●特長
中国での設計ニーズとして簡易な入力操作,図面作成の自動化が多いため、既に入力〜図面まで一貫して設計できる「橋台の設計
Ver.5」を基に中国基準での設計の取り込み、操作の簡素化を重点として開発しました。
また、中国においては限界状態設計法が広く採用されていますので、本プログラムでは鉄筋コンクリートの場合は限界状態設計法による設計に対応しています。無筋コンクリートは、石積になり設計計算を行っていないため、本プログラムでも対応していません。
基礎形式に関しては、初期バージョンでは使用頻度が高い直接基礎(段差フーチング含む)にのみ対応しています。
また、計算書においては、中国の設計プログラムの多くが計算結果として一覧表のみを用意しており、本プログラムのように詳細な計算過程を確認できるプログラムはないため、UC-1シリーズのコンセプトとしてそのまま踏襲しています。 |
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▲結果詳細(計算書) |
●限界状態設計による照査
限界状態設計法による設計荷重は、上部工反力,土砂,水位(浮力,水圧),土圧の組み合せと共に自重(躯体),上部工反力,土圧(土砂重量含む),踏掛版荷重(胸壁設計時のみ)毎に安全係数を考慮できるようにし、これら以外の荷重は任意荷重により安全係数の設定ができます。
限界状態設計法による部材設計において、鉄筋コンクリートの終局限界状態の曲げの照査では設計曲げ耐力Mdを満足する配筋量(最小配筋率ρを満足する必要有り)を求め、せん断照査では主鉄筋のみ考慮したせん断耐力を求め、NGの時は自動的にスターラップを考慮したせん断耐力を算出し、せん断補強筋もあわせて決定します。また、使用限界状態の照査として、ひび割れ幅Wtkの計算を行い上限値Wtkaと比較します。 |
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▲安全係数の荷重の組み合せ |
(1) 曲げの照査

(2) せん断照査
正断面(主鉄筋のみ考慮)
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▲限界状態設計法のパラメータ |
斜断面(スターラップ考慮)

(3) ひび割れ幅の計算(使用限界状態)
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