NetHASPではプロテクトチェックに関する動作を細かく設定することができます。
通常はデフォルト(ファイルなし)で問題ありませんが、動作に不具合がある場合、または環境によっては設定ファイルを作成して運用してください。
コンフィグレーションファイルは「nethasp.ini」という名前のテキストファイルですので、メモ帳などで作成・編集を行ってください。
また、コンフィグレーションファイル(nethasp.ini)は各プログラム毎にそのプログラムの存在するディレクトリに保存してください。そうすることで、各プログラム毎に異なる設定をする事ができます。
もし、そのクライアントPCに入っているプログラムすべてに同じNetHASPの設定を適用したい場合は、Windowsのディレクトリに1つだけコピーしてください。
nethasp.iniは以下の4つのセクションから構成されています。各セクションはオプションであり、省略可能です。
・[NH_COMMON]
・[NH_IPX]
・[NH_NETBIOS]
・[NH_TCPIP]
ここでは設定パラメータの内よく使われるものに関して説明します。
・[NH_COMMON]セクション
キーワード |
設定値 |
説明 |
NH_IPX |
Enabled or Disabled |
IPXプロトコルを使用する |
NH_NETBIOS |
Enabled or Disabled |
NetBIOSプロトコルを使用する |
NH_TCPIP |
Enabled or Disabled |
TCP/IPプロトコルを使用する |
NH_MACHINE |
IBM or NEC |
クライアントマシンの機種を指定 |
NH_SEND_RCV |
<数字(秒数)> |
ライセンスマネージャとの通信のタイムアウト時間 |
・[NH_IPX]セクション
キーワード |
設定値 |
説明 |
NH_SERVER_NAME |
<名前> |
指定したNetHASPサーバと通信する。最大7文字 |
NH_SEND_RCV |
<数字(秒数)> |
ライセンスマネージャとの通信のタイムアウト時間 |
・[NH_NETBIOS]セクション
キーワード |
設定値 |
説明 |
NH_NBNAME |
<名前> |
NetHASPライセンスマネージャに名前を割り当てる |
NH_SEND_RCV |
<数字(秒数)> |
ライセンスマネージャとの通信のタイムアウト時間 |
・[NH_TCPIP]セクション
キーワード |
設定値 |
説明 |
NH_SERVER_ADDR |
<IPアドレス> |
サーチをかけるライセンスマネージャのアドレスを指定 |
NH_TCPIP_METHOD |
TCP or UDP |
TCPパケットを送信するか、UDPパケットを送信するかの設定 |
NH_SEND_RCV |
<数字(秒数)> |
ライセンスマネージャとの通信のタイムアウト時間 |
NetHASPコンフィグレーションファイル設定例
1.TCP/IP環境でNetHASPサーバを指定する場合
サーバアドレスを「192.168.0.1」とする
[NH_COMMON]
NH_TCPIP=enabled
[NH_TCPIP]
NH_TCPIP_METHOD=tcp
NH_SERVER_ADDR=192.168.0.1
2.プログラム毎にNetHASPサーバを切り替える場合(TCP/IP)
プログラムA・・・NetHASPサーバA(192.168.0.1)を参照
プログラムB・・・NetHASPサーバB(192.168.0.2)を参照
以下の2種類のnethasp.iniを作成し、それぞれ保存する
プログラム |
プログラムA |
プログラムB |
設定内容 |
[NH_COMMON]
NH_TCPIP=enabled
[NH_TCPIP]
NH_TCPIP_METHOD=tcp
NH_SERVER_ADDR=192.168.0.1
|
[NH_COMMON]
NH_TCPIP=enabled
[NH_TCPIP]
NH_TCPIP_METHOD=tcp
NH_SERVER_ADDR=192.168.0.2
|
保存場所 |
プログラムAのインストール先 |
プログラムBのインストール先 |
3.ライセンスマネージャとの接続タイムアウトを大きくする場合
設定ファイルがない場合は、デフォルトで1秒に設定されるため、以下のファイルで5秒に設定する。
[NH_COMMON]
NH_SEND_RCV=5
|