形が問題なくてもヤコビアンが負になる場合があります。図2は、三角形2次要素の例ですが、形は問題ありません。
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■図2 形状に問題がない三角形2次要素 |
計算できない原因は、要素の定義において、節点番号の並びが「4,2,5,3,6,1」になっていることです。節点4番は中間節点です。三角形二次要素では、中間節点から出発して定義するとヤコビアンが負になってしまいます。頂点である節点1番から出発するように「1,4,2,5,3,6」と定義すると、問題なく計算が可能になります。
平板要素を作成するコマンド(リボン「モデル|追加|平板」にある任意形状メッシュ要素、四角形メッシュ要素、アウトライン形状)を使って作成した場合はこのような問題は発生しませんが、手動でメッシュ要素のプリミティブを定義したときにみられます。プリミティブの節点名称の順番は、三角形や四角形の頂点からスタートして定義するように心掛けておくと安全です。 |