■3次元浸透流解析(VGFlow)
VGFlowは、土中水の流れを有限要素法により解析する飽和-不飽和浸透流解析プログラムです。地盤の強度は間隙水圧の大きさに影響を受けるため、地盤の変形や安定性を考える上で間隙水の挙動を把握することは極めて重要です。降雨を受ける切土・盛土斜面の安定、土留め掘削時のボイリング・パイピング、水位変動時の堤防の安定などについて、浸透流解析を用いて詳細な検討を行うケースが増えてきています。また、過剰揚水による井戸枯れの問題や地下構造物設置に伴う地下水流の変化など、環境問題においても浸透流解析を実施する機運が高まっています。防災の観点からは、地すべり地帯における集水井や集水トンネル、水抜きボーリングなど、経済的な対策工検討への適用事例が増加しています。このような広範なニーズに応えるため、VGFlowでは平面2次元問題、鉛直2次元断面問題、軸対称問題、3次元問題とあらゆる解析モデルに対応しています。 |
▼初期の堤防の水圧コンタ図
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▼降雨開始から500時間経過後の
堤防の水圧コンタ図
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