Ver. |
日付 |
内 容 |
9.00.00 |
'13.05.30 |
■新機能
- クラスターシステム・マルチユーザ対応
クラスターシステム(シミュレーションを行うマスターPCと表示のみ行う多数のクライアントPCを接続し、描画パフォーマンスの低下を抑えるシステム)を拡張し、マスターPCだけでなくクライアントPCでも運転や歩行のシミュレーションを可能にするシステムを開発しました。本機能を用いるには、マスターPC用のクラスターオプションとクライアントPC用のマルチユーザクライアントの製品が必要です。
- モデリング/モデル配置機能拡張
1) モデルパネル機能
3Dモデルやキャラクタ、樹木など、個別の画面を統合して一元管理する画面(モデルパネル)を開発しました。モデルの新規作成や編集、読み込み、削除、RoadDBのダウンロード等を一つの画面で行えるようになっただけでなく、強力な検索エンジンによるデータの絞り込みやHDD内のモデルの自動検索機能などを実装し、作業の効率化が図れるようにしました。
2) パラメトリックモデル機能
寸法やテクスチャ等の簡易なパラメータを与えるだけで高精細なモデルが生成できるパラメトリックモデル機能を開発しました。Ver.9.0では、階段、エスカレータ、サイン類、柱、壁、柵、はしごを用意しています。
- 交通スナップショット機能
現在の交通状況を記録し、いつでもその状態から運転シミュレーションを開始可能にする交通スナップショット機能を実装しました。これにより、何度でも同じ交通条件から走行開始になりますので、交通事故の発生状況の研究等に利活用できます。
- 津波プラグイン
津波プラグイン(別売オプション)に以下の機能を追加しました。
・高さ(標高)によるコンター表示機能を追加しました。
・高さ(標高)による津波可視化のマスク機能を追加しました。
・初期潮位を設定できるようにしました。
・コンター表現の凡例を表示するようにしました。
- マイクロシミュレーションプレーヤー
地形と道路の標高取得のアルゴリズム改善によるパフォーマンスを向上しました。また、運転時に先行車両の探知する機能を実装し、UC-win/Road
SDKから利用できるようにしました。
- FBX改善
アルファチャンネルや透過色設定を持つテクスチャのモデルに対応。ポリゴンを半透明・透明にすることが可能になりました。また、自動車のヘッドライトやストリートライトの照明効果を考慮するようになりました。
- トレーラーの運転走行機能
牽引車(キャブモデル)と非牽引車(トレーラーモデル)をそれぞれ設定し、運転走行を開始することができるようになりました。
- ログ機能の拡張
クラスターシステム・マルチユーザ対応に伴い、各クライアントのログ、すべてのログを分けて出力可能にしました。また、ログの出力速度を改善しました。
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9.00.01 |
'13.09.13 |
■新機能
- OHPASSプラグイン(有償オプション)を実装しました。本プラグインにより、OHPASS(別売)から出力した遺伝的アルゴリズムによる道路線形データをUC-win/Roadへ取り込むことが可能です。
- シナリオ機能
クラスターマルチユーザを衝突条件のターゲットに追加しました。
- クラスタマスターの「動作」ページに「動作」カラムを追加しました。
■機能改善
- スクリプト編集画面グループを「環境」に設定したとき、「動作」リストの「コンテクストの適用」の表記を「コンテキストの適用」にしました。(日本語のみ)
- 本体起動時、パラメトリックモデルプラグインを常に読み込むようにしました。
- LandXMLファイルから読み込んだ橋梁、トンネルの追加処理を改善しました。
- シナリオ機能イベント編集画面の「運転/歩行シミュレーション」ページで、「クラスタークライアントのターゲット追加」ボタンを押したときの、追加した設定画面の表示処理を改善しました。
- 道路面の編集画面で設定する摩擦の「回転抵抗係数」や「回転抵抗速度係数」を各道路条件で設定できるように改善しました。
- FBXシーンのアニメーション描画において、適用するShaderプログラムのコンパイル、リンク処理を改善しました。
- 交差点のデフォルト脚長を25mから40mにしました。
- ヘルプの目次構成を変更しました。
■不具合修正
- スクリプト実行中MD3キャラクタに関係する「範囲チェックエラー」が発生していた不具合を修正しました
- シナリオの運転開始位置をオフロードにした場合、Ver9.0.0でデータを開いてシナリオのイベント編集画面を開くと、リストの一番上の道路が選択された状態に変わってしまう不具合を修正しました。
- クラスターマスター、アクションページでのクライアント名称の編集が正しくできなかった不具合を修正しました。
- Log出力プラグインから出力したCSVファイルのヘッダとデータの並びが異なる不具合を修正しました。
- 道路平面図で追加した動作制御点が削除できない不具合を修正しました。
- ATIカードでFBXアニメーションを表示させるとポリゴンが崩れてしまう不具合を修正しました。
- メインメニュー「視点」−「カメラの位置の追加」を選択し、「ビューの編集」画面を「取消」しても位置が保存されてしまう不具合を修正しました。
- FBXモデルの読み込みの際、ノードマトリックスのサイズが間違っていた不具合を修正しました。
- パラメトリックモデル、エスカレータの編集画面で踏み板と蹴上の文字が入れ替わっていた不具合を修正しました(日本語のみ)。
- Web認証の状態でプログラムを起動すると、起動時にプロテクト選択画面が表示され、プロテクトタイプが常に「ローカル(USB)」になっていた不具合を修正しました。
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9.00.02 |
'13.09.30 |
■不具合修正
- シナリオのマルチメディアモデル機能でサウンドモデルを定義しても音声が再生されない不具合の対策を行いました。
- 動作制御点で交通流を車線変更させたとき、車速が非常に低い場合に車線変更がうまくいかず渋滞が発生する不具合の対策を行いました。
- モデルパネル上でMD3キャラクタを削除するとエラーが発生する不具合の対策を行いました。
- 点群プラグインで道路線形作成支援機能を使用したデータの読み込みを行った場合、内部オブジェクトの参照情報復元に失敗し読み込みエラーが発生する問題を対策しました。
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9.00.03 |
'13.11.18 |
■新機能
- 中国語(簡体字、繁体字)と韓国語に対応しました。
■機能改善
- 中国向けに、モデルおよびテクスチャを更新しました。
■不具合修正
- 車両運転をしていない、簡易ログ出力を行わない、周囲の移動オブジェクトを出力対象にする条件でログ出力プラグインのログ出力を行うと、Access violationが発生する不具合を対策しました。
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9.01.00 |
'14.04.25 |
■新機能
- UC-win/RoadとVR-Cloudのインストーラを統合しました。
- 運転シミュレーション拡張
以下に示す運転シミュレーション機能の拡張を行いました。
シナリオによる運転シミュレーションにACC(アダプティブクルーズコントロール)機能を追加し、コン ピュータ 制御による運転アシスト機能をサポートしました。先行車を認識し、TCC(Time To Collision:衝突余裕時間)によりアクセル、ブレーキを制御し、車間距離を自動調整します。
また、ステアリングもコンピュータ制御とする自律型自動運転モードもサポートしました。これらの運転モードは任 意の シナリオによりタイミングで切り替えることができます。
INNOSIMULATIONのアクティブステアリングを搭載した新型ドライビングシミュレータに対応しました。
「プロジェクトオプション」画面の「交通車両の現行車線の終点でのオフロード車線検索アルゴリズムの使用を 許可 する」をチェックすることにより、接続されていない道路間であっても、見た目上つながっていれば移行できるようにしました。
- シナリオ機能拡張
シナリオ機能に以下の拡張を行いました。
イベント生成車両、先行車両、自車(運転アシスト時)に対し、車線変更の指示、目標速度設定、車線中央から のオ フセット量の指定ができるようにしました。
時間によるイベントの遷移条件にランダム性(±n秒後に遷移する)を指定可能としました。
「アプリケーションデフォルト」画面の「MicroSim車両を認識する」を選択することにより、自車(運転アシスト時)がマイクロシミュレーションプレーヤの車両を認識できるようになったため、VISSIMやS-PARAMICS等の各種交通解析ソフトが解析した交通流の中を動的にシミュレーションすることが可能となりました。
- 写真処理拡張プラグイン
写真処理拡張プラグイン(有償プラグイン)を新規にリリースします。本プラグインは、3次元レーザスキャナー等で計測し た3次元点群データに対し、画像を用いて着色する(色情報を与える)ものです。
計測時の気象条件(天候や明るさ)等により点群の色情報の精度が低い場合に、別途用意した写真により精度の高い色情報を付与したり、計測機器の仕様のため元々色情報が存在しないデータにおいても色情報を付与したい場合に用います。
- 交通スナップショット機能拡張
現在の交通状況(自車、周辺車両)をファイル保存し、いつでもその状態を再現できる交通スナップショット機能を拡張し、 シナリオ、スクリプト、コンテキスト、動作制御点により任意のタイミングで交通状況を再現できるようにしました。
- ログ出力プラグイン拡張
ログ出力を行う項目と順番を任意に定義できるようにしました。必要な情報のみ出力可能となったことから、ログ出力負荷によるパフォーマンスの低下やネットワーク負荷(UDP送信時)の低減が図れます。
設定項目は専用のINIファイルに保存されますので、異なるPC間においても再利用が可能です。
- 3Dステレオ拡張(サイド・バイ・サイド方式対応)
従来の3Dステレオ機能を拡張し、3次元映像の規格の一つであるサイド・バイ・サイド方式に対応しました。サイド・バ イ・サ イド方式のディスプレイを用いることにより立体映像を見ることができます。
- Universal UIプラグイン
画像や動画、Webページ等の様々なコンテンツを、3Dアイコンによる直観的で分かりやすいUI(ユーザインターフェー ス)で閲覧や検索が可能な新しいタイプのインターフェースを提供します。UC-win/Roadの景観位置、スクリプト、シナリ オ等の制御も可能です。
※別途情報が記録されたXML形式のデータベースを構築する必要があります。
- パラメトリックモデル表示機能拡張
パラメトリックモデルの「標識」にグループ化の機能を設け、ツールバーの「標識の設定」より任意のタイミングで表示を切り替えることを可能にしました。
- クリッピング機能
任意の標高より上方を描画しないクリッピング機能を実装しました。
- RoadDB拡張
3DモデルやUC-win/Roadのサンプルデータが取得可能なRoadDBのHTTP対応を行い、プロキシサーバを構築した環境であってもダウンロードできるようにしました。
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