新製品紹介U
仮設シリーズ 「切梁式二重締切/ライナープレート」 |
■切梁式二重締切工の設計計算
切梁式二重締切工は、締切り内部の排水時及び掘削時において、腹起し、切ばりなどを設置しながら、所定の作業空間を確保する仮設構造物です。したがって、外側の土圧、水圧に対して、二重締切工の自立性によって抵抗する構造ではありません。ちなみに、自立性で抵抗する二重締切工としては、河川堤防に替わる仮締切が挙げられ、自立式二重締切工と呼ばれています。こちらは、別売「二重締切工の設計計算 Ver.3」で設計していただくことになります。切梁式二重締切工の設計は、取り扱いには十分注意しなければならないとされていますが、計算法は確立されたものがなく、現在のところは、鋼矢板方式土留工に準じて設計がなされているのが実状です。
切梁式二重締切工という構造物を見ると、内側壁は切梁式の土留め壁、外側壁は自立式二重締切工の壁に近い構造であることがわかります。よって、内側壁を別売「土留め工の設計 Ver.2」、外側壁を「二重締切工の設計計算 Ver.3」で設計すればよいのではないかと考えられますが、特に、外側壁については、細かな点において、独自の設計方法があり、既存製品では完全にカバーすることはできません。また、2種類の製品で、データを分けて管理したり、報告書として編集しなければならないといったことから、多くのお客様から、内側壁と外側壁を一連で同時に設計できるプログラムの開発が望まれており、このたび、「切梁式二重締切工の設計計算」として製品化となりました。
現在、こちらの製品では、内側壁、外側壁の設計(根入れ長、断面照査、変位)は勿論のこと、内側支保工、タイ材・腹起しの設計が可能であり、底面安定についても検討することができます。仮設工シリーズである「土留め工の設計 Ver.2」「仮設構台の設計 Ver.2」と同様に、最小のデータで複数の検討ケースを生成する[初期入力]方法を採用し、3D描画により構造系全体をビジュアルに確認することができます。本製品により、仮設工関連の設計業務が一層効率的になされるものと考えています。将来的には、堤体の安定検討や図面作成もできるよう順次機能アップしていく計画としています。どうぞご期待下さい。
■ライナープレートの設計計算
ライナープレートは、当初、トンネルの覆工部材として使用されてきましたが、そのすぐれた施工性から様々な改良が加えられ、今日では各種工事において安全確保と工期短縮とに大きく貢献しています。近年、建設工事における振動や騒音の規制強化から、特に都市部においてはライナープレートを用いた工事の低振動性、低騒音性という長所が評価され、推進工法用立坑として数多く使用されてきています。また、山間地の道路構造物基礎や送電線鉄塔基礎などの施工においては大型建設機械の搬入が困難なため、軽量で取り扱いが容易なライナープレートがその機動性を発揮して深礎工法用土留めとして広く利用されています。さらに、地すべり対策工事の一つとして有効な抑制工である集水井としてもライナープレートが多く使用されています。
このライナープレートの特長をあげると次のようになります。
(1)軽量であること
(2)強度が高いこと
(3)施工性にすぐれていること
(4)耐食性に富むこと
(5)再使用が可能であること
等です。ライナープレートは薄肉鋼板に波付け加工をしたもので、1枚1枚は軽量であるため人力で運搬、組立据付が可能です。そのため、前述のように山間地での掘削工事、近接施工あるいは作業空間が限られ大型機械を投入できない現場等での用途が広がっています。ライナープレートは容易に解体、撤去することができることも大きな特徴の一つです。
フォーラムエイトでは、現在、ライナープレートの設計計算プログラムを開発中です。本製品では、簡潔でわかりやすい入力画面、操作性を念頭において製品開発を進めています。近日、皆様に提供できる予定です。どうぞご期待下さい。 |
▲自立式二重締切工
▲自立式二重締切工 |
▲切梁式二重締切工の設計計算
メイン画面
▲ライナープレート |
(Up&Coming '05 新春特別号掲載) |
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