UC−win/Road Ver1.05 UC−1シリーズのXML対応
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■UC−win/Road Ver.1.05
UC−win/Road の2003年新バージョンとして、6月11日にUC−win/Road Ver.1.05をリリースいたしました。今回は、オプションプログラムとして、3D
tree-option(3D樹木作成編集、\150,000)とAVI tool-option(AVI動画作成、\80,000)を同時にリリースいたしました。
今回のバージョンアップについて、3次元の樹木機能、高度な精細表示機能、VRデータ作成支援機能の3点に分けて簡単に説明します。
3次元の樹木機能、3D treeは、従来、樹木テクスチャを十字に配置し擬似的に樹木を表現しているものに加えて、樹葉、樹皮、枝、花などのテクスチャや状態を自由に設定し作成編集した3次元モデルです。これをUC-win/Roadの空間へ自由に配置でき、また、風の影響による動きも設定でき、樹齢に応じた樹木の成長も簡単に表現できる機能です。
高度な詳細表示機能では、グラフィックス機能を支援するビデオボードの高機能化に伴い、水面への景色のReflection(反映)を表現できるようにし、また、アンチエリアス(輪郭のギザギザを緩和する機能)、異方性フィルタ(傾いたテクスチャのぼけを抑える機能)も設定できるようにいたしました。
VRデータ作成支援機能では、複数の道路線形データを読み込む機能をサポートし、複数の作業者が共同で道路や断面設定などの作業ができる「Merge」機能をサポートしました。また、切り土盛り土の小段設定機能や傾いた平面交差点のテクスチャを自動補正する機能、Undo機能などをサポートし、データ作成の効率がさらに上がると考えています。
その他にもテクスチャの動作を設定できるストリーム機能など多数の無償改訂機能を追加サポートしました。(右表、Ver.1.05新機能一覧参照)
UC−win/Road については、次期バージョンVer.1.06を開発中で、2003年9月には、リリースできる見通しです。
■UC-1シリーズのXML対応
UC−1シリーズの電子納品対応については、出力関係の「しおり作成」、「オリジナルファイル出力(Word、一太郎)」、「PDFネイティブ出力」、「禁止文字チェック」やCAD関係の「SXF対応」、「CAD基準対応」などの対応は、製品共通ライブラリの開発や「F8出力編集ツール」、「電子納品支援ツール」などのツール集により、迅速な対応が行えています。
設計計算書については、今後、電子納品基準でXML化が目標とされていることは、周知の通りですが、XMLをベースとして標準プロダクトモデルの開発が必要とされ、各種研究機関や協会などでプロダクトモデルの開発が鋭意進められているものと思います。
フォーラムエイトでは、UC−win/Road をはじめとするUC-winシリーズについては、データ交換をINSIDE XMLと称する当社独自のデータ交換方式でデータファイルの入出力を行っています。UC−1シリーズについては、バイナリやテキスト形式でのデータ保存、データ連動を行っており、本年初めに橋脚と基礎でのテスト的なXMLデータ連動を行っています。
当社では、今後の製品間の連動やデータ利活用が効率よく行えるように、また今後予想されるデータ交換の標準化に迅速に対応できるように、現在UC−1の全製品についてXML対応を進めています。
具体的には、UC−1プロジェクトファイル「f8p」に全ての製品がXML形式のデータ保存、出力結果等の保存を行えるようになり、当社独自のXML構造とXML標準TAGで管理されるようになります。(ただし、初期バージョンは各製品毎に「f8x」を割り当てています)このことにより今後製品間のデータを1つのデータファイルで管理できるようになり、今後製品の対応が進めば、標準設定データや地層データ、配筋データなどが相互に利用できるようになります。
当社では、当社独自のXML構造とXML標準TAGをグループウェアを用いることで管理しており、新規TAGの作成時や重複設定の排除などに役立たせています。
XML対応版は、無償改訂にて8月末から、9月はじめに順次リリースされます。 |
▼Ver.1.06開発中バージョン主な機能一覧
1)2D View (サテライトビュー平面情報表示)

2)飛行ルート複数表示時の選択ルート強調表示
3)飛行体のバンク角を飛行速度にあわせて変更する機能
4)走行車が擦り付けにあわせて方向を変更する機能
5)Transition部分をスムーズに走行するための設定機能
6)Before、Afterモデル設定がBefore、Afterボタンの押下
状態でそれぞれ設定できる機能
7)走行時に他の走行車へ視点を移動する機能
(Ctrl + Alt + Click Car)
8)走行時に動的に視点の高さを変更する機能
(‘Ctrl’ key and the ‘Up’ or ‘Down’ arrow keys)
9)描画速度の向上(performance option / angle)
10)道路平面図でのモデル矩形の描画方法の変更
11)バックドロップ配置で高さ方向位置の指定
12)車道テクスチャのサイズ設定
13)道路テクスチャの配置位置の指定
14)Sectionのグループ化とテクスチャを一括で切替る機能 |
▼UC-1 XMLデータ交換の概要
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▼UC-1XML標準TAGの管理をする社内グループウェア
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▼UC−win/Road Ver.1.05新機能 一覧
No. |
新機能名称 |
内 容 |
1 |
地形読込位置情報 |
50mメッシュの読み地形の位置情報を+表示 |
2 |
任意地形 |
メニュー選択で経緯度、標準時の指定が可能になっている。また、経緯度の各方向は、10〜20kmまで1km毎に任意に設定が可能である。 |
3 |
描画オプションの強化 |
アンチエリアス及び異方性フィルターをサポート。FOV(画角)の設定が可能 |
4 |
航空写真関係機能強化 |
航空写真の透過、再度部分のテクスチャ色指定、一括削除をサポート |
5 |
小段作成機能 |
切り土盛り土生成時に小段の高さ、幅を指定して作成できる |
6 |
Undo機能 |
線形定義時などオブジェクト単位の操作を取り消せる |
7 |
平面交差編集機能強化 |
平面交差のテクスチャ回転や編集コマンド配置の変更 |
8 |
3Dモデル関係機能強化 |
3Dモデル名称、道路付属物の高さ設定が可能。3Dモデルの平面内自由移動、上下移動、モデル透過率の設定、読込モデルの削除機能 |
9 |
モデル間距離計測 |
モデル、樹木などの距離を3Dメイン画面で計測が可能 |
10 |
Merge |
UC-win/Roadデータのマージ機能 |
11 |
ストリーム機能 |
道路面の動作、川やエスカレータなどの表現 |
12 |
Lake機能 |
湖沼(海岸線)を作成し、水面域を定義できる。標高を指定することで自動でreflection水面を作成する |
13 |
3D樹木 |
3次元の樹木を表示、枝や樹葉の風による揺れを表現できる |
3D樹木作成・編集 |
別売りプラグイン(3D-Tree option、価格\150,000) 3D樹木作成及び編集 |
AVIファイル作成 |
別売りプラグイン(AVI option、価格\80,000)動画作成機能、多数のCODECをサポート |
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(Up&Coming '03 残暑お見舞い特別号掲載) |
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