Q21−1. |
旧版データファイルを読み込もうとしたところ、
(状況)・・・「旧版データファイルのコンバータが存在しません!」
(原因)・・・「コンバータがインストールされていない。」
というエラーメッセージが出てしまい、読み込めない。 |
A21−1. |
旧版データ(DOS版逆T式橋台の自動設計計算(U)Ver. 2.XX)は、NEC PC−98シリーズ、PC−H98シリーズ用のみに対応した特殊なファイル形式になっています。
そのため、旧版データのコンバータも上記機種を除いて正常に動作致しません。
上記機種以外のDOS/V機を使用の際は、旧版データをNEC PC−98シリーズ、PC−H98シリーズにおいて、マニュアルでコンバータを実行することにより対応してください。
マニュアルで実行の際は、本製品(インストールディレクトリ¥Conv)内のファイルを一式コピーしてください。
また、インストールの際に、「 標準 」、「コンパクト」を選択の場合はコンバータ関連のファイルはコピーされません。必要な場合は、インストール後、再度「カスタム」を選択することにより行ってください。
コンバータの実行方法等についての詳細は、導入の手引きを参照してください。
カスタムでインストールするときは、アプリケーション、環境設定ファイルを必ず選択してください。
旧版コンバータはカスタムでインストールするときのみインストールされますので注意してください。
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Q21−2. |
直接基礎形式で「底版反力が0以下になっている」という
メッセージが出るのですが何故でしょうか? |
A21−2. |
基礎に作用する荷重の合力の作用位置がフーチング外になっていることが原因と考えられます。
対策は、荷重及び躯体形状の検討を再度行って下さい。 |
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Q21−3. |
入力の項の許容応力度が反転して選択できないのですが? |
A21−3. |
反転している理由は、基準値→設計の考え方→その他で許容
応力度の初期化処理が自動になっているためです。
ご確認下さい。 |
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Q21−4. |
作用荷重入力画面の水位の選択のスイッチはなにに影響するのでしょうか。 |
A21−4. |
作用荷重の画面の水位のスイッチは、作用荷重の画面の形状図(荷重)の描画のためのものです。このスイッチは計算には無関係です。 |
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Q21−5. |
逆T式橋台の自動設計計算と杭の連動について。 |
A21−5. |
逆T式橋台の自動設計計算において杭基礎との連動の際の留意点は、
・杭基礎のデータファイルを読み込むことはできません。是は作用力やフーチング形状データが連動できないためです。
・設計後に杭基礎データとして保存することが可能です。このデータは、杭基礎単独で設計された保存データと同じ取扱いになります。(杭基礎データとして保存されるため連動データとして扱われません。)
杭基礎で作成したデータを橋台で読み込むことができないのは、連動データとしてフーチング形状、作用力等を橋台側へ反映することが出来ないこと並びに橋台側でこれらの作用力を決定する必要があるためです。
杭基礎プログラムでは、荷重や作用力を既知データより直接入力されるか自動計算させますが、連動データとして杭基礎単体で計算させたデータを橋台側へ連動するならば、その既知データ(作用力)を反映した構造にならなければなりませんが、そのデータから全ての条件を満たす形状などを作成設定する事は出来ません。
又どの杭データが橋台との連動データであるか等の問題も有り現仕様では逆の連動機能は有りません。
計算終了後データを保存すると、連動機能を利用していた場合杭基礎側で入力した構造などの連動も橋台データとして保存されます。
次回読み込み時には安定計算実施時に杭基礎が起動しますので、再度予備計算を実行し、杭の計算を行ってください。
また杭側で別ファイルとして保存しておけば、以後杭基礎データとして読み込み、編集することが可能です。
橋脚の安定計算時に杭の設計内容を変更する場合は、橋台側でデータを別のファイル名で保存していただければ別の杭データを有したデータを作成することが可能です。 |
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Q21−6. |
旧版データのコンバートが上手くいかない。 |
A21−6. |
旧版ファイル*.GTKをコンバートし*.GKIに変更する課程でのエラーは以下の原因と対策が考えられます。
(1) 利用マシンがDOS/Vマシンで有り、そのDOS窓で作業を行った場合 (DOS/Vマシンのコマンドプロンプトモードで作業を行った)
コンバートソフトはMSDOS環境での動作を保証しており、NEC98シリーズのDOS環境(Win95までは可)でのみ利用が可能です。
DOS/Vでは作業が出来ませんので、ソフトインストール時にカスタムインストールを行っていただき、インストールされるCONVフォルダをDOSマシンへコピーしてご利用下さい。コンバートの方法は製品のhelp→メニューの操作→ファイルやQ&Aをご確認下さい。
(2) ファイルの不足が原因
旧版のデータファイルはコンバートの際に3つのファイル(*.GTK、*.GKK、*.GKB)が必要です。ファイルが不足しているとコンバータ実行時にファイルが開けないなどのエラーが発生します。3ファイルを同じフォルダ(ディレクトリ)にコピーしてコンバータを実行して下さい。1ファイルでも欠けた場合には、データの読み込みおよび編集を行うことは出来ません。 |
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Q21−7. |
計算結果を印刷する度に「印刷項目」が全てOFFになるが、選択項目の保存方法は? |
A21−7. |
詳細結果の印刷は、初期状態では印刷枚数が多くなる可能性が高いため、全ての項目をOFFにしています。
本プログラムでは、選択項目が多いため、お客様がご面倒な場合が多いと考えて、選択項目の保存ができるようにしています。
使用方法については、印刷項目設定画面のメイン画面において「保存」ボタンをクリック頂ければ、現在の選択内容をファイル(*.ajko)に保存します。
次回印刷時に「読込」ボタンをクリックし、保存したファイルを選択することにより、選択項目を反映させることができますのでご確認ください。
これに加えて、「全選択・解除」ボタンを活用頂くことにより、少しは使いやすくなると思われます。
また、プログラムの起動中は一度選択して頂ければ、設定は保持された状態になっております。 |
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Q21−8. |
入力諸元を変更したのに、許容応力度が変更されないが? |
A21−8. |
本製品のデフォルト設定では、基準値→設計の考え方→その他→許容応力度の初期化処理許容値の設定については、●直接指定 ○自動設定 の選択が可能です。この選択が 直接指定の際には、設計者の任意な許容値を 入力→許容応力度 の各項目に設定できるようになっています。
これにより、許容応力度を設計者の任意設定とする事が可能です。この設定では、常に任意設定できる仕様のため、コンクリートの設計強度や各諸元を変更されても、自動でその許容応力度を再設定することは致しません。
自動で許容応力度を変更するには、この設定を ●自動設定 と変更していただくか、入力→許容応力度にて「初期化」ボタンを押していただき、基準値→基準値に設定されているデフォルト初期データテーブルの値を採用するようしていただく必要があります。 |
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Q21−9. |
入力範囲を超えた数値でも設計できるが、信頼性はあるのか? |
A21−9. |
本製品は、一般的な形状について設計をサポートしているため、形状入力などの寸法範囲は、道路橋示方書に記載の土圧などが適用できると思われる範囲を考慮し、制限範囲としていています。
そのため、入力範囲としている範囲を超えても、入力文字を赤色表示化しているだけで設計は可能です。しかし、その設計結果については十分吟味いただく必要があると考えています。赤色文字は警告を意味していますので、結果については適用できるかを設計者自身で判断いただきご使用下さい。 |
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Q21−10. |
ヘルプの許容応力度に記載されている「τc」の出典元は? |
A21−10. |
道路橋示方書 W(P144)表−4.3.1、X耐震設計編9.5せん断耐力 表−9.5.1に記載されており、SI単位系の基準はこの諸値を元に『道路橋示方書・同解説 SI単位系以降に関する参考資料 平成10年7月』W−7、X−24に記載されております。 |
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Q21−11. |
基準値→設計の考え方→部材設計時『底版せん断照査時の引張側判定』のスイッチの意味は。 |
A21−11. |
底版せん断照査時の引張側判定スィッチは、せん断応力度照査時において、補正係数Ce,Cpt算出時に必要となる「有効高」および「引張主鉄筋とする鉄筋」の引張側の判定に使用します。
引張側の判定に関しては、通常付け根位置の曲げモーメントによって決定する場合が多いと考えられますが、発行されています青本(道路橋の耐震設計に関する資料)においてもせん断照査時はお客様によって解釈がわかれる場合があります。そのため、3パターンを用意していますので、設計条件に応じ何れかを適用ください。 |
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Q21−12. |
総括表を出力したいが、サンプルで表示されるような杭の変位等の杭データの出力ができない。 |
A21−12. |
「杭基礎の設計計算」と連動を行っている場合、杭基礎の計算結果に関連するデータは表示しないようにしており、橋台側の計算書で表示する杭情報としては杭配置情報のみとなります。
杭基礎における安定計算結果等は杭基礎側でご確認頂きますようお願いいたします。 |