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   ホーム > セミナーフェア > セミナーレポート > フォーラムエイト デザインフェスティバル 2015-3Days+Eve > 11月19(木) Day2
 フォーラムエイト デザインフェスティバル 2015-3Days+Eve
●日時:2015年11月17日(Eve)、18〜20日 ●開催地:品川インターシティ ホール/フォーラムエイト東京本社 (Up&Coming 2016年1月号)

11月17日(火) Eve  11月18日(水) Day1  11月19日(木) Day2  11月20日(金) Day3



時代のニーズとリンク、浮かび上がるVR活用の新たな地平

デザインフェスティバルのDay2(2015年11月19日)午前は、品川インターシティ ホールで「第16回 UC-win/Road協議会」<ジェネラルセッション>を開催。午後からは、同ホールで「第9回 デザインコンファランス」の<IM&VRセッション>、FORUM8セミナールームで同コンファランスの<地盤セッション>がそれぞれ実施されました。

Day2の皮切りとなる<ジェネラルセッション>は、「避難シミュレーションを通じた混雑する場所での安全・安心」と題し、グリニッジ大学火災安全工学グループ(FSEG)ディレクターのエドウィン・R・ガレア教授が特別講演。まず、2020年の東京オリンピック開催や、講演の直近に起こったパリ同時多発テロを挙げ、混雑する場所でのリスクの高まりとそれを踏まえ、避難シミュレーションにより安全確保を図る意義を強調。次いで、FSEGのプロフィール、安全・安心に関するモデリングの研究事例、FSEGのソフトウェア適用の各種事例を紹介。その上で、「混雑する場所での安全・安心」の対象や取り組みの概念を整理し、外国人など施設に不慣れな人が多数集まる場所を例に解説。また、エージェントベースの避難シミュレーションによる多様な応用の可能性を列挙。
■グリニッジ大学 火災安全工学 教授 エドウィン・R・ガリア 氏

その一端として具体例を通じ、避難のシナリオを変えることで混雑や避難に要する時間にどう影響するかを説明しました。加えて、サイネージ(表示)やボラード(車止め)の各種手法とそれらのウェイファインディング(避難路誘導)効果について多彩な事例、モデリングと実験との対比を交え解説。さらに、大規模な群集流動とそこでの混雑緩和策、テロに備えて「EXODUS」(避難シミュレーション)や「SMARTFIRE」(火災シミュレーション)も活用しトレーニングの高品質な複合現実(MR)環境の構築を目指す進行中のプロジェクトにも言及しました。
(執筆:池野隆)


BIM仮想コンペの開催地、大分県杵築市がグランプリ受賞

今回で早くも14回目を迎えた「3D・VRシミュレーションコンテスト オン・クラウド2015」には、日本のほか中国やオーストラリアからの11作品がノミネートに残った。

クラウド上で行われた一般投票と、日本大学理工学部土木工学科の関文夫教授を委員長とする3人の審査員が厳正な審査を行った結果、見事、最優秀の「グランプリ」に輝いたのは、大分県杵築市の「杵築市城下町地区のまちなみ提案確認モデル」だった。

この作品は、IAI日本が2009年以来、毎年開催しているBIM仮想コンペ「Build Live Japan」で、2015年の舞台となった大分県杵築市城下町地区のまちなみを、VRモデル化したものだ。既存のまちなみを3Dレーザースキャナーで計測し、地区内に散在する12カ所の課題敷地を表現した。
■受賞者の皆様
コンペ参加者の作品は、このモデル上に配置し、設計前と設計後の比較などを行えるようにした。提案された建築物が既存のまちなみにどう調和するかがわかりやすく表現され、VRの有効性を示した事例として評価された。

また、「準グランプリ 優秀賞」は、ソ.ラ.コンサルティングの「遺跡復元VR」に授与された。昭和63年に発見された福岡市中心部にある国史跡鴻臚館跡を基礎資料としてVR化したものだ。当時の様子がわかる学習資料としても資料館や行政ホームページで活用されている。 
 グランプリ
 「杵築市城下町地区のまちなみ提案確認モデル」
 大分県杵築市
仮想建築コンペ−Build Live Japan 2015−の敷地、大分県杵築市城下町地区のまちなみを、点群データからVRモデル化し、提出案の3Dモデルをはめ込み市民に公開した。既存のまちなみと提案された建築がどう調和するかが、分かりやすく表現され計画が身近に感じられると好評であった。まちづくりにおけるVRの有効性を示す事例である。

 準グランプリ 優秀賞
 「遺跡復元VR」
 ソ.ラ.コンサルティング
昭和63年に発見された国史跡鴻臚館跡。福岡市中心部に位置し現在も発掘調査が続いている。歴史的にも重要な史跡を復元整備する為の検討が有識者の間で行われ、VRは関係者への基礎資料として作成した。また、当時の様子が目で見てわかる学習資料としても役立ち、資料館・行政HP上で市民に向けた広報に活用されている。

 アイデア賞
 「VRを用いた地域住民への土石流対策事業に関する説明手法の提案」
 三井共同建設コンサルタント株式会社 関西支社
近年、全国的に土石流被害が多発しており、砂防ダム等による対策の推進が期待されている。ただし、事業化に際しては地域住民の理解が必要となるため、わかりやすい住民説明用資料の作成が重要となる。そこで、VRを用いた土石流被害リスク、砂防ダムの概要等に関する住民にわかりやすい資料を提案した事例を紹介している。

 エッセンス賞
 「東高瀬川改修シミュレーション2015」
 京都市立伏見工業高等学校
私たちは、地域が抱える課題として東高瀬川の周辺環境の改善策を考えています。今年度は景観面のみならず、防災と施工もプラスしたより現実的な改善案を出すために、河川断面より流量計算や周辺の道路幅から使用可能な重機の調査をしました。そして河川断面を確保しながら地域の方々が集える空間を提案しました。

 審査員特別賞 地域づくり賞
 NPO 地域づくり工房 代表  傘木 宏夫 氏
 「〜いつかきっと帰りたくなる街づくり事業〜
 ドリームゾーン!淡路市夢舞台サスティナブル・パーク-コンパクトシティーを目指して-」

 兵庫県淡路市役所
2000年に開催された淡路花博ジャパンフローラ2000の跡地の活用のため、国営明石海峡公園に隣接する自然に恵まれた場所をVR化。パーク内の造成や景観イメージを分かりやすくし、パーク形成の過程の記録、企業誘致活動等に利用する。職と住を一体化したコンパクトシティーの実現を目指し、医療・福祉ゾーン、企業誘致ゾーン、住宅・商業ゾーンをVRで表現している。

 審査員特別賞 セーフティ賞
  道路・舗装技術研究協会 理事長 稲垣 竜興 氏
 「スマート技術体験シミュレーション」
 ミツミ電機株式会社
車載用小型広角カメラやミラキャストを活用した車載システムのPR用に作成された、体験型DS用のデータ。駐車場、住宅街、大通り、高速道路の各景観が表現され、カメラによる発進時の死角の安全確認や魚眼レンズによるアラウンドビューを使った駐車支援システム、人の飛び出しや車線はみ出しに等に対する注意喚起システムの体験を行う。また、ミラキャストによりスマホの映像をナビモニタに表示し、最新の地図がいつでも使用可能となるほか、スマホ内のコンテンツをそのまま楽しめるという内容も展示に盛り込まれた。

 審査員特別賞 デザイン賞
  日本大学 理工学部 土木工学科 教授 関 文夫 氏(審査委員長)
 「地下快速路設計業務」
 中国交通運輸部公路科学研究院(RIOH)
8DOF-DSと連携して実験を行った中国南地方の実プロジェクト。トンネルの出入り口での、小半径曲線空間におけるドライバーの運転行為のログデータに基づいて、地下快速路の安全性及通過性を評価し、実際のプロジェクトの設計や施工段階へのアドバイスが行われている。

 ノミネート賞
 「漁港のある街並み景観VRシミュレーション」
 株式会社創造技術

 ノミネート賞
 「スマートインフラへの取組」
 NSW道路安全センター/ウーロンゴン大学

 ノミネート賞
 「名古屋市街VRシミュレーション -グリーンモビリティ社会の実現に向けて-」
 名古屋大学

 ノミネート賞
 「クローバー型インターチェンジの設計」
 青島市政工程設計研究院
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注目を集める自主環境アセスの課題やVRによる取り組み

午後の同ホールにて行われた第9回デザインコンファランス IM&VRセッション最初の特別講演は環境省 総合環境政策局 環境影響評価課 制度班 坂田 修一氏による「経済・社会のグリーン化を進める自主アセス」です。

まず、第四次環境基本計画(平成24年4月閣議決定)では、持続可能な社会を実現する上で取り組む重点課題の一つとして「経済・社会のグリーン化とグリーンイノベーション」の推進について説明。大規模な事業の実施に際しては条例や法令等に基づく制度等により、環境に配慮した事業計画が策定されているが、今後は法令等の対象とならない中小事業活動においても、環境保全に向けて事業者による取組みが求められていることに言及しました。
■環境省 総合環境政策局 環境影響評価課 制度班 坂田 修一 氏
 
また、自主的な環境配慮の取組みや、取り組まれた実例紹介と併せ、理由や効果について説明、地域住民との関係構築、事業者の社会的評価の向上や、意見を聴くことによる環境対策の明確化など様々なメリットをあげられました。

最後に、自主的な環境配慮の取組みにおいて重要な事として、環境配慮に関する検討、結果の公表、環境影響評価に関する専門家の関与、ステークホルダーからの意見募集、説明会などコミュニケーションの場の用意などを訴え、講演を終えました。

続いてNPO地域づくり工房代表 傘木 宏夫氏による「3D-VRを活用した自主アセス」について講演がおこなわれました。同氏は、法や条例に基づく制度アセスでなく、継続可能な社会を目指した中小規模の開発事業での自主アセスについて、その意義やメリットについて説明。自主アセスの例として、事業計画・環境配慮の説明事例では、関係者への平面図で説明する事の難しさや問題点をあげ、解決する方法としてUC-win/RoadやVR-Cloud®の3D・VRで取組みをはじめた経緯について言及しました。

さらに、変化をVRで可視化することにより、住民の評価を仰いだり意見を聴いたり、より理解や納得が得られたことなど、実例を紹介。
■地域づくり工房代表 傘木 宏夫 氏
 
VRの有用性と限界、役割分担、地域住民の視点に立つ課題の絞り込みなどを関係者で共有し、合意形成する事の重要性を説き、大切なことは、環境と事業者、地域住民みなで検討し、共存共栄を目指して進める事だと自身の考えを述べられました。


台湾・基隆港の歩行空間計画がワールドカップ賞に

今回の課題地は台湾北部の基隆港で、初めて日本以外に設定された。市街地再生の起爆剤になるように空間の魅力を加え、使いやすさや省エネルギー、災害への対策など、総合的な価値を実現するするアイデアが求められた。
エントリー総数は77チーム、うち48チーム(日本11、海外37)が6月29日の予選を通過した。10月9日〜15日に行われたノミノート審査を勝ち抜いたのは、日本4作品、海外7作品の合計11作品だ。

11月19日の最終公開審査で最優秀の「ワールドカップ賞」を受賞したのは、台湾の国立政治大学のチーム「Penta-Planning」による「Keelung Go!」という作品だ。基隆港の西側には歩行者用のスペースがほとんどなく、駅前には2つのラウンドアバウトにより交通渋滞が発生している。これを解決するため、バストランジットセンターやキス・アンド・ライドなどの新たな交通計画をVRで表現した。
■第5回VDWC ノミネート受賞者の皆様
 
また、優秀賞は金沢大学のチーム「UPL-2015」による「Livelihood, Lift, Life----Redevelopment of Keelung Station Area in Taiwan」に与えられた。建材の地形や既存の建物などを活用し、既存の港町文化を損なうことなく、交通ハブや文化のゲートウェイとして機能する施設の建設案が評価された。このほか、5つの審査員特別賞が決定した。 
(執筆:家入龍太)
ワールドカップ賞
  エントリーNo.
33
 作品タイトル : Keelung Go!
 チーム名   : Penta-Planning  所属 : 国立政治大学  参加国 : 台湾
2つのラウンドアバウトを置き換えることをはじめ、バストランジットセンターやキス・アンド・ライド(通勤・通学する家族を車で近くの駅まで送り迎えすること)ストップなどの新たな交通計画を総合的に考えていきます。1階では、歩行者のためのオープンスペースを設け、新たに作る北口と南口、西側の歩行者のターミナルから基隆港東側に至る既存のポータルスクエア全体を結びます。屋根の緑化により、基隆市により緑地を増やすことも可能です。北と西の乗客のターミナルは歴史公園で、ここで基隆市についてその歴史も合わせて学ぶこともできます。

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優秀賞
  エントリーNo.
75
 作品タイトル : Livelihood, Lift, Life
        ----Redevelopment of Keelung Station Area in Taiwan
 チーム名   :  UPL-2015  所属 : 金沢大学  参加国 : 日本
「現ロケーションの地形や既存のモノを活用し、基隆駅既存の港町文化を損なうことなく、近隣地域内における交通ハブや文化のゲートウェイとして機能するように様々施設を建設する」について考え、プロジェクトとしてまとめました。これらのデザイン目標を念頭に入れ、「Livelihood(活性), Lift(活躍), Life(活気)」というコンセプトを掲げ、市中心部に依存する現状から自給自足できる活気溢れる都市を創造することに力を入れました。

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審査員特別賞
池田 靖史 氏
(実行委員長、慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科教授/IKDS代表)
  エントリーNo.
76
 作品タイトル : THE U PORT
 チーム名   : 4-t-W  所属 : 法政大学  参加国 : 日本
基隆市の現状及び直面している問題を実際に把握するために、基隆市現地に行き、改善すべきところを考察しました。我々は特にUC-win/Roadの照明編集機能について着目し、建物モデルの屋上の部分の美観にこだわりました。更にこれを踏まえた上で、提案した建物のデザインが考案した作品タイトルとのイメージが確実にマッチするよう、デザインワークにも力を入れています。

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審査員特別賞
Kostas Terzidis 氏
(ハーバード大学 准教授)
  エントリーNo.
44
 作品タイトル : New Keelung Arterial Plan
 チーム名   : UTC-DIAN  所属 : 交通運輸大学  参加国 : ベトナム
新しいセントラルステーションをゲートウェイとし、様々な交通機関を利用して基隆市駅を行き来する人々に円滑な交通アクセスを提供する基隆市トランジット回廊の構築を提案します。セントラルステーションは将来経済成長、観光客の増加と交通需要の上昇を促進することが期待されます。このTOD(トランジット向けサステイナブル開発) は地元の人々と観光客による公共交通の利用促進につながります。 更に、公園、エコハウス、街路樹で整備されグリーンアーバンモビリティーを提供する道路など、環境に優しいテクノロジーを活用した施設・道路の構築も実施します。

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審査員特別賞
C David Tseng 氏
(台湾国立交通大学 人文社会学院院長 / 建築研究所教授)
  エントリーNo.
74
 作品タイトル : Luminous fog marina
 チーム名   : Black Coffee  所属 : 芝浦工業大学  参加国 : 日本
基隆市は、住民が従来、港とそれを利用したロジスティックを利用して生計を立ててきた街です。そこで我々は基隆市の新たな観光業について考え、主に住民の働きが垣間見え、理解できるような観光業を提案します。そこで、基隆市は都市構造の改革が必要となります。国際的なターミナルを建設すると、基隆市は観光客が集まる都市となります。
更に、BIMを使用して離れた場所の特定の情報を可視化することで、新しい基隆市をデザインしまし、観光客が基隆市の生活にどのように触れるのか、考察します。

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審査員特別賞
花村 義久 氏
(NPOシビルまちづくりステーション理事長、
シビルNPO連携プラットフォーム副代表)
  エントリーNo.
13
 作品タイトル : GREEN FLOW
        - REDEVELOPMENT FOR THE SUSTAINABLE APPEARANCE
 チーム名   : INED-UTC   所属 : 交通運輸大学  参加国 : ベトナム
基隆市のイメージを商業港から人にも環境にも優しいグリーン・シティへと変更することを目的としました。デザインコンセプトは「グリーンフロー」。サステイナブルで再生可能な街の再開発に関するコンセプトです。「グリーンフロー」をベースとして、主な目標を達成するためのソリューションを提案します。
1.自動車を廃止し、様々な種類の交通機関を建設することで利用率を増やす。これにより、持続的な接続、終わりのない且つ環境に優しい交通機関を作成できます。
2.交通量の分散によるキャパシティの増加を図り、交通渋滞の回避とウォーキングの促進を目指す。
3.自然エネルギーを利用した町の緑化

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審査員特別賞
パトリック・ヤンセン 氏
(シンガポール国立大学)
  エントリーNo.
38
 作品タイトル : EMARA(Easy Mobility and Reactive Area)
 チーム名   : The Magic Team   所属 : 北京建築大学  参加国 : 中国
我々は観光客 ・乗客にイージーモビリティー(簡易的移動)と便利な乗り換え経路を提供することをデザインのメインコンセプトとしました。本プランにはバス、バス高速輸送システム、地下鉄、タクシー、そのほかの基隆駅を行き来する様々な交通機関が網羅されており、駅の各フロアは歩行者流動を円滑化するように細かく設計します。駅に直結している回廊は歩行者を異なる目的地へ誘導させます。駅の外観としては流線型のデザインの緑の芝生・樹木で駅ビルを外装しました。我々は 3E、エコロジー、環境に優しい、イージーモビリティーを促進するアーキテクチャーを計画します。

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ノミネート賞
 作品タイトル : Fabulous Port of Future
 チーム名   : O.R.T.
 所属 : 上海海事大学  参加国 : 中国


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 作品タイトル : Flourishing Keelung
 チーム名   : K & K
 所属 : 国立高雄大学  参加国 : 台湾


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 作品タイトル : Beating of Nature
 チーム名   : 開拓者達(Pioneer)
 所属 : 日本大学  参加国 : 日本


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 作品タイトル : ONE HARBOR TO HEART
 チーム名   : Pole
 所属 : 重慶交通大学  参加国 : 中国


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タクシー配車のシミュレーションシステムがワールドカップ賞に

UC-win/RoadやVR-Cloud®の伝送システムの開発キット(SDK)によるクラウドアプリのプログラミング技術を競うコンテストだ。10月9日〜15日のノミネート審査を勝ち抜いた日本1、海外6の7チームが、最終公開審査に臨んだ。

大阪大学大学院工学研究科准教授の福田知弘氏を委員長とする審査委員会では、提出されたソースコードまでを入念に見ながら、厳正に作品の評価を行った。

最優秀の「ワールドカップ賞」を受賞したのは、中国・上海大学のチーム「Root」による「Traffic Dispatching Verification System」だ。
このシステムは、タクシーの配車をバーチャル環境でテストするためのシミュレーションプラットフォームを提供することを目的として開発された。シミュレーションを行うシーンを作成し、アルゴリズムを追加するだけで簡単に使用できる点が評価された。
このほか、各審査員から審査員特別賞が授与された。
  ■第3回CPWC ノミネート受賞者の皆様
(執筆:家入龍太)

  ワールドカップ賞
  エントリーNo.
3
 作品タイトル : Traffic Dispatching Verification System
 チーム名   : Root  所属 : 上海大学  参加国 : 中国
タクシーの配車をバーチャルな世界でテストしたい人のためのシミュレーションプラットフォームを提供することを目的とし、開発しました。このプラットフォームを使用することで、あとはシミュレーションを行うシーンを作成し、アルゴリズムを追加するのみで、利用できます。使用方法は簡単便利で、アルゴリズムの結果を表示するよりより方法をご提供できます。


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審査員特別賞
福田 知弘 氏
(審査委員長、大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー
工学専攻 准教授)
  エントリーNo.
6
 作品タイトル : Virtual LED
 チーム名   : O.R.T.  所属 : 上海海事大学  参加国 : 中国
今日、LEDは非常にポピュラーになってきており、どこでも見ることができます。そこで、Virtual LEDを作成して、UC-win/Roadをより我々の生活で近いものにしようと考えました。

開発展望:
- 言語を増やす
- より便利な制御
- ビデオ再生
- 広告作成


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審査員特別賞
楢原 太郎 氏
(ニュージャージー工科大学建築デザイン学部 准教授)
  エントリーNo.
12
 作品タイトル : Anywhere Door
 チーム名   : WindChaser  所属 : 同済大学  参加国 : 中国
このプラグインは、OculusやKinectなどを使う際、マウスやキーボードでUC-win/Roadの操作が困難のときに便利な音声入力機能です。パソコンと携帯デバイスを使い、UC-win/Road内のメニューを音声で操作します。
UC-win/Road内でプラグインを立ち上げる際、現在の位置座標や過去のコマンド履歴などが現れます。実行したコマンドを再度実行したりする際には便利です。
携帯アプリには音声入力用のボタンが現れます。押すだけで音声入力モードが始まり、UC-win/Roadを携帯に通して一部の機能をコントロールできます。


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審査員特別賞 
羽倉 弘之 氏
(三次元映像学会 代表幹事
デジタルハリウッド大学大学院 特任教授)
  エントリーNo.
2
 作品タイトル : Kinect Explore
 チーム名   : Great Sword  所属 : 上海交通大学  参加国 : 中国
Kinect ExploreはKinectスマートドライブとKinectフリーウォークを連携します。Kinectスマートドライブはエアードライブ機能とドライブアシストシステムを持ちます。バーチャルステアリングとペダルを連携して車を運転することができます。Kinectフリーウォークにより、歩行とフリービュー機能が提供できます。歩行することで街の探索ができ、頭を動かすことで、どの方向も見ることができるので、見たいところを見ることができます。このプラグインにより上記全てが可能となります!


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審査員特別賞
ペンクレアシュ・ヨアン 氏
(フォーラムエイトVR開発テクニカル・マネージャ)
  エントリーNo.
8
 作品タイトル : SILC Plugin
 チーム名   : SILCreate 悉商智造  所属 : 上海大学  参加国 : 中国
Kinect SDKを使用して、ユーザーの身体の動きを認識することで、UC-win/Road内でモデルを操作できる新しい機能の開発を目指しました。
プラグインの仕組みは以下の流れの通りです:
1. 何らかの動きをする(例:頭上で右手を振るなど)と、Kinectがそのモーションをキャプチャ
2. キャプチャされたモーションはKinectスケルトンモーションとして認識され、Kinect SDKにより特定の指示として送られます。
3. これらの特定の指示はUC-win/Roadプラグイン(DelphiとUC-win/Road SDK)で実行可能となり、ウィンドウセンサーのKinectのアプリケーションで反映されます。
このプログラムにより、ユーザはユニーク且つ革新的な没入感のある体験が可能になり、新感覚のヒューマンコンピューターインタラクションが実現可能となります。


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ノミネート賞
 作品タイトル : Safety notification of when overtaking car
         through on Screen Display
 チーム名   : 90UOS  
 所属 : ソウル市立大学校  参加国 : 韓国
 

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 作品タイトル : Emulation system of driver's own driving
 チーム名   : SDL 
 所属 : 九州大学  参加国 : 日本

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小学2年生も堂々、ゴールドプライズを受賞

フォーラムエイトでは夏休みなどの期間を利用して、小中学生を対象に3次元バーチャルリアリティーソフト「UC-win/Road」を使って町やジオラマなどを作る「ジュニア・ソフトウェア・セミナー」をこれまで4回、開催してきた。

「フォーラムエイト デザインフェスティバル2015」では、2015年に開催された同セミナー参加者が作った作品の中から、ゴールドプライズ、シルバープライズ、それぞれ5人が表彰された。同セミナーの作品が表彰されるのは今回が初めてだ。ゴールドプライズの受賞者には、小学2年生もいた。プレゼンターの阿部祐二氏は、大勢の来場者の前で受賞者ひとり一人にインタビューを行った。「バーチャルリアリティーによる作品づくりは楽しかった」など、小中学生ながら堂々とした受け答えが目を引いた。

また、遠隔地のため会場に来られなかった受賞者は、テレビ会議システムを通じて、各地にあるフォーラムエイトのショールームで授賞式に参加した。プロ用の「UC-win/Road」は、小学生にとっても楽しく使える設計ツールであることが実感される授賞式だった。
(執筆:家入龍太)

小学校5年生
大阪の街、通天閣のある新世界を表現しました。実際の地点を地形取得し、高架道路や道路を張り巡らした中をシミュレーションできます。ループ道路や串カツ店のある商店街を独自の工夫で表現しているところも見どころです。

小学校2年生
この作品は、まさに異空間の趣にあふれています。渦を巻いて上昇あるいは下降する高架道路、その脇をぬって巨大な岩石が様々な速度で飛んできます。紫の空に、鬼火を思わせる多数の炎が燃え、物語の一端のようです。高架道路のところどころに配置されたものや人が謎を秘めています。

中学校1年生
交差点が多数生成され、横断歩道などの路面標示が整備されています。交差点間はアンダーパスでつなげたり、商店街になっていたり、ビルやドームが街らしさを演出しています。海沿いは高架道路で、コンビナートの煙突が並び、海上の客船や戦闘機の眺めを楽しめます。また、頭上を急旋回する旅客機に驚かされます。

小学校3年生
長い道路と線路が作成され、平面交差だけでなく、トンネルや高架など上下構造を多用して立体交差が点在する作品となっています。スタジアムや海遊館のモデルなど大きめのモデルを活用し、駅近くの交差点や多数の住宅などで街のゾーンが表現されています。トンネルの上の丘の上にも住宅街らしきものが形成されています。

小学校5年生
迷路を思わせる渦巻き状に引かれた道路と、2本の塔が印象的な作品です。一方、海辺にはプールサイドらしき表現と、遊具やベンチ、カフェテーブルなどが配置され、花や木々があふれた明るいリゾートの雰囲気が演出されています。


小学校6年生
山の上にそびえ立つタワーを表現しました。付近へは水辺も作成し、夜間のフェイクライトの表現で美しくデータ鑑賞することができます。また、お城や住宅街、スタジアムなども走行の景色として楽しむことができます。

小学校4年生
幾本もの道路の真ん中に壮大な湖が出現。そこにお城や船、アーチが配置され、水面に反射した姿は幻想的で、道路脇のライオン像が湖への入口を守っているように見えます。連続アーチやタワーに迎えられる景観は壮観で、水面下の道路走行も楽しめます。

小学校6年生
海沿いに長大な高架道路を作成表現し、途中の地上へは宮殿と水を湛えた一軒家を設置しました。シンプルではありますが、山から山へと渡る高架道路と海と家、それらが一つの風景を形作っています。

小学校5年生
大胆に湖を作成し、水上にアミューズメントパークを出現させました。湖上を走るジェットコースターに乗り、大観覧車の頭上を越えて落ちてゆく浮遊感はとてもリアル!タワーの周りを回る巨大な騎馬武者や牛、様々な生き物が各所に配置され、シュールで夢いっぱいの遊園地は細部まで楽しめます。

小学校4年生
海上に、ひたすら長大な高架道路を、ぐるぐる渦を巻いて設置しました。内側は、これまた巨大なタワーの内部に入り込んでいます。大きさを変えたお城やモアイ像、巨大な郵便ポストや宙に浮かべた海の生き物など、さまざまなモデルを非日常的なスケールで配置した、自由な作品となっています。

表彰式の様子(品川インターシティホールにて)
受賞された皆さん

その他の作品
小学校6年生 小学校6年生 小学校6年生 小学校4年生
小学校6年生 小学校6年生 小学校6年生 小学校2年生
小学校6年生 小学校6年生 小学校4年生 小学校2年生
中学校1年生 小学校 小学校4年生 小学校4年生

中学校1年生 小学校4年生 小学校5年生 小学校3年生
小学校3年生 小学校3年生 小学校4年生 小学校3年生
小学校6年生 小学校6年生    
 次回開催「第6回ジュニア・ソフトウェアセミナー(春休み)」
2016年 3月 29日(火)〜 30日(水)
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地盤情報の活用技術と各種解析アプローチ
FORUM8セミナールームの午後の部「第9回 デザインコンファランス」<地盤セッション>、オープニングは一般財団法人地域地盤環境研究所地域地盤研究部門地盤情報グループ主幹研究員の山本浩司氏による特別講演「地盤解析・防災検討における地盤情報と活用技術」。初めに、建設や防災の基礎データとなる地盤挙動の定量的な把握に向け、地盤情報を解析して行われる事前予測・修正予測・事後予測を整理。その際、地盤の不確定性に対していかに最大限の信頼性を担保し、不確定要素を補足するか、経験に基づき地盤に合ったモデル化をしていくかの重要性を説きます。次いで自身が取り組む関西圏地盤情報データベース(DB)や地域の地盤研究、それらを通じた地盤リスクへの考え方に触れた後、1)地盤リスクに対応する上で基礎となる各種地盤情報(DB)と地盤モデル化のポイント、2)地域性がある地盤特性の抽出技術(視点、支援技術、複数事例の手順)、3)堆積環境がもたらす地盤特性と地震時の脆弱性など地盤に生じる挙動、4)地震ハザードと被害の想定、そのための具体的な地盤モデル、地震動や液状化に関する検討事例、5)地盤挙動解析における地盤情報の品質、圧密沈下解析の各種事例と地盤情報 ― について解説。補足として全国電子地盤図(JGS)と関西圏地盤ライブラリー(KG-NET)にも言及しました。

■一般財団法人地域地盤環境研究所 地域地盤研究部門
  地盤情報グループ 主幹研究員 山本 浩司 氏

続く特別講演は、株式会社東京建設コンサルタント中部支社河川施設部主任技師補の小川友浩氏による「河川堤防における静的FEM解析および動的FEM解析の解析手法の相違点や問題点抽出」。まず、河川堤防の耐震検討を巡る各種マニュアルや指針、そこでの耐震性能照査に関する現在に至る流れを振り返ります。その上で河川堤防の静的FEM解析手法、次いで動的FEM解析手法について、現行の規定に基づく検討手順を具体例とともに説明。これらを踏まえ、静的および動的の各FEM解析手法(地震加速度の与え方、地盤および構造物等の物性値の与え方、モデル)と解析結果(アウトプット、結果)の相違点を対比。併せて、静的・動的の各FEM解析を行うにあたっての作業上の注意点および問題点を挙げて解説。さらに、実際に対策を行った後に静的解析および動的解析により検討し、それぞれ異なる結果を得られた事例を紹介しました。

■株式会社東京建設コンサルタント 中部支社
  河川施設部 主任技師補 小川 友浩 氏

休憩を挟み、前田工繊株式会社ジオシンセティックス本部補強土排水推進部補強土推進グループ長の辻慎一朗氏が「ジオテキスタイルを用いた補強土工法に関する数値解析」と題して特別講演。その冒頭、ジオシンセティックを構成する各種人工材料、そのうちジオテキスタイルの多様な機能と主な用途、二重壁構造を持つジオテキスタイル補強土壁工法「アデムウォール」および盛土の天端一体化工法「KABUTO工法」について概説。これを受けて、補強土壁工法、補強盛土工法および軟弱地盤対策の3補強土工法のポイント、その発展の歴史に触れた後、ジオテキスタイル工法の限界を探った実験、主な適用例、ジオテキスタイルを用いた補強土工法の特徴を紹介しました。次いで、「アデムウォール」および「KABUTO工法」の特徴、それぞれの耐震性を検証した遠心模型実験、それに対するUWLCを用いた数値解析などについて解説。これらを通じ、各工法の高い耐震性能を確認。併せて、「アデムウォール」に対する数値解析はジオテキスタイルを用いた補強土壁の地震時の挙動が再現され、将来の地震動による挙動予測も可能。また、「KABUTO工法」に対する数値解析はジオテキスタイルによる盛土の天端の補強効果が再現され、液状化発生時に盛土の天端の亀裂や段差の発生を抑制できる可能性がある、との見方を示しました。

■前田工繊株式会社 ジオシンセティックス本部
  補強土排水推進部 補強土推進グループ長 辻 慎一朗 氏

同セッションの最後は、当社担当者が「地盤解析シリーズの最新情報と今後の展開」と題してプレゼンテーション。FEM地盤解析シリーズの各製品の概要を解析事例も交えて説明。VGFlowとLEM3Dを組み合わせた解析への対応、落石シミュレーションや土石流シミュレーションの機能概要にも触れました。次いで、各製品の新機能や改訂など今後の開発予定、リリース予定を紹介。その上で、GeoFEAS 3DとVGFlowを統合したGeoFEAS VGFlowのイメージなどをデモも交えて解説しました。 
■フォーラムエイト 名古屋事務所 所長 犬飼 隆義
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