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Q1. |
鉄筋拘束力によりせん断力が発生する場合があるが、発生するのは曲げモーメントと軸力だけではないのか?
せん断力を考慮して照査(ウエブ圧壊等)しても良いのか? |
A1. |
[入力データ]-[設計の考え方]-[鋼材計算]-[鋼材計算]画面で、「鉄筋拘束力の2次力をFrame計算する」とした場合に、鉄筋拘束力の計算は、曲げモーメントと軸力をプレストレス荷重(1次力)として載荷してFRAME計算を行い、(1次力+2次力)を鉄筋拘束力による断面力として扱います。
このようにFRAME計算を行うとした場合で、荷重であり1次力であるMiとMjが、着目部材のi端側とj端側で異なる場合は、せん断力が生じます。よって、せん断力が生じることは問題ありません。
このせん断力を用いて照査することも問題ないものと判断しております。
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Q2. |
鉄筋拘束力のヘルプに、道示に準拠した計算内容は「簡易式」とあるが、道示V p.121 では、「コンクリート標準示方書を参考にするのがよい。」との記述がある。道示に準拠というのは、コンクリート標準示方書に準拠した計算内容ではないのか? |
A2. |
ここでの簡易式というのは、道示V p.31の式(解3.5.1)を指しております。
過去のUC-BRIDGE(旧基準)では、道路橋示方書の式を元に計算しておりました。
この機能で計算する場合に「簡易式」を選択いただくことになります。
道示V p.121に記載されている「コンクリート標準示方書を参考にするのがよい。」というお考えの場合は、「コンクリート標準示方書」を選択して下さい。
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Q3. |
※分割施工モデルの場合のみ。
[桁端部]及び[支間長データ]の入力画面で、モデル図の描画がおかしくなり、支間長の寸法線が正しい位置に描画されない、または、桁端自重(右端)が上部工の右端部に正しく載荷されない症状となる。
また、施工時に何の荷重もかけていないのに、自重の弾性解や撤去解が発生するといった症状となる。 |
A3. |
[分割施工データ]-[仮設部材]画面の「部材種別」が空欄ですと、桁端および支間長の判定処理が正しく行われなくなります。
[入力データ]-[分割施工データ]-[仮設部材]画面の「部材種別」を、例えば、「仮設部材」と入力して頂き、さらに、[入力データ]-[基本データ]-[使用材料]画面で、「任意材料」として、この「仮設部材」の材料データを追加してください。
これによって、モデル図の寸法線が正しく表示され、また、桁端が正しく認識されるようになり、桁端荷重も正しく載荷される状態になります。
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Q4. |
自重によるY方向の変位δyと主桁自重によるたわみ量の値が異なるのはなぜか? |
A4. |
UC-BRIDGEでは、変位は全体座標系で骨組み解析した結果です。
一方、たわみ量は主に主桁の上げ越し(下げ越し)検討を目的として、部材軸直角方向の変位に変換しています。
従って、部材軸が全体座標系のX軸と平行の時は、変位=たわみ量となりますが、傾きのある場合には、異なる値となります。
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Q5. |
多主版桁の面内フレームモデルにおいて、上部工だけでなく下部工もモデル化した場合に、[設計の考え方]-[構造解析]画面の「WTの解析・照査断面」で「1ウェブ」を選択した時は、下部工の条件(剛性・バネ・荷重など)はどの様に扱われているのか?(単純に1/主桁数にされる?) |
A5. |
※旧基準製品Q&AのQ.2-10もご参照ください。
1主桁に変更した場合は、1主桁あたりの構造モデル、荷重モデルはご自身で変更していただくという扱いになります。つまり、入力された荷重条件、構造モデルの通りに計算することになります。
下部工のモデル化につきましても、内部的に「単純に1/主桁数にされる」というような扱いは行っておりませんので、設計者様のご判断でモデル化して頂きたいと思います。
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Q6. |
節点および部材はいくつまで入力できるか? |
A6. |
節点および部材は、3000個まで入力できます。
なお、3000個を超えると、計算実行時にエラーメッセージを表示して計算が中断されます。
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Q7. |
一括施工モデルの場合に、[設計の考え方]-[構造解析]画面の「一括施工時のクリープ解析」を「実行しない」としても、[構造解析結果集計]-[たわみ量]の照査結果において、クリープによるたわみ量δφが計算されているのはなぜか。 |
A7. |
クリープによるたわみ量δφについては、「一括施工時のクリープ解析」のスイッチによらず、以下の式により計算しております。
δφ1 = δd0・φ1 + δd1・φ2 + (δpt1+δpe1)/2.0・φ
ここに、
δd0・・・主桁自重によるたわみ量(mm)
δd1・・・橋面荷重によるたわみ量(mm)
δpt・・・直プレによるたわみ量(2次力を含む) (mm)
δpe・・・有プレによるたわみ量(2次力を含む) (mm)
※[設計の考え方]-[鋼材計算]画面-[一括施工時の設定]タブの「直プレ2次力をFrame計算する(一括施工時)」が
「実行する」の場合 : δpe はFrame計算で求める
「実行しない」の場合 : δpe = δpt・η
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Q8. |
[設計の考え方]-[構造解析]画面の「鉄筋拘束力の算出基準」は、どちらを選択すればよいか。 |
A8. |
「簡易式」は主鉄筋を全て1段に集約した計算のため、「コンクリート標準示方書」を推奨します。
「コンクリート標準示方書」では、圧縮側と引張側に分けて鉄筋拘束力を計算しております。
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Q9. |
相反応力部材の判定を行う際の死荷重には、どの作用ケースが含まれるか。 |
A9. |
「相反応力部材の判定を行う際の死荷重の内訳は、以下の表のとおりとなります。
表中の番号は、[基本データ]-[検討作用ケース]画面等で用いられているケース番号です。
1 |
D |
自重 |
2 |
D |
橋面荷重 |
5 |
SH |
乾燥収縮 |
37/96 |
PS |
鉄筋拘束力 |
40 |
C |
場所打ち床版荷重 |
※一括施工モデルの場合は以下のケースも含みます。
※分割施工モデルの場合は以下のケースも含みます。
35/38/80/88/93 |
PS |
直プレ2次 |
83/84/85/90/95 |
CR |
クリープロス |
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Q10. |
分割施工モデルの場合、検討組み合わせケースに有効プレストレス2次力が組み合わされないのはなぜか。 |
A10. |
分割施工モデルの場合は、直後プレストレス2次力に対してクリープロスを考慮することで有効プレストレス2次力としております。
旧基準版のQ&A2-27.もご参照ください。
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Q11. |
外ケーブルはエクストラドーズド橋の設計の為だけでの対応になりますか? 補強設計を行う場合、外ケーブルを補強材として使用することは出来るのでしょうか? |
A11. |
エクストラドーズド橋以外でのご使用も想定しております。 外ケーブルを補強材としてお使いいただくことは可能と考えます。
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Q12. |
断面内に二種類の鉄筋を配置できますがこちらはRC巻き立てのような補強になるのでしょうか? |
A12. |
RC巻き立てのような補強の場合でも、新規の設計の段階から二種類の鉄筋を用いる場合でもお使いいただけると考えます。
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Q13. |
格子モデルにおいて、横桁の自重はプログラム内部で計算及び載荷されるか? |
A13. |
横桁自重はプログラム内部で計算及び載荷されません。 [構造解析データ]-[死荷重]-[横桁自重]画面でご入力いただく必要があります。
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Q14. |
アーチ形状のように、フレーム軸線の傾きが部材ごとに異なるモデルを作成する場合には、PC鋼材をどのように配置すればよいか。 |
A14. |
部材ごとにフレーム軸線の傾きが異なる場合は、PC鋼材の鋼材座標系を部材ごとに設定する必要があります。 [鋼材配置データ]-[PC鋼材]画面において、鋼材グループごとの適用部材を1グループにつき1部材のみとしたうえで、『鋼材座標系の変更』より「実行」ボタンを押していただきますと、その部材について鋼材座標系の角度がセットされます。 その後、セットされた鋼材座標系に沿って鋼材配置をご入力くださいますようお願い致します。
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Q15. |
温度差によるせん断力が各径間で一定にならないのはなぜか。 |
A15. |
温度差荷重は内力なので、他の荷重種類(外力)とは異なり外的につりあい状態にあります。そのため、曲げモーメントMi、Mjだけを作用させるとこのつりあい状態が確保できないので、下記の式により算出したせん断力を1次力として作用させています。 S=(Mi-Mj)/l (l:部材長) よって、同じ径間でも部材によってせん断力が異なる値になります。
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Q16. |
斜引張応力度照査は断面のどの位置で行っているか? |
A16. |
斜引張応力度照査は下記の4箇所で行っております。なお、箱桁断面の床版位置では行っておりませんのでご注意ください。
1)断面の図心位置
2)、3)部材のウエブ厚が最小となる位置(Zs1、Zs2)
4)中立軸位置
※ただし、PRC橋で照査位置が引張領域にある場合や中立軸位置が断面外にある場合は、その位置での照査を行いません。
中立軸位置での照査を行うかどうかは[設計の考え方]-[せん断・ねじり照査]画面-[斜引張応力度照査]タブの「中立軸位置を照査する」オプションで指定できます。
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Q17. |
活荷重による断面力がどの位置に載荷して得られたものか確認するにはどうすればよいか。 |
A17. |
ファイルメニューの[「FRAMEマネージャ」へのエクスポート・結果確認]より、下記の手順でご確認ください。
(1)[FRAME結果の確認]タブにて、活荷重を選択して「結果表示ダイアログ」ボタンを押す (2)フレーム計算結果画面にて、着目点に着目した結果表示に切り替える(下記画像参照) (3)確認したい着目点および抽出キー(Mzmaxなど)を指定すると、部材力の表に位置が表示されます。
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Q18. |
プレストレス導入度の計算において、Mdをどのように算出しているか。 |
A18. |
組合せ結果の曲げモーメントからプレストレス分を引き、絶対値で最大のものを用いています。
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Q19. |
格子モデルにおける節点データの入力規則 |
A19. |
格子モデルでは節点番号を、起点から終点(画面左から右)、
起点から終点を見た断面で左から右(画面上から下)に向かって増加させる必要があります。
例えば、起点(画面左側)から
G1:1、2,3,・・・
G2:4,5,6、・・・ はOKで、
============================
G1:99、98,97,・・・
G2:92,91,90、・・・はNG
となります。
また、支承線とする横断線を決める際の節点番号も同様に、起点から終点、
起点から終点を見た断面で左から右に向かって入力することになります。
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Q20. |
曲げ破壊安全度の計算に連続繊維シートはどのように考慮されているか。 |
A20. |
曲げ破壊安全度の計算では、はく離ひずみを用いて繊維シートがはく離するときの破壊抵抗曲げモーメントを計算し、その他の破壊モード(コンクリート圧壊、繊維シートの破断)における破壊抵抗曲げモーメントと比較して最も小さいものをその断面の破壊抵抗曲げモーメントとして結果表示します。
破壊の定義
@)コンクリート圧壊(コンクリートが壊れてしまう場合)
コンクリート圧縮縁が終局ひずみεcuに達するとき。
この場合、繊維シートは剥離ひずみ、終局ひずみに達しないものと仮定します。
A)繊維シート破断(繊維シートが破断してしまう場合)
繊維シートが終局ひずみに達するとき
この場合、繊維シートは剥離ひずみに達せず、かつ、コンクリートの終局ひずみは終局ひずみに達しないものと仮定します。
終局ひずみは、
εcfu = t × σcfu / Ecf
B)繊維シート剥離(繊維シートが剥離してしまう場合)
繊維シートのひずみが剥離破壊ひずみに達するとき
この場合、コンクリート、繊維シートのひずみは終局ひずみに達しないものと仮定します。
はく離ひずみは、
εcf = L × τcf / ( tcf × n × Ecf )
ここに、
σcfu:保証引張強度
τcf:許容付着応力度
tcf:繊維シートの設計厚み
t:引張強度低減係数
n:繊維シートの貼付け枚数
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Q21. |
[支点データ]画面において「ケース一括指定」画面でチェックを外して確定後、再度開くと全ケースがチェックされた状態になるのはなぜか。 |
A21. |
「ケース一括指定」機能は、各荷重ケースに対し1つずつ支点ケースを設定する手間を省くため、「ケース一括指定」画面で選択した荷重ケースに対し、現在表示されているタブの支点ケースを一括で設定するためのものです。
荷重ケースのチェックを外せば支点ケースが外される訳ではなく、チェックをした荷重ケースの支点ケースを上書きするといった仕様となります。
そのため、「ケース一括指定」画面における荷重ケースのチェック状態は保存しておらず、画面を開くたびに全てのチェックが入った状態となります。
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Q22. |
格子モデルにおいて固定支承・可動支承とする場合、どの支点コードを指定すれば良いのか |
A22. |
本プログラムでは、主桁および横桁から構成される平面格子構造モデルに対して面外骨組解析を行います。
全体座標系として、橋軸方向にX軸、橋軸直角方向にY軸、鉛直上方にZ軸、をとっています。
面外解析時に考慮する格点の自由度は、X軸回りの回転変位、Y軸回りの回転変位、Z軸方向の鉛直変位の3成分で、これ以外の変位要素(X軸方向の変位、Y軸方向の変位、Z軸回りの回転変位)は考慮できず、内部的には固定扱いとなります。
支点条件コードは、次のようになります。
(1)固定 : |
X軸回りの回転変位=固定、Y軸回りの回転変位=固定、Z軸方向の鉛直変位=固定
→上部工の桁端が下部工(橋台や橋脚)と一体となったラーメン構造の支点部に相当
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(2)XYピン: |
X軸回りの回転変位=自由、Y軸回りの回転変位=自由、Z軸方向の鉛直変位=固定
→ピボット支承と呼ばれる支点に相当
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(3)Xピン : |
X軸回りの回転変位=自由、Y軸回りの回転変位=固定、Z軸方向の鉛直変位=固定
→主桁軸回りにのみ回転できる特殊な支点に相当
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(4)Yピン : |
X軸回りの回転変位=固定、Y軸回りの回転変位=自由、Z軸方向の鉛直変位=固定
→一般にいうピン支点、単純支点と呼ばれる支点に相当
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(5)バネ支点: |
X軸回りの回転バネ値、Y軸回りの回転バネ値、Z軸方向の鉛直バネ値を入力します。
0入力はその方向のバネが無い自由な状態、-1入力はその方向の変位を固定した状態となります。 |
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Q23. |
分割施工におけるせん断照査の際、断面力に施工時荷重が考慮されていないのはなぜか。 |
A23. |
施工時荷重はあくまで一時的なものとして考えておりますので、本製品では、施工途中の曲げ応力度チェック時のみにしか使用しておりません。
せん断・ねじり照査にも施工時荷重を考慮する場合には、以下の手順にて検討ケースの追加、修正を行ってください。
- 結果確認の[設計用諸量(予備計算結果)]-[検討組み合わせケース照査]の[せん断・ねじり照査]タブの該当ステップで、組合せに"82:施工時荷重"を含むケースを入力してください。
- 入力項目画面の左上にあるロックボタン(鍵マーク)をクリックしてください。
- 再度、計算を実行してください。
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Q24. |
不安定構造でないにも関わらず、計算時に「構造系が不安定」のエラーが発生する。 |
A24. |
[入力データ編集]-[設計の考え方]-[構造解析]にて「格点リナンバ」をしない入力を行うことでエラーが解消される場合があります。
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Q25. |
床版による分配効果を考慮したい |
A25. |
床版による横方向の分配効果を考慮する場合は、格子モデルにて床版部分をある分割数で分割し、仮想横桁としてモデル化を行ってください。
一般的に、格子モデルの横方向分配効果は、以下に影響されます。
1)剛な横桁が多数配置されている
2)主桁のねじり剛度が大きい
横桁が配置されていない、あるいは配置されていても剛度が小さいという状況では荷重は横方向に分配されず、荷重が載っている直下の主桁しか負担しません。
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Q26. |
施工中のあるステップ期間に設置したPC鋼材を撤去させる入力は可能か? |
A26. |
入力されたPC鋼材はすべて本ケーブルとして完成系までそのまま保持され、断面諸量、導入プレストレスに考慮されます。そのためPC鋼材を撤去させる入力には対応しておりません。 PC鋼材を撤去するということであれば、仮ケーブルにより導入されるプレストレス荷重を反対方向に載荷する方法が挙げられます。 但し、仮ケーブルが断面諸量に考慮できない点や、時間と共にプレストレスが減少することを厳密に考慮できない点などから、誤差は生じることになると思われます。
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Q27. |
鉄筋径を変更すると、RC応力度計算時の必要鉄筋量Asreqの値が大きく変動する場合があるのはなぜか。 |
A27. |
Asreqを算出する際には引張縁側に配置された鉄筋が用いられますが、鉄筋径の変更によって曲げモーメントの符号が逆になったことで中立軸より上側と下側どちらの鉄筋を用いるかが変わると、Asreqが大きく変動する場合があります。 なお、この場合は[設計の考え方]-[曲げ・軸力照査]画面-[曲げ照査]タブで「RC断面の応力度計算に圧縮鉄筋を」のスイッチを「考慮する」にすることで、圧縮側と引張側両方の鉄筋を考慮して大きな値の変化を抑えることもできます。
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Q28. |
支点条件変化による仮固定の解放後も鉄筋拘束力の反力が消えない。 |
A28. |
Ver.1.0.0で支点条件変化による鉄筋拘束力の解放に対応しました。
[分割施工データ]-[基本データ]の「構造変化に伴う荷重(撤去解)」にあるスイッチ「鉄筋拘束力も算出する」にチェックを入れて計算を行ってください。
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Q29. |
主桁のねじり剛性を終局時だけ無視する設定はあるか。 |
A29. |
ねじり剛性を無視する終局荷重時のデータを別に作成いただき、 [結果確認]-[設計用諸量(予備計算結果)]-[解析用断面性能]にて「ねじり定数J」に微小値を設定することでご対応ください。
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Q30. |
格子モデルにおいて、部材にピン結合を設定したところ、構造系が不安定のエラーメッセージが表示される。 |
A30. |
格子モデルでは、部材の結合条件で両方の部材端をピン結合とすると構造系不安定となってしまいます。 片側のみがピン結合となるようにモデルを修正してください。
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Q31. |
プレストレス1次力は計算されていますが、プレストレス2次力が算出されません。 |
A31. |
プレストレス2次力は不静定構造物にプレストレス1次力を導入したときに生じる付加的な断面力です。 そのため、静定構造物のモデルではプレストレス2次力は生じません。
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Q32. |
鋼材1の種別を外ケーブルとして材質を変更しても、計算実行後には変更前の材質にリセットされてしまう。 |
A32. |
製品の仕様上、外ケーブルを材質に追加して用いる場合は、[基本データ]-[使用材料]画面の鋼材3を外ケーブルとしていただく必要がございます。 内ケーブルを使用しない場合にも「使用する鋼材種類数」を3とし、必ず内ケーブル1→内ケーブル2→外ケーブルの順で表を入力してください。
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Q33. |
直プレ1次と有プレ1次の計算フラグを有効にしているのに、プレストレスによるたわみ量が計算されないのはなぜか。 |
A33. |
プレストレスによるたわみ量および移動量は、2次力を含んで計算しております。 そのため、直プレ2次および有プレ2次の計算フラグも有効となっている状態で計算していただく必要がございます。
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Q34. |
格子モデルに温度差及び温度変化荷重を考慮したい。 |
A34. |
温度荷重や乾燥収縮などの部材軸方向荷重に対する計算は、格子モデルの面内解析にて行われます。 但し、UC-BRIDGEでは面内荷重の自動計算には対応しておりませんので、別途適切な面内解析等により求めた断面力を結果確認の[設計用諸量(予備計算結果)]-[作用荷重(FRAME)(面内)]に貼り付けて解析を実施してください。 なお、断面力の貼り付け後には、データロック(鍵のマークのボタンを押下)を行ってください。
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Q35. |
[設計の考え方]-[構造解析]の「一括施工時のクリープ解析」は、どのような意図で表示されるスイッチか。 |
A35. |
道示T8.5(4)にクリープ、乾燥収縮による不静定力の算出について規定されています。これによれば構造系に変化がない場合クリープの影響を考慮しなくて良いとなっています。このために、本製品でも一括施工で計算する場合はクリープ分はまったく考慮しません。これは、道示Tp.112の解説にあるように「クリープによって変形が増加するのみで、クリープによる断面力は生じない」からです。このことは主桁自重などの死荷重だけでなくプレストレスについても言えることです。
一般的には上記のとおりなのですが、同じページに「プレストレストコンクリート斜張橋では、桁を一度に施工した場合でも斜材にはクリープ性状の異なる材料を使用するため、クリープによって不静定力が生じる」とあります。つまり、一括施工の場合(構造系が変化しない)であっても状況によってはクリープ力が生じる可能性があり、そのときはそれを考慮することが良いとなります。その状況とは以下のような場合です。
1)地盤条件としてバネ支点、分布バネ部材が使用されているとき
2)支承条件として二重節点バネが使用されているとき
3)異なる材料が使用されていてクリープの進行度が部材間で異なるとき
4)クリープしない鋼製橋脚や鋼桁が混在しているとき
(道示の斜張橋の例は上記の3)あるいは4)に該当)
本製品では分割施工のときにクリープ分を考慮しますが、一括施工であっても上記のようなモデルの場合、あるいはクリープ現象を考慮した変位を求めたいときはオプションが用意されています。設計の考え方−構造解析にあるオプション「一括施工時のクリープ解析」を’実行する’と設定して計算を行なうと主桁自重、橋面荷重、プレストレスについてクリープ分を求めます。
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Q36. |
「PCケーブルの平面配置の折れ角(緊張端)」を「考慮する」とした場合、入力した折れ角等を用いて「角変化量αhを計算し、鉛直方向の角変化量αvと合成した値を求め」とあるが、合成角度の算出方法を教えてほしい。 |
A36. |
平面配置折れ角を考慮した計算は、角変化量αhを計算し、鉛直方向の角変化量αvと合成した値を求め、摩擦による鋼材応力度減少量の計算に使用されます。 平面と鉛直の合成角度αc αc=SQRT(αh×αh+αv×αv)式により計算しています。 本式は、H6年コンクリート道路橋設計便覧 P376の(18.1.2)式より引用しています。 尚、平面配置折れ角を考慮した計算では、PCケーブルの配置長、断面内の横方向配置位置の計算には反映されません。
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Q37. |
温度差荷重による曲げモーメントが、作用荷重と設計断面力で2倍以上の差が生じているのはなぜか。 |
A37. |
温度差荷重を与えた結果として得られる値は「1次力+2次力」になっていますが、これは内力(プレストレス荷重と同様の荷重)に対する結果が入力荷重値そのもの(1次力)とそれによる不静定力(2次力)の和になっていることを意味しています。 1次力は床版の温度変化で生じる荷重であり、その他の部位に作用する力になります。
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Q38. |
フレームモデルにて活荷重Mmaxは算出されるが、Mminは計算が行わていないのか"0.0"となっている。 |
A38. |
単純桁モデルの場合は断面力の向きが交番する構造ではありませんので、活荷重Mminはいずれも"0.0"となります。
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Q39. |
以前に計算を行ったデータファイルを再度読み込んだ時に、計算を行わずに解析結果を参照することは可能か。 |
A39. |
計算実行後に「名前を付けて保存」を選択すると「ファイルの保存」ダイアログが表示されますが、こちらの画面下部に「ファイル保存オプションダイアログを開く」というスイッチがあります。 このスイッチにチェックを入れて保存を行うと、続いて「ファイル保存オプション」ダイアログが表示され、保存したい計算結果を指定することができます。 次回ファイルを開いた際には、選択した結果データを読み込むことが可能です。
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Q40. |
基礎に強制変位を与えたところ支点位置に変位が生じたが、支点は固定しているため動かないのではないか。 |
A40. |
支点強制変位は、拘束されており外力が加わっても本来は動きえない支点を強制的に変位させるためのものです。地盤上の構造物が不等沈下するときの影響などを解析するために用いられます。 そのため、基礎が固定されていても変位が生じます。
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Q41. |
活荷重載荷におけるMmin時のせん断力が、Smax時のせん断力より大きくなっているのはなぜか。 |
A41. |
入力[構造解析データ]-[活荷重]-[荷重強度]画面-[L荷重p1]タブのスイッチ「着目区間の抽出方法」で『Amax?Aminによる』もしくは『ηmax?ηminによる』が選択された場合、幅員・衝撃を考慮せず影響値のみで最大/最小位置を取得しています。 そのため、幅員や衝撃係数に変化がある場合は、最大/最小位置が正確に計算されない場合があります。 Smaxのせん断力がMminのせん断力より大きくなる結果を得たい場合には、『全部』を選択し計算を行ってください。
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Q42. |
剛域データを設定すると「剛域ブロックの同一従格点に部材が2個以上結合している」とメッセージが表示されるがどこかの入力がおかしいのか。 |
A42. |
剛域ブロック内では最初に指定した部材のi端を主節点、残りの全節点を従節点としています。 この従節点について、一つの節点に部材が2個以上結合していると、解析においてエラーとなります。 剛域データ部材の主節点(i端)と従節点(j端)を入れ替えて設定していただくか、剛域データを指定せずに結果確認[設計用諸量(予備計算結果)]-[解析用断面性能]でA、Iに大きな値を入力することでご対応ください。 他部材と相対的な比較で100〜1000倍程度の剛性であれば、ほぼ剛域部材と考えて問題ないと思います。
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