xpswmmは、分流式及び合流式下水道の設計、改善および管理に最適な解決策をシミュレートできる総合的雨水流出解析システムです。自然水路や設計河川などの開渠と下水道などの暗渠とのネットワークによる雨水流出計算、洪水追跡と水質計算に利用できます。開水路流量は水理定義上、完全な流域管理モデルとして表現ができ、雨水と汚水システムと連結した総合流域モデルの一部にもなります。以下に本システムの機能概要及び関連システムについてご紹介いたします。
●機能概要
◆水文モード:
降雨(複数/長期も可)による表面流出の計算に、Runoff法(SWMM非線形貯留法)を始め、ラウレンサン非線形法、合理式や修正RRL法などモデルに適した計算法を選択できます。
◆水理モード(汚濁負荷解析を含):
サン・ヴナン式によりポンプ、堰、オリフィスなどの水理構造物を考慮した水理計算ができます。種々の形状の管路はもとより、自然河川や歩道を含む地表面の水理計算も行えます。
◆汚水モード(処理施設などの解析):
汚濁物の貯留方法や処理方法やプラグ流を解析でき、その結果を縦断面、平面、ハイドログラフなどを時系列にアニメーションで表示確認できます。
●オプションモジュール
◆xpFlood;2D(二次元氾濫解析):
浅水流方程式の解法による完全2Dモデルでの二次元氾濫解析が行えます。この完全2Dモデルに加え、開水路流量は開水路システムの移送や貯留を表現する1Dリンク・ノードモデルとして、河川モデルとその氾濫原を表現する統合型1D/2Dモデルも作成できます。
◆GISモジュール:
地理情報をxpswmmに取り込むためのデータベース作成ソフトです。xpswmmでは、この取り込まれた背景の地理情報の画面上で、水理構造物(管路、マンホール、調節池など)をレイヤーに記入することで、モデル化の作業が非常に簡単になります。各種外部データベースとのインポート/エクスポートには、必須のモジュールとなります。
◆XP-RTC(リアルタイムコントロール)モジュール:
高度な技術が必要な雨水調節池やポンプ施設等の運転において、流量、水位データ等の観測やセンサーによるリアルタイム情報を管理センターとネットワーク化することで、各処理施設の水門や堰やポンプなどの操作をリアルタイムに制御し、施設を常に有効に作動させることができます。
◆XPビューワ(XP-Viewer)モジュール:
xpswmmのユーザが設計したモデルの解析結果を、xpswmmが無くてもアニメーションを始め、設定や解析結果のデータを表示可能にするための暗号化ファイル作成ソフトウェアです。暗号化されたデータの評価検討のために必要なソフトウェアがXP-Viewerモジュールで、こちらは無償で提供しております。計画をシミュレーションし、発注者や地域住民の方々へ実地の地形に沿った解析結果を動画で表示しながら説明をするなど、大変便利で有効に利用できます。 |
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