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圧縮・解凍ソフト最新情報 |
APPLICATION INFORMATION
2013-No.6 |
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アーカイバーとは、複数のファイルを単一のファイルにまとめる(アーカイブする)ものを指しますが、近年のアーカイバーはファイルのアーカイブ時にデータの圧縮を同時に行うものが殆どのため、アーカイバー=圧縮・解凍ソフトと言って差し支えありません。データを圧縮することで、ファイルサイズを小さくできることに加え、ファイル数を減らすことでファイルサーバとのデータ通信の回数を減らし、通信効率を上げるといったメリットがあります。
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■クラウドによるレピュテーション |
圧縮ファイルには様々なフォーマットがありますが、zip形式を始めとしたその多くが暗号化をサポートしています。著名なアーカイバーの殆どはzip形式および独自形式の圧縮時の暗号化をサポートしており、解凍については他社製品のフォーマットも著名な形式についてはサポートしているものもあります。近年ではこうした暗号化も含めた高機能なアーカイバーが無償で入手できるため、手軽にファイルを暗号化することができ、昨今の情報セキュリティ対策においては、重要なデータをメールなどで受け渡しする際に圧縮ファイルの暗号化が一般的に用いられるようになってきています。
自己解凍書庫とは、圧縮されたデータに、自身を解凍するためのプログラムを付加した実行可能形式のファイル(.exe)のことで、解凍に別途アーカイバーが必要ないというメリットがあり、著名なアーカイバーの多くは自己解凍書庫形式での圧縮をサポートしています。フォーラムエイトでも、HPやユーザ情報ページに掲載している全ての製品、サポートツールはこの自己解凍書庫の形式で公開・配布しています。
現在ではインターネットの普及に合わせて、多くのユーザが外部のアーカイバーを導入しているため「アーカイバー不要」というメリットは薄れつつありますが、圧縮効率を重視してアーカイバーの独自形式で圧縮したとしても気にすることなく相手先で解凍できるため、圧縮効率と汎用性を両立できるというメリットがあります。
ただし、実行可能形式であることや多くはインターネットなど外部から受領するといった利用上の性質から、自己解凍書庫を装ったウイルスの可能性があるといったセキュリティ上の懸念があり、近年ではあまり使われなくなりつつあります。その反面、実行可能形式であることから電子署名※1を付加することができるため、電子署名と組み合わせることで圧縮ファイルが正規の発行元により発行されたものであることを証明できるというメリットが得られます。
※1 電子署名とはファイルの発行元を証明するもので、ファイルが第三者により改ざんされた場合そのファイルに付与された電子署名は消失します。このため、電子署名の付与されたファイルは第三者による改ざんがされていないことが分かります。
Windows OSでは、zip形式のみのサポートとなりますが、圧縮・解凍機能が標準で搭載されています。また、エクスプローラから圧縮ファイルの内容を閲覧することができ、そこからファイルを部分的に解凍、開くこともできますが、この場合開いているのは一時ファイルのため、編集や上書きはできない点で注意が必要です。
暗号化については、Windows Vista以降、現在のWindows 8.1も含めて解凍のみのサポートとなります。圧縮時には暗号化できないため、対応フォーマットの少なさも含めて、ビジネスでの利用にはいささか機能不足な感が否めませんが、個人利用の範囲においては必要最低限の機能は備えていると言えます。
著名なアーカイバーの中には、独自形式による圧縮機能を持つものがあります。中でも「RAR」形式と「7z」形式についてはzip形式よりも高い圧縮率や、4GBを超える大容量のファイルに対応しているなどの特徴を持ちます。
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※1 社名・製品名は一般的に各社の登録商標または商標です。 |
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(Up&Coming '14 新年号掲載) |
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