本年3月、道路橋示方書が10年ぶりに改定されました。フォーラムエイトでは新道路橋示方書に対応した製品をいち早くユーザの皆様にお届けするために、道路橋示方書の改定の発表と同時に対応製品の開発を行ってまいりました。「3次元鋼管矢板基礎の設計計算Ver.4」もその1つとなります。
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■図1 メイン画面 |
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本製品の特長としましては次の通りです。
- 鋼管矢板基礎を、弊社製品の構造解析ソフトEngineer’s Studio®の解析エンジンを利用して立体解析モデルとして挙動の解析を行います
- 通常の鋼管矢板の他に連結鋼管矢板工法の検討を行うことが出来ます
- 継手の剛度、耐力を適切に定義することで、従来のP-P型継手だけでなく、H-H型継手の検討を行うことが出来ます
- レベル1地震時の安定計算で、地盤の非線形性を考慮した3次元解析ができます
- 「基礎の設計計算」の鋼管矢板基礎の設計では、i)弾性床上の有限長ばりとii)せん断ずれを考慮した仮想井筒ばりによる解析が可能であり、本製品のiii)立体骨組み解析を併せれば、道路橋示方書に記述のある全ての解析方法に対応できます
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新道示の対応項目は次の通りです。
- 地域別補正係数の区分が変更されました。また、レベル1地震時、レベル2地震時タイプI
地震動とタイプII 地震動で別々の地域別補正係数を用いるようになりました
- レベル2地震時タイプI 地震動とタイプII 地震動で別々の低減係数を用いるようになりました
- 押込み支持力の杭先端から1Dは周面摩擦力を考慮しないようになりました(打込み杭除く)(杭基礎に準じる)
- 杭頭補強鉄筋の定着長の算定式が変更されました(杭基礎に準じる)
- 仮想RC断面直径の算定式が規定されました(杭基礎に準じる)
- 標準的な杭縁端距離をとる場合は、杭頭接合照査を省略できるようになりました(杭基礎に準じる)
- 鉄筋材質SD390とSD490を追加しました。また、軸方向鉄筋と軸方向鉄筋以外で、地震時の鉄筋引張許容応力度の基準値の使い分けに対応しました。
今回の改定内容で最も影響するのは、レベル2地震動の低減係数を別々に考慮するようになった点です。またタイプI
地震動の設計水平震度が大きくなっていますので、タイプI 地震動で決定するケースも出てくると考えられます。
また、SD295及び杭頭接合方法Aが削除され、頂版と矢板の接合方法として鉄筋スタッド溶接方式のみとなりました。これらはオプション機能として「3次元鋼管矢板基礎の設計計算 オプション版」をお使いいただくことでご利用できます。
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■図2 [地層データ]-[計算条件] |
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■図3 [地層データ]−[低減係数] |
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今後も市場に受け入れられるよう、ユーザの皆様からお寄せいただいたご意見、ご指摘に対して丁寧に対応していきたいと考えています。 |
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