「建築杭基礎の設計計算Ver.5」では、これまで頂きましたご要望等を反映し、入力、計算、出力全般にわたり、様々な拡張、改善を行いました。以下に改訂内容の一部をご紹介いたします。
<計算機能の拡張>
- 杭体の許容引抜耐力の算定に対応
- 水平力を負担しない支点の杭の変位合わせの計算に対応
- 周面摩擦力の考慮の有無を荷重状態毎に設定できるように拡張
- 杭先端断面積および先端N値を押込、引抜、負の周面摩擦の検討それぞれで設定できるように拡張
<入出力機能の拡張・改善>
- 簡単な操作で杭を配置しない支点および水平力を負担しない支点を設定
- 地盤柱状図に詳細な土質記号の作図機能を追加
- 計算書にM-N図の出力を追加
引抜力の照査において、許容支持力算定時に杭体の許容引抜耐力を考慮できるように拡張しました。地盤の許容支持力と比較を行い、小さい方を許容引抜力として照査を行います。
また、結果確認画面では、地盤の許容支持力と杭体の許容耐力のどちらが許容値として採用されているかがわかるように許容値として採用された方を太字で表記します。
「変位合わせ」とは、上部からの水平力は負担しないが、杭頭は同じ基礎に接合されているので水平力を負担する杭と同じ変位を生じさせて、その状態で水平力を負担する杭と同じように断面の照査を行う機能です。変位合わせに用いた水平荷重は、水平力の合計には含まれません。
平面図の該当支点をマウスでクリックすることで杭を配置しない支点および水平力を負担しない支点を簡単に設定することが出来ます。入力表での設定も可能です。
「ボーリング柱状図作成要領(案)解説書 平成11年5月(一般財団法人 日本建設情報総合センター)」に記載される土質柱状記号を用いた柱状図作成機能をサポートしました。
・任意の位置にコメントが表示できます。
・土質名称は、編集が可能です。
|
|
図4 土質柱状図記号一覧 |
図5 土質柱状図 |
Ver.5では、ここにご紹介した以外にも操作性、出力の向上を意識した多くの機能追加、拡張、改善を行っております。詳細は、製品のヘルプまたは弊社ホームページのバージョン更新情報をご参照下さい。
使い易くなった「建築杭基礎の設計計算」を是非ご利用頂きますようお願い致します。