道路橋示方書IV下部構造編 平成24年3月(以下、H24道示)(P.383〜394)「12.4.1 1本の杭の軸方向許容押込み支持力」の支持力度の考え方が少し変わりました。正確には、杭先端部分の極限支持力度として載荷試験結果で得られたものには、杭先端から杭径程度(支持層への根入れ部分)の周面摩擦力度を含んだものであるという考えを反映させるようになったというべきものです。
図1の左図が従来の周面摩擦力度と杭先端極限支持力度の関係を、右図がH24道示改訂後の周面摩擦力度と杭先端極限支持力度の関係です。赤色部が周面摩擦力として計算する範囲を、青色部が杭先端の極限支持力度として計算する範囲を示しています。
杭の周面摩擦力度は考慮する範囲が小さくなったため、杭の支持力度はその分小さくなります。一方、杭先端の極限支持力度は想定している範囲は広くなっていますが、元々、この範囲の極限支持力度として用いていましたので、極限支持力度が増えるわけではありません。結局、周面摩擦力が減った分だけ支持力は小さくなることになります。計算書には、杭先端から杭径部分で層分けを行ない、「−」で表示しています。
なお、控除する範囲は[計算条件]-[設計条件]-[支持力・引抜き]画面の「押込支持力の周面摩擦力の控除範囲」で「1・D」と「入力」から選択でき、「入力」を選択した場合は控除範囲を設定できるようにしております。控除範囲を0とすることで従来の考え方で支持力を算定することもできます。
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| ■図1 杭の支持力 |
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