本製品は、「建築基礎構造設計指針(日本建築学会)」に準じ、建築杭基礎の設計をサポートするプログラムです。Ver.3の改定においては、以下の項目に対応する予定です。
- 基礎スラブの検討
- 杭頭接合部の検討
- 杭登録ファイル
- 別ファイルからの登録杭および地層データの取り込み機能
- 出力改善
以下に、本製品が対応予定の機能および計算概要を紹介します。 |
「建築基礎構造指針」に記載される検討式に準じて、基礎スラブおよび杭頭接合部の検討に対応します。「建築基礎構造指針」杭頭接合部と杭種の組合せの一覧を下記に示します。
ここに検討内容の一部を紹介します。
軸方向の押込み力に対する応力
- 基礎スラブコンクリートの鉛直支圧応力度がコンクリートの限界強度未満であることを照査します。
- 基礎スラブコンクリートの鉛直方向
パンチングせん断応力度がコンクリートの限界せん断強度未満であることを照査します。
軸方向の引抜き力に対する応力
- 定着筋と基礎スラブコンクリートの付着応力度が定着筋とコンクリートの限界付着強度未満な事を照査します。
- 定着筋の引張応力度が定着筋の限界応力度未満である事を照査します。
定着筋の照査は、主筋定着方式および中詰め補強方式の場合のみ
水平力に対する応力
- 基礎スラブコンクリートの水平支圧応力度がコンクリートの限界支圧強度未満であることを照査します。
- 基礎スラブコンクリートの水平方向パンチングせん断応力度がコンクリートの限界せん断強度未満であることを照査します。
杭種/接合方式 |
PHC杭 |
鋼管杭SC杭 |
場所打ち
コンクリート |
場所打ち鋼管
コンクリート |
杭頭カットオフ有り |
杭頭カットオフ無 |
i)主筋定着方式 |
i−a |
○ |
− |
− |
○ |
− |
i−b |
− |
○ |
− |
− |
− |
i−c |
− |
− |
○ |
− |
○ |
ii)中詰め補強方式 |
○ |
○ |
△ |
− |
△ |
iii)埋め込み方式 |
○ |
○ |
○ |
− |
△ |
i)主筋定着方式
i−a |
杭体主筋を延長あるいははつり出し、基礎スラブ内に定着 |
i−b |
杭端板に鉄筋をスタッド溶接あるいはねじ接合し、スラブ内に定着 |
i−c |
杭鋼管部に鉄筋をフレア溶接し、基礎スラブ内に定着 |
■表1 杭頭接合部と杭種の組み合わせ |
杭の登録ファイルを準備し、杭登録画面にて登録されたデータを取り込む機能をサポートする予定です。既製杭など定形的なデータを登録することで、入力の負担を低減し、入力ミスのリスクも軽減します。
■図1 データ取り込みイメージ
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杭登録ファイルと同様に既存の他のファイルより、登録杭データ、地盤データを取り込み流用できる機能をサポートします。地盤データは登録制なので、取り込み専用のファイルを作成することで地盤をデータベースのように使用できます。 |
地盤柱状図の出力および杭と地盤の位置関係を示す関連図などを加え、よりわかりやすい出力をポートします。今後もユーザの皆様からのご要望を取り入れて改良・改善を加えていきますので、どうぞご期待ください。
■図2 地盤柱状図
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