を行っています。
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Q1−42 |
隣接上部構造重量に分担重量を入力しても、支承バネを入力する必要があるのか。(Ver.5)
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A1−42. |
隣接上部工の支承条件は、骨組解析結果の変位量に影響し、その結果固有周期の算定に影響します。 本プログラムは、「道路橋示方書・同解説 X 耐震設計編
平成14年3月
社団法人日本道路協会」のP55(6.2.3)よりδを算定し、(6.2.2)より固有周期を算定しています。 ここで、表記のw(s)及びu(s)は、骨組構造の格点に載荷した集中荷重及び静的フレーム法で算定された格点の変位を意味します。 すなわち、u(s)が変化すれば固有周期が変化します。
隣接上部工が下部工天端と一体となって変形する場合は支承条件は固定でよいと考えますが、設計者のご判断となりますことをあらかじめご了承いただきますようお願い申し上げます。
なお、ヘルプ「入力データ|橋梁モデルの解析|隣接上部構造重量」ページ中程の【入力する隣接上部構造の選択】では、隣接上部構造の仮想桁による変位の影響を図解しておりますのでご参照ください。
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Q1−43. |
ラーメン橋脚の形状入力に対応しているか。立体解析オプションとの関連は?(Ver.5)
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A1−43. |
「震度算出(支承設計)」は、立体解析オプションライセンスの有無に関わらず、ラーメン橋脚の形状入力をサポートしています。 「下部構造(構造物形状の登録)」画面(左側のツリーにて、「構造物形状の登録」-「下部構造」をダブルクリックし表示される画面)の「追加」ボタンを押下し、「下部工の新規作成」画面にて「ラーメン橋脚」(上から7番目)をご選択ください。
また、「震度算出(支承設計)」は、立体解析オプションライセンスの有無に関わらず、「RC下部工の設計計算・ラーメン橋脚の設計計算(ラーメン橋脚専用タイプ)」との連動をサポートしています。 連動機能を使用した場合は、「RC下部工の設計計算・ラーメン橋脚の設計計算(ラーメン橋脚専用タイプ)」Ver7.01.00以降と連動したラーメン橋脚のみ立体骨組解析に対応しています。
「震度算出(支承設計)」固有のラーメン橋脚と「RC下部工の設計計算・ラーメン橋脚の設計計算(ラーメン橋脚専用タイプ)」と連動したラーメン橋脚の何れも3柱式まで入力可能です。
■立体解析オプションについて 本来、ラーメン橋脚を含む橋梁モデルは、橋梁全体を立体骨組モデルで解析する必要があります。 「震度算出(支承設計)」の従来版では、平面骨組モデルのみで解析を行うため、慣性力作用位置に単位荷重を載荷させた時の変位が一致する剛性を持つ1本柱モデルへ換算して全体系モデルへ適用します。 しかし、1本柱換算モデルは、あくまで近似的な方法であり、ラーメン橋脚の剛性を1本柱橋脚の剛性に厳密に置換えることはできません。 立体骨組解析オプションでは、立体骨組モデルで解析を行いますので、ラーメン橋脚の門形骨組による解析が可能となりました。
また、上下線分離におきましても、従来版では、本線と入路または本線と出路がモデル化の際重なっていました(Z座標=0)が、3次元モデルでは奥行きを考慮することができる(Z座標≠0)ようになりました。
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Q1−44. |
1基下部構造において、上部構造重量の載荷位置はどこからどこまでの距離か。(Ver.5)
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A1−44. |
「1基下部構造」単体機能における、上部構造重量載荷位置は、橋座面からの距離となります。(図参照)
橋軸方向について、慣性力作用位置を下部構造天端とする場合は、「載荷位置=0」となります。
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Q1−45. |
動的解析で得られた応答値に対する免震支承の等価剛性を算出したい。(Ver.5)
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A1−45. |
動的解析で得られた応答変位に対する等価剛性を算定する場合は、「免震支承の等価剛性算出」画面(左側のツリーにて、「免震橋梁(橋梁モデルの解析)」-
「免震支承の等価剛性算出」をダブルクリックし表示される画面)にて以下の設定を行います。 この場合は、指定した変位に対する等価剛性を算定しますので、設計変位の初期値にて応答変位を指定すると応答変位に対する計算結果を得る事ができます。 ・慣性力の非定常性を表す補正係数 CB
= 1.0 ・収束計算 しない ・設計変位UBの初期値(仮定値) = 応答変位
入力方法に関しましては、本画面にて「ヘルプ」ボタンを押下し表示されるヘルプトピックをご参照ください。
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Q1−47. |
「既定外の構造形式のため、たわみによる移動量算出は行いません。」と計算書にあるが、ここで言う「既定」とは?(Ver.5)
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A1−47. |
道路橋支承便覧(平成16年4月)のP108「(2)上部構造のたわみによる移動量」では、 @固定・可動支持される単純げた橋の可動支承 -----
式(3.4.9) A弾性支持される単純げた橋 ----- 式(3.4.10) B連続げた(中間支点固定支持)の可動支承 -----
式(3.4.11) C連続げた(端支点固定支持)の可動支承 ----- 式(3.4.12) D弾性支持される連続げた -----
式(3.4.14)
の場合のみ死荷重による移動量の算定式が記載されており、上記以外の構造形式の場合は算定方法が不明のため算定されません。
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Q1−49. |
「免震支承の設計」画面の「支承形状」タブで支承形状を入力することができない。(Ver.5)
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A1−49. |
「免震支承の設計」画面(左側のツリーにて、「橋梁モデルの解析」-「支承条件」をダブルクリックし表示される「支承条件」画面にて「支承の設計」ボタンを押下し表示される画面)の「設計条件」タブにて、「仮計算」のチェックがはずれているためです。 編集時は、「仮計算」のチェックを付けて下さい。
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Q1−50. |
支承位置=下部工天端 となるように入力する方法は?(Ver.9)
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A1−50. |
基本条件「支承モデル(2重格点)位置」「□下部構造天端位置とする」をチェックして下さい。
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Q1−51. |
鉛直死荷重反力と質点重量を一致させたい。(Ver.5)
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A1−51. |
鉛直死荷重反力の合計と質点重量の合計が一致するように鉛直死荷重反力を入力してください。
「上部工形状の入力」画面(左側のツリーにて、「構造物形状の登録」-「上部構造」をダブルクリックし表示される画面
にて「形状編集」ボタンを押下し表示される画面)の「鉛直死荷重反力」に、「鉛直死荷重反力の自動計算」機能があります。 「鉛直死荷重反力の自動計算」は、実行された時点で入力されている形状データと荷重状態より鉛直死荷重反力を計算し、入力値
として反映する機能です。 「鉛直死荷重反力の自動計算」ボタンを押下すると計算結果が表示されますので、「取込」ボタンで表示されている結果を入力値
として反映します。 形状データや荷重が修正された場合には、再度「鉛直死荷重反力の自動計算」を実行していただく必要がありますのでご注意下さ い。
「解析モデル確認」画面(左側のツリーにて、「構造物形状の登録」-「上部構造」をダブルクリックし表示される画面に
て「モデル確認」ボタンを押下し表示される画面)にて、質点重量および鉛直死荷重反力の合計値を表形式で表示しております。
入力値の確認および荷重と鉛直死荷重反力の合計値による整合性の確認等にご利用下さい。
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Q1−54. |
曲線橋の計算は可能か。(Ver.6)
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A1−54. |
「震度算出(支承設計)」では曲線橋をサポートしておりません。 上部工は、骨組モデルとして直線状にモデル化されます。 入力項目「橋梁モデルの解析|縦断線形」で縦断勾配を定義することが可能ですが、この機能は骨組モデルの格点Y座標を変化させるもので、格点間を結ぶ部材は直線になります。
弊社の「UC-win/FRAME(3D)」では、任意形立体骨組み構造を対象とした3次元解析を行うことができます。 固有周期を算定することを目的として「UC-win/FRAME(3D)」を使用する場合は、以下をご参照ください。 ・UC-win/FRAME(3D)データのエクスポートを利用する場合は、エクスポートしたファイルをUC-win/FRAME(3D)で読み込んだ後、節点座標や部材の要素座標系等を変更することになります。 ・UC-win/FRAME(3D)で固有値解析を行います。計算結果にモード次数と固有振動数を出力しますので、1次モードが卓越しているかどうかの確認や、固有周期(固有振動数の逆数)を求めることができます。
・上記固有値解析を利用せずに「震度算出(支承設計)」と同様な手法で固有周期を算定する場合は、UC-win/FRAME(3D)で解析後の各節点の変位と重量をユーザー様ご自身で取り出し、表計算ソフトなどで集計することになります。(道示X
P62)
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Q1−55. |
地震時の可動支承の変位量を算出する方法はあるか。(Ver.6)
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A1−55. |
可動支承の場合、レベル1地震時の相対変位であれば、Frame解析の結果である変位量に設計水平震度を乗じて、地震時の相対変位とする事も可能と考えます。
しかし、レベル2地震時で橋脚または橋脚基礎の塑性化を考慮する場合であれば、骨組解析でこの変位を算定する事は出来ません。骨組み解析では応答塑性率等を考慮することができないからです。
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Q1−56. |
「深礎フレーム」で算出した基礎バネを入力する際、橋軸直角方向のKxyとKyzはどのように考えたらよいか。(Ver.6)
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A1−56. |
通常の基礎では2次元での照査を行いますので、鉛直軸回りの回転(フーチングを上から見てのねじり)に関する照査は行われていません。従って、杭基礎に限らず鋼管矢板基礎やケーソン基礎においても鉛直軸回りに関するバネ定数は算出されません。これらのバネをどのように設定するかで橋軸直角方向の計算に影響しますが、道路橋示方書V耐震設計編では、「上部構造と下部構造の結合条件は鉛直軸回りを自由としてもよい」としているので、この軸回りのバネ定数(Ky)は「固定」を、また軸回りのバネ定数との連成項(kxy、kyz)については「0.0」を入力すればよいと考えます。
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Q1−57. |
橋梁の移動量を算出することはできるか。(Ver.6)
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A1−57. |
レベル1地震時の相対変位であれば、Frame解析の結果である変位量に設計水平震度を乗じて、地震時の相対変位とする事も可能と考えます。
しかし、レベル2地震時で橋脚または橋脚基礎の塑性化を考慮する場合であれば、骨組解析でこの変位を算定する事は出来ません。 骨組み解析では応答塑性率等を考慮することができないからです。
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Q1−58. |
平成24年道示対応版オプションは、どのような場合に必要なのか。(Ver.8) |
A1−58. |
オプションライセンスが有効な場合は、下記機能が使用できます。
・下部構造形状入力-杭基礎にて
PC杭、RC杭の選択
・橋脚形状入力にて
主鉄筋 SD295の選択
帯鉄筋 σsy直接指定
震度算出(支承設計)の形状入力を使用し、上記設定を行いたい場合に必要になります。
下部構造製品にて平成24年道示対応版オプションを使用して作成したデータを連動する場合は、震度側のオプションライセンスは必要ありません。
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Q1−59. |
下部構造形状入力にて、「SD295」の鉄筋が入力できない。(Ver.8) |
A1−59. |
平成24年版道示で対象外となった旧材質を使用する場合、Ver.8では、別途道示オプションが必要です。
Ver.9では、道示オプションは全て取り込まれた状態ですので入力が可能です。
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Q1−60. |
補強設計における基礎の減衰定数を考慮した設計水平震度を算定することができるか。(Ver.10) |
A1−60. |
Ver.10.0.0にて、下部構造の減衰特性を考慮した設計水平震度の算定に対応しました。
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Q1−61. |
「橋脚の復元設計」との連動は可能か。 (Ver.9) |
A1−61. |
できません。
旧示方書に準拠した計算は、「震度算出(支承設計)(カスタマイズ版)」をご利用下さい。
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Q1−62. |
上部構造の中間点を任意の位置に設けたい。 (Ver.9) |
A1−62. |
「骨組直接入力」をご利用下さい。
「部材」画面の部材長設定を「任意長指定」とすることで中間点までの部材長を指定することが可能です。
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Q1−63. |
基礎の減衰定数を考慮した設計水平震度を算定する方法を教えてほしい。(Ver.10) |
A1−63. |
1.「基本条件」画面の「設計水平震度|下部構造の減衰特性を考慮した設計水平震度を適用」にチェック(レ)します。
2.「減衰定数|下部工及び基礎の減衰定数」画面で算定条件を設定してください。
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Q1−64. |
フーチングが独立した橋脚は、震度算出(支承設計)の立体解析オプションの機能を用いて計算する事はできるか。(Ver.10) |
A1−64. |
本プログラムの基礎バネ算出位置は一箇所ですので、立体解析オプションがある場合も独立フーチングは適用範囲外です。
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Q1−65. |
「構造物形状登録」-「上部構造」-「骨組み直接入力」の、重量や部材の入力値には主桁以外に横げたやブラケット等の重量や断面係数は考慮しなくても良いのか。(Ver.10)
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A1−65. |
道示X(P68)に、以下の記述があります。
「上部構造及び下部構造の剛性と重量の分布を算出し、橋をモデル化する。このとき、剛性及び重量の算出には二次部材は無視して主要部材だけを考慮して求める」
この二次部材についての詳細説明はありませんが、ご指摘の部材がこれに該当しなければ、考慮しなてくもよいと考えます。
なお、考慮するか否かの判断は、最終的に設計者がご判断していただきますようよろしくお願いいたします。
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Q1−66. |
上部構造形状入力における「骨組直接入力」と「簡易式」の違いを教えてほしい。(Ver.10) |
A1−66. |
「骨組直接入力」は、解析に使用する骨組モデルをほぼそのまま直接入力するのに対し、「簡易式」では、ある程度簡略化した入力が可能になります。
例えば、等断面・等分布荷重のデータを入力すると以下のような違いがあります。
「骨組直接入力」
全部材に対しての剛性入力・全格点に対する荷重入力を行う必要があります。
「簡易式」
「断面」で部材長=桁長として一括で入力でき、荷重も分布荷重として一括で入力できます。
また、断面変化位置(「断面」データの部材長)も支点位置にかかわらず指定できますので、断面変化の入力も容易に行えます。
支間を任意の部材長で分割する場合は、「骨組直接入力」でご入力下さい。
その他の入力では中間点数を変更することは可能ですが、部材長は均等に分割されます。
このような特徴を考慮され、どちらで検討するかをご判断ください。
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Q1−67. |
旧示方書に準拠した設計水平震度を算定することができるか。(Ver.10) |
A1−67. |
本製品は、平成24年版の道路橋示方書に対応した製品です。
旧示方書に準拠した設計水平震度を算定することは出来ません。
震度算出(支承設計)(カスタマイズ版)をご利用下さい。
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Q1−68. |
震度算出(支承設計)を使い、多径間の橋梁で、端部の橋台だけモデル化をしないというような使用方法はできるか。また、代替できる方法はあるか。(Ver.10) |
A1−68. |
大変申し訳ございませんが、対応しておりません。
代替方法としまして下記をご案内致します。
・ダミーの橋台を作成する
橋台の支承条件が可動であれば、橋台を除く設計振動単位の結果を得ることができます。
・橋台を支点としたい場合は、任意骨組解析を利用する
「任意骨組解析」−「解析条件」画面において、「橋梁モデルの取込み」ボタンを用意しています。
この機能を用いて、橋梁モデルの解析データを任意骨組解析に必要なデータに変換する事ができます。
取込(変換)後に、不要となる箇所を適宜削除/編集して頂く事で、橋台を支点とした固有周期や設計水平震度の標準値の結果を得る事ができます。
製品ヘルプ「操作方法」−「入力データ」−「任意骨組解析」の各説明もあわせてご確認ください。
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Q1−69. |
「二柱式橋脚の設計計算」との連動は可能か。(Ver.10) |
A1−69. |
申し訳ございませんが、現バージョンでは対応しておりません。
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Q1−70. |
インターロッキング式橋脚に対応可能か。(Ver.10) |
A1−70. |
本製品の機能では対応しておりません。
特殊橋脚の設計に対応している「橋脚の設計・3D配筋」との連携機能をご利用下さい。
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Q1−71. |
橋脚が堤体内にあるため偏土圧が作用する。この偏土圧を考慮して固有周期を出すにはどのようにしたらよいか。(Ver.10) |
A1−71. |
レベル1地震時は、橋脚の形状入力および橋脚の設計との連動において、全断面有効の断面2次モーメントを使用するので偏土圧を考慮することが出来ません。
レベル1についても考慮する場合は、「定型骨組直接入力」で入力し、偏土圧を考慮した部材剛性(断面2次モーメント)を直接指定していただくしか方法がございません。
レベル2のみ考慮の場合は以下の方法で考慮することが可能です。
■震度算出の橋脚形状入力の場合
降伏剛性を直接指定とし、偏土圧を考慮した断面2次モーメントを入力します。
■橋脚との連動時
土圧を初期荷重として、H24道示X(P.198)の式(10.7.6)に従って求めた降伏剛性を用いることが可能です。以上、よろしくお願い致します。
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Q1−72. |
上下線分離型で下部構造を上下線で共有したいが「一体型」が選択できない。(Ver.10) |
A1−72. |
上下線に配置される下部工位置が一致している場合に、「上下部構造の配置|下部工配置形式」にて「一体型」の選択が可能になります。
下部工位置は
・上部構造の支間データ(左右張り出し長および支間長)
・「上部工配置情報|(左右のすき間)」
・「下部工配置情報|骨組位置の偏心量」
等の入力により決定されます。
「一体型」の選択肢が表示されない場合は、「上下部構造配置画面」の平面図にて下部構造配置の矩形を選択した状態で画面右下に表示される「下部工位置:X座標」の値が上下線で一致しているかどうかをご確認下さい。
この値が一致している場合に、「一体型」の選択が可能となります。
詳細はヘルプ「入力データ|橋梁モデルの解析|上下部構造の配置|上下部構造の配置(下部工配置形式)」をご参照ください。
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Q1−73. |
支承のばね値は、支承線の合計値を入力するのか。(Ver.10) |
A1−73. |
1支承線分のばね値(合計値)をご入力下さい。
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Q1−74. |
橋台の許容塑性率の初期値が3の理由は?(Ver.10) |
A1−74. |
道示V耐震設計編 H24 P286の記述により初期値を3としています。
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Q1−75. |
上部構造形状入力「重心位置」で入力するH1の入力には、舗装厚を含むのか。(Ver.10) |
A1−75. |
舗装厚を含む値を入力して下さい。
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Q1−76. |
震度計算で、加震方向を→、←の2方向で計算することができるか。(Ver.10) |
A1−76. |
加力方向の変更しての検討は可能ですが、2方向(→、←)同時には解析出来ません。
加力方向は、「基本条件|慣性力の作用方向」にて設定します。
同時に計算が出来ませんので、切り替えて計算頂くか、加力方向の異なる別ファイルとして頂きますようお願い致します。
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Q1−77. |
下部工の任意骨組入力で、質点重量を偶数点でしか入力できないようになっているのはなぜでしょうか? |
A1−77. |
重心位置に重量を作用させるように2部材の中間点に重量を入力するようにしております。
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Q1−78. |
「支承条件」画面に「支承モデル位置(ho)」の入力箇所が表示されません。どうやって指定すれば良いのでしょうか。 |
A1−78. |
「基本条件」画面で「支承モデル(2重格点)位置」の設定で「□下部構造天端位置とする」がチェックされている場合は自動で下部構造天端位置に支承をモデル化するので位置の入力は表示されません。 直接指定したい場合は、このチェックを外して下さい。
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Q1−79. |
桁かかり長の検討で、検討対象から除外する方法はありますか。 |
A1−79. |
桁かかり長の検討では、橋梁モデルで設定(登録)した全下部工(橋脚、橋台)が表示されます。 「桁かかり長の計算」−「解析条件」画面で、検討対象から除外する場合は、上部工数を0に変更することで対処願います。
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Q1−80. |
下部構造の入力に地下水位の設定が無いが影響は考慮されないのか。 |
A1−80. |
地盤種別の判定には、影響しません。 基礎ばねを算定する際に地盤の動的ポアソン比を使用しますが、こちらが地下水位以浅、以深で値が変わります。 層毎の設定になりますので、地下水位で分割してご入力下さい。 基礎ばね算定における単位体積重量は、水位によらずγt:湿潤重量を適用する為、地下水位の影響はありません。
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Q1−81. |
Bridge番号を起点側から振り直すことができますか? |
A1−81. |
可能です。 ツリーメニューを「解析モデル」に切り替えて、メニュー「編集」または解析モデルのツリー上で右クリックをすると上部工番号の入れ替えおよび振り直しのメニューが表示されます。 この機能は、位置関係を変えずに定義の順番のみ変更するものです。 定義の順を入れ替えて、番号の振り直しを実施すると上から順にBridge1〜Nへ振り直しをします。
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Q1−82. |
上部構造の質点重量の合計値が想定と合いません。上部構造重量を任意で指定する方法がありますか。 |
A1−82. |
上部構造編集画面の「荷重入力」ボタンより、任意荷重の設定が可能です。 画面左下の「□自重の自動計算」がチェックされている場合は、「自重の自動計算値+任意荷重」が考慮されます。 全ての荷重を任意で設定する場合は、「□自重の自動計算」のチェックを外してご入力下さい。
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Q1−83. |
鋼橋の荷重入力で「自重の自動計算」にチェックを入れた場合、計算されるのは鋼重のみでしょうか。 |
A1−83. |
自重の自動計算においては、舗装、高欄、桁(鋼材)の重量が考慮されます。 ヘルプ「入力データ|構造物形状の登録|上部構造|上部工データ|支間割・諸量値・荷重・壁高欄・舗装|重心位置」をご参照下さい。 ※上部構造形状入力「重心位置」画面からヘルプボタンを押下すると表示されます。
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Q1−84. |
ヘルプに「基本的には床版が桁と一体となって挙動すると考える場合には床版の剛性を考慮することになります。」とありますが、非合成箱桁橋でも床版が桁と一体となって挙動すると考えればよろしいのでしょうか? |
A1−84. |
「設計要領第二集 橋梁建設編 (平成28年8月)」のP3-34に下記の記述がございます。 2)上部構造の剛性は、床板を含めて全断面有効として算出してよい。 地震時においては床版は桁と一体となって挙動することから、床版は合成桁、非合成桁に関わらず全断面有効として上部構造剛性を算出してよい。 上記より、「非合成箱桁橋でも床版が桁と一体となって挙動する」と考えるのがよろしいかと存じます。
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Q1−85. |
上部構造重量を分布荷重で入力すると質点重量の値に端数が生じますが、これを丸めて指定する方法はありませんか。 |
A1−85. |
端数を丸めるような設定はございません。 分布荷重で算定された値を集中荷重として入力し直すと端数を丸めて入力はできます。 その他の方法としては、骨組み直接入力へ変換して重量を調整する方法があります。
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Q1−86. |
変化点の追加方法、線形の設定方法を教えて下さい。 |
A1−86. |
変化点は、「変化点の追加」ボタン押下後に図中の追加したい大体の場所をクリックすると追加されます。 正確な位置修正は、下部の表で行ってください。 縦断線形の長さおよび勾配の変更は図でも可能ですが、数値の調整は下部の表にて行ってください。 縦断線形を設定する場合は、橋梁をすべてカバーできるように設定します。 橋梁の前後にはみ出る分には問題はありません。
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Q1−87. |
橋軸方向の上部構造のはり位置を上部構造毎に設定することはできませんか。 |
A1−87. |
設定することができません。 任意骨組解析機能では、自由な設定が可能ですが、固有周期および設計水平震度の標準値までしか算定できません。
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Q1−88. |
連結桁の設定方法を教えて下さい。 |
A1−88. |
下記の手順で設定できます。 ・基本条件画面で「上部構造の連結を慮する」をチェックします。 ・上部構造を二つ以上同じライン上に配置します。 ・連結部材の設定をします。 詳細は、ヘルプ「操作方法|連結桁モデルの作成方法」をご参照下さい。
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Q1−89. |
雪荷重を考慮した計算ができますか? |
A1−89. |
雪荷重については、対応しておりません。
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Q1−90. |
桁かかり長の計算において斜橋・曲線橋での必要桁かかり長の計算はできますか? |
A1−90. |
Ver.10.4.0で桁かかり長の計算において斜橋・曲線橋の計算に対応しました。 「桁かかり長」画面の上部構造の設定で「橋形状」を変更することで、橋軸方向の必要桁かかり長の計算に加え回転方向の必要桁かかり長の計算を行います。
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