Civil Engineer's Forum-FORUM8
このページをスタートページに設定する QR

Facebook - FORUM8

Twitter - FORUM8

instagram - FORUM8

YouTube - FORUM8

 サイトマップ | ご利用条件 | お問い合わせ | 英語翻訳サイト | Japanese | English | Korean | CHS/CHT | Vietnam | Francais

APPLICATION-INFORMATION-20 便利ソフト情報  2010-No.6
 ●暗号化ソフト

■情報漏洩問題
 近年、PCへ保存された機密情報や個人情報の漏洩が多く報道されており、大きな社会問題となっています。この情報漏洩問題では、ファイル共有技術の不適切な使用が主な原因として取り上げられることが多いですが、紛失や盗難などの物理的な漏洩も依然として少なくありません。特に、ノートPCの場合は外出先で使用する機会も多く、また、本体も小さく軽量化されているため比較的容易に盗難されてしまう可能性があり、機密情報の保持という観点では非常に危険です。 この対策としては、外へ持ち出すPCへ機密情報や個人情報を保存しないことが根本的な対策ですが、業務上情報の持ち出しが止むを得ない場合も多々あります。また、悪意を持った第三者による盗難は、根本的には防ぐことのできないリスクです。ここでは、盗難などによる情報流出リスク対策として効果的な「暗号化」の技術について紹介します。


■Windows標準の暗号化機能「EFS」
 現在Windowsの標準ファイルシステムとなっているNTFSでは、ファイルやフォルダを暗号化する機能が標準で搭載されており、EFS(Encrypting File System)と呼ばれています。これはファイル、もしくはフォルダ単位で部分的に暗号化する技術で、非常に簡単な手順で強力な暗号化が実現します。具体的には、ファイルやフォルダのプロパティ内の「全般」タブにある「属性」項目内で、暗号化のチェックボックスにチェックを入れるだけで完了します。なお、いったんフォルダを暗号化すると、それ以降同じフォルダへ追加されたファイルは自動的に暗号化されます。 このEFSではWindowsへのログインアカウントを復号のキーとしています。つまり、暗号化を設定したユーザーがWindowsへログインしていれば、ファイルやフォルダを開く際に自動的に復号されるので、その都度パスワードを入力する手間はありません。また、PCのパフォーマンスに対する影響なども皆無です。 このように手軽に暗号化が行えるEFSですが、注意点としてシステムファイル、もしくはそれを含むフォルダは暗号化できないということがあります。これは、Windowsでは仕様上システムファイルを、現在ログインしているユーザー権限だけでなく、システム権限によって操作する場合があるためです。また、ログインユーザーがキーとなるため、バックアップやキーのエクスポートなど事前の準備がないままリカバリーしてしまうと、二度と閲覧できなくなる点も注意が必要です。

▲EFS設定画面

▲TrueCryptメイン画面 ▲TrueCryptディスク暗号化ウィザード


■暗号化フリーソフト「TrueCrypt」
  EFSでは部分的な暗号化が可能ですが、システムやHDD全体を暗号化する場合は専用のアプリケーションを使います。その中でも特に注目されているのがTrueCryptというフリーソフトで、HDD全体を手軽かつ強力に暗号化できます。英語のソフトウェアですが公式で日本語化パッチも配布されており、また、HDD全体の暗号化も専用のウィザードが準備されているため、容易に設定が行えます。初回の暗号化には数時間から数十時間かかりますが、バックグラウンドで行うことができるので、通常の作業と並行して暗号化を進めることができます。 初回暗号化完了後は、HDD全体が常時暗号化されているので、特別な作業や暗号化忘れなどもなく各ファイルの暗号化が可能であり、体感的なパフォーマンスの低下もありません。 TrueCryptでのHDD全体暗号化後は、OS起動前に一度パスワード認証が必要になります。この認証を通した後にシステムを起動させない限り、内部のすべてのデータは暗号化されたままとなるので、盗難や紛失などに対して有効です。


■フォーラムエイトの取り組み
 フォーラムエイトでは持ち出しPCやデモ用PCに対して、Windows標準のアカウント管理やBIOSパスワードの設定などに加え、適宜上述のEFSや暗号化ソフトなどを使用・運用することにより、各種情報の保護に努めています。また、プライバシーポリシーのガイドラインや手順にも盛り込み、技術面だけでなく運用面でも万全を期しています。
※社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。

     
前ページ    インデックス    次ページ

(Up&Coming '10 晩秋の号掲載)
戻る
Up&Coming

FORUM8


お問合せ窓口




[ ユーザー紹介 ]
株式会社 溝田設計事務所
公立諏訪東京理科大学 工学部 機械電気工学科
Kemmochi Design Office
[ イベント案内 ]
デザインフェスティバル2024のご案内






>> 製品総合カタログ


>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート

最近リリースした製品
電子納品支援ツール Ver.18
GSS「情報共有システム(オンライン電子納品)」
鋼断面の計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.2
UC-BRIDGE・3DCAD(部分係数法・H29道示対応) Ver.2
深礎フレームの設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応) Ver.5

キャンペーン実施中
マルチライセンスキャンペーン
イベント・フェア参加キャンペーンキャンペーン
Shade3D・F8VPS 20%OFF

セミナー・イベントカレンダー
開催間近のセミナー
11/22  弾塑性地盤解析(2D/3D)
11/26  都市の地震防災
11/27  基礎の設計・3D配筋(部
  分係数法・H29道示対応)
11/28  大型土のう/補強
  土壁の設計体験

ソフトウェア/支援サービス
VRソフト(バーチャルリアリティ)
《UC-winシリーズ》
・道路・シミュレータ
・ドライブ・シミュレータ
・マイクロ・シミュレーション
・避難解析・シミュレーション
>>その他VRソフト
FEM解析ソフト
・3次元プレート動的非線形解析
・2次元動的非線形解析
・総合有限要素法解析システム
>>その他FEM解析ソフト
土木・建築・設計ソフト
《UC-1シリーズ》
・構造解析/断面
・橋梁上部工
・橋梁下部工
・基礎工
・仮設工
・道路土工
・港湾
・水工
・地盤解析
・CAD/CIM、建設会計
・維持管理・地震リスク
・建築
・船舶/避難
>>その他土木・建築・設計ソフト
クラウド
《スパコンクラウド®》
・スパコンクラウドサービス
《VR-Cloud®》
・リアルタイムVRシステム
解析支援サービス/サポート
・UC-win/Roadサポートシステム
・設計成果チェック支援サービス
・Engineer's Studio®解析支援
・地盤解析支援サービス
・EXODUS/SMARTFIRE解析支援
・xpswmm解析支援サービス
・建物エネルギーシミュレーション
・3Dレーザスキャン・モデリング
・3D模型サービス
・3D報告書・図面サービス
>>その他支援サービス
各種ソリューション
・耐震診断/解析
・鋼橋設計
・橋梁新工法
・建築設計
・自治体
・医療系VRシステム
・パーキングソリューション
・ECOソリューション
>>その他ソリューション