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Vol. 09
Virtual Design World Cup結果発表
グランプリは金大都市研の
“The Oasis” が受賞!

全3回のワークショップを経て、10月末に応募が締め切られた「Virtual Design World Cup 〜第1回 学生BIM&VRデザインコンテスト オン クラウド〜」。エントリー総数は13カ国58チームとなり、最終的に15チームから作品が提出されました。

2011年11月4日、フォーラムエイト東京本社にて審査会が行われ、ワールドカップ賞(グランプリ)および5つの審査員特別賞が選定されています。なお、デザインフェスティバル201 において行われた表彰式の模様は、こちらにて紹介していますので、そちらも併せてご覧ください。
▲フォーラムエイト東京本社にて
行われた最終審査会の様子

 グランプリ

ワールドカップ賞 World Cup Award
The Oasis (金大都市研:金沢大学)

本作品は、多くの評価軸や技術的観点を並行して検討し、もっとも実現性の高い案が示されたという点で、グランプリの受賞となった。実際、応募作品にはドーナッツ型の歩道橋が多く見られたが、そのなかでもこれは強いリアリティを持っている。
BIMの手法を使ってさまざまな角度から検討されており、審査基準の1つとして求められた総合力という意味で高評価を得た。
設置場所となった渋谷駅前の交差点には高低差があるが、リング全体をこれにあわせて傾斜させる工夫を施すなど、実際の歩道橋を作るという気持ちで取り組んだことが伝わってくる。
PDF  ポスター(A1)
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 審査員特別賞

シビルデザイン賞 Civil Design Award
Shibuya Sky Way (日本大学理工学部 土木工学科構造・デザイン研究室)

山手線の両側を繋ぐ新しい動線が構造的にも交差点上の障害を減らすアイデア。シビルという言葉は「工学的」と「市民生活」という2つの意味を持っており、これらの観点が調和して1つの形となることが好ましいといえるが、リングとこれをつなぐアーチが一体となって調和のとれたユニークな構造は、都市美観的にも高く評価できる。また、2つのリングをつなぎ合わせることが街の活性化につながり、従来なかった新しい効果が生み出されるのではないか。

PDF ポスター(A1)

ベスト待ち合わせスポット賞 Best Rendez-vous Place Award
 Hatching the Future (WEdoit:香港理工大学/中国)

渋谷の上空に有機的な形態で人の居場所を提案。数学で表せないような曲線形は、アートや人間性といった新しいものを期待させ、エッグという(形が)原点回帰も連想させる。英語のRendez-vousには新しいものが始まるというニュアンスがあるが、これは、閉じた空間のコアとなるエッグ部分に人々が集まって未来を醸造し、その先の形を産むであろうことを体現する素晴らしい作品となった。

PDF ポスター(A1)

ビジョン賞 Enorasis Award
 B-side (isue-y:芝浦工業大学)

ビジョンとその次へ進むステップ、また、将来をどのように見るかというテーマで設けた賞。この作品は、地下の風による冷却効果を大胆に形態にフィードバックしているだけでなく、コミュニティの人々も取り込んでいくという視点も備えている。また、美的観点からも優れており、ソフトを可能な限りクリエイティブに活用している点も高く評価できる。

PDF ポスター(A1)

環境設計情報学賞 Environmental Design and Information Technology Award
 Tokyo2020 (筑夢隊:上海大学/中国)

身の回りの環境を捉えた上で設計できているか、ソフトウェアをデザインツールとしてうまく使いこなしているか、新しいプレゼンの試みがされているかをポイントとして評価。オリンピックを意識した夜の表情を重視して案が作成されており、このような夜間を含めたデザインの考慮は他作品にはない特徴。上部工の3Dモデリングは美しくできているが、下部工はまだまだ改良の余地がある。

PDF ポスター(A1)

チャレンジング賞 Challenging Award
 Amoeba (慶應義塾大学SFC 池田靖史研究室:慶應義塾大学大学院)

建築の基本は「人の動き」であるが、それに従って建築の形自体が変形していくという視点が素晴らしい。human behaviourを直接建築の形態に取り入れようという大変チャレンジングな作品である。シミュレーションや力学的・環境的な試みが行われている。この作品に限らず、コンピュータを使ったデザインでは「時代」を作品にフィードバックするべき。

PDF ポスター(A1)

応募作品

1:「Tone of the wind」
  (WAIS : 芝浦工業大学)

2:「Smart Pedestrian Space」
  (Hosei An&Mi Lab.: 法政大学大学院)

3:「THE EARTH IN SHIBUYA」
  (isue-y:東京農業大学)

4:「SHIBUYA RINGS」
  (永見研グループ:拓殖大学)

5:「(No title)」
  (Ruwan Fernando:
   Queensland University of Technology)

6:「TORTOISE OVERPASSING」
  (Spatial Revolution:上海大学)


7:「The Flower of Flourish」
  (TOGETHER:同済大学)

8:「THE SIGN」
  (2508:Keimyung University)

9:「Shibuya Oval」
  (Civil S.T:東京大学大学院)


審査員による全体講評(まとめ)

 入賞作品はどれも高いレベルに達しており、どれがグランプリになってもおかしくない状態であったといってもよいが、中でもチャレンジング賞に選ばれたAmoebaと、グランプリのthe oasisの2作品が最後まで議論の対象となった。この選定は、今後のBIMテクノロジーの建築への利用に何をもっとも期待するのかということによる部分が大きい。

 また、本コンペティションでは、VR-Cloud(R) を利用して作品の審査を行うという新しい試みがなされたが、実際に審査を終えて分かったことは、作品をVRを介してみることでポスターで見る印象と大きく違ってくるということであった。これはまさにVRならではの特性によるものであり、ポスターでは美しくまとめられていても、渋谷の街並と人ごみが表現されたVR空間に作品を置くことで、まったく異なって見える場合がある。一方で、たとえばチーム・スカイメイトの作品に見られるように、ポスターではあまり気持ちいい印象を持たれていなかったが桁下が、VRで検討すると、普通より大き目にとってあることが非常に効果的であること一目でわかるということもある。

 こういったことは、今後このようなコンペティションを行う際のVR活用の重要性を示唆しているのではないか。今回の事例を1つの試金石としながら、将来的には公共工事のコンペがVRを活用するようになっていくのではとも考えられる。
 今後は、グランプリを獲得した金大都市研のような、BIMをうまく利用することによる総合力の発揮と技術の高度化に加えて、学生らしい新規性、斬新性が出てくることが期待される。多様な観点に挑戦するだけでなく、さらにそれを統合してこれまでの常識にとらわれない領域へ飛躍して欲しい。


Virtual Design World Cup
  〜 第2回 学生BIM & VR デザインコンテスト オン クラウド〜開催!


  • エントリー期間:2012年 5月 1日(火)〜 9月30日(日)
  • 作品応募期間:2012年10月 1日(月)〜 10月31日(水)
  • 最終審査会:2012年11月 7日( 水) 
  • 表彰式:2012年11月21日(水) 会場:品川コクヨホール
Theme2012 :近日HPにて発表!




     
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