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最新デバイス 4kTVモニタ HARDWARE INFORMATION
2013-No.5

 ■ はじめに

現在主流のフルハイビジョンテレビの解像度は1920×1080で約207万画素ですが、4kテレビは3840×2160で約829万画素となり、4倍の画素数となっています。今回は、最新表示デバイスとして注目を集める4kテレビの規格、技術を説明し、UC-win/Roadの表示パフォーマンスについても紹介します。

 ■ 4k 対応 HDMI2.0 規格

現在普及している映像機器はHDMI 1.4までの対応となっていますが、ケーブル1本で4k/30fpsまでの映像しか伝送できないことが課題となっていました。HDMI Forumは2013年9月4日に最新規格のHDMI 2.0を発表しました。HDMI 2.0は帯域を最大18Gbpsまで拡大し以下の新機能をサポートしました。

1 4K 50fps/60fps 伝送
2 32 チャンネルまでのマルチチャンネルオーディオ
3 1,536kHz までのオーディオサンプリングレート
4 同じスクリーンの複数ユーザーへの2 系統同時ビデオ出力
5 4 ユーザーまでのオーディオ同時出力
6 アスペクト比21:9 の映像サポート
7 ダイナミックリップシンク( オーディオ/ ビデオ)
8 CEC(Consumer Electronics Control) の拡張
■表1 HDMI 2.0 の新機能

大手メーカーが発表している4kテレビはHDMI 2.0へファームウェアアップデートで対応可能としています。接続も現在のHDMIケーブル(カテゴリ2ケーブル)がそのまま使用できます。ただし4k解像度での対応色深度の違いについて注意が必要です。

フレームレート 伝送帯域 対応色深度 信号
24/30fps 18Gbps 12bit 4 : 4 : 4
24/30fps 10.2Gbos 8bit 4 : 4 : 4
24/30fps 10.2Gbos 10bit 4 : 2 : 2
60fps 10.2Gbos 8bit 4 : 2 : 0
■表2 対応色深度の違い

具体的にはHDMI 2.0で扱えるカラーフォーマットに色情報が1/4になる4:2:0が追加されたことで広帯域伝送でなくても8bitカラーなら4k 60fps伝送が可能になります。これによって滑らかなグラデーション部分で色の境界が目立つことになるかもしれません。年内に発売される4kテレビもほとんどは8bit 4:2:0となるようです。ただ一般的なブレーレイプレーヤーやソフトもこの4:2:0フォーマットなので大きな問題にはなりません。

 ■ UC-win/Road ベンチマーク

今年のCEATECでは各社が4k関連技術と製品を展示していました。ここでは各メーカーの特徴を紹介します。

■フルHD パネルで4k 表示 シャープ
独自のRGB+Yの4原色パネル「クアトロン」を細かく制御して擬似的に4k表示を行う技術を紹介しました。実際の製品もAQUOS XL10シリーズとして11月末から発売します。

■次世代4K REGZA 東芝
既に4k対応のZ8Xシリーズを発売済みですが、更なる高画質を追求してREGZA PRO(仮称)を投入予定としています。DisplayPortを搭載してPCとの親和性が考慮されており、HDMIより多くの情報を伝送することで広範囲の表現色をカバー可能としています。

■4k有機ELテレビ ソニー
ソニーも既にBRAVIAシリーズで4 k 対応しています。CEATECでは4k有機ELパネルを紹介しました。一般的に有機ELは高解像度には向いていますが大画面は苦手の印象がありました。ソニーは印刷技術と真空蒸着技術を投入し56インチ大画面と高画質をクリアしたようです。

■4k VIERA パナソニック
パナソニックは業界でもいち早くDisplay Portに対応し60fps・4k映像の色深度4:4:4を伝送可能としており、注目されています。また、有機ELについても技術紹介があり、その発色と強烈なコントラストをアピールしています。

 ■ UC-win/Road ベンチマーク

弊社でも東芝REGZA Z8Xを東京本社展示ルームに設置しており、UC-win/Roadを動作させ描画パフォーマンスを測定したところ、問題なく動作が確認されています。

■図1 シナリオ実行時のFPS 推移 ■図2 REGZA Z8X

CPU Core i7-3770 3.7GHz
Memory 16GB
Graphics GeForce 770
OS Windows 7 Pro 64bit
■表3 ベンチマークに使用したPC 構成

※社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。

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(Up&Coming '13 晩秋の号掲載)
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