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新製品紹介U
  UC-win/Road Model builder's version

 UC-win/Roadは、本年6月にVer.2.0をリリースし、Advancedバージョンの提供を開始しました。3次元交通流など画期的な機能(主な機能は右上枠内を参照)が追加され、バーチャル・リアリティ(VR)の可能性をさらに広げたと考えています。

 フォーラムエイトでは、5月に第5回UC-win/Road協議会を開催いたしました。協議会で挙げられたユーザの皆様からご意見、ご要望を次バージョンの開発に反映させてまいります。また、弊社でもバーチャル・リアリティ(VR)サービスを「UC-win/Roadサポートシステム」として提供しています。
本年度も様々な道路事業、公共事業の他、民間開発事業にも適用し、データ作成やAVIムービーの作成などを受託しています。最近では、3次元交通流を使用したバイパスの完成前後の交通状態を示す3Dシミュレーションや動作制御モデルを利用した地下構造物の工事シミュレーションなど用途が広がっていると言えます。これらのVRデータは弊社の専任の技術スタッフが制作にあたっていますが、UC-win/Roadのモデル制作者との協議により、データ作成上の効率化、追加機能の検討を行っています。

 UC-win/Road Ver.2.01は、これらのUC-win/Roadデータ作成者に便利な機能を迅速に対応させた版で、「Model builder's version」という位置づけで製品開発を行いました。具体的には、右下枠内にその一部を紹介しています。
従来は、樹木を配置、削除するにはその都度マウス操作により行っていたものを、樹木の一括配置による森の生成機能がサポートされました。
交差点の精度向上には、交差点の3Dモデルを高精度で作成できるように3Dモデル化してエクスポート、インポートを行えるようにしています。
地形編集機能は、標高点の上下移動が可能でしたが、一括して標高を変更する機能をサポートし、造成などの宅盤作成などに活用できるようになりました。
車両モデル設定機能として、モデル中心の設定、変更が可能となり、回転軸の設定やトレーラモデルなどのピボット軸、ホイールベースなどの詳細設定が可能です。
このほかにも「Look at me」機能では、飛行シミュレーション時にモデルを中心に表示する機能をサポートしています。

UC-win/Road Ver.2.00  Advancedの主な新機能
(2004年6月3日リリース) 
(1)3次元交通流/Traffic Generators/Flow
  車種別割合、道路別交通量設定による交通自動生成と車相互の衝突制御に対応した3次元交通流シミュレーション。
(2)3次元人間モデル/MD3 character
歩く、走る、跳ねるなど3D人間モデルの動作、モデル編集と歩行ルートの設定に対応
(3)スクリプティング/Scripting
スクリプトに基づく各種コマンドの自動実行、外部ファイル実行などのプレゼンテーション支援オプション。
(4)フェイク・ライト/Fake Lighting
夜間用テクスチャの設定機能。3Dモデルに対して夜間用、ブレンドモードによる自動切替が設定できる標準機能。

UC-win/Road Ver.2.01  ModelBuilder'sVersion 主な新機能
(2004年9月9日リリース) 
(1)森林の生成
  森林の一括生成編集機能。樹木モデルの最大3種を設定して数百〜数千本の樹木を指定した地形上に自動生成する機能。
(2)交差点3Dモデルリプレース機能
UC-win/Roadで生成した交差点モデルをさらに精度良く、形状、テクスチャなどを他のツールで編集するためモデル置換機能。
(3)3D地形編集機能
複数選択した地形標高点の上下移動、一括整地が可能。
(4)車両モデル設定機能
自動車モデルなどおける回転原点としてモデル中心を変更できる機能。トレーラなどの2軸の回転軸、ピボットを設定可能。
(1)森林の生成

(2)交差点3Dモデル
   リプレース機能

(3)3D地形編集機能

(4)車両モデル設定機能


  HICAD-UCーwin/Road データエクスチェンジツール
 UC-1シリーズやUC-win/FRAME(3D)では、3次元モデルのエキスポート機能として3DS出力があります。これを利用してUC-win/Roadで読み込み、設計成果をそのまま景観検討などに利用できます。
弊社では、このたび、道路詳細CADとして実績が豊富な株式会社横河技術情報の「HICAD/HICAP」とのデータ交換を行うツールを開発し、同社と同時に販売を開始しました。本ツールは、今後土木設計分野の3次元データの交換フォーマットとして注目されている「LandXML」に準拠したフォーマットとなっており、一般の対応アプリケーション(例:Autodesk社LandDesktop)などともデータ交換ができる予定です。これにより、<設計−VR>間のデータ交換を実現し、3次元空間でシミュレーションした道路線形や検討断面が 詳細CADへ連動できます。勿論、詳細CADで設計した道路を3次元空間で精度の高い多様なシミュレーションを行うことができます。


(Up&Coming '04 秋の増大号掲載)
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