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IoTデバイス最新事情 |
HARDWARE INFORMATION
2017-No.4 |
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最近、耳にする機会が増えてきた「IoT:Internet of Things(モノのインターネット)」ですが、これはICT端末だけでなく、さまざまなモノが、センサーや無線コミュニケーションを介してインターネットの一部を構成し、新たなサービスを創出していくというコンセプトになります。家電、自動車、ロボット、施設など、実用化された製品やサービスが徐々に登場してきています。
特に通信モジュールの小型化が進み、そのメリットを活用したユニークなデバイスが注目を集めています。
今回は、手軽で便利に利用できるIoTデバイスの最新事情について、紹介します。
紛失防止IoTタグ MAMORIO
お財布やスマホに取り付けられる世界最小クラスのIoTタグで、BLE(Bluetooth Low Energy)対応のビーコンを活用したデバイスです。
世界最小クラスの紛失防止デバイスで、大切なものに付けておくことで置き忘れや紛失防止に役立ちます。物品や備品管理等にも活用することができます。
スマホに専用アプリをインストールしてMAMORIOを登録しておくとすぐに利用開始できます。アプリを起動するとMAMORIOまでのおおまかな距離が表示され、さらに距離が開くと通知が表示され、ユーザアラートが出ます。また、スマホ地図上にデバイスの場所が表示されるため、紛失した場所の特定にも利用できます。
盗難時には、予めクラウドサーバにタグを登録しておくと、他のアプリ利用ユーザが付近で電波を受信すると持ち主のサーバに通知を送信する機能も備えています。
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▲MAMORIO(右)とSDカード(左)のサイズ比較 |
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遠隔スイッチコントロール Switch Bot
物理的なスイッチをリモート操作できるリモートロボットです。このデバイスもBLEを利用しています。スマホにアプリをインストールして、利用します。
アプリ上のボタンにタッチすると、Switch Botのレバーが動作します。これで、家電や照明の物理的なスイッチをリモートでオンにすることができるという仕組みです。デスクトップパソコンの電源操作に利用することも可能です。
付属のアクセサリーを利用すると、押すだけでなく引っ張ることもでき、さらにSwitch-Linkというオプションデバイスを接続することでインターネット経由でのコントロールが可能になります。
また、このデバイスには、公式にpythonのオープンソースライブラリが公開されており、Raspberry Pi3などのシングルボードコンピュータから、自作アプリと連携した制御を行うことが可能です。
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▲Switch BotをPC電源に装着しスマホアプリで操作 |
通信する乾電池 Mabeee
このデバイスは、BLE通信により、電池の電流量をスマホから操作することで、モータを使った玩具などのデバイスの速度を自在に制御できます。単3サイズの本体に単4電池を挿入してスマホと接続します。スマホ用の各種アプリが用意されており、スライダによるコントロールやジャイロセンサーと連動した制御も可能です。
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▲左:スマホアプリの操作画面、右:Mabee本体に単4電池を装着 |
今回ご紹介したデバイスは、すべて市販されており、ネットショップなどでも簡単に入手できます。
これら以外にも、IoTデバイス用の部品が安価に入手できることから、IoTデバイスと位置情報が扱えるさまざまなアプリケーションとの連携システムの構築が容易となってきています。
フォーラムエイトでは現在、UC-win/Roadの3次元VR空間と通信して表示可能なIoTデバイスのプロトタイプの開発を進めています。各種IoTサービスの可視化プラットフォームとして、また、IoTサービスシステム開発時のデバッグ環境としてもVR空間をご活用いただける予定です。皆さまのプライベート、業務プロジェクトにおいても、ぜひ、IoTデバイスをご活用ください。
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