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新製品紹介

●仮設構台の設計 Ver.3 「構台」「路面覆工」及び「仮桟橋」の設計計算・図面作成プログラム

 「仮設構台の設計」では、(1)活荷重載荷方法の改善、(2)4.0m覆工板、(3)設計要領第二集H18年(NEXCO)、(4)水平つなぎ材の接合部設計、(5)支柱杭の設計で有限長として設計(地方整備局設計便覧による簡易法)、(6)数量計算内訳書、(7)コンクリート基礎のアンカーボルト取付け詳細図などに対応しました。


●活荷重載荷方法の改善

(1) 活荷重断面力計算時の活荷重移動刻みの任意指定
 従前までは、活荷重移動刻みは内部固定値で0.05m(5cm)としていました。5cmという移動刻みでも十分な計算精度を得られるものと判断しておりましたが、より厳密な断面力を算出できるように、最小で0.001m(1mm)刻みまで設定できるように改善しました。

(2) クローラクレーン分布荷重の対応
 クローラクレーン荷重は、従前までは線荷重扱いでしたが、接地幅を考慮した分布荷重扱いに対応しました。具体的な例として、以下に示す条件で線荷重扱いと分布荷重扱いの違いについて説明します。
 
  ▲図1 計算条件(活荷重の扱い)
作業側クローラ線荷重強度をpA=200kN/mとします。クローラ設置幅B=0.80mとすると、作業側クローラ分布荷重強度は pB=200.0/0.80=250.0kN/m2となります。最終的に載荷される荷重強度としては、1-0影響線から、P1=200kN、P2=180kNとなり、分布荷重扱いの方が線荷重扱いよりやや小さくなることがわかります。よって、従来までの線荷重扱いの方が安全側の設計になると考えられますが、設計者のご判断にて、分布荷重でも検討できるように改善致しました。


1)線荷重扱いの場合 2)分布荷重扱いの場合
P1 = η(影響線縦距) × pA
  = 1.000 × 200.00
  = 200.00kN


▲図2(a) クローラクレーン線荷重
A = (1/2) × {(0.800 + 1.000) × 0.400} × 2
  = 0.72 m2
P2 = A(影響線面積) × pB= 0.720 × 250.00
  = 180.00kN

▲図2(b) クローラクレーン分布荷重


(3) トラック荷重橋軸直角方向任意入力
トラック荷重橋軸直角方向の荷重入力において、従前までは、T25、T20、T14、T7からの選択でしたが図3に示すとおり荷重強度を任意に入力できるように改善しました。


●4.0m覆工板対応
 覆工板は、1.0m×2.0m覆工板、1.0m×3.0m覆工板が一般的であると考えられます。しかしながら、施工性、経済性に優れた長スパン化のニーズが近年高まってきています。そこで、本プログラムでは、1.0m×4.0m覆工板を用いた場合の各部材の検討並びに、覆工板の設計計算に対応することにしました。


●水平継材、水平ブレース、支柱杭など
(1) 表1の◎印に示すように、水平継材の接合部照査、水平ブレース材の部材照査並びに接合部照査に対応しました。
(2) 支持杭の有限長の扱いに対応しました。現行の設計法は、支持杭が十分に長く根入れされた半無限長の杭を想定した設計法になっています。しかしながら、常に十分な根入れ長を確保できるとは限りません。そこで、本プログラムでは、半無限長の杭として扱えない場合については、地方整備局設計便覧による簡便的な方法ですが、断面力、変位量を割増すことで、有限長の扱いに対応することにしました。

▲図3 トラック荷重橋軸直角方向(任意設定)画面
 部材 計算側能力 路面覆工 乗入れ
構台
単径間 二径間
水平継材 幅員(橋軸直角)
方向
-
幅員直角(橋軸)
方向
× - × ×
接合部 -
水平ブレース 部材設計 △→◎ - △→◎ △→◎
接合部 △→◎ - △→◎ △→◎

▲表1 部材設計対応表  ◎:Ver.3でサポート。 △:建築学会の時にサポート。


    ▲図4 コンクリート基礎のアンカー
         ボルト取付け詳細図

●数量計算書/アンカーボルト取付け詳細図
 図面関連では、数量計算内訳書の印刷機能、並びに、図4に示すようなコンクリート基礎のアンカーボルト取付け詳細図に対応します。




 以上、今回の主だった改訂内容を紹介させて頂きました。今後もユーザの皆様からのご要望を取り入れ、改良・改善を加えてまいります。
■仮設構台の設計 Ver.3  リリース予定日:2007年3月末予定


(Up&Coming '07 早春の号掲載)
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