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LibreOffice |
APPLICATION INFORMATION
2012-No.3 |
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Microsoft Office(以下、MS Office)シリーズのワープロソフトWordと表計算ソフトExcelは、パソコンで使用する代表的なアプリケーションとして普及しています。今回ご紹介するLibreOfficeはMS
Office製品と互換性を持ち、自由にダウンロード・使用・再配布ができるフリーソフトです。Windows、Macintosh、Linux
を始めとする多くのプラットフォームで動作します。LibreOfficeは文書の作成や表計算、プレゼンテーション等の豊富な機能を備えた下記の6つのアプリケーションから構成されています。
・Writer (ワープロソフト)
・Calc (表計算ソフト)
・Impress (プレゼンテーションソフト)
・Draw (ドローソフト)
・Base (データベース管理システム)
・Math (数式エディタ)
LibreOfficeは米国のサンマイクロシステムズ社が開発したOpenOffice.orgをもとに、2010年にOpenOffice.orgプロジェクトの主要メンバーにより結成されたグループで開発されました。このような経緯から、LibreOfficeはOpenOffice.orgのバージョン番号を引き継いでいます。LibreOfficeはMS
Office 97-2003、 2007/2010およびOpenDocument FormatやOffice Open XML形式での読み込み・保存が可能です。OpenDocument
Formatは、国際標準化機構(ISO)や日本工業規格(JIS)等の標準規格で認定されており、複数のXMLファイルをZIP形式でデータ圧縮したファイルです。
Office Open XMLは、Microsoft社がOpenDocument Formatに対抗して提案している共通ファイルフォーマットで拡張子が.docx、.xlsx、.pptx等のファイルです。このファイル形式に対応しているフリーソフトは未だ少ないようです。
LibreOfficeは公式日本語HP(http://ja.libreoffice.org/)からダウンロードできます。Windows版LibreOfficeの最新バージョンはVer.3.5.4です。
よく使用されるMS OfficeシリーズWord、Excel、Powerpointで作成したデータ(doc、docx、xls、xlsx、ppt、pptx)をLibreOfficeで読み込んでみると、コンテンツ表示もMS
Officeとほぼ変わることなく、文字化けやエラーなども生じませんでした。画面構成はMS
Officeよりシンプルですが、基本機能はほぼ同等に装備されており、MS Officeを使用した経験があれば問題なく使用できると思われます。Wordの文書校正機能やExcelの特殊な関数には未対応のようですが、通常の使用に支障はないでしょう。
今回はLibreOfficeについてごく簡単な紹介を行いましたが、当社でも活用している本ソフトウエアについて、最低限必要と考えられる関連情報知識とアプリケーションの使用方法を学ぶことができる入門書を本年9月に出版する予定です。付録DVDには電子書籍版およびサンプルファイルの収録を予定しており、最小限知っておきたいITリテラシとアプリケーション活用をわかりやすく学べる速習書として提供したいと考えています。
■開発元 The Document Foundation:http://www.documentfoundation.org/
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▲LibreOffice 日本語ページ |
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▲LibreOffice 起動画面 |
フォーラムエイトパブリッシングより入門書出版予定!(2012年9月) |
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※社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。 |
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(Up&Coming '12 夏の号掲載) |
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