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逆T式橋台の自動設計計算 Q&A 

目 次
1.適用範囲、制限条件

Q1−1.斜橋の設計は可能か?

2.上部工反力、前面土砂、その他荷重等

Q2−1.「作用荷重→基本条件→落橋防止構造設計時の反力」は、どこにも考慮されていないが?

3.載荷荷重

Q3−1.常時の載荷荷重Ql=1.00tf/m2を入力したのですが、死荷重時に入力されません。DOS版では反映されていたはずですが?

4.自重、慣性力
5.土圧力

Q5−1.躯体幅と土圧作用幅が一致しない入力をすると、土圧力の算定が安定計算は底版長さ、竪壁計算は竪壁長さで行われていますが土圧作用幅にて計算されているのでしょうか。

Q5−2.背面安定処理土やEPSなどの軽量盛り土材料を考慮した設計は可能か?

6.浮力、水圧
7.温度変化時、風荷重時の検討
8.フーチング剛体照査
9.鉛直支持力算出用データ

Q9−1.許容鉛直支持力算出時のNc、Nq、Nrが0になったがなぜか?

10.安定計算

Q10−1. 安定計算の作用力算出時に活荷重を3ケース検討してますが安定上不利となるような活荷重載荷位置を検討していると思いますがこれについて参考にされた文献などが有りましたら教えて下さい。

Q10−2.安定計算の際、躯体自重としてウイング自重が含まれているのはなぜか?

Q10−3.斜面上の直接基礎の設計に対応しているか?

Q10−4.安定計算において、踏掛版受台の自重を考慮することはできるか?

Q10−5.橋軸直角方向の安定計算を行う手順。

Q10−6.支持力係数の算出方法。

11.杭基礎

Q11−1.杭を任意杭で設計する際に、杭種はその他を選択し、杭基礎共通データの中の杭本体のデータ入力(その他の杭の入力)で、軸力と抵抗モーメントの算出方法が分からないので教えて下さい。考え方もよく分かりません。

Q11−2.杭の配置を1本毎に設定する方法は?

Q11−3.杭基礎への連動を解除すると、杭種選択のタブがなくなったが?

Q11−4.杭反力が予め解っている場合に、その結果を利用できるか?

Q11−5.橋台から杭基礎プログラムへ連動する際に、橋軸直角方向の外力データが連動されるが、計算させない方法はないか?

Q11−6.側方流動を考慮した杭基礎を採用した設計は可能か?

Q11−7.杭基礎連動データの際に断面計算ができないが?

12.配筋、最小鉄筋量

Q12−1.竪壁の最小鉄筋量について

Q12−2.竪壁のかぶり入力はどう考えるのか?

Q12−3.最小鉄筋量の照査のσbtはσbt=0.23σck^2/3となっているのはなぜか?

Q12−4.スターラップ間隔は部材ごとに変更できないのか?

Q12−5.スターラップの計算を行うとしても「−」と表示されるが?

Q12−6.スターラップを千鳥配筋としたいが?

13.胸壁の設計

Q13−1.落橋防止構造の設計で落橋防止装置の緩衝材の取り付け本数の入力は通常2本1組で取り付けるが、2本1組を1本とするのかそれとも単純に本数を入力するのか?

Q13−2. 落橋防止構造の設計入力で主桁2本で孔4個の場合、緩衝材の取り付け本数は2本としてよろしいですか。

Q13−3.胸壁の照査において、押抜きせん断に対してどう考えているか?

Q13−4.部材設計時の死荷重扱いの載荷重について直接指定とした場合、胸壁の計算にどのように反映されるのか教えてください。

Q13−5.落橋防止計算時に、入力の落橋防止構造設計時の反力を入力したが、設計で反映されていないが?

14.竪壁の設計

Q14−1.竪壁基部の断面力算出において、上部工・竪壁の鉛直反力の偏心モーメント考慮する旨記載がありますが、基準書に明記されているのですか?

Q14−2.計算後竪壁設計時の土圧係数が印刷されず−−表示に成るがなぜか?

Q14−3.竪壁の無いモデルの検討は可能か?

15.フーチングの設計

Q15−1.許容せん断応力度τa1にせん断スパン比の影響(Cdc)が考慮されていないケースがあるのはなぜか。

Q15−2.段差フーチングの設計は可能か?

Q15−3.「直角方向張出部」の有効幅の指定部の「有効幅」とは、何を入力するのか?

Q15−4.「設計の考え方−部材設計時」の入力の中で、底版せん断照査時の照査位置上の杭反力を考慮するか、危険時のみ考慮するか選ぶことができるようになっているが、一般的にはどちらにするべきなのか?

16.翼壁

Q16−1.翼壁断面計算で、常時土圧係数に壁面摩擦角が考慮されていないが?

17 .自動計算

Q17−1.自動設計で安定計算を行うと「形状自動決定に失敗しました」というエラーメッセージがでるのですがどうすれば良いか?

18.橋座の設計

Q18−1.橋座の設計の控除長さL1、L2とは何か?

Q18−2.橋座の設計において、補強筋の負担する耐力はPc<Psの場合:Pbs=2*Pcとあるがその根拠は?

Q18−3.橋座部の入力で背面側アンカーボルトの間隔Pとはどの間隔か?また、アンカーボルトが2列の際にはdaの入力はどうするのか?

Q18−4.橋座の設計で、コンクリートの負担分を算出するための係数αを変更できないか?

Q18−5.橋座設計のαの値が、道路橋示方書Wの178ページのグラフから算出される値と異なるが?

19.踏掛版の設計

Q19−1.踏掛版設計時の断面力に乗じる係数αはどう考えているのか。

Q19−2.逆T式橋台の自動設計で踏掛版の断面計算をする場合、全ての条件を入力すると複鉄筋で計算をしているが。

20.CAD連動
21.その他

Q21−1.旧版データファイルを読み込もうとしたところ、
 (状況)・・・「旧版データファイルのコンバータが存在しません!」
 (原因)・・・「コンバータがインストールされていない。」
というエラーメッセージが出てしまい、読み込めない。

Q21−2.直接基礎形式で「底版反力が0以下になっている」という メッセージが出るのですが何故でしょうか?

Q21−3.入力の項の許容応力度が反転して選択できないのですが?

Q21−4. 作用荷重入力画面の水位の選択のスイッチはなにに影響するのでしょうか。

Q21−5.逆T式橋台の自動設計計算と杭の連動について。

Q21−6.旧版データのコンバートが上手くいかない。

Q21−7.計算結果を印刷する度に「印刷項目」が全てOFFになるが、選択項目の保存方法は?

Q21−8.入力諸元を変更したのに、許容応力度が変更されないが?

Q21−9.入力範囲を超えた数値でも設計できるが、信頼性はあるのか?

Q21−10.ヘルプの許容応力度に記載されている「τc」の出典元は?

Q21−11.基準値→設計の考え方→部材設計時『底版せん断照査時の引張側判定』のスイッチの意味は。

Q21−12.総括表を出力したいが、サンプルで表示されるような杭の変位等の杭データの出力ができない。

1.適用範囲、制限条件
Q1−1. 斜橋の設計は可能か?
A1−1. 本プログラムは、斜橋及び斜角がある形状には対応していません。
このような形状の場合には、橋軸方向及び直角方向の形状を設計者の判断により、直線的にモデル化することにより設計いただく以外には本プログラムでは対応出来ません。
2.上部工反力、前面土砂、その他荷重等
Q2−1. 「作用荷重→基本条件→落橋防止構造設計時の反力」は、どこにも考慮されていないが?
A2−1. 反力値は、「設計の考え方」画面の「部材設計時」における「落橋防止時の死荷重扱い上部工反力」を「直接指定」に選択した場合にのみ必要となります。
この項目において、「常時の値」及び「地震時の値」と指定した場合には、それ以外の際には基準値→設計の考え方→部材設計時 ●常時の値 及び ●地震時の値 とされた場合にはここで入力される値ではなく、、「作用荷重」画面の上部工反力の常時、地震時の値を採用します。
そのため、考慮されていない原因は、この設定を「直接指定」にされずに設計を行っているためです。ご確認下さい。
3.載荷荷重
Q3−1. 常時の載荷荷重Ql=1.00tf/m2を入力したのですが、死荷重時に入力されません。DOS版では反映されていたはずですが?
A3−1. DOS版(V2.61)迄は、死荷重時に活荷重を考慮していましたが、DOS版 (V2.70)から、活荷重を考慮しないように仕様を変更しています。 そのためwin版でも考慮しない仕様にしています。尚、現行での死荷重時の活荷重扱いは、仮想背面より後方に載荷するよう にしています。これにより、荷重(鉛直力)としては考慮されませんが、土圧力には安全側を考えて活荷重を考慮しています。
4.自重、慣性力
5.土圧力
Q5−1. 躯体幅と土圧作用幅が一致しない入力をすると、土圧力の算定が 安定計算は底版長さ、竪壁計算は竪壁長さで行われていますが 土圧作用幅にて計算されているのでしょうか。
A5−1. 「安定計算時土圧の作用幅」を「直接指定」にした場合、「竪壁幅≦入力値≦底版幅」の時に限り指定幅が有効となります。竪壁幅よりも小さい値を指定した場合は竪壁幅で、底版幅よりも大きい値を指定した場合は底版幅で計算されます。
また、このスイッチは安定計算時の土圧の計算にのみ有効です。竪壁設計時 の土圧作用幅は竪壁幅となります。
 
Q5−2. 背面安定処理土やEPSなどの軽量盛り土材料を考慮した設計は可能か?
A5−2. 土圧の計算に関しましては、基準値→設計の考え方→土圧・水圧→壁面摩擦角、及び基準値→基準値→設計条件→土圧作用面の壁面摩擦角 で調整ができる範囲は計算できますが、『設計要領第二集(日本道路公団)5章下部構造3−6土圧軽減工法を用いた橋台』などの軽量盛り土材を考慮した設計には、現仕様では対応しておりません。
これは、EPSなどの採用による任意土圧の設定をサポートしていない為、背面土砂の扱いは、設計条件で入力いただく土砂として土圧計算するためです。
なお、弊社別売の擁壁プログラムでは、その機能がありますので、設計者判断により此方のご利用でご設計いただけると幸です。なお、擁壁製品のQ&A及びhelpにおいて、EPSの使用について記述しておりますので、併せてご確認下さい。
6.浮力、水圧
7.温度変化時、風荷重時の検討
8.フーチング剛体照査
9.鉛直支持力算出用データ
Q9−1. 許容鉛直支持力算出時のNc、Nq、Nrが0になったがなぜか?
A9−1. 本製品の支持力計算は、道路橋示方書P250に記載の考え方に準じ、図−解8.3.1〜8.3.3の支持力係数グラフの交点を入力値より読みとり利用しています。
このとき、フーチング中心に掛かる作用力よりtanθ=H/Vが大きくなった際にその交点を読みとれない場合があります。特に粘性土としてφ=0とされる場合には、このグラフより支持力係数が不明となることがしばしばあります。
その場合には、支持力係数は設定できないものとして0としております。
設計者の判断で、直接お考えの支持力係数を入力することが可能ですので、必要に応じ設計の考え方にて、支持力計算を行うとした後、入力→安定計算用→基礎の設計用において支持力係数の算出根拠の「内部計算」をクリックし、選択用▼にて直接指定として支持力算出用 タグにて係数を直接入力いただきますよう御願いいたします。

この際、設計条件によってはグラフから係数を読みとることも可能ですので、まずは支持力係数の算出根拠を「内部計算」として計算し、結果確認→安定計算結果→支持力係数にて結果を確認しておき、得られる条件時の係数を直接指定にて入力されると作業が楽になると思います。
10.安定計算
Q10−1. 安定計算の作用力算出時に活荷重を3ケース検討してますが安定上不利となるような活荷重載荷位置を検討していると思いますがこれについて参考にされた文献などが有りましたら教えて下さい。
A10−1. 例えば、設計要領第二集(日本道路公団)の5章 下部構造2−1−4 (2) の説明には、過載荷重の載荷方法は最も不利となるようにする旨が記載されています。しかし、必ずしもそこに記述されている条件が最も厳しいとは限りませんので本プログラムにおいては、活荷重扱いの載荷荷重の載荷方法を次の3パターン考慮し、そのなかから最も厳しい条件のものを結果とするようにしています。

 (a) 胸壁前面から後方
 (b) 胸壁背面から後方
 (c) 仮想背面から後方
 
Q10−2. 安定計算の際、躯体自重としてウイング自重が含まれているのはなぜか?
A10−2. 本プログラムでは翼壁は躯体に固定されており、かつ自重による躯体への影響も大きいと考えられるため、翼壁自重を考慮して安定計算を行っています。
翼壁自重を考慮したくない場合には、設計条件にて翼壁を「無し」と指定して頂ければ良いと存じます。
 
Q10−3. 斜面上の直接基礎の設計に対応しているか?
A10−3. 残念ながら、現仕様では道路公団の斜面上の基礎の設計には対応しておりません。
本プログラムの適用基準は、製品helpにも記載のように道路橋示方書等としております。

恐れ入りますが、本プログラムで得られるフーチング中心の作用力をもって弊社別売の「直接基礎の設計計算」プログラムにて支持力計算を頂くか、別途計算いただきますよう御願いいたします。
 
Q10−4. 安定計算において、踏掛版受台の自重を考慮することはできるか?
A10−4. 本プログラムでの自重の扱いでは、踏掛板自重、受台自重に関しては影響が少ないと考えられるため、考慮しておりません。
考慮される際には、その他荷重として別途入力して下さいますよう御願いいたします。
 
Q10−5. 橋軸直角方向の安定計算を行う手順。
A10−5. 本製品では、底版に直角方向の張出がある場合に自動的に橋軸直角方向の安定計算を行います(設けない場合には計算や照査は行いません)。安定計算の項目は以下のようになります。

・直接基礎の場合
 (1) 橋軸直角方向作用力の集計
 (2) 地盤反力度の照査

・杭基礎の場合
 (1) 橋軸直角方向作用力の集計
 (2) 橋軸直角方向杭反力(反力値の計算のみ)
 
Q10−6. 支持力係数の算出方法。
A10−6. 本製品では、『道路橋示方書 IV下部構造編(H8)』P.254〜255の図−解8.3.1〜8.3.3のグラフから、読み取り可能な点を元に補間計算することによって、Nc,Nrを算出しています。Nqに関しましては下記計算式より計算しています。

また、上記の算出方法に問題があるとお感じの際には直接指定も可能ですので、必要とお考えの数値に変更してご利用頂きますようお願い致します。
11.杭基礎
Q11−1. 杭を任意杭で設計する際に、杭種はその他を選択し、杭基礎共通データの中の杭本体のデータ入力(その他の杭の入力)で、軸力と抵抗モーメントの算出方法が分からないので教えて下さい。考え方もよく分かりません。
A11−1. 杭種が「その他の杭」の場合は、許容応力度内におさまる「軸力」と「曲げ」の関係(各軸力に対する抵抗曲げモーメント)を入力します。



軸力がNの場合、作用曲げモーメントと、軸力がNの場合の抵抗曲げモーメントと比較し、応力度が許容値内か、許容値を超えているかを判断します。
従いまして、算出された軸力が入力した「軸力」と「曲げ」の関係(「入力|安定計算用データ|杭本体データ/地盤データ|抵抗モーメント」)に含まれないと照査出来ません。

例えば、杭の応力度が以下の式で算出されるとき、

σ=N/A+M/Z、許容応力度をσaとすると、

σ=N/A+M/Z≦σa の関係を満たす、NとMを入力して下さい。

「軸力」と「曲げ」の関係が1カ所しか定義されていなければ、算出された軸力がその値でない限り照査出来ないことになります。 従いまして、この際、上記図のように軸力のグラフで表せれる必要があるので入力時にはNMの関係は2データ以上必要です。軸力の範囲を広く定義して計算を行って下さい。
 
Q11−2. 杭の配置を1本毎に設定する方法は?
A11−2. 杭の配置が均等でない場合には、杭配置データの項目の「条件」において、等間隔のチェックをはずして、次画面の「杭間隔」において、橋軸方向及び直角方向の杭間の距離を指定します。
この画面において、橋軸方向を入力する際は「間隔の表示」をX方向にし、直角方向の場合にはY方向に切り替えて入力します。画面に表示してある1−2、2−3がそれぞれの杭の間隔を意味し、例えば「1−2」は1列目と2列目の間隔となりますので、該当する値を入力します。

また、杭の本数を変えたい場合には、上記の「杭間隔」画面において、左図に配置図が表示されますので、この画面にてマウスでクリックして頂ければ、有り(○)/無し(×)の指定ができます。
便利な機能として次のボタンを用意していますので、入力時にご活用ください。

 (1) 全配置・・・杭の配置が可能な場所に全て杭を配置します。
 (2) 全削除・・・既に配置されている杭を全て削除します。
 (3) 千鳥配置1、2・・・ボタンの絵のように杭が配置されます。
 (4) やり直し・・・1つ前の配置状態に戻します。
 
Q11−3. 杭基礎への連動を解除すると、杭種選択のタブがなくなったが?
A11−3. 連動解除は、基準値→設計の考え方→安定計算時において杭基礎1の設計方法を○連動しない にされてのことだと思いますが、
この連動しないとした状態の直後は 入力項目のところが●杭反力のみの設定になります。
その為、入力は反力値を入力いただく為の画面として起動しますので入力→基礎の設計計算用 で起動する画面には杭種などの諸元入力画面は表示されません。
設定○全てのデータへ変えて作業を御願いいたします。
 
Q11−4. 杭反力が予め解っている場合に、その結果を利用できるか?
A11−4. 可能です。予め杭反力が解っている場合には、この反力をもって設計されると良いと存じます。
以下手順をご説明すると
(1) 逆T式橋台の自動設計計算を起動
 形状などデータを入力。設計条件で「杭基礎」としておく

(2) 基準値→設計の考え方→安定計算時 →杭基礎1
 入力項目 ○杭反力のみ(照査しない)  
 設計方法   ○連動しない
 と設定する。

(3) 入力→安定計算用データ→基礎の設計計算用において、条件などを入力し、杭反力データにおいて各々の杭反力を御入力下さい。

是により入力反力で設計が可能です。
 
Q11−5. 橋台から杭基礎プログラムへ連動する際に、橋軸直角方向の外力データが連動されるが、計算させない方法はないか?
A11−5. 連動時の作用力について
本プログラムにおいて「杭基礎の設計計算」との連動の際には、直角方向張出部がない場合は、X方向(橋軸方向)のみ、直角方向張出部がある場合はX・Y方向(橋軸方向、直角方向)の作用力を反映しています。
これは、直角方向張出部の設計において、作用力として杭反力を考慮するため、このような仕様としております。
以上から、直角方向張出寸法が入力されていれば 直角方向の作用力も連動されます。

また、直角方向の結果を印刷しないようにするには、現在単純な作業ではできません。
そのため、「杭基礎の設計計算」側にて、次の2つの方法の中のいずれかで対応していただく必要があります。

 (1) 印刷項目の設定を行う
ファイル→印刷項目設定→安定・断面計算→断面計算「設定」→出力ケースで橋軸直角方向のチェックをはずして下さい。
選択できる項目は次のとおりです。
  a) 断面計算結果出力→杭体断面力
  b) 断面計算結果出力→杭体モーメント図
尚、この場合には、安定計算結果等は選択ができませんので、これらの項目に関しましては、プレビューで確認する等の方法で対応をお願いします。

 (2) 杭基礎を単独で起動する
以下の手順で直角方向の荷重ケースを削除して再計算を行い印刷して下さい。
  a) 連動時に杭基礎の設計計算側で設計データを保存する。
  b) 杭基礎を単独で起動し、@のデータを読み込む。
  c) 入力→作用力でY方向荷重ケースの入力を全て削除する。
 
Q11−6. 側方流動を考慮した杭基礎を採用した設計は可能か?
A11−6. 本製品の杭基礎機能、並びに連動機能で利用できる杭基礎製品では、側方流動の考慮機能はありません。
その為、直接の計算は出来ませんが、別途側方流動圧を考慮され得られた杭反力をもって橋台の断面計算にその反力を用いることは可能です。

基準値→設計の考え方→安定計算時→杭基礎1において入力項目を●杭反力のみとしていただき、入力→安定計算用データ→基礎の設計計算用において杭の反力値を入力いただき断面設計をご利用下さい。
 
Q11−7. 杭基礎連動データの際に断面計算ができないが?
A11−7. 杭基礎との連動データは、橋台側の安定計算のみでは、杭基礎からの反力値がないため断面計算は行えません。
連動時の計算手順は以下になりますので、ご確認頂き計算下さい。
なお、すべて入力は終了しているものとします。

 (1) 橋台で「結果確認」→安定計算結果ボタンを押す
 (2) 安定計算結果を確認
 (3) 杭基礎へ移動し入力→作用力 に作用力が連動されているのを確認
 (4) 入力→杭配置等・予備計算 にて予備計算を実行 (計算タグを選択すると計算します)
 (5) 「確定」とするとメイン画面に入力杭状況が反映表示されます
 (6) 計算→計算内容設定→安定計算を●する に設定し計算実行を行います
 (7) 結果を確認し 橋台側へ移行
 (8) 断面計算結果ボタンが有効になるので選択し結果を確認

この作業で一連の計算が可能になります。
12.配筋、最小鉄筋量
Q12−1. 竪壁の最小鉄筋量について
A12−1. 竪壁の場合、次の(1)〜(3)の中で最も大きい値を最小鉄筋量としています。

 (1) Mu=Mcとなる鉄筋量×鉄筋量比(引張側鉄筋量/鉄筋量の総和)
   単鉄筋指定時:引張側に配置するべき鉄筋量
   複鉄筋指定時:圧縮側及び引張側に配置するべき鉄筋量
 (2) 0.008・A'
 (3) 5.0cm2複鉄筋:10.0cm2

使用鉄筋量は、
単鉄筋時:引張側鉄筋量合計
複鉄筋時:引張側鉄筋量合計+圧縮側鉄筋量合計
となります。

本プログラムの最小鉄筋量照査では、上記「最小鉄筋量」と「使用鉄筋量」を比較しています。
 
Q12−2. 竪壁のかぶり入力はどう考えるのか?
A12−2. 現仕様では、竪壁のかぶり入力は軸方向(竪筋)鉄筋中心までの値として入力下さい。
 
Q12−3. 最小鉄筋量の照査のσbtはσbt=0.23σck^2/3となっているのはなぜか?
A12−3. 道示WP149「σbt=0.5σck^2/3」は従来単位(kgf/cm2)であるのに対して、本プログラムの「σbt=0.23σck^2/3」はSI単位(N/mm2)での値です。
本単位換算は、「道路橋示方書・同解説 SI単位系移行に関する参考資料」(H10.7)のページW−7に示されております。
 
Q12−4. スターラップ間隔は部材ごとに変更できないのか?
A12−4. 本製品はスターラップの設計は、基準値→設計の考え方→スターラップの計算 において●すると設定された際にその算出を行います。
ここで設定して頂く間隔で全部材の照査を行うため、部材ごとに設定することはできません。
ただし、本設計では単位壁あたりの斜引張鉄筋鉄筋量を設定頂くピッチで割り出しているだけですので、鉄筋量を逆算出いただき必要とされるピッチに換算してご利用下さい。
また別のピッチで計算いただき、詳細結果の出力選択でスターラップのみを選択ファイル化いただくなどでも可能と存じます。
 
Q12−5. スターラップの計算を行うとしても「−」と表示されるが?
A12−5. 断面計算を行った結果、各段面部位で、斜引張鉄筋(スターラップ)が必要となった場合のみ結果を表示し不要な際には『−』表示としています。
help→計算理論及び照査の方法→応力度計算および最小鉄筋量→スターラップ計算 に記載の考えに基づき設計を行っていますので併せて参照下さい。
 
Q12−6. スターラップを千鳥配筋としたいが?
A12−6. 本プログラムでのスターラップの計算は、単位奥行き幅当たりの部材断面における鉄筋量として算出しています。
その為、計算結果は千鳥配筋とは無関係に入力配筋ピッチの際の鉄筋量として算出されています。
算出鉄筋量を元に単位幅当たりに必要な鉄筋量を算出し、千鳥配筋時に必要な鉄筋量として配置をお考えください。
13.胸壁の設計
Q13−1. 落橋防止構造の設計で落橋防止装置の緩衝材の取り付け本数の入力は通常2本1組で取り付けるが、2本1組を1本とするのかそれとも単純に本数を入力するのか?
A13−1. 1組の緩衝材の本数(主げたの本数)を入力します。この入力値は以下の式「n」に使用されます。

押抜きせん断応力度τ=(HF/n)/A ここで、
    HF:落橋防止構造に作用する設計地震力
    A :せん断抵抗面積

通常は2本を1組として考えますが、1組の緩衝材の設置間隔 L=0.0と入力することで、1組の緩衝材を一本と見なして計算させることも可能です。
 
Q13−2. 落橋防止構造の設計入力で主桁2本で孔4個の場合、緩衝材の取り付け本数は2本としてよろしいですか
A13−2. 緩衝材の取り付け本数には主桁の数を入力すればよいです。
従って2本でよいです。

考え方はQ13−1をご参照下さい
 
Q13−3. 胸壁の照査において、押抜きせん断に対してどう考えているか?
A13−3. 胸壁の押抜きせん断に対する照査は、「道路橋の耐震設計に関する資料」(青本)に従って行っており、この資料において、せん断抵抗面積を算出する際の高さとして、有効高を用いて照査を行っています。
この有効高の考え方に関しては、「コンクリート標準示方書(平成8年制定)13.2.4押抜きせん断応力度」に基づいて行っていると考えられます。
本プログラムの計算方法を次に記載しますので、ご参考ください。
但し、本プログラムではver1.26以降から青本の訂正版に対応致しましたので、これより以前のバージョンをお使いの際は、最新バージョンに変更下さるようお願い致します。
尚、現在発行されています青本には誤りがあり、その正誤表が雑誌「道路」の1999年5月号に掲載されていますので、文献のご確認時には注意くださるようお願い致します。

A=( ( (D0+D1)/2 )×π+L×2)×d

d :有効高さ
L :1組の緩衝材の設置間隔
D0:落橋防止構造の緩衝材の直径
D1:D0+2d
 
Q13−4. 部材設計時の死荷重扱いの載荷重について直接指定とした場合、胸壁の計算にどのように反映されるのか教えてください。
A13−4. 設計の考え方(部材設計時)においての「胸壁設計時の死荷重扱いの載荷荷重」の設定は、パラメータ毎に次のように計算の入力値として反映します。

 (1) 直接指定
作用荷重→基本条件での載荷荷重Qdの値を胸壁設計時用載荷荷重とします。
 (2) 常時の値
作用荷重→常時→載荷荷重Qdの値(常時の死荷重扱いの載荷荷重)を胸壁設計用の載荷荷重とします。
 (3) 地震時の値
作用荷重→地震時→載荷荷重Qdの値(地震時の死荷重扱いの載荷荷重)を胸壁設計用の載荷荷重とします。
 
Q13−5. 落橋防止計算時に、入力の落橋防止構造設計時の反力を入力したが、設計で反映されていないが?
A13−5. 設計の考え方の部材設計時において、落橋防止時の死荷重扱い上部工反力を「直接指定」に選択した場合にのみ必要になります。
それ以外の際には基準値→設計の考え方→部材設計時 ○常時の値 ○地震時の値とされた場合にはここで入力される値ではなく、上部工反力の常時、地震時の値を採用します。
14.竪壁の設計
Q14−1. 竪壁基部の断面力算出において、上部工・竪壁の鉛直反力の偏心モーメント考慮する旨記載がありますが、基準書に明記されているのですか?
A14−1. 竪壁の偏心モーメントの取り扱いに関しましては、現在のところ基準類には特に明記されていませんが、本プログラムにおいては、安全設計を考慮して以下の項目より選択が可能となっています。

無視する :鉛直力による偏心曲げモーメント は設計に考慮しません。
考慮する :無条件に偏心モーメント を設計曲げモーメント に加算します。
危険時考慮:設計曲げモーメント が大きくなる場合にのみ加算します。(作用位置が竪壁中心より前方にある)
 
Q14−2. 計算後竪壁設計時の土圧係数が印刷されず−−表示に成るがなぜか?
A14−2. 安定計算のみ実行され印刷されたためと考えられます。
V1.31よりメニューの「安定計算結果」を選択すると、安定計算のみ行うように仕様を変更しており、安定計算のみを粉割れた際には部材設計を行いません。
「断面計算結果」を選択し、部材設計をしていただければ、竪壁土圧係数を表示印字するようになります。
 
Q14−3. 竪壁の無いモデルの検討は可能か?
A14−3. 以下のような形状についても設計は可能です。

よくいただく質問で「フーチング上面をそのまま橋座面とするアバットの設計は可能か?」というものがありますが、上記形状が正にその形状です。
杭基礎の有無に関わらず、以下の何れかの方法で可能です。

 (1) 底版無しと考える場合・・・底版寸法を全て0(m)に設定
 (2) 竪壁無しと考える場合・・・竪壁寸法の幅、高さを最小値0.001(m)に設定

ただし、この入力では@はフーチングの扱いが無い A竪壁の設計が無い ということになりますので、どちらの方法を選択するかは設計者の判断により、必要に応じて不足を補っていただき、十分留意の上ご検討ください。
15.フーチングの設計
Q15−1. 許容せん断応力度τa1にせん断スパン比の影響(Cdc)が考慮されていないケースがあるのはなぜか。
A15−1. 本プログラムは前、後ろフーチング何れも上側引張についてはアーチ効果が期待できないものとして、せん断スパン比によるコンクリートの負担するせん断耐力の割増し係数「Cdc」は考慮していません。出典根拠は下記の通りです。

「(3)せん断力に対する照査・・・下側が引張となる場合には道路橋示方書W編6.5.4に規定されるせん断スパン比の影響を考慮した値であり、上側が引張となる場合にはせん断スパン比の影響を考慮しない値である。」 
(H9.3「道路橋の耐震設計に関する資料」日本道路協会  (3) フーチングの設計 2-31)

プログラムの処理は以下の通りです。引張側の判定は、せん断照査位置におけるせん断力Sの正負に着目して行っています。
 (1) 前フーチング
 S>0(下側引張)→「Cdc」乗じる。

 S<0(上側引張)→「Cdc」乗じない。
 (2) 後ろフーチング
 S>0(上側引張)→「Cdc」乗じない。
 S<0(下側引張)→「Cdc」乗じる。

参考)出力される有効高d:照査位置のd
    Cdc算出時のd:付け根位置のd
 
Q15−2. 段差フーチングの設計は可能か?
A15−2. 残念ながら橋台製品では直接的なサポートはしておりません。
そのため、橋台側で算出するフーチング中心作用力を別途集計し、お考えになっている段差フーチング下側での作用力に換算し直した後、弊社別売の直接基礎プログラムなどをご利用して対応頂きますようお願い致します。
 
Q15−3. 「直角方向張出部」の有効幅の指定部の「有効幅」とは、何を入力するのか?
A15−3. 上面が引張となる場合の有効幅、下面が引張となる場合の有効幅を入力します。これらの設定された有効幅は曲げ応力度の計算に用います。
せん断応力度に関しては、全幅有効として計算し、張出部の付け根位置で算出しています。
張出部の有効幅につきましては、道示W(P210〜P211)の式(6.5.1)により算出した値、もしくは設計者の判断にて決定した値を設定して下さい。
 
Q15−4. 「設計の考え方−部材設計時」の入力の中で、底版せん断照査時の照査位置上の杭反力を考慮するか、危険時のみ考慮するか選ぶことができるようになっているが、一般的にはどちらにするべきなのか?
A15−4. 杭反力は、せん断応力度照査において、その照査位置内に杭が存在する場合のみ考慮するようにしています。照査の際は、実際の照査位置としては杭位置を指定すると考えますが、この場合は指定した位置のずれによっては考慮されない場合もあり、また安全側に考える場合は必ずしも考慮する方がよいとは限りません。
そのため、本プログラムでは次の2種類の考え方を選択できるようにしています。

 (1) 考慮する:常に杭反力を考慮します。(照査位置にある場合、無条件に杭反力を加味します)
 (2) 危険時考慮:|せん断応力度/τa1|が大きくなる場合杭反力を考慮します。(杭反力を考慮する場合と無視する場合を検討し、最終的に不利になる結果を採用します)

以上の理由により、安全側の設計を行いたい場合は2.(「危険時考慮」)を選択頂ければよいと思います。
16.翼壁
16−1. 翼壁断面計算で、常時土圧係数に壁面摩擦角が考慮されていないが?
A16−1. 本プログラムでは、翼壁のクーロン土圧の係数算出に関しては、目安として壁面摩擦角を考慮した係数を設定しており、断面計算に用いる土圧力に関しては、壁面摩擦角を考慮して、水平成分への変換を行っておりません。
クーロン土圧の場合は、土圧係数設定時に壁面摩擦角を考慮した値(Ka×cosδ)を設定される必要があるとお感じの場合には、土圧係数としてcosδによる補正を行っていただいた値を入力して下さい。
17 .自動計算
Q17−1. 自動設計で安定計算を行うと「形状自動決定に失敗しました」というエラーメッセージがでるのですがどうすれば良いか?
A17−1. 許容値が正しく設定されているか確認をしてください。入力変更や設計変更単位系変更等により、基準値が割り増されたり割り直されたりする事があります。
正しい許容値が設定されていても自動決定に失敗する場合には、安定計算、応力度照査などの結果が満足されていないのが原因ですので、再度、形状、荷重などを検討するか、一度許容値を大きめに 設定して自動決定を行い結果を確認するようにしてください。

また、許容値は、
基準値→設計の考え方→その他→許容応力度の初期化処理
 ・「直接指定」の場合には、入力→許容応力度の値を採用します
 ・「自動設定」の場合には、「基準値」の値が採用されます。
「直接指定」の場合には、画面の「初期化」ボタンを押せば「基準値」の値がセットされますので確認下さい。
18.橋座の設計
Q18−1. 橋座の設計の控除長さL1,L2とは何か?
A18−1. せん断抵抗面積左側控除長さL1、右側控除長さL2は下図の寸法となります。例えば、支承1の左側のせん断抵抗面積が橋座の範囲外になるときなどはL1を、支承2とのせん断抵抗面積重複分を控除したいときなどにはL2を入力します。

 
Q18−2. 橋座の設計において、補強筋の負担する耐力はPc<Psの場合:Pbs=2*Pc とあるがその根拠は?
A18−2. H8道示W(P179)におきまして、「補強筋の負担分が橋座部の耐力の5割程度以下となるようにアンカーボルト取り付け位置と補強筋の量を設定するのがよい。」と記載されているため、本プログラムではこれに基づいています。
 
Q18−3. 橋座部の入力で背面側アンカーボルトの間隔Pとはどの間隔か?
また、アンカーボルトが2列の際にはdaの入力はどうするのか?
A18−3. 入力時にはpの間隔を入力してください(図参照)。
daは以下のようになります。
※daが支承1のように橋座面からはみ出すような場合でもそのまま(はみ出す部分も含めて)入力して下さい。
※支承1のようにせん断抵抗面積が橋座面外になる場合や、支承2と重なる場合等にはL1、L2を入力することにより控除分を考慮できます。
 
Q18−4. 橋座の設計で、コンクリートの負担分を算出するための係数αを変更できないか?
A18−4. 現仕様は、道路橋示方書W図解6.2.1により、そのαを「σn/√σck」の関数で決定しているため変更することは出来ません。
構造諸元などをお考えの上、設計いただきますよう御願いいたします。
 
Q18−5. 橋座設計のαの値が、道路橋示方書Wの178ページのグラフから算出される値と異なるが?
A18−5. αの計算値は、道示Wの178ページのグラフから算出しますが、是は従来単位の際の設計方法であり、SI単位系では異なります。
以下に量式を記載します。

・従来単位系の計算式
α=0.1σn/√σck+0.15

・SI単位系の場合
α=0.32σn/√σck+0.15 
※道路橋示方書・同解説 SI単位系移行に関する参考資料 W-90ページ記載

単純に換算係数を採用するのではなく、単位系で上記の差があります。
ご注意下さい。
19.踏掛版の設計
Q19−1. 踏掛版設計時の断面力に乗じる係数αはどう考えているのか。
A19−1. αは、道路橋示方書W(平成8年)P535の踏掛版の設計法(案)に従っており、「表−参3.1 断面力に乗じる係数α」の値を用いる仕様となっております。
 
Q19−2. 逆T式橋台の自動設計で踏掛版の断面計算をする場合、全ての条件を入力すると複鉄筋で計算をしているが。
A19−2. 踏掛版の設計においては、圧縮側鉄筋のかぶりに0以外が入力されている場合、常に複鉄筋として計算を行います。
単鉄筋・複鉄筋の指定を切り替えるには以下のように設定してください。
 (1) 単鉄筋時・・・圧縮側のかぶりを0とします。
 (2) 複鉄筋時・・・圧縮側のかぶり>0として、圧縮側に鉄筋を配置します。
20.CAD連動
21.その他
Q21−1. 旧版データファイルを読み込もうとしたところ、
 (状況)・・・「旧版データファイルのコンバータが存在しません!」
 (原因)・・・「コンバータがインストールされていない。」
というエラーメッセージが出てしまい、読み込めない。
A21−1. 旧版データ(DOS版逆T式橋台の自動設計計算(U)Ver. 2.XX)は、NEC PC−98シリーズ、PC−H98シリーズ用のみに対応した特殊なファイル形式になっています。

そのため、旧版データのコンバータも上記機種を除いて正常に動作致しません。
上記機種以外のDOS/V機を使用の際は、旧版データをNEC PC−98シリーズ、PC−H98シリーズにおいて、マニュアルでコンバータを実行することにより対応してください。
マニュアルで実行の際は、本製品(インストールディレクトリ¥Conv)内のファイルを一式コピーしてください。

また、インストールの際に、「 標準 」、「コンパクト」を選択の場合はコンバータ関連のファイルはコピーされません。必要な場合は、インストール後、再度「カスタム」を選択することにより行ってください。

コンバータの実行方法等についての詳細は、導入の手引きを参照してください。

カスタムでインストールするときは、アプリケーション、環境設定ファイルを必ず選択してください。
旧版コンバータはカスタムでインストールするときのみインストールされますので注意してください。
 
Q21−2. 直接基礎形式で「底版反力が0以下になっている」という メッセージが出るのですが何故でしょうか?
A21−2. 基礎に作用する荷重の合力の作用位置がフーチング外になっていることが原因と考えられます。 対策は、荷重及び躯体形状の検討を再度行って下さい。
 
Q21−3. 入力の項の許容応力度が反転して選択できないのですが?
A21−3. 反転している理由は、基準値→設計の考え方→その他で許容 応力度の初期化処理が自動になっているためです。 ご確認下さい。
 
Q21−4. 作用荷重入力画面の水位の選択のスイッチはなにに影響するのでしょうか。
A21−4. 作用荷重の画面の水位のスイッチは、作用荷重の画面の形状図(荷重)の描画のためのものです。このスイッチは計算には無関係です。
 
Q21−5. 逆T式橋台の自動設計計算と杭の連動について。
A21−5. 逆T式橋台の自動設計計算において杭基礎との連動の際の留意点は、
・杭基礎のデータファイルを読み込むことはできません。是は作用力やフーチング形状データが連動できないためです。
・設計後に杭基礎データとして保存することが可能です。このデータは、杭基礎単独で設計された保存データと同じ取扱いになります。(杭基礎データとして保存されるため連動データとして扱われません。)

杭基礎で作成したデータを橋台で読み込むことができないのは、連動データとしてフーチング形状、作用力等を橋台側へ反映することが出来ないこと並びに橋台側でこれらの作用力を決定する必要があるためです。
杭基礎プログラムでは、荷重や作用力を既知データより直接入力されるか自動計算させますが、連動データとして杭基礎単体で計算させたデータを橋台側へ連動するならば、その既知データ(作用力)を反映した構造にならなければなりませんが、そのデータから全ての条件を満たす形状などを作成設定する事は出来ません。
又どの杭データが橋台との連動データであるか等の問題も有り現仕様では逆の連動機能は有りません。

計算終了後データを保存すると、連動機能を利用していた場合杭基礎側で入力した構造などの連動も橋台データとして保存されます。
次回読み込み時には安定計算実施時に杭基礎が起動しますので、再度予備計算を実行し、杭の計算を行ってください。

また杭側で別ファイルとして保存しておけば、以後杭基礎データとして読み込み、編集することが可能です。
橋脚の安定計算時に杭の設計内容を変更する場合は、橋台側でデータを別のファイル名で保存していただければ別の杭データを有したデータを作成することが可能です。
 
Q21−6. 旧版データのコンバートが上手くいかない。
A21−6. 旧版ファイル*.GTKをコンバートし*.GKIに変更する課程でのエラーは以下の原因と対策が考えられます。

 (1) 利用マシンがDOS/Vマシンで有り、そのDOS窓で作業を行った場合 (DOS/Vマシンのコマンドプロンプトモードで作業を行った)
コンバートソフトはMSDOS環境での動作を保証しており、NEC98シリーズのDOS環境(Win95までは可)でのみ利用が可能です。
DOS/Vでは作業が出来ませんので、ソフトインストール時にカスタムインストールを行っていただき、インストールされるCONVフォルダをDOSマシンへコピーしてご利用下さい。コンバートの方法は製品のhelp→メニューの操作→ファイルやQ&Aをご確認下さい。

 (2) ファイルの不足が原因
旧版のデータファイルはコンバートの際に3つのファイル(*.GTK、*.GKK、*.GKB)が必要です。ファイルが不足しているとコンバータ実行時にファイルが開けないなどのエラーが発生します。3ファイルを同じフォルダ(ディレクトリ)にコピーしてコンバータを実行して下さい。1ファイルでも欠けた場合には、データの読み込みおよび編集を行うことは出来ません。
 
Q21−7. 計算結果を印刷する度に「印刷項目」が全てOFFになるが、選択項目の保存方法は?
A21−7. 詳細結果の印刷は、初期状態では印刷枚数が多くなる可能性が高いため、全ての項目をOFFにしています。
本プログラムでは、選択項目が多いため、お客様がご面倒な場合が多いと考えて、選択項目の保存ができるようにしています。

使用方法については、印刷項目設定画面のメイン画面において「保存」ボタンをクリック頂ければ、現在の選択内容をファイル(*.ajko)に保存します。
次回印刷時に「読込」ボタンをクリックし、保存したファイルを選択することにより、選択項目を反映させることができますのでご確認ください。
これに加えて、「全選択・解除」ボタンを活用頂くことにより、少しは使いやすくなると思われます。
また、プログラムの起動中は一度選択して頂ければ、設定は保持された状態になっております。
 
Q21−8. 入力諸元を変更したのに、許容応力度が変更されないが?
A21−8. 本製品のデフォルト設定では、基準値→設計の考え方→その他→許容応力度の初期化処理許容値の設定については、●直接指定 ○自動設定 の選択が可能です。この選択が 直接指定の際には、設計者の任意な許容値を 入力→許容応力度 の各項目に設定できるようになっています。
これにより、許容応力度を設計者の任意設定とする事が可能です。この設定では、常に任意設定できる仕様のため、コンクリートの設計強度や各諸元を変更されても、自動でその許容応力度を再設定することは致しません。
自動で許容応力度を変更するには、この設定を ●自動設定 と変更していただくか、入力→許容応力度にて「初期化」ボタンを押していただき、基準値→基準値に設定されているデフォルト初期データテーブルの値を採用するようしていただく必要があります。
 
Q21−9. 入力範囲を超えた数値でも設計できるが、信頼性はあるのか?
A21−9. 本製品は、一般的な形状について設計をサポートしているため、形状入力などの寸法範囲は、道路橋示方書に記載の土圧などが適用できると思われる範囲を考慮し、制限範囲としていています。
そのため、入力範囲としている範囲を超えても、入力文字を赤色表示化しているだけで設計は可能です。しかし、その設計結果については十分吟味いただく必要があると考えています。赤色文字は警告を意味していますので、結果については適用できるかを設計者自身で判断いただきご使用下さい。
 
Q21−10. ヘルプの許容応力度に記載されている「τc」の出典元は?
A21−10. 道路橋示方書 W(P144)表−4.3.1、X耐震設計編9.5せん断耐力 表−9.5.1に記載されており、SI単位系の基準はこの諸値を元に『道路橋示方書・同解説 SI単位系以降に関する参考資料 平成10年7月』W−7、X−24に記載されております。
 
Q21−11. 基準値→設計の考え方→部材設計時『底版せん断照査時の引張側判定』のスイッチの意味は。
A21−11. 底版せん断照査時の引張側判定スィッチは、せん断応力度照査時において、補正係数Ce,Cpt算出時に必要となる「有効高」および「引張主鉄筋とする鉄筋」の引張側の判定に使用します。
引張側の判定に関しては、通常付け根位置の曲げモーメントによって決定する場合が多いと考えられますが、発行されています青本(道路橋の耐震設計に関する資料)においてもせん断照査時はお客様によって解釈がわかれる場合があります。そのため、3パターンを用意していますので、設計条件に応じ何れかを適用ください。
 
Q21−12. 総括表を出力したいが、サンプルで表示されるような杭の変位等の杭データの出力ができない。
A21−12. 「杭基礎の設計計算」と連動を行っている場合、杭基礎の計算結果に関連するデータは表示しないようにしており、橋台側の計算書で表示する杭情報としては杭配置情報のみとなります。
杭基礎における安定計算結果等は杭基礎側でご確認頂きますようお願いいたします。

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