Ver. |
日付 |
内 容 |
5.02.00 |
'11.07.19 |
■新機能と機能改善
- 車両運動モデル
UC-win/Roadでの運転シミュレーションの忠実度を改善するために自動車(4輪車)の運動モデルを改善しました。ユーザが運転する車両に対して車両全体の動き、エンジン、エンジンから車輪までの各伝達装置のモデルを実装し、よりリアルな運動を表現できるようになりました。
- 衝突処理の改善
自車が路肩に接触した際、路肩を超えないよう車両に力を掛ける処理を実装しました。これにより、サスペンションの働きも加わり、壁に衝突したような効果が得られます。
- リプレイオプション
UC-win/Road上の車両や歩行者のモデルの動きを記録し、再生(リプレイ)するプラグインを開発しました。有償のオプションです。
運転シミュレーションによるマニュアルドライブにおいて、車両同士が衝突、ガードレールと接触するなどのアクシデントを運転席や車外から確認したい場合や、交差点における交通シミュレーションの状況を詳しく確認したい場合に威力を発揮します。この機能はシナリオ機能による運転にも対応しています。
- 騒音シミュレーションオプション
UC-win/Road上で展開される3DVR空間上に音源および受音面を配置することで一般的な音の広がりをシミュレートする機能を開発しました。有償のオプションです。
地表面や構造物および建築物などの影響を考慮し、受音面上の各受音点における音圧レベルを解析します。本オプションはプリプロセッサ(入力部)、メインプロセッサ(解析部)、ポストプロセッサ(結果表示部)の機能から構成されています。プリプロセッサでは、僅かな操作ステップで音源や受音面の配置が可能で、メインプロセッサでは、豊富な解析オプションにより様々な目的に応じた解析精度での結果を得ることができます。また、ポストプロセッサでは、コンタ図やコンタライン、格子、球形状により音圧レベルの表示が可能です。
- 点群モデリング
今回のバージョンアップにより、読み込んだ点群情報から道路線形(平面、縦断、横断)を作成する機能を追加しました。MMS(Mobile
Mapping System)点群から中心線点列を抽出、道路線形を生成、任意箇所の道路断面を抽出・編集して簡単に道路が作成できます。中心線点列の抽出は「法線検索」を使用していますが、最適な点列を得られない場合のために、点列の補正機能も実装し、思い通りの中心線点列が得られ、少ない入力で道路生成が可能です。また、今回ユーザインターフェースを改善し、機能を一つの画面(メイン画面)に集約しました。
- トンネル照明機能
トンネル空間の照明を設定できるようになりました。この機能を使うとトンネルの中の照明と外部空間での太陽の光の区別が可能になり、より忠実的な表現が可能になります。トンネルの照明はトンネルに入る交通車両、道路の附属物に適用されます。特に自車のコックピットの表現、トンネルの入り口と出口の表現が改善されます。しかし、このバージョンでは任意のモデルの配置で配置したトンネル内のモデルに関して照明機能は有効になりません。
- 自動車のコックピットの改善
運転中に表示されるコックピットモデルのステアリングハンドルが実際の運転操作に合わせて回転できるようになりました。3Dモデルの編集画面にてコックピットの編集でステアリングハンドルの選択および回転軸の指定ができるようになりました。3Dモデルでステアリングハンドルであるポリゴンとステアリングハンドルではないポリゴンを分けて別々のグループに保存する必要があります。
コックピットにある各ミラーにおいて反射として表示される映像の視点、および生成される映像の画角が設定できるようになりました。
左右ミラー、ルームミラー以外、1つの追加ミラーを設定できるようになりました。
- 路面属性の追加
路面と車輪間で発生する摩擦係数を計算するため、摩擦係数の曲線を路面属性として設定するようにしました。各車両の設定で摩擦比率を設定し、摩擦係数の曲線とともに最終的な摩擦係数が得られます。また、路面の設定では、道路横断面に使用するテクスチャ毎に設定可能です。
- シナリオ機能の改善
シナリオの編集画面で設定する遷移条件にて3Dモデルにクリックすることを条件として扱えるようになりました。具体的に3Dモデルにクリックしたときイベントを発生させることが可能になり、VR空間とのインタラクションをより高度に設定できるようになります。
たとえば、ある機械の3Dモデルを操作するボタンをモデルとして配置すればボタンを表現するモデルをクリックし機械を操作することができます。シナリオの信号制御機能と組み合わせれば信号機にクリックすることで現示を変更させることも可能になります。
- 歩行シミュレーションの改善
歩行中の速度の制御を改善しました。
歩行シミュレーションでアバターの表示ができるようになりました。ナビゲーションのオプション画面でアバターとして表示するmd3モデルの選択ができます。
マウスのみを使って歩行する操作方法を追加しました。クリックしながらマウスを前後に動かすと歩く速度を変更させ、左右に動かすと左右に回転します。視線の方向は歩く方向の前方を表示するように設定されています。アバターを表示するとき、マウスホイルを使ってアバターとの距離の調節ができます。操作方法の設定はナビゲーションのオプション画面で可能です。
歩行シミュレーションでゲームコントローラを用いて操作できるようになりました。たとえばステアリングハンドルを使用する場合はハンドルを左右に回すと歩く方向の制御ができます。アクセルペダルを踏むことで歩く速度の調節ができます。
- ゲームコントローラと運転操作について
PCにDirectInput互換性のある装置を複数つなぐ場合はUC-win/Roadでの操作にコントローラの選択ができるようになりました。特に3Dマウスとステアリングハンドルを同時につなぐ場合、ステアリングハンドルを確実に使用できるようになりました。以前、3Dマウスが優先的に選択されてしまう場合がありました。
- ドライビングシミュレーションオプション
iDriveシミュレータのアクティブ型ステアリングハンドルの角度を外部アプリケーションから制御できるようになりました。UC-win/RoadのSDKまたはUDP/IP上のネットワーク通信で制御をおこない、ハードウエアの状態を取得できるようになりました。
特に、車両自動運転の研究で車と運転手のインタラクションの検証に有効に使用できる機能だと考えています。
- 自動車ワイパーの表現
雨天時や降雪時の運転中、フロントガラス上でのワイパー、ワイパーが掃く際の雨水の流れや雪の付着の表現ができるようになりました。描画オプションにてワイパーのサイズや雨水の流れの状態の設定、雪のテクスチャ表現が可能になります。
- Bentley InRoadsの断面評価ファイルの読み込み機能を更新し、InRoadsの最新版に対応致しました。
- 交通流のエラーで交通が止まらないように改善を行いました。エラーが発生した車両を削除するようにしました。
■主な不具合修正
- 景観モデルの表示(グループ)で3Dテキストを削除しても実際削除されない不具合を修正しました。
- 水溜りのテクスチャが剥がれる状態や、剥がれることによるRange Check Errorが発生する不具合を修正しました。
- スクリプト終了後画面が真っ黒になる不具合を修正しました。
- 配置した道路付属物の編集画面で表示グループが空白になる不具合を修正しました。
- 景観のモデル表示で選択した3Dテキストの場所へ移動できない不具合を修正しました。
- 3Dステレオ表示で左右のビューにコックピットが表示されない不具合を修正しました。
- トンネル内で車両のランプグループが表示されない不具合を修正しました。
- 交差点が消える不具合を修正しました。
- 交通流を生成中「Traffic Thread Error: No transition segment found」エラー発生を対応しました。
- 地形透過状態で地形パッチの標高点をクリックすると「Assertion failure」が発生していた不具合を修正しました。
- 走行時、運転時の路面勾配(ロール角)の計算を間違っていた不具合を修正しました。
- 坂道での車両のピッチ角度が逆になっていた不具合を修正しました。
- 配置モデルの編集画面でdH、高さにマイナス記号が入力できなかった不具合を修正しました。
- 従来のバージョンで作成したデータが読み込めない不具合を修正しました。
- メモリ解放忘れを対応しました。
- 高速で運転開始するとき、開始直後に速度が落ちる不具合を修正しました。
- 車両サウンドプロファイルの編集画面を閉じると走行グループの編集画面のサウンドプロファイルのチェックが外れる不具合を修正しました。
- スクリプト終了後にビデオウォールが動き続ける不具合を修正しました。
- 切り土オフの断面で交差点を生成した際90度の切り土が生成されていた不具合を修正しました。
- 道路平面図、縦断線形の編集画面を取り消すとffdshow関連のメッセージが表示されていた不具合を修正しました。
- FBXシーンの編集画面のポップアップメニューの選択状態が不正だった不具合を修正しました。
- コンパスのポリゴン描画を改善しました。
- RoadDBからダウンロードされた断面で英語OSの場合、ロケールによって断面名称が文字化けする不具合を修正しました。
|
5.02.02 |
'11.09.22 |
■主な不具合修正
- 断面変化点による道路のちらつきを改善しました。
- 旧データ読込み時や交差点編集後に、交差点が正常に表示されない不具合を修正しました。
- シミュレーションのフレームレートが低下した不具合を修正しました。
- 走行モデルの走行中にモデルが前後する不具合を修正しました。
- 3D テキストの影が落ちない不具合を修正しました。
- 点群設定済みのファイルを読み込んだ直後に景観視点位置へ移動できない不具合を修正しました。
- AVIキャプチャ中にハンドルを動かすと、不測のモデルが表示される不具合を修正しました。
- ドライブシミュレータプラグインにてinno 社製ドライビングシジュレータのメータ類が動作しない不具合を修正しました。
- メイン画面の描画領域がリサイズされない不具合を修正しました。
- プロテクトチェック時のエラーメッセージの内容に誤りがある不具合を修正しました。
- ライセンスマネージャにてWeb認証を行うとき、サーバ選択画面が複数回表示される不具合を修正しました。
- ReplaceWith3DS プラグインがロードされていない状態でも、ポップアップメニュー中に[3D
交差点モデルに置換]項目が表示される不具合を修正しました。
- クリックするタイミングによって、[配置モデルの編集]画面 [位置]タブの[高さ]が変化する不具合を修正しました。
- 地形を透過しても地下にある点群が表示されない不具合を修正しました。
- 特定の操作を行うと「*.rd」ファイルが開けない不具合を修正しました。
- プロジェクトが開かれていない状態で点群データを開くとエラーが発生する不具合を修正しました。
- 騒音解析シミュレーションプラグイン
- 最終時刻に於ける解析が実行されない場合がある不具合を修正しました。
- 音源特性の設定が保存されない不具合を修正しました。
- 解析結果の読込み後に音源一覧画面を開くとRange Check Errorが発生する不具合を修正しました。
- 3Dテキストの背景を半透明にした場合に背景が残る不具合を修正しました。
- [配置モデルの編集]画面の[3D樹木]タブ内に重複して樹齢項目がありましたので、これを修正しました。
- FBXシーンの半透明ポリゴンが描画されない不具合を修正しました。
- 3DSモデルの半透明ポリゴンが正しく描画されない不具合を修正しました。
- Ver4で作成した河川付きデータをVer5.2.0で読み込むとRange Check Errorが発生する不具合を修正しました。
- 河川断面を作成し水面の移動速度を設定しても、風が無いとメイン画面上で水面が移動しない不具合を修正しました。
本版からは[環境の表示]ボタンのON/OFFで河川と背景の移動等が可能となります。
- 交差点テクスチャの編集の際、ポリラインを引きポップアップメニューから操作を終了すると例外が発生する不具合を修正しました。
- フロントガラス上の雨水を表示させた際、コックピットより画面手前にフロントガラス上の雨水が表示されてしまう不具合を修正しました。
- ヘルプ(日本語版のみ)3Dモデルの編集画面上の表現と同画面ヘルプの表現が相違する不具合を修正しました。
[車両サウンドプロファイルの編集]画面ヘルプの誤字脱字を修正しました。
- 点群ツールバーを外に出した状態でプログラムを終了するとエラーが発生する不具合を修正しました。
- シナリオの「交通のリセット」機能が正常に動作しない不具合を修正しました。
- 交通流プロファイルの編集で右上[×]ボタンでクローズするとエラーが出る不具合を修正しました。
- 操作手順によっては走行車のコックピットが表示されない不具合を修正しました。
- 交通流発生時、交差点にて右左折するオートバイの挙動が異常となる不具合を修正しました。
- [配置モデルの編集]画面にて[名称]が変更できない不具合を修正しました。
- [コミュニケーションプラグイン]メニュー選択直後にエラーメッセージが表示される不具合を修正しました。
- 旧データを読込む際一部のMD3キャラクタの設定が正常に処理されず、RangeCheckErrorが発生する不具合を修正しました。
- 「.obj」モデルをFBXシーンの読込みにてインポートを行うと正常にインポートできない不具合を修正しました。
- 「回転軸」、「ホイールベース」の設定で発生する軸のずれが「自動車」と「鉄道」で異なる不具合を修正しました。
- コックピットミラーが正常に表示されない不具合を修正しました。
|
5.02.03 |
'11.10.21 |
■改良点
- DSプラグインのハンドルのデフォルトの応答性を1.0 から1.3に変更しました。
■不具合修正
- 2011/10/03以降Web認証に失敗する不具合を修正しました。
- 右側走行の場合、道路平面図で一方通行道路を作ったとき、端部にオン、オフランプの記号が生成されない不具合を修正しました。
- SpeedMeterプラグイン[SDK]を有効にした状態で三画面表示にすると、三画面ともス
ピードメータが表示される不具合を修正しました。
- ModelControlSampleプラグイン[SDK]を有効にした状態で運転すると、制御対象の他車が近付くと運転席から見えなくなる不具合を修正しました。
|
5.02.04 |
'12.01.05 |
■改良点
- DSプラグイン
マニュアル運転に対応しました。
- 「地形パッチデータの編集」画面の「閉じる」ボタンのキャプションを「確定」にしました。
■不具合修正
- シナリオの複写時、終了イベントが元のシナリオになっていたため、複写先のシナリオになるようにしました。
- 交通流の編集画面で車線ごとに設定した交通量がファイル読込み時に初期値に戻される不具合の対策を行いました。
- ビデオウォールが設定されたファイルの読込み時、ビデオウォールを描画するコーデックが存在しない状態だとファイルの読込みが正常に完了せず、以後のファイル保存、読込みが適切に行われなくなる不具合の対策を行いました。
- 騒音シミュレーションオプション
新たに追加したモデル以外に対して音源の設定を行うと、エラーが発生して解析を行うことができない不具合の対策を行いました。
|