開水路の形状は、側壁幅が途中で変化したり、側壁傾斜が一定の傾斜とならない場合があります。この場合、これまでは等幅や一定勾配にモデル化して対応頂く必要がありましたが、Ver.5では側壁任意形状に対応しましたので、これらの形状をそのまま入力して計算することが可能となりました。
任意形状での計算方法は、側壁を片持ち梁とする手法のみ選択可能となります。入力方法は座標入力とブロック入力の2つを用意しています。座標入力では、まず基本形状が生成されます。基本形状は左側壁4点,右側壁4点,底版4点の合計12点の固定点(図1の白抜き点)を持っています。固定点は各部材の位置を把握するために必要な点で、移動は可能ですが削除することはできません。設計時は、この基本形状に対して任意点(図1の黒点)を追加して頂くことになります。点の移動や追加,削除はマウス操作のみで可能です。座標値を直接入力することも可能です。
|
|
図1 任意形状(座標入力) |
図2 任意形状(ブロック入力) |
ブロック入力では、矩形,直角三角形,台形のブロックを組み合わせることで躯体形状を設定します。ブロック毎に単位重量を指定することも可能です。但し、ブロック入力の場合は、ブロック情報のみでは土圧作用面や部材寸法を把握することができないため、これらの補足情報を別途設定して頂く必要があります。尚、座標入力を行うと内部的にブロック直接入力用のデータを生成しますので、ブロック編集したい場合は、一度座標入力してからブロック入力に変更すると簡単に設定することができます。
|