■「揺れやすさマップ」作成の基本的な考え方
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地域内で計算する地区単位を50mメッシュ(注3)とします。
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実際に発生の恐れがあり地域に大きな影響を及ぼす地震を想定します。 |
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数十m程度の深さまでの表層地盤の状況を反映して、揺れ(地表の震度)の大きさをメッシュごとに算定します。 |
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地域の揺れやすさ (注4)として、起こり得る最大震度をメッシュごとに表示します。 |
■「揺れやすさマップ」作成の流れ
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地域における地形・地質の状態、各区分とボーリングデータから表層地盤の軟らかさを設定し、その軟らかさと揺れやすさの関係から「表層地盤の揺れやすさ」をメッシュごとに詳細に推定します。 |
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想定する地震(図2参照)として、対象地域に影響の大きいものを選び出し、震源断層の規模・位置・形状に関する情報を設定し、その情報を元に震源断層からの揺れの伝わり方を考慮して、「地表面付近の揺れの大きさ」をメッシュごとに推定します。 |
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地震ごとに「地表面付近の揺れの大きさ」に「表層地盤の揺れやすさ」を掛け合わせて、「地表での震度」をメッシュごとに算定し、各地震で算定した「地表での震度」を重ね、「起こり得る最大震度」をメッシュごとに抽出し、「地域の揺れやすさ」とします(図3参照)。 |
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「地域の揺れやすさ」を震度階級ごとに色分けし、地形・地物が認識できる縮尺の背景地形図と重ね合わせて表示したものが「揺れやすさマップ」になります(図4参照)。 |
注1) |
震度とは、ある場所における地震時の揺れの程度を表すもので、震度計を用いて観測します。詳細は気象庁のホームページでご確認いただけます。 |
注2) |
揺れは、表層地盤が軟らかければ増幅しやすく、硬ければ増幅しにくい傾向があります。
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注3) |
50mメッシュとは、標準地域メッシュの第3次地域区画の縦横を各々20等分したものです。
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注4) |
地域の揺れやすさは、想定した各地震による震度の最大値を表現しているもので、その地域が同時にこの揺れやすさ(震度)になることを表現しているものではありません。 |
■参考資料
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内閣府防災情報のページ:
地震防災マップ作成のすすめについて |
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「地震防災マップ作成のすすめ」 平成17年3月 |
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「地震防災マップ作成技術資料」 平成17年3月 |
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茅ヶ崎市地震防災マップ
(1)揺れやすさマップ、平成17年2月 |
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▲図2 想定される4地震

▲図3 各地震による震度マップ

▲図4 揺れやすさマップ
茅ヶ崎市地震防災マップ(1)揺れやすさマップより抜粋 |