ヒステリシスは、ファイバー要素専用の応力ひずみ曲線のことです。
たとえば、鉄筋コンクリート部材をファイバー要素でモデル化すると、コンクリート部分の領域は小さな面積のセルで分割されます。その分割されたセル1個に対してヒステリシス(応力ひずみ曲線)が適用されます。通常、セルの面積は小さいのでセル1個の中では応力が一定と仮定されます。各セルの応力を積分すると力やモーメントになります。同様に、鉄筋にもヒステリシス(応力ひずみ曲線)が適用されますが、コンクリート面積と比較して小さいので、形状を持たない点のデータとして処理されます。幾何学的には点ですが、鉄筋には面積がありますので、鉄筋の応力を積分して力やモーメントになります。
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