文部科学省の新学習指導要領では、小学校で2020年から、中学校で2021年からのプログラミング教育必修化が予定されており、これに伴ってプログラミング初学者向けの教材やカリキュラムへの需要が高まっています。このような背景から、最新版のShade3D Ver.20では、ビジュアルプログラミングのインターフェースにより入門学習に最適な「ブロックUIプログラミングツール」をオプションとして用意しました。近年主に教育分野での利用が拡大しているブロック型のインターフェースを用いて、マウス操作でジグソーパズルのように要素を組み合わせていくことで、プログラミングを実践し、創造的・論理的な思考能力を養うことができます。
「ブロックUIプログラミングツール」の具体的な活用例としては、算数でプログラミングを使って図形の性質を理解しながら正多角形を描いたり、図画工作でブロックプログラミングにより作成した形状を3Dプリンタから出力するなどといった場面が挙げられます。また、理科では配置したライトとモデル形状を使って、日光の直進性や集光・反射をレンダリングにより表現することなどもできます。
Shade3D用の機能拡張でマウス操作により「命令ブロック」と「出力ブロック」をジグソーパズルのように組み立てていくことでプログラミングを組み上げていくことができるツールです。
従来のコード記述によるプログラミングのように関数や構文を覚えてロジックを組み立てる必要がなく、直感的でグラフィカルなプログラミングを行えます。
「ブロック UI プログラミングツール」は「メインメニュー」の「スクリプト」より選択して使用します。
「命令ブロック」 上下に凹凸がついたブロック
形状作成やプログラミングの構文の組み立てなどを行います。命令ブロックを複数つなげることで、プログラムを構築してます。
「出力ブロック」 左右に凹凸がついたブロック
パラメータの数値やメッセージ内容などを設定します。出力ブロックは、接続先のブロックへ値を渡す 機能を持っています。
ブロックUIプログラミングツールでは次のようなブロックが用意されています
- 基本形状や光源の作成、カメラの設定
- 形状の色や質感の設定や背景の設定
- 基本的な計算や乱数、変数のサポート
- 条件分岐やループ処理
- メッセージの表示
「ブロックUIプログラミングツール」にはいくつかのサンプルが収録されています。サンプルを動かしたり改良を加えていくことでプログラミングを学習していくことができます。
ギザギザの線を作る
ランダムな箱を作る
図3 ランダムな箱を作る