本製品は、1990年代にDos版として販売していた下記の6製品の中で、再リリースを望む声が一番大きいプログラムです。現在、開発中ですが、製品の概要、サポート範囲などについて報告いたします。
【橋梁の架設計算プログラムシリーズとは】
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引出し架設時の応力計算
- 引出し架設時の座屈計算
- トラスの跳出し架設計算
- 床版打設時の計算
- ケーブルクレーン直吊設備の計算
- ケーブルクレーン斜吊設備の計算
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鋼連続桁橋においてすでに打設された床版が、鋼桁と一体となった合成桁として機能するとし、その後打設される床版荷重によって引張を受け床版に有害なひび割れが生じるか否かを判断するための指標として、コンクリート床版の応力度を算定するのを主たる目的としています。
従来版ではジャッキアップ・ダウンの機能はありませんでしたが、最近ではプレストレスを与えない連続桁の設計において、支点をジャッキアップ・ダウンして床版に圧縮力を導入する考えが一般的になりつつあると考えられます。したがって、本製品では、支点のジャッキアップ・ダウンの機能をサポートする予定です。 |
プログラム処理のフローを図1に示します。はじめに、入力データとして、
- 対象とする橋梁の橋長、支間数などの基本的なデータ
- 主桁数、格間長、断面形状
- 支点データ
- 分割設定した打設ブロックの打設日時および打設順序
を入力します。
これらのデータをEngineer'sStudio®(以下ES)解析用データとして内部生成し、ES内で連続桁の格子モデル面外解析を行います。断面照査結果がOKであれば、結果の印刷へ進み、NGの場合は打設ブロックデータについて再検討を加えるなどして、打設順番に問題のないことを確認・検証します。
■図1 フローチャート
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ステップごとの床版打設イメージを示します。床版コンクリートは打設日時によって強度が、打設順序によって作用力が変化します。したがって、打設日時、打設順序によって応力度照査の結果も大きく変わることになります。本プログラムでは、床版を打設していく段階毎に、各打設ブロックに生じる応力度を計算します。
なお、打設順序の組み合わせはブロック数が多くなると膨大な数になるため、最良の打設順序を自動決定するのは困難であり、解が見つけられない場合もあります。本プログラムではあらかじめ入力時に設定された順序に対して、応力度が基準値以下となるかどうかを照査します。
■図2 ESにみる打設ステップ
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本製品は、橋梁の架設計算プログラムシリーズ化に向けての復刻FEM解析版第一弾となります。できるだけ多くのお客様にご利用いただきながら、ご要望、ご指摘を早期に取り入れていきたいと考えています。 |
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