GIS学会 企画セッション「IoTとGISが創る超スマート社会」
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●日時:2016年10月16日 ●会場:立正大学品川キャンパス
主催:GIS学会 IoTとGIS分科会 |
(Up&Coming 2017年1月号) |
2016年10月16日(日)、立正大学品川キャンパスで開催されたGIS学会企画セッション「IoTとGISが創る超スマート社会」に参加しました。これは、「世界はIoT(Internet
of Things)によって現実空間(real Space)と仮想世界(Cyber space)が融合し、超スマート社会に向かっている」という主旨のもと、座長である慶應義塾大学
厳網林教授の呼びかけで企画されました。
GIS学会は「IoTとGIS分科会」を設置してこのような動向を追跡しており、本セッションも同分科会活動の一環として、超スマート社会におけるGISの位置付け、それを支えるIoTならびに空間情報の要素技術を概観し、GIシステム、GIサイエンス、GIサービスの新しい方向性を議論するものです。産学を横断したパネラーによる発表とパネルディスカッションが行われました。
まず、慶應義塾大学厳網林教授が、超スマート社会では、現実の気候、地球全体、都市、建物、屋内までが、仮想のデータ空間と融合するという考えを示し、セッションがスタートしました。
次に、新潟大学牧野秀夫教授が、障害者支援のための室内計測において、据え置き型より容易なTrimble Indoor Mobile Mapping
Systemを紹介しました。
アドソル日進株式会社 村上佳史氏は、独立系SI企業として、インフラ、そして産業分野におけるIoTがこれからのビジネスチャンスとの考えを示しました。また、株式会社ウフル杉山恒司氏は、特に商業店舗のための都市空間での人の行動データ(個人情報に抵触しない範囲)の利用と、位置情報プラットフォームについて発表しました。
福岡工業大学森山聡之教授は、IoTと連携させた、地域で貯水量等を共有する雨水利用の活動を紹介しました。地域エネルギー株式会社の小林知記氏は、ソーラーパネルの発電量の解析や、ドローンを使った点検について発表しました。
フォーラムエイトは、BIM/CIMとVRをテーマに、自治体ソリューション/3Dデジタルシティ・GIS、UC-win/Roadの交通シミュレーションやGIS連携機能、BIM関連として慶應型共進化住宅コエボハウスにおける、センサーによる室内温湿度、人間行動の分析による行動のリコメンデーションや、DesignBuilderのエネルギーシミュレーションを室内環境の未来予測に役立てる今後の展望といった、GISおよびIoT関連の技術・事例を紹介しました。
ディスカッションでは、IoTとGISのそれぞれの技術と今後の応用について可能性が示されるとともに、リアルタイムの情報連携やハードウェアとソフトウェアの相互運用についての課題も確認されました。都市と社会のあり方について、持続可能な発展の問題解決において、IoTとGISが有効であることも示唆されました。
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