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最新デバイス アイトラッキング HARDWARE INFORMATION
2017-No.3
 ■ 人間の眼の動きを分析する「アイトラッキング」

アイトラッキングとは、人の眼球の動きを記録・分析し活用する手法です。人の視線を可視化できることから、先進的なテクノロジーとして、医療、車両開発、人間工学をはじめとするさまざまな分野で利用されています。

例えば、消費者の目線を分析することで、従来のようなデザイナー、メーカー視点だけでなく、実際の消費者が着目する点を製品・商品開発に生かすことで売り上げに貢献するなど、マーケティングにも役立ちます。また、アスリートの行動を可視化したり、視線情報を活用した機器やサービスの開発に役立てるといったことも考えられます。


 ■ 教育・技術継承での有効活用

アイトラッキングの活用分野の中で、近年急速に成長しているのは「教育」です。例えば、製造業などの場合、熟練した技術者の世代から若手への教育や技術の継承が有効に行えていないという課題があり、これを解決するためにアイトラッキング技術が活用されています。熟練者の目線と若手の目線とを可視化して比較することで、その違いの要因を正確にとらえ、効率的に分かりやすく技術を伝承することができます。視線の「見える化」が実現され、より効率的に「目線」を意識した技術習得・伝承が可能となれば、技術者ごとの技術力の把握、分析、統一や、技術者のヒューマンエラーの軽減につながります。

また、人の目線の評価を行うことで、ユーザ目線でのユーザビリティの向上やミス発生の防止にも活用できます。


 ■ アイトラッキンググラスとVRとの連携

前述したような人の視線を追跡・計測しデータ取得が可能な機能を備えたウェアラブルデバイスが、「アイトラッキンググラス」です。フォーラムエイトでは、UC-win/RoadによるVR空間の運転シミュレーションと連携させた「アイトラッキングシステム」を開発・提供しています。ここではその一部の機種を紹介します。


Eye Tracking Glasses Option
  人の目線を「見える化」が可能なアイトラッキンググラス
サンプリングレート 60Hz or 30Hz
キャリブレーション 0, 1, 3 ポイントの3 種類
録音用マイク
シーンカメラ(解像度) 1280x960p @24 fps
960x720p @30 fps
シーンカメラレコーディング角 横80°縦60°
連続記録時間 (PC) 2時間
(Galaxy) 2時間
記録可能容量 (PC) 18時間
(Galaxy) 20時間
重量( グラス本体) 47g
重量(Galaxy) 176g
サイズ( グラス本体) 135 x 69 x 23 mm
注視点精度 0.5°
構成内容
・60Hz binocular Eye Tracking Glasses with HD scene camera
・ETG用スナップオンフレーム(3D)
・RowデータフルアクセスSDK
・レコーディングソフト iViewライセンス
・VRPN Server

Eye Tracking HMD based on HTC Vive Option
  HTC ViveをベースにしたSMI社製で、250Hzの高性能モデルに視線情報を付加
 
 アイトラッキング
トラッキング 250Hz(両眼)
トラッキング可能範囲 全視野(110°)
注視点精度 0.2°
キャリブレーション 1,3,5ポイントの3種類
計測データ ディスプレイ上の注視点
(左、右、両眼)
瞳孔間距離(IPD) 注視基準点、注視軌跡
ヘッドギア
 ハードウェア  HTC Vive ヘッドセットに
プラグ&プレイ接続、
接続前調整不要、USB
 ヘッドユニット アイトラッキング
モジュール部分 55g
 ヘッドギア
システム要件 HTC Vive 認証済みのPC
OS Windows10 64bit
構成内容
・HTC社Vive本体/付属品
・Binocular Eye Tracking at 250 Hz(組み込みモジュール)
・RowデータフルアクセスSDK
・プラグイン for Unity、WorldViz Vizard、Unreal Engine
・レコーディングソフト iViewライセンス
・VRPN Server

※上記スペックは改善のため予告なく変更される場合があります。
開発 : SMI社 https://www.smivision.com/
※ 社名・製品名は一般的に各社の登録商標または商標です。


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