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 Maxsurf 総合情報 Vol.26

 バージョン18リリース

新バージョンの変更点等をピックアップして紹介しましょう。

 Maxsurf Stability (旧Hydromax)

Maxsurf Stability の確率論損傷時解析の内容にいくつかの変更が施されました。

定義
いくつかの用語について、明確化のために定義を改めました。主に、MSC.216(82) およびMSC.281(85) にある定義を引用しています。

ルーム
水密区画で、Maxsurf スタビリティー区画もしくはタンクとなります。

スペース
IMO の定義と同様で、ルームの組合せとなります。

ダメージ
これもIMO の定義を引用し、船舶の損傷の3 次元的な広がりを意味します。
Maxsurf Stability では、3 次的な広がりは箱形を意味し、fwd、aft、port、stbd、top、bottom の制限を持つものです。

ダメージスペース
Maxsurf Stability では、この用語は、任意のダメージが起こった時に、どのルームが損傷を受けるかを特定するものです。

ダメージケース
GZ カーブを計算するための、浸水区画の任意の組み合わせになります。確率論損傷解析の際、ダメージケースは、異なるダメージのためのダメージスペースから生成されます。

■図1 定義

シート内の名称変更

ゾーンダメージ表の名称はダメージスペース表に変わり、全てのダメージケースをリストアップする新しい表が加わりました。

■図2 シート内の名称変更

旧バージョンからの変更
2つの主要な変更が行われました。一つは、ダメージスペース表内で行なうダメージの特定方向です。また、複数近傍ゾーンのダメージのためのロンジバルクヘッドおよびデッキのリストは自動生成されるようになりました。

ダメージスペースの再定義
Maxsurf Stability バージョン18 では、この定義が変わり、ダメージスペースの横方向と高さ方向は近傍の境界の間(旧バージョンの、サイドシェルから、およびベースラインから、に対し)とされます。これにより、ダメージケースの自動生成が可能となります。
ダメージスペースの定義変更に伴い、横方向と高さ方向のサブディビジョンを無視したゾーンのフルダメージを与えるケースがなくなります。これにより、新たに、横方向にフルに浸透するダメージと高さ方向にフルに浸透するダメージをカバーする2つのダメージスペースを定義する必要があります。

ロンジベルクヘッドとデッキの定義
単一ゾーン設定時の、複数近傍ゾーンダメージのための横方向および高さ方向サブディビジョンによるb 値とH値の計算が自動となります。これの意味することは、ロンジバルクヘッドおよびデッキ表内の単一ゾーン値のみを設定すればよいことになります。

■図3 ロンジベルクヘッドとデッキの定義

     
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(Up&Coming '12 夏の号掲載)
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