ようやく全ての土工指針の改訂が終了し、土構造物の性能設計への移行に伴い、今後、浸透流解析を行う機会が増えてきます。それに備え、二次元浸透流解析VGFlow2Dを機能改訂します。改訂概要につきまして以下にご紹介いたします。
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半自動メッシュ生成機能に加えて、オートメッシュ機能を新たに追加します。オートメッシュライブラリには他社製品でも実績のある『CM2
Meshtools』(Computing Objects社)を採用しています。
これまではモデルを作成しようとした場合、ブロックを三角形もしくは四角形で定義する必要があったため、図1のように、実際には必要のない補助線を多数設定し、モデルを作成しなければなりませんでした。
それに対して、本バージョンにて追加したオートメッシュ機能を使う場合には、最低限必要なライン(地層境界など)を定義すればメッシュ分割が可能となりますのでモデル作成の手間を大幅に軽減することができます。(図2)
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■図1 Ver.1までのモデル |
■図2 オートメッシュを適用する場合のモデル |
また、本機能のメッシュ形状につきましては、「四角形と三角形の混在」「四角形のみ」「三角形のみ」から任意に選択することが可能です。
図2のモデルに分割数を設定し(図3)、「四角形と三角形の混在」条件でメッシュ分割を行った結果が図4、「三角形のみ」条件の結果が図5になります。
■図3 モデルの分割数 |
■図4 「四角形と三角形の混在」のオートメッシュ結果 |
■図5 「三角形のみ」のオートメッシュ結果 |
オートメッシュ機能では、お考えのようなメッシュ分割ができない場合は、これまでの半自動メッシュ生成機能で対応いただくことが可能です。
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その他プレ部の機能改訂としては、トンネル等の地中構造物の入力に便利な正多角形入力モードや正多角形円弧入力モード等に対応しました。また、モデルの閉口チェック機能に対応し、目視判読困難な入力エラーの自動チェックが可能となりました。
■モデルタブ [作成] タブ
・正多角形描画モード
・多角形円弧描画モード
・矩形の登録
・正多角形の登録
・多角形円弧の登録
・モデルの閉口チェック
■要素定義タブ
・未定義領域の確認
・近接点のチェック
・近接点のチェック結果表示/非表示
■メッシュ分割タブ
・節点の表示モード
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ポスト機能としては、範囲選択によるコンタ出力機能に対応しました。
■コンタ図
・要素選択
・範囲選択
・任意多角形選択
・メッシュ表示/非表示切替え
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■図6 ポスト機能改訂 |
■図7 選択範囲コンタ出力 |
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従来のUC-1設計と同様の操作性の実現から、地盤解析をより導入し易くなるよう開発を進めておりますので、改訂バージョンにご期待下さい。 |
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